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南の国の太陽、空の色の獅子

Category :  自転車
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ランス・アームストロング 」(マット・ラミィ)の記述からの話題を。

「いつか脅威になるかもしれない選手をチームに招いて配下とする」のがランスのやり方、という記述が、前書きの中にある。
「そうか。ジャーナリストたちの頭にある、この認識が、アンディを勧誘したという説がまことしやかに流れた元か」と思った。

このランスの手口を自分も知らなかったわけではない。アンディを自分のチームに招くことができたら、ランスにとって好都合で、ねがったりだ。
だが、今年のツールで、アンディはランスより上の総合2位だったわけで、その相手を、「自分のアシストになれ」と勧誘するようなあつかましいことはできないでしょ?と思った。

自分のように「ガセネタでしょ」と却下せず、まっとうに受け取った人が世の中に沢山いたのは、「今年ランスより上の戦績でも、まだ成長途上のヒヨコちゃんだから、あつかましくはない」、「あつかましい真似でもランスならやる」のどれだったのか。

この移籍ネタは、サクソバンクとシュレク兄弟のマネージャーが否定し、早々に消えたが、自分の思うところでは、アンディをサクソから引き抜きたいと本気で思うチームがあったら、アンディではなく、まずフランクに声をかけて、彼を口説き落とすのが、てっとりばやいやり方だ。

言うまでもなく、「2人セット」が大前提である。今回の噂話のような「アンディだけ希望」は、はなから通るわけがない。アンディの望みの第一は、「フランクと一緒のチームで走る」ことだ。
されば、フランクが、移籍を考えている、一緒に行こう、と言ったら、言うことを聞く。つまり、フランクを落すことができれば、自動的に、アンディが一緒に付いてくる。
「将を射んと欲すればまず馬を」である。

長年この兄弟を扱っているサクソバンク(リース)は、それをじゅうじゅう承知で、フランクが他チームに惑わされることのないよう、彼に配慮をしているだろうと思う。今回の膝の手術の予定前倒しも、そのひとつだったのではないか、という気もするのだ。



フランクが、自分が思ったより「チームの古株」であったことには、先日気づいた。
アルヴェセンのスカイへの移籍を知ったとき(発表より前)、これで、「OVERCOMING」に登場した04年ツールのメンバーのうち、来季チームに残るのはフォイクトとニキ・ソレンセンの2人か。アルヴェセンはいつからCSC(サクソバンク)にいたのかな?他は誰が古いのだろう?と思い、メンバー全員の在籍年を確認した。

今季09年契約の28人中、一番古いのは、01年からのニキ・ソレンセン。
次が、フランク。03年から。
04年からのフォイクトとアルヴェセンがその次。
05年からが、アンディ、ブレシェル、バク。

バクは来季コロンビアに移籍する。来季の契約が有るのは、残りの5人。
フランクは今や、チームで2番目の古株。
(昨年までは、サストレがいた。彼は、02年にCSCに加入した。だが、昨年末に去った)





ランスに対する関心が萎んだと書いたが、これを再読すれば、あっというまに崇拝者に戻るに違いない。
ジェンスも、これを読み、尊敬する人としてランスの名を挙げたのは、何年前のことだっけ?
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