南の国の太陽、空の色の獅子

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■アスタナ対サクソバンク

ツール期間中、自分はどういうわけか、ブリュイネールが表彰台独占を目論んでいる、という話を、とりあわなかった。
そんな望み持つの?外野が勝手に言ってる話では?と真に受けなかった、のだが、第17ステージの録画を見直して、「この日、クレーデンが遅れるときまで、その野心を持っても不思議ないわね」と思った。

第17ステージ終了後、クレーデンを置いていったコンタドールに、ブリュイネールが文句を言った。確かに、もし4人の集団でゴールしていれば、あの日が終わった時点で、まだ、表彰台独占の皮算用はできたのだった。

全日程が終わった今言わせてもらうと、「あのときコンタドールがアタックしなかったとしても、独占はなかったわね。現実の結果が『実力相応』でしょ」

今回のツールでのライダーたちの登坂力の順列は、トータルでみると、
コンタドール>アンディ>ランス=フランク>ウィギンス=クレーデン
だったのではないか、と思う。

これにTTを足して、総合順位になる。TTが極端に弱いフランクの位置が下がり、あとはそのまま。
登坂力でアンディを上回ったのは、コンタドール1人だけだから、アスタナが表彰台を独占するのは「実力からして」無理だったのである。
仮に、第17ステージでコンタドールがアタックせず、アンディが第19ステージ終了時にクレーデンより遅れていたとしても、その後にモン・ヴァントゥーという登坂力の差が出るステージが残っている。アンディは、クレーデンをちぎって、総合順位を逆転することができただろう、という予想は妥当と思う。
(表彰台目指して、エンジン全開で登るアンディを見られただろうから、それでもよかったかも)

といっても、クレーデンが遅れたのは、第17ステージ以降で、それまではちゃんと仕事できていたので、ブリュイネールが読めなかったのは仕方なかったのかもしれない。
サクソバンク(シュレク兄弟)は、第16ステージまでアスタナに「やられっぱなし」だった。彼等が、アルプス最終日を決戦日と決め、「覚悟の大反攻」を試み、余裕ぶっこいていたブリュイネールが足元をすくわれた、といったところか。

結果は各人の実力相応、と書いたが、ふと気づいたことがある。
アスタナの3人は、チームTTで、シュレク兄弟から40秒のリードを得ている。
ランスは、それに加えて、第3ステージで、40秒取った。
ウィギンスは、チームTTで、兄弟から22秒。

最終の総合のフランクとランスの差は40秒、フランクとウィギンスの差は3秒である。

「チームTTで、こんなに負けていなかったら」、フランクは表彰台に上がれていたかもしれない?

勿論、この理屈は、成り立たない。日々の作戦は、「現実のタイム差を前提にして」立てる。タイム差が少なかったら、少ないなりの作戦でいくから、単純な引き算にはならない。

そうであるとしても、サクソバンクの視点からみたとき、チームTTで負った40秒のハンデは大きかった、と思う。
来季、この対策は、しっかり考えないといけない。

昨年、2009ツールのプレゼンテーションの頃の記述を振り返ると、サクソ側は、チームTTはうちに有利、という発言をしているが、とんだ誤算だった。
08年ツールで、チーム力最強を誇ったので、奢りがあったのではないか、といいたくなる。

当時の自分は、09年はアスタナが戻ってきて、他方、サクソバンク自身の戦力には、08年より向上する要素がないことを懸念していた。
マイヨ・ジョーヌを取ったサストレが抜けた穴はそのままだ。つまり、山岳での戦力が1人減って、アシストとして働けるのが1人だけになることを意味する。ツール要員として目立った補強がみられないのは、スポンサー(CSC)撤退で、予算上の余裕がない事情もあるのでは?総合力で08年より落ちない布陣を組めるのか、はなはだ覚束なかった。

自分は昨年来、シュレク兄弟が束になってかかっても、コンタドールには勝てる気がしない、と書いてきた。この見立ては当たっていた。
但し、別の見方をすれば、「昨年同様に、コンタドールがいなかったなら」、アンディは、今年マイヨ・ジョーヌを取れていた、のだった。
彼は、ランスより強かった。彼が負けた相手は、コンタドールだけだった。

リースと、チームのスタッフそして選手たちが、本心では、今年どの程度の戦績を挙げられると見こんでいたのかは定かでない。アンディにどれくらいの期待をしていたのかも。
アンディ自身は、結果に十分満足している風情だ。最終日のチームバスの中はジョークと笑い声で、ディナーも同様だったらしい。(アルヴェセンがTwitterに書いた「アンディのスピーチ」はなんだったのやら。大ウケした、という解釈でいいのかな?素晴らしいジョークをかましたとか・・)

マイヨ・ジョーヌを手に入れたが、チーム全員でそれを心から祝うことをしなかったアスタナのディナーの光景と比べて、どちらが幸せといえるのかねぇ?というセリフがふと浮かぶ。

09年ツールの主役はアスタナで、このチームがツールを支配したことは間違いない。但し、チームの構成員たちの幸福の度合は、それとはまた別の話だろう。
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