南の国の太陽、空の色の獅子

Category :  自転車
tag : 
●歓びと切なさと

カンチェラーラの言葉は、歓びと同時に、切なさも呼び起こす。

http://www.cyclingnews.com/news/cancellara-happy-to-fill-gap-on-his-palmares
http://www.fabian-cancellara.ch/ch/cancellara/en/news/view_news.html?12550200000
http://www.letour.fr/2010/TDF/LIVE/us/1900/journal_etape.html

彼を始め、チームの人々は、アンディを、守り、教え、導き、育ててきたことを、改めて、知る。
本当に、アンディは、チームの年長の経験豊富な選手たち、スタッフ、リース、チームすべてから、大切に育てられてきたのだ。
そして、彼は、チームの人々の期待に応え、成長した。

カンチェが、ゴール後、アンディをハグするシーンを、今年のツールで、2度見た。
第3ステージ(パヴェ)でのカンチェの表情には、歓びと哀しみの両方の感情が窺えた。
「俺から離れず、よくついてきた。成功だ。ライバルにタイム差をつけたぞ」とアンディを褒める気持と、フランクを失った事実に動揺するアンディへの気遣いと。
彼は、フランクのクラッシュの後、「振り返るな!」とアンディに怒鳴ったという。(怒鳴った、という表現はみかけていないが、彼は「声がでかい」ので、客観的にいえば、そうなるのではと思う)フランクのことを考えるな、俺についてこい!と有無を言わさず引き摺っていったようなものである。

第19ステージでは、チーム総がかりで(自分、オグレディ、リース、スタッフ、と並べている)教え込んだTTの改善の成果を出したと、アンディを満足の笑みで迎え、褒め称えた。

そして彼は、07年ジロに言及する。3年前、何も知らなかった、幼いアンディが、今ここまで成長し、本当にマイヨ・ジョーヌを狙える力を持つ選手になったことを、喜ぶ。
「昔を振り返る」言葉は、アンディに手取り足とり教え、守るのは、これが最後、という、はなむけのように映る。

来年は、別のチームで走ることが決まっている。もう、自分は教えてやれないし、助けてもやれない。でも、ここまで成長したから、大丈夫。この先、チャンピオンになれる。
そう言っているように読める。

人には出会いと別れがある。自転車ロードレースの世界で、同じ仲間たちがいつまでも一緒にいることはない。いずれ必ず別れるときが来る。
チーム・サクソバンク(リースサイクリング)は、今年のツールで、最上のもの(マイヨ・ジョーヌ)を手に入れることはできなかったし、9人全員でパリに行くこともできなかった。
けれども、失望を抱くには値いしないだろう。

「素晴らしいチーム」を失うことに寂しさはあっても、前へ足を踏み出さなければならない時もある。きっと、みな、それを判っている。
チームの末っ子アンディが、目覚ましい成長をした今年、巣立っていくなら、それもまた巡り合わせ。

みなの来季の居場所はまだ不明だが、ツールが終われば、おいおい明らかになっていく。発表を待とう。
もしかしたらブエルタでもう一度会えるかな?フランクが、出たがっている発言をしているから。
スポンサーサイト

コメント


この記事に対するコメントの投稿
















この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
http://leonazul.blog87.fc2.com/tb.php/564-2b2b3b31
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)