南の国の太陽、空の色の獅子

Category :  自転車
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■コンタドールとアロンソ

アスタナのリーダー争いの話題は、メディアが煽っているもので、実際には、いわれているような確執はない、という見方をする人もいたが(Jスポではそう)、ツールが終了すると、メディアが書いた通りであったことが明らかになった。

コンタドールは、ようやく、メディアの前で本当のことを喋った。ツールが終わるまで、彼は我慢し通したのだ。
我慢するしかなかった。チームのサポートがなければ、マイヨ・ジョーヌはとれない。ランスとブリュイネールに全面的に対立したら、欲しいものは手に入れられなかった。

チームでの彼の境遇を思ったとき、「マクラーレンにいたときのフェルナンドみたい」という連想が私の頭に湧いた。
自分がエースのはずだったのに、あとから突然、チームボスが偏愛するヤツがチームメートになり、自分もチャンピオンになりたい、と言い出し、チームは彼が勝つことを願い、サポートし、自分は疎外された、という点がそっくりだ。

そして、フェルナンドも、今のコンタドールの境遇に、自分の経験を重ねたのではないか、チームを持ってコンタドールを迎えるというアイデアには、コンタドールをサポートしたいという気持ちもあったのではないか、という想像をした。

コンタドールは、フェルナンドとは異なり、チームのボスを敵に回して闘うという境遇で、勝ってみせた。
精神的に崩れず、ここぞの勝負所で、爆発的な力を発揮して、敵を叩き潰した。これが、本当に「強い」ということだ。
環境に恵まれなくても、脚の実力で圧倒的な優位を持っていれば、マイヨ・ジョーヌを獲ることができる、という例である。

コンタドールとランスが、06年のフェルナンドとミヒャエルみたい、という自分の発想は、まんざらでなかったと思う。
7/6に記したとき、自分はここに、「最後に勝つのはコンタドールだ。フェルナンドが勝ったのだから。新しい世代が勝つ」という意味を込めた。

コンタドールのマイヨ・ジョーヌ確定後のコメントの中の、ランスに勝って、彼を表彰台で従えることができて嬉しい、という趣旨の箇所を読んだとき、フェルナンドと同じだ、と思った。
伝説的な偉大なるチャンピオンとの直接対決に勝つことは、後の世代の彼等にとって、巨大なモチベーションだ。フェルナンドもまた、繰り返し、シューマッハに勝ってチャンピオンになることは、他のドライバーに勝ってチャンピオンになるより価値がある、だから勝てて嬉しいと語った。

私は、ミヒャエル、ランス、そしてフェルナンドを見てきた。コンタドールがこの列に連なる存在になるとは今は思わぬ。でも先のことは判らない。

■来年のTdF

早くも来年がどうなるか、という話だが、ライダー単体の実力では、コンタドールの優位は動かないだろうと思う。
問題があるとすれば、コンタドールのチーム環境がどうなるかわからないこと。
アスタナには、「このチームは元々自分のために作られたもの」と公言するヴィノクロフが戻ってくる。ブリュイネールが抜けた後、監督は誰がやるのか。
移籍するとしても、彼をエースをとしてしっかり支える、力のあるチームで来年のTdFに臨めるのか、みえていない。

チーム環境の点では、彼のライバルたちの方が、分がよさそうだ。
ランスは、ブリュイネールと共に、自分の思いのままになるチームを作る。

アンディには、サクソバンクが全面的なサポートを約束するだろう。機関車であり頼もしいボディガードのカンチェラーラも、来年2010年まで契約があり、チームに残ることが決まっている。

単純に、選手の能力を見ると、「来年もコンタドールで決まり」といいたくなるが、彼が、環境でハンディを負う可能性、更に、ランスが力をアップする可能性、そしてアンディの伸び代、を考えると、もつれる可能性もありそうだ。
とちらにせよ、多分この3人が中心になりそう、と思うと、今から楽しみでしかたない。

***
ランスが新チームに勧誘している選手第1号として、アンディの名をレキップが書き、「バカいうな」とばかりにサクソバンクが「2010年まで契約があります」と即刻反応したが、契約の有無に関係なく無理のある話だ。

ランスのチームは、ランスがマイヨ・ジョーヌを獲りに行くためのチームだ。アンディになんといって誘ったのか。今年、総合でランスより上の成績で、来年はマイヨ・ジョーヌを狙うエース格の選手に対して、「オレのアシストやらない?」と?
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