南の国の太陽、空の色の獅子

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■アンディ

私が思ったより、強い子だった。
崩れることは一度もなかったし、TTはふんばった。

ツール・ド・スイスでの失敗をあげつらって心配したが、終わってみれば、スイスは調整で、本番にコンディションをきっちり合わせてきた、という評価になる。

しかし、最も素晴らしかったのは、攻撃をし続けたこと、だと思う。

1・2週目から、彼は常に前にいた。
エースのはずなのに、どうして自らこんなに早くから前に出るのか。先は長い。終盤に足が残っていなくて遅れたら、お話にならぬ。フランクが常にアンディの後ろにいるのはおかしくないか。普通はエースが後ろでは?とやきもきして2週間を過ごした。

勝負の3週目。彼は最後まで、強かった。
登りで、どれだけ前を引いたろう。どれだけアタックをかけたろう。
人の後ろにつかず、前に立って、風を受けて、登ったろう。

一度として、守りには入らなかった。
総合2位に上った後も、そのポジションのキープではなく、フランクが3位を得て、2人一緒に表彰台に上ることを目指して、最後まで、攻撃し続けた。

彼の闘い方が巧みだったかというと、些か疑問はある。アタックを決めるにはタイミングが大事で、闇雲にやっても効果がない。
結果的には、「走りの地力の優劣」がそのまま総合順位になったようにみえるし、今後の課題と思うことにしよう。

一番魅力的な顔を見たのは、第18ステージ、TTスタート直前。

これまで、山岳を登るときの真剣な表情を見ることはあったが、これほどまで集中した表情は初めてだ。
顔立ちが優しい(甘い)ので、ミヒャエルやディルーカのような鬼の面にはならぬが、近寄り難い、張り詰めた、光を放つ蒼い瞳。

昨日は、山岳の得意な自分たちが、表彰台を狙うライバルたちをつき離したが、今日は一転して、防戦一方だ。彼等は揃ってTTに自信を持ち、てぐすねひいている。
なんとしても、持てる限りの力を発揮して、傷を最小限に止めなければならない。TTは彼にとって最大の難関で、大きなプレッシャーがかかっていたのだと思う。

ランス、ウィギンス、クレーデンの3人全員が、見込みよりも悪いタイムで終わったのに対し、彼は実力通りのタイムを出し、彼等に対する勝利をほぼ手中にした。

3週間闘った後も尚、彼の脚は残っていた。
昨年と同じように、ツールの最終週を、軽々と駆け抜けた。



昨年、ツール終了直後から、来年のCSC(サクソバンク)のエースはアンディ、と述べる記事が出たし(マイヨ・ジョーヌをとったサストレは無視された)、ランスが復帰宣言した後のあるブックメーカーの記載は、コンタドール、ランス、アンディ、の順だったが、自分は「まだまだでしょ」と全くとりあわなかった。
今年、ツールが始まってからも、本当にエースの責を担えるのか、半信半疑だった。

そういうスタンスだったので、終了した今、深く満足している。
今や、押しも押されぬサクソバンクのエースだ。来年は、マイヨ・ジョーヌを狙う。堂々とそう公言できるポジションに上がった。

私は、毎度見る目がないが、こういう見る目のなさなら、幸せだから、いい。
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