南の国の太陽、空の色の獅子

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小出裕章氏が語るのを最初に聞いたとき(ビデオニュース・ドットコムの電話インタビュー)、私は、氏が「40年間、原発に反対してきた」人物であることを知らず、その後暫くの間も、はっきりと意識していなかった。(ちょっと面白い現象といえる。今思えば)

日々の原発の状況の解説と今後の見通しを、冷静かつ簡潔に、淡々と話す。「感情」は、ほとんど表に出さない。
現状の解説として、私は後藤政志氏の解説を併せて聞いていたが、後藤氏は、話していくうちに、感情が漏れ出ることがままある。比較して、小出氏は「クール」に聞こえた。
そのため情熱を持っているタイプではないとおもいきや、全く違うことが、段々と判った。

小出氏の人物像、「どういう人であるか」の概略は、まず、これで知った。
「なぜ警告を続けるのか~京大原子炉実験所・”異端”の研究者たち~」
2008年毎日放送制作の番組。

「熊取6人組」とは、大阪府熊取町にある京都大学原子炉実験所で、反原発の立場で活動を続けてきた「異端」の研究者たちを指す。
6人のうち、3人は定年退職し、1人は癌で亡くなり、今残るのは今中哲司氏と小出裕章氏の2人だけ。

原発建設に反対し、国の原子力行政に反抗し、各地の原発建設反対派住民の活動の支援をしてきた。
お陰で、教授に昇進することなく、ずっと一介の助手(現在の呼称は助教)の身分のままだし、企業から研究費を貰うことをしないので、多額の研究費を使う研究はできない。
ただ職を失うことは無く、自分のやりたい研究と活動を続けてこられた。京大には、国の政策に反対するグループを許容する度量があった・・という解釈が述べられている。

番組内からいくつか。
今中氏の指摘する、原発が国策として推進されてきた理由
「原子力は、一種の利権構造化している」
「それと同時に、最終的には、日本国が核武装していくための能力をいつも整えておく、というのがどこかにあるんだ、と思う」
(これは、特殊な解釈・憶測ではなく、反原発側に共通認識として存在している。具体的な様々な根拠は、現在進行形で指摘されている)

小出氏の発言で、印象に残った箇所。
僕は、原子力開発の進め方が、そもそも、ボタンのかけ違いだったんじゃないかと思っているんです。
というのは、事故が起きたらとんでもなく危ないものを、絶対安全です、ということで始めた。
リスクを明らかにしながら、尚かつ進めていくというのが、本来あるべき姿ではないかと


(原発推進派の学者との公開討論会に出た後)
原発推進と反対を生み出す根本は、つきつめると、「どういう生き方をしたいのか、この社会がどういう社会で、人間の本性がどうなのか」の認識の違い。

番組ラスト
「(現在の原発の運営は)パンドラの箱を一度開けてしまって、色々なものが出てきて、とりあえず今はなんとかのりきっているが、何が起きるか本当に判らないという状態で、ずっと進んできてしまっているわけです」

「原子力を選ぶか選ばないかというのは、科学者だけの問題ではなくて、1人1人の人たちが、どういう生き方、どういう地球を作りたいという問題なので、皆さんお一人お一人が考えていただくしかないのですけれども、私は科学という特殊な場所にいる人間として、私の責任を果たしていきたい、と思っているわけです」

岩上安身氏によるインタビュー(4/10)から
「一番基本的なことを言うなら、原子力発電所って、機械なんですね。機械は、壊れるんです。
運転しているのは、人間なんです。人間は、間違えるんです。
ですから、事故というのは必ず起きる、と思わなければいけません」


今回起こった全電源喪失を、専門家たちは想定できた。しかし、原発を動かしている人たちは、全電源喪失は起こらない、想定することはばかげている、想定不適当事故、という烙印を押して無視するということをやった。
「でも、ちゃんとやっぱり、起きるわけです」

「今、この事故を見て、電力会社の方では色々言ってるんですね。非常用発電機を丘の上に建てておけばいいじゃないかとか。対策を色々言っているわけですが、それは単なる対症療法に過ぎないのです。
人間だっていろんな病気になりますけれども、ひとつの病気を防いだら、別の病気にならないなんて保証はもちろんないわけで、機械というものが事故を起こすときは、すでに起きた事故に対しては、確かに対策はとれるけれども、次の事故はまったく別の形で現れてくるというのが機械なんですね。
ですから、原子力発電所の事故が絶対に起きないなんてことは思ってはいけません」

後藤政志氏も、あるとき、こういう内容のことを言った。

機械というのは、壊れるもので、壊れたら直せばいい。直すことができる。およそすべての機械はそれでいい。
しかし、原発は、壊れたとき、近づいて直そうとすると、被曝をしてしまう。直す作業を、思うようにすることができない。原発が他の機械と大きく異なるのは、その点だ。
人間は、放射能を、コントロールすることはできない。コントロールできると思うのは、思い上がりだ、と自分は思う。

「機械は壊れるもの、人間はミスをするもの」
これは、今回、上記の人々の意見を読む以前に、私自身が抱いていた「ものごとの理解の仕方」であり、彼等の意見に共感を覚える理由のひとつになったと思う。

小出氏のインタビュー、もうひとつ
名前のない新聞によるインタビュー(4/11)

このインタビューを見聞きしたとき、「魅力的な人だ」という感想を抱いた。
それまでにすでに、「素敵な声の持ち主」だと思っていたが、声だけでなく、「生き方・思想・発言、佇まい、諸々ひっくるめた人物全体」が、人をひきつけるものを持っている。(そう感じたのは自分に限らないと思う)

小出氏は、研究所のデスクの横に、1994年に癌で亡くなった同僚(6人組の1人)の瀬尾健氏の写真と、「ゲルニカ」のカードを飾っている。
2008年のTV番組にも、今年の映像にも、映っている。

小出裕章(京大助教)非公式まとめ
インタビュー・記事をまとめてくださっているブログ。ものすごく有難い。
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