南の国の太陽、空の色の獅子

Category :  自転車
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昨日のプレカンの内容は、予想した通り。
事前に噂が飛び交ったが(デンマークメディアが想像逞しくあれこれ書いただけといったらそれまでだが)、リースは兄弟と直接話をして、クリアにし、ツールが終わるまでこの話はしないことに合意した、とコメント。
表向きは、この話は横において、3週間レースに集中する。ということで、明日から、一般メディアは、当日のレースの報道にかまけて、この話は陰に隠れることになるだろう。

しかし、チームサクソバンクの観点でみると、このプレカンは、大きな分岐点になったのだろうと思う。
1月以来、これまで、リースは、スポンサー獲得に自信をみせていたし、メディアは度々候補の名を挙げて発表が近いという報道をしてきた。
しかし発表のないまま、半年が経ち、ツールのスタートの日まで来てしまった。メディアの中には、プレカンの直前まで、今日ここでスポンサーが発表されるのではという希望を持っていた人もいたらしい。
世界中の注目を集めるツールのプレカンが、スポンサー発表の最後の機会だったからだ。

スポンサーが決まっていないと明言したことで、おそらく、事実上、選手とスタッフ全員が市場に出る。リースサイクリングが存続するかどうか判らないから。
シュレク兄弟が離脱することを疑う人は、ほとんどおるまい。たとえリースがこの後スポンサーをみつけて、チームを存続できたとしても、兄弟はもはや後戻りはできぬだろう。

ツールで常に強かった、CSC(サクソバンク)は、今年で終わる。来年、同じ姿で戻ってくることはない。
チームのメンバーたちに、多分その意識はあるだろう。また、シュレク兄弟は、過去2年、事実上そうしたように、ツールでシーズンを終えると思っていい。さすれば、チームメートとしてレースをするのはこれが最後になることを認識している選手もいるだろう。

このチームは、レースでは全員が一丸となって抜群のチームワークを発揮し、かつレースを離れても、皆が仲が良く、和やかで、いい雰囲気を持っていることで有名だった。気だてのいい選手たちが集まっていたのか、うまが合ったのか、どうしてなのかは知らぬけれど。
もしも、サクソバンクがスポンサードを打ち切らなかったら、このチームが今のまま、もう暫くは続いたのではなかったか。シュレク兄弟は、ギャラが安くても、残ったのではないだろうか。そう思うと、残念だ。

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現実は、リースに厳しいものになった。
29日に相対したリースとシュレク兄弟がどういう会話をしたのか知る由もないが、主導権を握っているのは兄弟である。結論は最初から見えていた。
デンマーク人の中には、裏切り者のシュレク兄弟をツールに出すな、と言い出す人もいたが、リースにそんな選択肢があるはずもない。
頭を冷やして考えれば、ツール直前に、キムを解雇し、新チームの話を表に出したことは、リースの利益になったのだろうか?

キムとシュレク兄弟は、ツールが終わるまで、話を表に出す予定はなかったのではないかと思う。
彼等がどういうよみでいた(いる)のかは判らぬが、彼等は、リースがスポンサーをみつけることを邪魔して、チームを潰そうとしたわけではないのではないか?
彼等からいわせれば、「リースがスポンサーをみつけられないリスクがあるから、自衛の策だった」。

リースは、主にフランクと話をして、アンディは多くを喋らなかったのではないかと想像するが、事件勃発後のアンディの態度と発言は、あたかも「残酷な天使」のようだ。

Yes, I have a few options but there are no new negotiations with Bjarne – they can't start until there's a sponsor.
「リースは、スポンサーをみつけるまで、僕と契約交渉はできない」

理屈は間違っていない。スポンサーが決まっていなくて、どうやって金を払うの?ビジネスとして当然である。
だが、この言い方は、バッサリと切り捨てた、門前払いではないか?

Sportwereldのインタビューの中では、フグルサングは、my best friendで、素晴らしい選手で、「いずれはイタリアからルクセンブルクに引っ越してきてほしい」。
本人は深く考えて喋っていないとしても、無邪気に笑いながら、フグルサングを引き抜いていこうとしている、とデンマーク人たちに受け取られても文句を言えない。

そして、プレカン後。「キムは、僕の家族同然で、電話で話をするよ。彼と一緒にツールのトレーニングをしたからね」(sporten.dk
臆面もない、この発言を聞かされても、リースは文句を言えなかったらしい。・・可哀想になってくる。
アンディの気性を知っていれば、諦めの境地かもしれぬけれど。

・プレカンでは、リースが退席した後、選手たちに、各国メディアが群がる。
アンディに押し寄せるのはデンマークとルクセンブルク、カンチェにはスイス軍団だろう

兄弟インタビュー(fr.sports.yahoo.com)
アンディのビデオ付き(velonews)
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