南の国の太陽、空の色の獅子

Category :  F1
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・ルノー

昨年、シンガポールと日本でフェルナンドが勝ったとき、私は、素直に喜ばなかった。
99年の連想・補足

ブラウンGPのマシンが優秀な理由として、「昨シーズンを捨てて、莫大なリソースを投入して開発したものだから」という意見があるが、これは「この世界の定番の思考」である。

ブラウンGPは、05年のルノーと同じく、「今季捨てて来季にシフト」が成功した例で、今季のルノーは、「昨年、あれだけ力使っちゃったもんねー」。

昨年、外野の一ファンの自分は、「今年はタイトルを取れないことがもうはっきりしてるんだから、捨てろ。目標にすべきは、今年の『目先の1勝』より、来年のタイトルだ。今季の成績はどうでもいい。リソースは来季マシンの開発にシフトしろ」と言いたかった。
だが、ルノーには「フェルナンドをチームに繋ぎとめるため」に、それができなかったことも、判っていた。

ブラウンGPは、ルノーと違い、昨シーズンを捨てる方針を決定した。彼等は、「自分の力を証明して、繋ぎとめておかねばならない相手がいる」と思っていなかったから、だ。「実際には、いた」ことに気づかなかった。
08年シーズンを完全に捨てて09年マシンの開発に集中した代償は、08年の惨憺たる戦績であり、オーナー・ホンダの電撃撤退だった。

昨年まで「使い放題」だった運営資金を、彼等は一夜にして、すべて、失った。今年運営できる分は受け取っているらしいが、その先の資金は、どこかから探してこなければならない。
よこせといえば気前よくボンボン金を出してくれた「金づる」の日本企業を、彼等は失った。

この現実をみれば、ロスとフライの判断が間違っていなかった、と言うのは早計だろう。
この先、ブラウンGPがチームとして存続した数年後に初めて、「あの選択は正しかった」ということができると思う。

ルノーの開幕戦の戦績は、昨年と似ているが、当事者たちは、今季は昨年よりいいという見込みで開幕戦に臨んだため、失望は大きい。
昨年は容認できても、2年目の今年失敗したら、もうあとがない。今年、ルノーがタイトル争いできるポジションに達しなければ、フェルナンドを失うことを見越さなければならない。
天井から刀が釣り下げられているかの如き「危機感」が、このチームに有効に働く希望を持って、シーズンを見守ろう。

・フェルナンド

予選
Q2敗退を、本人はS3でのミスのせいと述べているが、LTを見ていた自分は、S2までの数値が、後ろからくる競争相手たちの数値より優っておらず、「これだと通過は無理だな」と思い、最終コーナーのミスを惜しいと感じなかった。
LTは、小数点以下1位までしか表示されないので、事実の確認は必要で、間違っていたら訂正する。

決勝
「マシン戦闘力は低く、SCも味方しなかったが、他者の自滅で最終順位はそこそこ」の昨年と同じパターンであった。
予選12位 → 他人のペナルティで10位に繰り上がりスタート → 1コーナーの混乱で後退 → 燃料多めが功を奏し順位をそこそこ戻す → SC導入でピケと同時ピット作業になり、ピケの後ろで待たされ(10秒ロス)、また後退 →  他人のクラッシュとペナルティで繰り上がり、最終5位

・今後の見通し

ブラウンGPのマシンの優位性はかなりのものにみえるが、もし彼等が独走するなら、まず間違いなく「足を引っ張られる」と思う。この世界は「いつも」そうだ。

マクラーレンの大株主のメルセデスが、ブラウンGPの独走を黙って許すと考えることにも無理があるだろう。
でも、ロスは、この点を十分考慮し、注意深くレースをするかもしれぬ。真の実力は隠し、大差をつけての圧勝は、「できても」しない、ということ。
自分の頭で判るくらいだから、彼も判っているに決まっている。彼のベネトンでの経験(B194で開幕から独走したら叩かれまくられ、泥沼と化した94年)は、今回、政治面の対応でも生きる可能性がある。

実際に、そこまで抜きんでた力を持っているのかは、この先やってみないと当人にも判らぬだろう。シーズンは長い。色々なことがある。シーズンの最初から最後まで、ずっとひとつの方向で進むことはなく、流れは行ったり来たりすることが多い。

先の展開がどうなるか判らない、観客がその楽しみを持って見ていかれるシーズンだ。
政治のゴタゴタは、もしかしたら、ものすごいことが起こるかもしれぬが、これもこの世界につきもの、「最後は、ちゃんと収まるところに収まる」から、鷹揚でいて大丈夫、ということで。

・トヨタ

開幕戦を見ると、ものの見事に「叩く」ターゲットにされている。
戦闘力が低いうちは叩かれないが、高くなって目立ってくると叩かれるのが「F1村のいつものパターン」ではあるのだが、今後やいかに。

ひとつ。CS放送中に、川井君が、「KERSが、自社の技術でどうにもならず、他チームに助けを求めてきた」(技術力が低いことを露呈した)メーカーチームがある、どことは言いませんが、というタレコミ情報を披露したが、KERS未搭載メーカーチームは、トヨタしかない。
TV電波にのせて広めるのは、けっこうヤバい情報では。
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