南の国の太陽、空の色の獅子

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Category :  自転車
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繰り返し書いているが、私は、何につけても、「甘い見通し」を持たず、「悪い方を想定しておく」性癖の人間である。
物事が「自分の都合のいいように」転ぶわけがない、現実はそんなに甘くない、と辛辣なことを堂々と言う。

応援する選手に関しても、「願望」と「予想」を、明確に区別する。
よって、今年も、アンディが勝てるという見込みは持っていない。
コンタドールとの実力差は明らかだ。コンタドールが昨年以上の超絶不調に陥るとか、アクシデントで大幅にタイムを失うとかいった「イレギュラー」が起こったときに限り、可能性がある。

・・判り切っているので、わざわざ書かなくてもいいような前置きに続いて、本題を。



いいのさ、勝てなくたって。

そんなことは、「最初から」、判っていたから。

伊達に、過去、各ジャンルで青田買いに励み、「この子は」と「ピ」ときて、当ててきたわけじゃない。
2005年に、セバスチャン・ヴェッテル君(2010年F1ワールドチャンピオン)が目的で、ユーロF3開幕戦のカクカクのストリーミングを視聴していた観客は、日本にそう大勢はおるまい。

アンディは、「違うよな~、私が選ぶタイプじゃない。どうみても違う。なんでこの子なんだろう?おかしい・・」と延々。

答は、「私自身の価値観が変化したから」。



大きな夢を叶えることが、人生の一番の幸せとは限らない。
幸福は、日々の暮らしの中にある。
私は、年をとって、ようやくそのことに気づいた。

アンディは、自転車選手としての恵まれた才能を持って生まれたが、彼の持つ一番の才能は別にある、と思う。
「幸せな人生を送る能力」だ。

「マイヨ・ジョーヌを着てシャンゼリゼに行くこと」は、確かに、彼の夢だ。
けれども、その夢が叶わずとも、彼の人生は失敗ではない。

彼は、深く愛し、信頼し、尊敬する家族と友人たちを持ち、彼等から愛され、信頼され、尊敬されている。
家族や友人たちと強い絆で結ばれて暮らしていることに、彼の一番の幸福がある。

望んだものを手に入れることができなくても、物事が思い通りにならなくても、それがために彼が不幸になることはない。
落胆や失望や怒りの感情は、一時のものだ。



人は、「自分とは異なる価値観」を持つ他人の考えや行動を理解することが難しい。
私はかつて、「目標とは、達成しなければならないもの」であり、「達成できなければ失敗でしかない」という考え方をする人間だった。
目標の達成に絶対的な価値を置いていた、あの頃の自分であれば、アンディのような選手は、理解することも、肯定することもできなかっただろう。

競争においては、勝者は1人しかいない。大多数は敗者になる。敗者の人生が失敗でしかないなら、競争に参加した人間の大多数は不幸になってしまう。
そんな本質的なことを、昔は理解できなかった。

人間にとって大切なことは、掲げた目標がどれだけ大きいかではないし、それを達成できるかどうかでもない。

「自分の夢」を抱き、それに向かって、一日一日を充足して生きていくこと、だ。



望めるのであれば、いつか、パリの表彰台でマイヨ・ジョーヌを着る彼の姿を見たいと思う。
その光景は、きっと、夢のように美しいだろう。

けれども、それが叶わずとも、深く落胆はしない。
勝とうが負けようが、そんなことはどうでもいい、のだ。

毎年、7月のTdFに向かって、シャカシャカとペダルを漕ぐ彼の姿があれば、それでいい。

もしも、神様が、願いをひとつ叶えてくれるとしたならば、こう言おう。
「どうか、彼がひどい怪我をすることなく、五体満足で選手生活を終わることができるようにして下さい」

彼が、生きて、元気で、走っていれば、それでいい。
それ以上の喜びは、おまけで付いてくるもの。

・・こういうふうに考えることができるようになったから、私は、彼を選んだのだった。



http://www.dr.dk/Sporten/Dokumentar/AndySchleck/
の中に、アンディの子供の頃の写真(6枚)がある。
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