南の国の太陽、空の色の獅子

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アイスダンスODが終了。
「GPFで、メリチャリをテッサモエの上につけたとき、あら?五輪はどうするの?と首を傾げたが、男子Sでアメリカが金を取ったから、ダンスはカナダ、とすんなり決まったのね。これで、宿敵ロシアから、金メダルをすべて奪い取ることに成功し、ソルトレイクから8年間積み重ねた努力が実ったぞ、ワッハッハ、と高笑いだわね、北米は」

スポーツ観戦をするとき、表面のキレイな部分だけ見て、裏の汚い面は見ない、というスタンスの方が、気が楽だ。
だが、興味を持って、熱心に見ると、残念ながら、いやでも目に入ってしまう。

フィギュアスケートは、採点競技という性質上、純粋な公平性は期待できない。勝敗には、政治の要素が入り込むのが宿命だ。長い間、此方は、それを呑みこんで見てきた。
(「公平性を期待・要求しないスタンス」は、自転車ロードレースの人気が高く、筋金入りのファン多数のお国の「ベルギー人」が、「ドーピングはやってるにきまってる」とドーピングスキャンダルが起こっても動じないのと通じる)

4回転論争(プルシェンコの採点方法への異議申し立て)に関して、「彼の出来はよくなかったから、順位は妥当」と「今回の演技に対する見解」だけで終わらせるのは、過去の経緯・背景の知識を持たない人間のすることである。(日本の一般メディアの、毎度の「視野の狭さ」)

新採点法は、成立に至るまでに様々な要素が絡み、紆余曲折を経た結果で、ポリシーも対立構造も、単純な図式で示せるものではないと思う。また、関わってきたすべての人が、自国の利益誘導をしたとも思っていない。

しかし、「ルールが従来から変わるとき」、そこには常に、「誰かの何等かの目的」が入り込む、とみなすのが妥当だと思う。
フィギュアスケートの採点方法変更の原因は、周知の通り、02年ソルトレイク五輪のペアで、「ミスをしなかったカナダペア」が、「ミスをしたロシアペア」に負けて銀メダルなのは、採点がおかしい、と「カナダとアメリカ」のメディアが大騒ぎし、ついには金メダルを2つ出させるほど巨大な圧力をISUに掛けたことである。

ソルトレイクの事件について、自分は多数の情報を集めてはいない。ただ、当時の「背景」の認識は持っている、と思う。
背景とは、ペアとアイスダンスの2種目では、ロシア(ソ連)が長年トップに居座り、北米勢が頑張っても、金メダルを取れない、という状況を指す。
そして、「ジャッジが公平でない。自分たちは不当に低く評価されている」とアイスダンスのボーン・クラーツ(カナダ)がジャッジに対して不満の声を挙げていたことを思い出す。

事象を「大きな流れ」の中で捉えるならば、「この問題の元凶は、1991年のソ連の崩壊にある」という歴史的視点に立った解釈が正しいように思われる。
ソ連崩壊後、ロシアは、それまでのような国を挙げてのスポーツ選手育成ができなくなった。コーチたちは国外に流出した。結果として、他国が力をつけ、ロシアの優位は年々失われていった。

「ロシアの選手が明らかに優れる、と大方の人間が認める」状況下では、ロシアの金メダル独占を仕方ないと許容していた他国は、力が接近してきたことで、「こっちに寄こせ」とロシアの覇権を奪う野心を抱いて動き始めた。

新採点法の当初の狙いは、ソルトレイクのトラブルを再び繰り返さぬため、ジャッジの主観が入る余地の少ない、客観性・公平性の高いものにすることであったと思われるが、新たなルールというものは、当初意図した通りの変化をもたらすとは限らぬし、当初意図していなかった別の影響を招くことも少なくない。(ルールが頻繁に変わるF1で見る光景)

スピン・ステップ、つなぎなどのジャンプ以外の要素や、技の正確性の高さに価値を置き、相対的に高難度ジャンプの価値を下げたことは、誰の意図であったのか、それとも特定の人間や国の明確な意図は存在しなかったのか、自分は知りえない。
4回転ジャンパーのエースを持つのがロシアとフランスで、北米が持たないのは、たまたまだったのかもしれない。そもそも、カナダは、ブラウニング、ストイコの4回転ジャンプの元祖を持つ国で、今はいなくても数年後に現れるかもしれない。

そう考えると、4回転排除の意図が北米にあったと推測する根拠はない。但し、現行ルールを最大限利用することは可能だ。
GOEとPCSによって、ジャッジが「勝たせようと思う選手を勝たせる」ことはできる。
「8年前のソルトレイクでカナダとアメリカがしたこと」を思い出せば、今回の北米開催の五輪でロシアから金メダルを奪い取ることが彼等の宿願であったことに疑いを持たなくてもよかろう。

今回、ロシアは、国を挙げてプルシェンコは金に値すると称賛したが、8年前にカナダがしたような大騒ぎはしないようだ。
されば、普通なら、これで話は終わる。だが、もしかしたら、終わらないかもしれない、と思うのは、「次回の五輪開催はロシアのソチ」という事情による。

ロシアは、今大会、フィギュアスケート以外の種目でも不振をかこっている。ソチへ向けて、国として本腰を入れて強化をするなら、その一環として、フィギュアスケートの採点方法問題で動くことはないだろうか。
ジェーニャとミーシンコーチ自身は政治的な動きが得意にはみえず(自分の印象は「ど下手」)、可能性が高いとは思わぬが。
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