南の国の太陽、空の色の獅子

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武田邦彦が、昨夜書いたコラムを書き直している。
原発 緊急情報(41改) 千葉の水道汚染と発表

これを受けて、自分も確認したところ、この件は、「報道機関が悪い」と判った。
私も、武田邦彦同様に、ひっかかった「バカ」の一人であった。
似たことは今後も起こりうるから、以後、厳重に注意する。

【毎日新聞】
東日本大震災:放射性ヨウ素、22日採取分370ベクレル--八千代・水道水 /千葉
 ◇睦浄水場の水道水
 八千代市は29日、市内の睦(むつみ)浄水場で22日に採取した水道水から、1キログラム当たり370ベクレルの放射性ヨウ素が検出されたことを明らかにした。大人も摂取制限の対象となる暫定規制値(300ベクレル)を福島県以外で超えたのは初めて。23日以降は数値が下がっており、22日の水が集合住宅の受水槽に残っている可能性は低いため、「現時点で問題はない」という。

 この水は、北千葉広域水道企業団の北千葉浄水場(流山市)から給水されている。北千葉浄水場で保管していた22日採取分のサンプルを調べたところ、336ベクレルが検出された。県水政課によると、28日に採取した水からは検出されなかった。

 県内各地で28日に採取された水道水は、いずれも乳児の暫定規制値(100ベクレル)を下回った。数値は次の通り。光浄水場(横芝光町)33ベクレル▽東金浄水場(東金市)28ベクレル▽長柄浄水場(長柄町)9・6ベクレル▽笹川浄水場(東庄町)58ベクレル▽大寺浄水場(木更津市)不検出▽十日市場浄水場(木更津市)7・6ベクレル▽大多喜浄水場(大多喜町)6ベクレル。【早川健人、駒木智一】

毎日新聞 2011年3月30日 地方版

【時事通信】
千葉県八千代市の睦浄水場の入り口手前で22日に採取した飲用水から、大人の飲用基準(1キログラム当たり300ベクレル)を超える放射性ヨウ素131が検出されていたことが30日、分かった。
 市と県によると、この水から370ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。また、同浄水場に給水している北千葉浄水場で22日採取されたサンプルを調べたところ、336ベクレルが確認された。
 北千葉浄水場は、八千代市や松戸市など7市に水を供給している。28日に採取した水から放射性ヨウ素は検出されておらず、県は現在、飲用を控える呼び掛けはしていない。

2011/03/30-13:53

この文面を読むと、「一時にせよ、大人の基準を超える数値が出ていたという話が今頃出てくるのはおかしいんじゃないか」と不審感を抱いても不思議はないと思う。
しかし、関係する市の水道局、機関のHPを読みに行くと、経緯・事情・対応が明確に記載されており、「『事実の隠蔽』呼ばわりは、事実誤認」であることが、簡単に確認できた。
(武田邦彦の書き直した文章は、彼が「そんな簡単な一次ソースの確認もしていない」ことを示している)

北千葉浄水場は、千葉県、松戸市、野田市他1県7市が共同で維持管理する北千葉広域水道企業団の浄水場で、企業団は、原発事故後、水中の放射能物質の分析を、毎日実施してはいなかった。
これは、水中の放射性物質濃度を測定するためには、専用の分析機器が必要だが、企業団はそれを保有しておらず、外部に依頼しないと測定できない、という事情による。
(大きな組織は、分析機器と技術者を持っているが、地方にいくとそうはいかない、ということだろう)

企業団の構成団体のひとつの八千代市の水道局は、原発事故後、放射性物質の水道水への影響に注意を払い、しっかりと監視し、市民の安全に留意する意思を表明していた。
しかし、八千代市も、自前では測定ができず、検査機関に依頼する必要があり、結果が判るまでに日数を要した。

東京都が、水道水の乳児の摂取を控えるよう呼びかけた23日、八千代市は、検査機関に22日分の検査を依頼したが、結果が出るまでには1週間かかるといわれた。
(依頼先の日本分析センターは千葉県にある環境放射能・放射線に関する分析専門機関だが、依頼が殺到して、処理能力を超えてしまっているため、現在新規の受付を一時中止している状態)

そのため、「北千葉広域水道企業団は、東京都と同じ江戸川を水源としている」という理由で、「安全性が確認できるまで(検査結果が判明するまで)、乳児の水道水の飲用を控えるよう」告知をした。
原発事故による放射性物質の水道水への影響について
乳児の水道水の摂取を控えて下さい
そして、対策として、井戸水の給水の実施の案内を行っている。

29日に、検査結果が検査機関から回答され、直ちに北千葉広域水道企業団へも通知をした。
八千代市水道局の出している一連の通知を読むと、睦浄水場や北千葉浄水場で300ベクレル超えの数値が出たことが29日に判明した経緯と、300ベクレル超えが出ていたことが市民の安全に支障なかったとみなせること、そして、市当局が、市民の安全を守るための最善の対応の努力をしていることが、理解できる。

30日の毎日と時事通信の記事は、読者の誤解を招く「たちの悪い」記事である。
こういう報道をして、地方自治体の足をひっぱってはいけない。

その後、「北千葉広域水道企業団の表流水が,取水地点の降雨によって放射能濃度が上がる危険性が生じたため,取水を停止し八千代市を含む構成各市への送水をストップした」という事情で、水源が地下水のみになった八千代市は、水不足になり、市民に節水を呼びかけている。

八千代市民も大変だが、乳児の摂取制限数値を超える放射能入りの水道水を、乳児の摂取を控えて下さい、でも、「代替となる飲用水が確保できない場合には、摂取しても差し支えありません」とあっさり書いてよこす東京都と比べて、果たしてどちらがいいのだろうか、と考えてしまう。



・補足

武田邦彦は、環境問題(地球温暖化問題)で、一般世間とは異なる言説を書きまくったことで有名で、客観性に欠ける「オカシ」なことも色々書いている人だが、マスメディアや一般世間が、地球温暖化を防ぎましょう!と、どーーーっと一方向に流れていくときに、「それってちょっと違うんでないのぉ?自分の頭で一度考えてみたらぁ?」とチャチャを入れる人がいてもいいと思っていた。

私は、以前からエアコンはなるべく使わない主義だし、数年前からは、電源抜きまくり・冷蔵庫にカーテン設置等の節電に努めているが、近年の「エコ」ブームに、生理的に、どこか気持ちの悪さを感じていた。
原子力発電は地球温暖化対策に有効、という説がまかり通っていたことも、胡散臭さの増幅に寄与していたのかもしれない、と今になると思う。
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