南の国の太陽、空の色の獅子

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Category :  自転車
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久々に自転車の話題。
地震後もTV中継・ストリーミングでレースは見ていたが、以前のように記事を色々読んで文章を書きたい意欲が起こらなかった。(自転車の記事を読むより原発の記事)
原発の基礎の情報集めが一段落したので(読むべきものはまだまだ膨大にあるが)、たまっていた自転車の記事をちょっと読みに行った。

コンタドールの件が進展したので、メモを。
UCIとWADAがCASへの異議申し立てを決めた。

McQuaid states that plasticizers do not form part of UCI's Contador appeal to CAS(velonation 3/29)
これを読むと、どうやら、UCIは、「原因が肉とは証明されていない。よって免責されるケースに当たらない」の一点攻めでいくらしい。
「UCIとWADAが、コンタドールを免責するつもりがない」なら、論点をこれに集中させるのが、法廷戦術として正しい、と思っていた。
「規則上」、禁止薬物がどこから来たかの証明義務は、選手側にある。
WADA・UCI側に、血液ドーピングの証明をする義務はない。「禁止薬物は、すでに、検出されていて、その事実を争う余地はない」からだ。

逆からいえば、これで、「彼等は、免責するつもりがない」ことがはっきりした。
彼等がどういう考えなのか、自分は疑念を抱いていたが、「オフチャロフのケースとは違う」と宣言したと解釈してよかろう。

2011/02/21 : 【コンタドール事件】誰も、証明していない。
2011/02/27 : 【コンタドール事件】肉の証明

2月に上記を書いた後、自分は、バイオロジカルパスポートによる処分のCASでの争い(ペリゾッティたちの件)の決着に注目していた。
今月初め、UCIが勝訴し、バイオロジカルパスポートの有効性にCASのお墨付きがついたが、これがコンタドール事件にどう影響するのか、には自信がなかった。

見通しとして、真逆のものふたつがありえた。
・「疑わしきは罰する」。UCIの主張が通る。→コンタドールも処分
・コンタドールのバイオロジカルパスポートには疑わしいデータがないので、ドーピングをしていない証明になりうる。→処分なし

自分は、コンタドールの弁護グループの戦略は、肉の汚染の証明の完璧さより、「血液ドーピングの可能性がない」証明度を高めることではなかったか、と推測していた。
「彼のバイオロジカルパスポートには、疑わしいデータがない」→「バイオロジカルパスポートの信頼性は証明されている」→「よって、血液ドーピングの可能性はゼロであるとみなせる」と主張する専門家の証言を数多く積み上げることによって、「ドーピングをしていない」と信じさせる。
「コンタドールを罰したくない」スペイン国内では、この理屈が通った、と思われる。

しかし、UCIとWADAが、論点を「原因が肉である証明がない」一点に集中し、血液ドーピングの有無は論点としない法廷戦術をとるならば、コンタドール側に「十分な証明」はできないのではないか、と現時点では想像する。

可能にするとしたら、スペイン政府が、バスクのどこかの農場を生贄にすること。スペイン人たちが、どうしてもコンタドールを守りたいなら、できなくはないかもしれない。
カスティーリャでなく「バスク」というのが、ミソである。

バイオロジカルパスポートは、「異常値がある場合、ドーピングを実施したとみなす」ツールであって、「『異常値がないこと』が、ドーピングしていない証明にはならない」という理屈は十分通用する。
なぜなら、「バイオロジカルパスポートを、疑われないように操作する手法が存在する」ことが、すでに情報として流布している。
ドーピングの検出技術のレベルは低く、逃れる者が常に存在する。その事実が大前提だから、「ドーピングをやっていないという証明を選手がすることは本質的に不可能」なのである。



残念なことだが、今後、コンタドールがドーピングをしたかしないかの事実解明がなされることはなく、うやむやになるだろう。
CASが処分なしの決定をしたとしても、彼に対する疑惑は残るだろう。
「UCIとWADAは、処分が妥当という審判をすでに下している」から。

こういう言い方をしよう。
コンタドールは、「なにがあろうとも、検査で陽性を出してはいけなかった」。
それが不運な事故であっても。

かつてのランスと同じように、最高レベルの疑いをかけられている立場なのだから、最高度の注意を払わなければいけなかった。
ランスは、現役中、ついに一度も、陽性を出さなかった。陽性を出しさえしなければ、裏で何をしようと押し通せる。

検査で陽性を出さないことは、「絶対に守らなければならない一線」ではなかったか。
ランスは、最高度の周到さで、守り抜いた。その尋常ならざる周到さの上に、彼の名声がある。

そんなふうに思う。



次の日曜は、いよいよロンド・ファン・フラーンデレン。わくわくして迎えよう。
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