ツール・ド・フランスの中継を見る楽しみは、自転車レースの他にもうひとつある。画面に映る美しい風景。
アルプス最終日、ふと、「アルプスの山並みの風景」を、意識的に探して、画面を眺めた。なぜそうしたかというと、「どういう風景か、自信を持って頭に浮かばなかったので確認したかった」。
アルプスの山の風景が浮かばないとは、どこか奇妙な話だが、実はそうだった。そして、画面の中にみつけたとき、「そうだ、こういう姿だった」という認識と同時に、私の頭の中に現れたのは、セガンティーニの絵だった。
先日読んだ「フリードリヒ 崇高のアリア」
の序章で、著者は、日経新聞の日曜版が、フリードリヒとの出会いだったと記した。
気に入ったものを切り抜いてスクラップブックを作っていた、と。
自分もやっていた。そして自分も、集めたものは手元に残っていないし、どんな絵を集めたのかもほとんど覚えていない。
だが、はっきりと記憶している1枚がある。
セガンティーニの「死」。
セガンティーニという画家を、自分はこのとき初めて知った。
サンモリッツのセガンティーニ美術館にあるアルプス三部作の一枚を、記事はとりあげていた。
画面を覆う青色は、夜明けを指す。「死」を描いたこの絵に、私は強い印象を受けた。
そして、この絵に出逢った後の私にとって、アルプスとは、この絵の中のアルプスだったのではないか。
セガンティーニ美術館(日本語の案内)
アルプス最終日、ふと、「アルプスの山並みの風景」を、意識的に探して、画面を眺めた。なぜそうしたかというと、「どういう風景か、自信を持って頭に浮かばなかったので確認したかった」。
アルプスの山の風景が浮かばないとは、どこか奇妙な話だが、実はそうだった。そして、画面の中にみつけたとき、「そうだ、こういう姿だった」という認識と同時に、私の頭の中に現れたのは、セガンティーニの絵だった。
先日読んだ「フリードリヒ 崇高のアリア」
気に入ったものを切り抜いてスクラップブックを作っていた、と。
自分もやっていた。そして自分も、集めたものは手元に残っていないし、どんな絵を集めたのかもほとんど覚えていない。
だが、はっきりと記憶している1枚がある。
セガンティーニの「死」。
セガンティーニという画家を、自分はこのとき初めて知った。
サンモリッツのセガンティーニ美術館にあるアルプス三部作の一枚を、記事はとりあげていた。
画面を覆う青色は、夜明けを指す。「死」を描いたこの絵に、私は強い印象を受けた。
そして、この絵に出逢った後の私にとって、アルプスとは、この絵の中のアルプスだったのではないか。
セガンティーニ美術館(日本語の案内)
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