南の国の太陽、空の色の獅子

Category :  自転車
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・決着

あっさり決まった。
ランスが今年マイヨジョーヌを着ることはない。第4ステージで降ってきた予感は当たっていた。

・フランクの件

判明。
山岳の大事な局面で弟をアシストする、と決めていたのだ。
サクソバンクは、ヴェルビエの登り口から、強力な引きを始めた。昨年やってみせたこと。カンチェに代わって、フランクがするするっと前に出た瞬間、「来た!・・やっと」 (此方はこの瞬間を待っていたが、Jスポの実況のSaschaにはきれいにスルーされた)

フランクが引き始めると、途端に後ろはボロボロ落ちる。昨年アンディがやったのと同じ。
残ったのは、コンタ・ランス・ウィギンス。兄弟を足した5人のグループになり、あとは篩い落とした。昨年なら、この必勝パターンで勝てたが、今年は、「昨年ツールにいなかった」コンタドールがいたことが、サクソの計画が首尾よくいかなかった理由。

サクソの作戦にのせられるのを嫌い、さっさとアタックしたコンタをアンディが追うと、フランクはアンディを見送り、抑え役。L-B-Lと同じ。

但し、抑えに徹せず、残り3kmでアタックした。一気に引き離して逃げることができれば、それはそれでかまわなかったのだろうが、ウィギンスとニバリに追いつかれてしまい、仕方なくまた抑え、という要領の悪いことをした。ずっと抑え続けていれば、アンディと後続とのタイム差を現状より広げることができたかもしれぬので、「甘かった」と自分も思う。(実況の浅田氏に指摘された)
アタックがフランクの判断かチームの指示か不明だが、彼の総合の順位も上げたかったのか。

・アンディ頑張る

コンタに40秒差をつけられたが、コンタの次で、コンタ以外の中では1番だったから、上出来。誰も、コンタに対抗できるなんて思っていない。(←私個人の評価)
第7ステージを見て、アスタナのアシスト陣を振り切れない、と辛いことを書いたら、なんのなんの、ランスをちぎったから、マルである。

ご本人は、第15ステージ前、ランスがかなり強いと踏んでいて、実際のランスの出来は予想外だったらしい。日々一緒に走っている当事者の評価は、外野の見立てより当たっているかも、と頭に置いておいたが、外れ。

対してアスタナ側、ブリュイネールは、一番注意する相手はシュレク兄弟、と発言していたから、こちらは見る目があった。
(面白いのは、「アンディ・シュレク」でなく「シュレク兄弟」であることで、彼等も自分同様、身を潜めているフランクの力を計りかね、警戒から外さなかったらしい)

コンタとの足の違いをみせつけられたアンディは、レース終了直後は気落ちしていたようで、新人賞の表彰式で、昨年見せたきらきらした笑顔はなかった。
でも取材陣に対したときは、気を取り直し、諦めないで戦うぞ宣言。腹の中はどうか知らぬが、表ではそうするに決まってる。

・スパルタカス

カンチェラーラは、延々逃げ集団で足を使ったのに、ヴェルビエでつかまると、そのまま落ちずに、メイン集団を引き、フランクにバトンタッチという、ほんとに「お仕事しっかり」。

彼が「特異」な選手であることは、承知していたつもりだったが、今年のツールで、認識を新たにした。
春先の不調から、ツール・ド・スイスで強さを取り戻し、このツール・ド・フランスで完全復活、存在感を示した。第1ステージ個人TTで勝ち、マイヨ・ジョーヌを着ることが彼の目標で、7日間着たことで、彼にとっての今年のTdFは成功といえる。

第4ステージ終了後は、彼に対する大絶賛の文章を書きたくなった。
えらく大仰だったので、やめておいたが、自分は、深く感嘆していた。
自分の内には、ランスに対する深い感嘆と称賛、同時に「今回のチャンスを逃したランスは、今年この先はもうマイヨ・ジョーヌを着るチャンスはない」という予想、2つの認識があった。

「ランスが手に入れたかにみえたマイヨ・ジョーヌを、『あげない』と鼻先でふんだくったのがカンチェラーラ」であり、「ランスに」対してそんなことができるヤツがいるとは思わなかった。

マイヨ・ジョーヌを手放した後も、スイスのチャンピオンジャージで真っ赤なので、集団の中で目立って、みつけやすい。まず彼が目に入り、近く(というか後ろ)にアンディがいるというケースが多い。
「はい、あとは総合がんばれよー、オレはやれることやるけど、最後は自分の力だからねー、ボーヤ」というノリ・・かどうかは知らない。
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