南の国の太陽、空の色の獅子

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今季の目標

カンチェラーラは、今季のスケジュールを、(シュレク兄弟たちがしているように)自分のHPに掲載していない。
チームプレゼン直後に出た記事では、昨年同様the tours of Qatar とOmanでスタートし、Bianche Strade、Tirreno-Adriatico、Milan-San Remo、Flanders、Paris-Roubaix、これに新たにAmstel Gold Race。そういう発言をした。

プロ10年目の今季の「パーフェクト」は?に対しての返答は、「クラシックをどれか1つ勝って、シュレク兄弟とツールを勝って、世界選手権ロードを勝つ」
“A perfect season? Win one of those classics, win the Tour with one of the brothers, and win the world title on the road.”

Fabian Cancellara targeting all the spring classics with Leopard-Trek(velonation 1/6)
Fabian Cancellara wants more eco-friendly motorized bike(velonews 1/7)

昨秋、「モニュメント制覇のため、リエージュ~バストーニュ~リエージュに照準を合わせる」という発言が流布した。ひとつでなく、複数のメディアのインタビューで喋ったようだった。
それは変更した、ということになる。
モニュメント制覇は、目標として持ち続けているが、「今季」に達成を目指すことはしない。
今季LーB-Lは、出場の予定すら決めていない。
マヨルカキャンプでのインタビューでも、同じ趣旨を語っている。(cyclowired 2/4)

思うに、「来季はLーB-Lを目指したい」というのは、「昨秋、本当に思っていた」ことだったのだろうか。
本気でL-B-Lを狙うなら、体重を落として山を登れるようにし、ロンド・ファン・フラーンデレンとパリ・ルーベには出ない、というスケジュールを組む必要がある。性格が全く異なる両方は無理だ。
だが、「チームがファビアン・カンチェラーラに対して望むこと」は、「今のままの彼が獲ることのできる」パヴェのクラシックの勝利をチームに持って帰ってきてくれることだろう。
それは、レオパードに限ったことではない。彼にオファーを出す他のどこのチームも同じだと思う。

彼自身もそれが判らないことはないと思う。結局、チームが変わり機材も変わる初年度に、肉体も改造して、春のL-B-Lを狙うのは難しい、よって先送りし、今年の第一目標はシーズン末の世界選、あとはコンディションをみて、というのがチームと話しあっての落とし所だったのでは。

世界選ロードは、数年来の彼のターゲットで、これを獲れれば他がどうであっても成功の年になるくらい価値があるレースだ。
チームも、「チームにアルカンシェルがある」ことに価値があるので、サポートする。
(ブレシェルは、ラボバンクから、世界選で勝ったら、年棒分くらいのボーナスを出す、とニンジンをぶら下げられたそうで、今までサクソバンクで言われたことがなかったから吃驚した、と昨秋言った)

尚、L-B-Lは、シュレク兄弟も熱望するレースで、バッティングすることが一見都合悪そうだが、見方を変えると、必ずしもそうとはいえない。
カンチェラーラは「1回勝てばいい」だけだ。シュレク兄弟は、自分の勝利を諦めて彼を助けるのは1回でいいのである。
なにより、シュレク兄弟の第一目標はツールであって、アルデンヌは2番目の目標だ。
ツールでファビアンに助けて貰うのだから、LーB-Lで彼を助けることの納得は十分できるだろう。それができぬような強欲な性分であったなら、カンチェが兄弟と一緒にいることを選ぶことはなかったのではないか。

そして、カンチェがLーB-L獲りに本気で着手したとき、このレースの有力候補であるシュレク兄弟と同じチームにいることは、彼にとってメリットになる。
「シュレク兄弟を敵に持たなくて済む」=「強力な競争相手が2人減る」というメリットだ。

言葉と本心の間

昨秋の彼の発言は、記事によってトーンに差があった。彼の本当の心情の把握を、自分にはずっとできなかったし、人間像の理解も、同様だった。
難しいことを言っているわけではないし、率直にみえる箇所もあって、深読みをしなくてもいい、のかもしれなかった。だが、昨年後半、数か月間に渡り、彼は、肝心なこと、「来季どこのチームに行くのか」を隠していた。
「科白の中のどれが本心でどれが偽りか」を判別することが必要だった。

野心に溢れた科白の他方で、「また(2008年みたいな)燃え尽き症候群気味?」と懸念を抱かせるようなものもあった。
Fabian Cancellara: «Nicht von einem anderen Planeten»(swiss olympic)では、すべて手に入れてしまったから、来季の目標を決めるのは簡単ではない、とモニュメント制覇の目標を否定していると受け取れるようなことを述べているのである。

今つくづく思うことは、「世の中のほとんどの人は、彼のことを知らなかったのだな」。
「相手を『知って』いれば、どこに移籍したいと思っているかの推測を間違えない」が、私の持論だ。
シューマッハファンをやっていたとき、メディアの撒き散らす憶測を、「1000%ない」という科白で切って捨てることが普通にできた。
ファンになって、情報を熱心に集め、相手に「寄り添う」と、やがて相手がどう考えているかを把握できるようになる。本人がキャリアにおいて何を望んでいるかの読みを間違えることはない、のである。
(挙句の果ては、「キャリアの最後はメルセデス」という「当の本人が、ほんの少し前まで考えていなかった」夢が現実になるというおまけまでつく)

カンチェラーラがルクスへの移籍を選んだことに対しては、今になると、「自分は最初からそう思っていた」という人が出てきそうだ。
確かに、6月末にルクスプロジェクトの話が表に出て以降、彼のルクス移籍説はメディアの間で「憶測として」消えることなく綿々と存在していた。

当時から、「事実を正確に把握した上での正しい推測ができた人も、どこかにはいた」と思う。
しかし、当時、自分の目に入ったメディアには、説得力のある根拠を示したものはなかったし、ファンの言葉は、「願望」や「思い込み」にみえるばかりで、「客観的事実に基づいた推測」が見当たらなかった。

a close bond

事実は何であったのか。

2004年から2008年までCSCのスポーティングディレクターであったスコット・サンダーランドが、今回のサクソバンクからの主力選手たちの離反について、先日こう語った。

「何年もの間に渡って、チームには強固な結束があった。それがリースのチームの成功の源だ。選手たちは、非常によい友人になった。単にチームメートというだけでなくてね」
「その結束ができてしまうと、そのうちの1人か2人が出ていったら、他も一緒に出ていくかもしれないというリスクが、(リースには)常にあった」
Team Saxo Bank: Plan A is still Contador. Plan B is … more complicated (velonews 1/21)

先立つこと昨年10月、フォイクトとクレンメのルクス移籍発表時、velonationが、2人の発言から、サンダーランドと同じ解釈を引き出し、指摘している。

「皮肉なこと」に、選手同士の強い結束というチーム・サクソバンクの長所が、弱点になってしまった、と。
Ironically, that same close bond appears to be the reason why so many are following the Schlecks away from the Danish team. Team Saxo Bank's strength appears to have become its weakness, although Riis is determined to bounce back.
Klemme, like Voigt, emphasises friendship was major factor in moving from Saxo Bank to Luxembourg team (10/27)

私は、velonationのこの記事の出る前の10/24にこのエントリを書いてアップしたが、数日後にひっこめた。
このエントリの文章の終わりには、最初、次の文章があった。


彼がルクスへの移籍を選ぶなら、その理由は、フォイクトと同じで、“I would just love to keep this group of people together because I love them, I trust them, I like to work with them.”だからだろう。

チーム・サクソバンク(CSC)の強い結束力の源は、リースに対する忠誠ではなく、選手たちのお互いに対する愛情と信頼だった。
彼等にとっての「チーム」とは、「リースが率いるグループ」ではなく、「互いに信頼し合う人々のグループ」 だった。
そういう解釈が可能ではないか、と思う。


一度アップした後、考え直して削り、その後、エントリごとひっこめた。
この時点で私は、彼のルクス入りを100%確信していた。だが、彼の心情の推測については、まだ、「揺らいで」いた。
こうではないか、と思ったが、それは、こちらの「願望」であって、事実ではないかもしれない。
事実でなければ、この解釈は、リースに対する侮辱に当たるのではないか、されば表に晒さない方が妥当だろう。そう思ったからだ。

このときの解釈でよかった、と、今、結論づけようと思う。

BMC

カンチェラーラの移籍の理由が上記であったのであれば、サクソバンクとの契約解除を決めた時点で、彼の心は、ルクスと決まっていたことになる。
つまり、他のチームは、「最初から」選択肢になかった。

スカイが彼にアプローチした時期がいつ頃なのか、裏は取れない。しかし、彼に気のないことがすぐに判った、とスカイ側は後日語っている。
Brailsford: Sky must avoid "isolated and robotic" approach (cyclingnews 11/17)

確かに、スカイの名をメディアが書いたのは、一時期だった。
長い期間、名が挙げられていたのはBMCで、どうも、彼は、BMCに対しては、スカイと異なり、明確な拒否の意思表示をする時期を遅らせていたようだ。
いってみれば、ルクスに決めたことを世間に知られないための煙幕として、BMCを利用した。

世間であれだけ噂されたのは、「BMCのオーナー、アンディ・リースが彼を欲していた」からだが、それは「一方的な求愛」だったのだろう。
A.リースが、「カンチェからの信頼を得る努力」をしたのかどうかは知らない。やってもやらなくても結果は同じだったのだろうが(「強い結束を作ってしまった仲間たち」には勝てない)、ツールプレゼンの場での彼の発言に、自分は少しひっかかった。

十分に「高い金額」のオファーをしたがダメだった、他チームはもっと高い条件を出したのだろう、という発言に、「結局は金でしょ?」という感じを受けたのだ。(文脈が不明なので、実際のニュアンスは判らない)
A.リースがどうかはおいて、こういう考え方・見方をする人は世の中に多くいる。それらの人々には、どういう説明をしても、カンチェがシュレク兄弟の新チームに行くことを選んだ心情を理解することは永遠にできないのだろうな、と感じたのだった。



・当時アップしなかったネタ、その他
ツールプレゼン会場で、フランクのネクタイを直すアンディ。
プレゼンでの写真を見たとき、自分も、フランクのネクタイがひん曲がっていることが気になった。
だからこれは、プレゼン終了後だと思う。(・・弟君、気づくのが遅いって)
この瞬間を見逃さず、シャッター切ったカメラマンと、掲載した人、偉い。
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