南の国の太陽、空の色の獅子

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迎賓館赤坂離宮は、毎年夏に、一般公開を行う。申込をし、出掛けてきた。
内閣府の造っているHPでは、過去の申込と参観の数字を公表している。以前は倍率が高かったが、近年は低い。
自分は、希望した日が落選したが、代替で3日間のうちのどれか、という参観案内ハガキが戻ってきた。これからすると、総合計の倍率は1倍に満たなかったらしい。

総括の感想。
「一度行って損はない」が、「本館内部を見ず、外観だけの方がイメージがよいかも」。

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参観の順路は、本館内部→主庭→前庭。
本館の正面西の通用口から内部に入り、廊下を進みながら、すでに失望感を抱いた。
「安っぽい」のである。これまで見てきた、明治期の建造物が備えている「年季の重み」が感じられない。
壁・天井が「ペンキ塗りたてみたいな真っ白」で、ディズニーかなにかのホテルとかテーマパーク施設のような雰囲気だ。
ドアノブや窓の掛け金は、真新しげなピッカピカの金金キラキラ。最近、大規模な改修工事をしているので、全面的に塗り直して、こうなったのだろうか。

失望感は、最初の間の「彩鸞の間」に入ったとき、ピークに達した。
なんという「趣味の悪さ」。
真っ白の壁に、テカテカの金の装飾。アンピール様式だかなんだか知らぬが、フランスの本物はそれとしてよくても、よそものが下手に真似して作ると、これだけひどいものになるという見本だ。
どこかいい点を探そうと頑張ってみたが、いくら見ても、「趣味が悪い」という感想しか出てこない。見れば見るほど、気持ち悪さが増していく。
こんな所に、海外の賓客を通すのか、と思ったら、げんなりしてきた。

ガイドの方に、「次の間は、もう少し落ち着いて、日本的な感じもありますよ」と言われ、向かった「花鳥の間」は、確かに、先ほどほどテカテカではなく、重厚さがあった。
七宝など日本の工芸の要素を取り入れており、「おふらんす」の前の部屋よりましだが、細部を見ていくと、「フランスの様式と日本の様式の折衷のすさまじさ」に笑いだしそうになってきた。

この後、「中央階段・2階大ホール」「朝日の間」「羽衣の間」を回るうち、段々免疫がついた(鈍感になってきた)のか、後の部屋が前よりましだったのか、最後まで辿り着いたときは、「ボロクソいうのはやめておくか。これはこれでまあ」。
おそらく、「最初があまりにひどすぎた」のであろう。



以上、内装は悲惨だったが、外観は、打って変わって、私の嗜好のストライクゾーンだった。(何を隠そうバロック様式の建造物に弱い)

建物本体は、片山東熊が手掛けたもの。東京国立博物館表慶館のリニューアル時に、表慶館を設計した片山東熊の作品を紹介するビデオを見て、迎賓館が代表作であることを知った。そのときから、いつか迎賓館を見たい、と思っていたのである。

片山の時代の建築には、西洋建築を必死で学んだ日本人建築家たちの気概が感じられる。明治から昭和初期(戦前まで)は、日本人たちが、西欧文化をいかにして取り入れるか、手さぐりで悪戦苦闘していた時代だ。イタリアやオランダの街並みをそっくり真似てホイホイと作る現代とは、精神性が違う。
ネオ・バロック様式のこの宮殿も、細部を改めて眺めれば、「なんじゃこりゃ」となりそうな箇所もあるが、明治期の国家的建築物としての質の高さはあると思う。

嬉しかったのは、前庭から正面を望むとき、「背景に高層ビルが見えない」こと。後背地は赤坂御用地だから、すぐ近くにないのは当然にしても、その向こうにも、ない。
背景にニョッキリ聳えられると、美しい景観が台無しになる。避けられたのは偶然だろうが、素晴らしい。

前庭(北側)からの眺めを満喫した次は、南側の主庭へ向かう。
本館の西側を眺めながら歩いていくと、表慶館と同じ様式の、緑青銅板のドーム屋根が見えた。おお、同じだ、と悦ぶ。

南側の景観も、素晴らしかった。
噴水を前景に本館南面を望むと、「ここは日本か?」と思うほど。
噴水のデザインも秀逸で、「これだけのものが、日本で他にどこにあるだろう?」と感嘆した。

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迎賓館紹介ビデオ


参観者に対する案内・サービスの質はなかなかのもの。
エアコンのきいた休憩室を準備してあるし、記念の絵ハガキの類の販売、郵便局の出張もきている。
受付時に、本人確認と空港みたいな手荷物チェックをされるくらいで、あとはお客様待遇である。
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