南の国の太陽、空の色の獅子

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ツール・ド・フランスも第三週を迎えると、選手たちの身体がむしばまれていく。身体の消耗に見合った量のカロリーや水分がまったく取れなくなってしまう。
コンタドール、シュレク、ランス級の選手には、身体がストレスに適応するという、定義しようのない特殊な生理機能が備わっていて、他の選手ほど著しい体力の消耗はみられない。
このように完成された身体能力は、同じように才能に恵まれたアスリートほぼ全員に共通する(ツールのエースとして第三週を初めて経験するウィギンスに、この驚異的な資質が備わっているかどうかは、まだ様子見といったところだ)。
こうした選手は、時速80キロでカーブを抜けるときでもペダリングやステアリングさばきに関係のない、一切の身体機能を停止させることができるーーこういう人種は、ものの考え方も常人とは違っている。
「その代わり感性はどんどん鈍くなります」
ザブリスキーがある日、超人たちの別の側面を教えてくれたことがある。
「たとえばレース用のシューズをホテルに置き忘れるようになる。間違いなく自分の落ち度ですよね、それなのに、監督がなぜ怒っているのかもわからない。だって自分は困っていないから。もう終わったことだから。シューズを忘れたことが記憶から消えつつあるんです」

(「ツール・ド・ランス」P.304~305)

ザブリスキーは、05~07年にCSCに在籍している。名前こそ書いていないが、アンディのことに間違いあるまい。
アンディが忘れ物の常習犯であることは、彼のファンの間では知れ渡っていて、今更だが、一般世間レベルでは、まだ、ネタになるらしい。最近、続けざまに、目にした。

CICLISSIMO no.21のアンディのトランク拝見の記事。
この取材を頼んでも嫌がっていたのは当たり前で、彼は、持ち物の管理が全くできないのだから、トランクはごちゃごちゃに決まっている。さだめし、取材のために整理したに違いない。
インタビューの途中で、部屋に戻ってきたフランクが、「(アンディは)しょっちゅう、何かがない、と探しているんだ」
言われた本人「いいだろ、いつも誰かがみつけてくれるんだから」
(雑誌現物は手元にないので、記憶。大体こういうこと)

なるほど、本人は、困らない。いつも、誰かが、ちゃんと、みつけて、持ってきてくれるのである。

クリス・アンケル・ソレンセンも、証言している。
彼は、09年に初めてツールに参加した。デンマークのメディアに掲載していたツール日記をまとめて今年出版した本の記述を、先日来読んでいたのだが、アンディの、リーダーとしてのメンタル面の優れた資質の記述の後に、続けて、この件が書かれていた。
ランスの本の著者のパターンと同じである。落差が強烈だというわけだ。

「(チーム)バスの中に、誰かの忘れものにみえるものがあったら、アンディの所へ持っていけばいい。いつも、彼のものだから」

来季、新しくアンディのチームメートになる選手たちは、フランクやオグレディから、教えられるのかも。

2010/12/26 「ツール・ド・ランス」(1)~奇跡は起こらない
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