南の国の太陽、空の色の獅子

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「トヨタのF1」に関して、できれば、いずれ改めて書きたいと思っている。

私は、トヨタのF1参入を、「巨大自動車メーカーは、F1の世界では成功しないのではないか」という「F1ファンの側からの、懐疑的な視線」でもって見始めた。
日本のメーカーだから活躍を期待する、といった感覚はゼロである。同時に、古くからの日本のレースファンの中に存在する強いアンチの感情もなかった。どちらにも振れない、フラットに近い感覚だったといっていいと思う。
その後、05年から、正確にはラルフとヤルノの移籍が決まった04年シーズン半ばから、贔屓のドライバーが在籍するチームとして、高い注意を払った。

すなわち、「親会社の日本の自動車メーカーを、警戒心をもって冷静に見るF1ファンの目」と、「チームの構成員に親しみを抱き、彼等に感情移入し、チームの成功を願うファンの目」という、全く異なる2つの視線を持って、眺めることになった。
この意味で、自分にとって非常に特殊なケースであり、おかげで、それまでにない色々な経験をした。楽しめたといっていいだろう。いや。恐ろしく苦い経験もあったから、ポジティブな言葉でしめるかの結論はまだだ。

いずれにせよ、「トヨタF1」に対しては「2つの視点」を持ち続け、「一面だけから見る」ことをしなかったゆえに、今回の撤退も、いたって冷静に受け止め、「すぐに言いたいこと(感想・意見)は、別に何もない」状態だった。

雑誌記事やメディアの人間たちによる色々な言及に、どこか違和感を感じたのは、「一面だけからの記述は相応しくない」という理由だったのかもしれない。
そして、こういう冷めた思いもあった。

批判・非難は理にかなう。・・でも、「この会社が、こういう会社である」ことは、「最初から」判っていたことだよねえ。
アンチトヨタの人々が、参戦以来絶えず主張し続けた通りの結果になっただけ。
この会社に対して、期待の類を欠片でも抱くことが、根本的な誤り(間違い)だった。
メディアの人間より、世間の一般人の方が、よほど「本質を見抜いていた」んじゃないの?

しかし我々一般人は、チーム関係者にインタビューすることはできず、メディアがその特権を持つ。
グランプリトクシュウ1月号が掲載した木下さんのインタビューを、非常に興味深く読んだ。

私は、トヨタF1の関係者の中で、木下さんの言動に最も注意をしていた。05年に、「この人は」とピンときた人物だった。(山科代表は、注意を払う必要なしと最初から最後までスルーした)
撤退決定までの紆余曲折の説明の中で、木下さんは、MBOはハウエットと自分の2人でやる予定だった、つまり、トヨタを辞めるつもりだった、と述べている。
木下さんがその覚悟をして出したMBO案は、最終的に経営陣に却下された。

私がホンダ3期に関して気付いたことのひとつは、2期撤退のときは、「F1を続けたいがためにホンダを退社した」人が、プロジェクトリーダーを筆頭に複数いたのに、今回はそういう例を耳にしなかったことだった。F1村で生きる意欲のある人は、ホンダ社内にはもはやいないのである。
トヨタ社内にも当然そんな人がいるわけはないと思いきや、そうしようと思った人が、1人はいたのだった。
それが木下さんであったと知って、納得をした。

視点を「どこに」置くか、「どのくらいのスパン」で考えるか、「何と」比較するか、「どの」価値を重視するかによって、評価や解釈は全く異なるものになる。
トヨタF1のマイナスの面だけを取り上げて非難に終始するのも、プラスの面を抽出して情緒的な話を前に押し出すのも、適切とはいえぬと思う。
一旦終了した今ここで、どういった総括をするのか。太平洋戦争を「敗戦」でなく「終戦」という言葉で誤魔化し、「過ぎたことは水に流す」ものとみなし、過去の失敗に真剣に向き合って、失敗の経験を将来に生かすことをしない日本人の習性を繰り返すのか。

一時期にしろトヨタF1チームを応援するファンの一人であった(チーム公式ファンクラブに入会していた)自分にも、考える責はあるのではないだろうか。

*パナソニックのチーム公認応援サイトf1.panasonic.comは、明日12/28(月)正午に閉鎖する。
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コメント


その木下氏、現在はTMG社長で、TMGはル・マンを含むWEC(世界耐久選手権)へ軸足を移し、3レース目のサンパウロでのレースで優勝を果たしたことをご参考までに。
2012/09/18 13:11URL  レーサー三笠謙二郎 #iBs.koX.[ 編集]


3年も前のエントリにコメントをつけられると、「な、なに、今頃?」と怪訝な顔になるブログの書き手は、私だけじゃないと思いますよ、うん。

書いたことをすっからかんに忘れている場合もあります。
読み返して、「私、3年前は、こんな文章書いてたのねーー」

で、木下さんの消息は、勿論、存じ上げております。
トヨタのル・マン復帰の発表があったとき、本望が叶ったんだな、と思いました。

F1の「立て直し」のために異動してきたときから、F1での仕事が終わったら、そのあとはル・マンでやり残したことをやりたい、と仰ってました。その発言が印象的だったんです。

でも、F1も、1勝もできずに撤退しました。トヨタの(ウルトラ)コアファンの中には、木下さんがダメなんだ、とキツい意見を言ってた方もいらっしゃいましたねえ。
国内のものには、「太いコネ」を持った、私なぞには窺い知れぬ、限りなく深~~いファンの皆様方がいらっしゃいました。・・思い出しましたわ、そういったことを。
2012/09/18 23:20URL  RIHO #-[ 編集]


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