南の国の太陽、空の色の獅子

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Category :  展覧会
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今年に入って先月まで展覧会巡りをしていたが、一区切り。
ヨーロッパの絵画についてはリハビリ、日本美術は初心者スタートで、「現在の自分の好み」がおおよそ判ってきたので、そろそろ選択して見られそう。

面白いことに、ヨーロッパ絵画の趣味の傾向は昔とあまり変わっていないのに対し、日本美術はかなり変わった。昔好きだったのに、今は魅力を感じなくなったものがいくつかあり、かつては関心を払わなかった別のものに惹きつけられる。

「大和し美しー川端康成と安田靫彦」 (千葉市美術館)

出掛けた第一目的は池大雅の十便帖だったが、「美術と文学」に跨った重層的な構成が「あとを引く」展覧会となった。

展覧会図録は、いわゆる図録でなく、1冊の書物として刊行されている。こういうやり方は初めて見る。行きつけの書店の棚にあり、図書館にもあったので、借りてきた。



川端康成、安田靫彦、そして良寛という一見バラバラに見えるテーマの関係性については、会場のパネルに説明書きがあったが、本書を読むと、より詳細が判り、頭の中で繋げて世界を作る助けになる。

展覧会はどこも、企画担当者がテーマを設定し、構成を考えて作るが、テーマ設定がありきたりであったり、逆に無理があったり(こじつけっぽい)、企画に感心することは多くはない。(昨年のフェルメール展のように、「テーマは、作品の数の多さ」という展覧会まであったりする)

安田靫彦や東山魁夷や小林古径といった著名な画家による川端の小説本の装丁を、展覧会場で新鮮な気持ちで見たが、考えてみれば、同時代の文学・美術その他の芸術家たちが交流し、それによって「その時代」の芸術活動が形作られることは、西洋近代では馴染みの話で、面白いのである。いわゆる世紀末、それからブルームズベリーグループ。

川端と安田を結びつけたのは、共に高い美意識と審美眼を持った古美術コレクターであったことで、川端は優品を入手すると、コレクターとして大先輩である安田の元に持参し、語り合ったという。

思えば昨秋、琳派展の会場で自分が一番おもしろく感じたのは、光悦の書と宗達の絵の融合の作品で、あのときは、辻邦生の「嵯峨野明月記」を読んだが、今回は、川端の小説に着手した。

「今頃、川端康成?」だが、読み始めて、頭を抱えた。この文章表現の「文学性」に驚くというのは、近年よくよく文学を読んでいなかった証拠である。退化した読解力が回復するのか不安になる。

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秋になると、濃い展覧会が続けて開催される。

・クリムト、シーレ ウィーン世紀末展 (高島屋)  9/16~10/12
  目玉は、「パラス・アテナ」
・THEハプスブルク (国立新美術館)  9/25~12/14
  公式サイトのトップページの画像に、懐かしきかな「シシィ」の肖像画が加わっている。
・皇室の名宝-日本美の華- (東京国立博物館) 10/6~11/29
  宮内庁HP  

東博の展覧会は、天皇の即位20年記念で、慶祝行事はその他にも色々ある。・・一覧

来年
・長谷川等伯 (東京国立博物館) 2/23~3/22
・生誕120年 小野竹喬展 (東京国立近代美術館) 3/2~4/11
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