南の国の太陽、空の色の獅子

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■ 東京国立近代美術館/所蔵作品展

約1年の間での自分の好みの変化が面白い。

1年前に見た時はピンとこなかった下村観山の「木の間の秋」に、昨日は、魅力を感じた。
何故だろう。琳派のパターンであることははっきり判る。現在の自分は、琳派は好みでないのに。
観山の絵は、東博平常展で「春雨」、次いで「鵜」に、引き込まれた。確かに琳派の技法や構図は認識できるけれど、私の目は、光琳や抱一とは別の要素を観山の中に見ているのだろう。

逆のケースもある。
3階つき当たりのガラスケースの中に、加山又造の「千羽鶴」があった。今年1月、新美の加山の展覧会に行ったが、今は、彼の絵を積極的に見たいとは思わない。
装飾性の強いものを好まなくなった。「ごてごて」「テカテカ」はうっとおしい気分のときが多い。
もっとも、自分の他に観客が誰もいない展示室で、豪華な屏風の正面の椅子にちんと座って、1人占めしている気分は悪くなかった。ちょっとした贅沢だ。こういう時間があってもいい。

素描コーナーの木村荘八「濹東綺譚」を、熱心に見入ってしまう。
挿絵というのは、ときどき、非常に魅力を持つものがある。ペンで描く黒い線一本が、えもいえない感情を呼び起こすことがある。かつて漫画に感じたのと同じ感覚のように思う。

他の収穫。北野恒富。「東都名所」の中で一番気に入った。
北野恒富は、7月に見た「戯れ」も、瑞々しく、素敵と感じた。美人画でいいと思うのはたまである自分には珍しい。

今の自分は、大規模な特別展(企画展)を、肩に力を入れて(期待をして)見に行くより、観客が少なく静かな東博平常展や近美所蔵品展で、「あら、素敵。誰?」とふっと感じて、近づき、「××か。覚えておこう」と新しい作家を見出したり、既知の作家の魅力を再発見したりする方が楽しい。
「有名作品を見に行く」のではなく、「気に入るものを自分でみつける」というスタンス。

といいつつ、実は、収集した館内チラシの中にあった「ボルゲーゼ美術館展」を見るなり、「うわ、見たい。すごく見たい!」と、テンションが急上昇した。
「京都?そんな・・」とがっかりしたが、「あ、巡回展が東京であるのでは?このレベルの絵画を日本に運んできて、東京でやらないはずがない」と気づき、帰宅して調べると、来年、都美に来る。大規模改修工事のための休館前の最後の展覧会であった。

■国立公文書館

近美を出て、東御苑の北詰橋門へ向って歩いていく。と、近美に隣接する国立公文書館の門が開いている。
土日休みなので、これまで何度も前を通っても、いつも閉まっていた。今日も日曜なのに?
と見れば、「天皇陛下御在位20年記念公文書特別展覧会 開催中」とある。

ははあ、なるほど。でも、別に面白そうなものはなさそうだ、と、入るのを迷っていると、横を、どんどん人が通り、入っていく。
人が入ると、あとをついていってみる気になるもので、機会がいつまたあるか判らないし、と入ることにした。

会場は1階で、入口を入ってすぐの所で、係りの方が、丁寧に挨拶して、パンフレットを渡してくれる。(入場は無料)
見ると、そのパンフ、えらい立派だ。厚くて、いい紙質で、オールカラー印刷で、全展示品のカラー写真と解説が書いてある。
こんな金のかかるパンフをタダで配ってるの?どういう予算になってるの?

というせこい発想はとりあえず横におき、展示室を眺める。公文書を入れたガラスケースが並び、上部には、対応するシーンの写真の大きなパネルが掲示してある。皇室写真展も兼ねている・・ような。

展示の公文書は、「役所の決済書類」という感じで、パターンが同じなので、最初の方のいくつかを、「ふうん、こういうものなのね」と一通り見ると、あとの方は飽きてくる。
基本的に「歴史資料」だから、対象物や事象に興味がないと意味がない。

自分は、日本史の個別事象について重箱の隅をつつく意欲を持ったことがないので、古文書の類も無縁で過ごしてきた。が、この先、興味を持つことがあるかもしれないので、ここにはこういう資料があって、こういう利用ができる、と知っておくのはいいかもしれない。

国立公文書館
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