南の国の太陽、空の色の獅子

Category :  自転車
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9/23、フェルナンドとエウスカルテルの交渉が決裂した旨が公式発表された。

予断を許さない状況であることには、割と早くに気づいた。
cyclingnewsが、アロンソ側のGM(予定)兼スポークスマン役をしていたKiko Garcíaからの情報を伝え続けていたので。
Kiko García confirms in negotiations to head Alonso team (9/5)

交渉決裂の経緯は秘密にするとのことで、当事者は公式には認めないが、外野の憶測は外れていないと思う。

自分の意見を言えば、「そもそも、無理のある話だった」。
理由は、1に、アロンソの真の望みは、「自分のチームを持つこと」で、「バスクのチームの救済」ではなかったこと。
2に、時間が少なすぎたこと。

最初の発表後に記した通り、自分は、レオパード・トレックの設立から、レディオシャックとの合併、トレックへの移行、という「ひとつのチームを作ってから消えるまで」に、どうなっているんだ?ああでもないこうでもない、ぐちゃぐちゃ悶々しながら付き合った。
その経験をもってGarcíaの発言を読んで、
「えっ、話のスタートが、ほんとに8月なの?突発的な話なわけ?水面下で、もっと前から企てていたんじゃなくて?
そんな短期で、新チームを始められるのかなあ。
レオパードの話を読んだ限りでは、けっこう無理がありそうな感じがする。時間があまりに少なくて。
エウスカルテルの組織の骨子はそのまま残して、人員の一部、オーナー、スポンサーだけチェンジなら可能だと思うけど、そういうのでほんとにいいのかね、あの人?なんか違うような・・釈然としないな」

エウスカルテル側は、選手14人だけでなく、スタッフ及びウェアやバイクの供給元等の契約も引き継ぐことを望み、アロンソ側は、それを受け入れなかった。そういう話を書いたのはAS。

何が一番両者の合意の障害となったのかは不明だが、本質的な点をいえば、アストゥリアス生まれのアロンソは、エウスカルテルからみれば、ロシア人のティンコフと同じく他国人であり、欲したのは自分のチームで、バスクのチームを存続させる意思を持つ人物ではなかった。
これに尽きるような気がする。

最初の発表後に、フェルナンドの境遇に変化があったが、この件は多分、今回の決定には無関係だと思う。

フェラーリが、来季のチームメートにライコネンを選び、絶対的No.1のポジションをフェルナンドから剥奪した。
このことは、フェルナンドとフェラーリとの蜜月時代が終わったことを意味し、2007年に、自分にNo.1の地位を与えないマクラーレンにブチ切れて飛び出したのと同じように、フェラーリから出て行くことを想定する必要が生じた。
彼を10年見てきた身はそう考える。

しかし、フェラーリとの不和は、自転車チームの運営には関係しない、と踏む。
このプロジェクトは「彼個人のもの」で、所属チームとは関係せずに進めると思う。

自転車側のメディアの中には、フィアットとかフェラーリ関連の会社名をスポンサーとして挙げた者がいたが、そういう憶測を書くのは「F1を知らない」人間、というのが私の解釈。
敢えて挙げるとしたら、サンタンデール。スペイン最大の銀行サンタンデール銀行は、彼にくっついて、マクラーレンからフェラーリに移動してきた、「実質的に」彼のスポンサーである。
彼が説得すれば、自転車チームのスポンサーも引き受けることはありえるかも?と憶測するのは理がある。

・余波

迷惑を蒙ったのは、新チームに行かれるつもりで一旦中断した来季の仕事場探しを再開せねばならなくなった人々だ。
今時分に来季の仕事場が決まっていないことはこの世界では珍しくはないが、時期が遅れるだけ条件が悪くなる。

うちの人が、引っかき回しておいて結局手をひくというへんな真似をして、申し訳ない。(アロンソファンの身として頭を下げる)

はあ?となったのが、アロンソチームと合意していて、契約目前でパアになったことを公に明かしたバケランツ。

彼は、TdFでの活躍によって、複数のオファーを貰える立場になった選手の一人だ。値が上がり、トレックはオファーを出したが、予算の都合で金額で負けて、キープできず、結果移籍するのだろう、と予想していた。

行き先は早々に決まると思っていたが、話がなかなか出てこず、そろそろ不審に思い始めたところ、最近、情報が続けて出た。
GP Wallonie優勝後のインタビューで、まだ決定していない旨を喋り、トレックはギャラが不満、とズケズケ。

他方、デヘント(ヴァカンソレイユ)が、クイックステップに行きたいが、彼等はバケランツを選ぶような感じがしてる、自分は、ランプレとチーム・アロンソからバイオロジカルパスポートを見せてほしいといわれた、と発言。
ベルギーメディアが、ルフェーブルに聞きにいくと、デヘントかバケランツのどちらか、という返答。
・・ベルギー人たちがペラベラ喋ってるなあ。
ロットではなくクイックステップ?本命はどこなんだろう。世界選の前までに決めたい?あ、そう。

この経緯があったので、「おやおや。チーム・アロンソに決めていたとは。
君、ギャラの高いところを選んで、失敗したんでしょ。トレックを、安くてイヤといって蹴ったんだもんね。
金額で選んで失敗した典型例だわねえ。もっと早い時期に、既存チームのどこかで決めて、さっさとサインした方がよかったのよ、なるべく高いギャラをと欲かいたから、こうなったんじゃないの~」

彼は、2年前に、ロットからRSNTに移籍してきたとき、「ロットに不満はなかったし、ロットでもよかったんだけど、ブリュイネールが提示した金額がよかったから」というコメントを吐いた。

当時、ブリュイネールは、ベッカから多額の予算を与えられて、大盤振る舞いで、欲しい選手にアプローチした。「札束で、選手を他チームから分捕る」態度を愉快に感じなかった自分は、バケランツの軽口も、いい感じを受けなかった。
そのことを覚えているため、今回の事態に、上記のような薄情な反応をする次第。

メディアが再度ルフェーブルに聞くと、返答は前回と同じ。ということは、QSTに行かれるかも。
でも、買い叩かれそう。これを薬にして、次回の契約の際は、あまり欲をかかないことをお勧めしたい。

さて、チーム・アロンソと合意しておじゃんにされ、今、青くなっている選手は、他にもいるのではないか。
リクルートしたのがバケランツ一人、と考えるのは無理がある。
ホーナー、という憶測は、まんざら外れていなかったのかもしれない。



*おまけ
alo_2003.jpg
10年前のフェルナンド君。
「空の色の獅子」とは、この「マイルドセブン・ブルー」の装いの彼のこと。
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