南の国の太陽、空の色の獅子

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「2012年にカンチェはどこで走るのだろう?」という話題は、今やって意味があると思えないので、ペンディングにしようと思うが、ラボバンクへの移籍発表後のブレシェルの記事を読んだ後に考えたことがあったので、少し。

その前に、こちらを。
来年2011年の移籍は考えていない。
彼の契約には、一定額の違約金を支払って契約を解除できる条項がないので、契約期間中に離脱したいとなったら、「契約不履行による損害賠償」を請求され、揉めて裁判沙汰になる、という立場らしい。

以前、彼のマネージャーが、損害賠償云々という話をしたことがあったが、そのときは、文字面だけ見て流してしまい、「違約金と損害賠償との法的な違い」をちゃんと認識しなかった。
ああそういう意味だったのか、それじゃダメだわ、と今頃になって、理解をした。(かなり迂闊)

解除条項のある契約をしている選手は、「金さえ払えば」契約期間中でも、円満にチームを離れることが可能だ。カンチェは、そういう契約をしなかったので、チーム側に放出する気がなければ、期間満了まで身動きがとれない。
だから、アンディ・リースは、「待つ」の一点張りなのだ。・・という解釈に至った。

さて、ブレシェルの記事から何を考えたか。
「来季の抱負」を読んで、まず、「彼のサクソバンク残留は、『最初から』ほとんどありえなかったのではないか」と思った。

彼の望みの第一は、クラシックでの勝利だ。フランドルのパヴェのレースは彼に合っているが、「カンチェラーラのいるチーム」では、スタートする前から望めない。
フランドル勝利後に、「僕にはマッティが必要」とカンチェは言ったが、ブレシェルにとっては、違った。

更に彼は、総合優勝を狙うエースに徹頭徹尾尽くすことが求められ、自分個人の成功(ステージ優勝)の追求が許されないツールに、満足していない。

そうなると、必然的に、ツールの絶対的エースであるコンタドールの来るサクソは不可、シュレク兄弟のルクスも不可(ルクスが彼にオファーを出したかどうかは不明だが)、ラボバンクが最も彼の希望を満たしてくれるチーム、ということになる。

サクソバンクに在籍している間は、サクソバンクの方針に従うのが「プロとして」当然で、不満があっても、公言はしない。
ブレシェルも、「カンチェラーラとシュレク兄弟のアシストを続けたくない」本音をズケズケ口に出すことをしなかったから、サクソバンク残留もありえる、とメディアは報道していた、のだろう。

ここから、カンチェの話。
カンチェも、サクソに在籍している限りは、チームの方針に従っている。もしかしたら、ブレシェルのように、表で言うこととは別の、本音の望みが心の奥底にある、ことはありうるのでは?

自分の把握している範囲では、彼は、TTでの絶対的地位(敵なし状態)を確立した後のこの数年、毎シーズン、別のレースを、その年のターゲットにしている。
08年は、北京五輪。09年は、地元スイス開催の世界選手権。そして今年2010年は、フランドル1周。
では、この先は?

今年フランドルで勝った後に彼は、モニュメント(パリ~ルーベ、フランドル1周、ミラノ~サンレモ、リエージュ~バストーニュ~リエージュ、ジロ・ディ・ロンバルディア) 制覇を狙って、残りのLBLとロンバルディアをターゲットにすることを示唆した。

ターゲット候補は他に、昨年失敗した世界選手権RRのアルカンシェル、それとアワーレコードがある。
これらを、この先数年間のターゲットにするのであれば、2012年以降のサクソバンク残留に問題はない。
コンタドールは、目下クラシックに興味を示さないので、完全な棲み分けが可能だ。その旨は、コンタドールの移籍発表時にメディアも書いた。GTとクラシックの二大スーパースターが揃う、と。

しかし、ひとつだけ、思い出すことがある。

ツール総合を目指す気持はないか?と問われると、彼は、いつも、「ツール総合は、夢」と返答する。
そして、付け加える。「夢」であって、「目標」は別にある、と。

昨年、TdSでの総合優勝と、ツールでのウィギンスの活躍を見たとき、「カンチェもその気になればできるに違いない」と、自分も思った。

彼が今まで、ツール総合を目標にしなかったのは、「彼の在籍するチームには既に、ツール総合で彼より力を持ち、総合優勝を狙える選手がいる」という現実が、目の前にあったから、だと思う。
いってみれば、クラシックにおけるブレシェルと同じ立場だったから。

私が、アンディ・リースの立場であれば、カンチェを、こういう言葉で誘う。
「夢」を夢のまま終わらせず、目標にして、目指さないか?

アピールポイントは、もうひとつある。
うちは、君を、チームの中で最優遇する。スタッフやアシストに欲しい選手がいれば、連れて来てくれ。君が満足できる体制を作る努力を約束する。

カンチェは、来年、30になる。彼より1才年上で、今年、一足先に30の大台に乗ったフランクは、「自分たち兄弟のための、自分の国のチーム」へ移ることを決めた。

「ツール総合は夢」という彼の言葉を読んで以来、彼がシュレク兄弟と共にいるシーズンが終わるのは、さほど遠い先ではないな、と感じていた。
もっとも、正直、シュレク兄弟が先に出ていくことを想定してはいなかったし、彼が夢を追うことはなく終わる、のかもしれない。

客観的に冷静に考えれば、現在ツール総合1位を争う2人に彼が勝つのは難しい。2人は生粋のクライマーで、しかも若い。「目指すなら1位で、2位以下は意味がない」のであれば、やっても無駄、と着手しないのはあり、だろう。
ウィギンスの今年の失敗を見ると、「難しいものだな」という気も起こりそうだ。

ここまで書いてきたのは、専ら「目指す目標」の観点だけで、チーム選択には、当然、他の要素も作用する。
どう転ぶか、答が判るのは、1年後である。

【関連】 2010/08/18 カンチェの境遇
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コメント


お伺いしたいのですが、貴方はカンチェを何故移籍させたいのですか?
ルクセンブルクへ行ってまたアンディのお世話というのも私は解せないのですが。
つまりリースが嫌いなのですか?
2010/08/31 21:29URL  通りすがり #-[ 編集]


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