南の国の太陽、空の色の獅子

Category :  自転車
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TdFは一回目の休養日。

・・「少し前なら、みんな、この日に血液ドーピングするのよねー」というシニカルな台詞が軽く飛び出す。
USADA報告書と「シークレット・レース」を読むと、「休養日の検査で陽性が出た」と聞いたら、「内側の人々」は、偶発的な汚染事故だとは思いもしないことに、腹の底から納得することができる。
(「へまをしたな」と思うのが「常識」)


●オファーは

現在、シュレク兄弟に対するトレックの態度として、複数の説(憶測)が流れている。

1.トレックは、兄弟に、給料の大幅減額の条件で、2014年のオファーを出している。(cyclingnews、Le Quotidien、Blick)
2.トレックは、アンディだけにオファーを出す(出している)。(Tageblatt)
3.トレックは、兄弟2人とも放出する意向。(Jスポ実況内でのお喋り)

トレックの買収と方針について「最初に」報道したのはTageblattで、RSLTは出場停止明けのフランクを走らせない、という「他は書かなかった」話を書いたのも、ここである。
とすると、ここの情報源が確かで、「トレックのオファーはアンディだけ」も事実、という「類推」が可能。

他方、Blickは、ファビアンの契約を正式発表前に報道し、その中の一項目として、シュレク兄弟が残るためには給料の大幅カットを呑まなければならないので、残るかどうかは未定という旨を書いた。
兄弟の件を除いた箇所が正式発表と一致し、間違いを書かなかったので、兄弟に関する箇所も事実、という「類推」が可能。

上2つは、「情報源」を明らかにしていないが、cyclingnewsは、明かした。
トレック残留が発表済のGMのグエルチレーナである。

cyclingnewsは、グエルチレーナから、Blickの報道と同じ内容を聞いた。
グエルチレーナが「兄弟にオファーを出した」と喋った、という認識に立った記事を、今日まで作ってきている。

Le Quotidienは、cyclingnewsとBlickから遅れて、「兄弟に対する給料3分の1でのオファー」説を書いた。情報源は明かしていない。

3つのシナリオは、どれも、「それはありえないと消去する」明確な根拠はない。どれもありえる。

念のため付記すると、フランクに対して契約せずを通告したのは、Leopard SAであり、トレックではない。
世間には、両者を一緒くたにしている人がいるが、両者は別個の組織である。
「Leopard SAがフランクを放逐したこと」は、イコール「トレックが来季フランクと契約しない決定」ではない。

他チームの可能性について。
レキップとHet Nieuwsbladが、アスタナがオファーを出したと断定して書き、アスタナが速攻で否定コメントを出した。

こうやって、メディアが「敢えて創作を書く」と、実際は無関心のチームはさっさと否定し、結果、事実が判っていく。メディアの常套手段である。



●トレックのマネージメント

私の頭に浮かんだ、ある件を記しておく。
トレックは、来季のチームのマネージメントを、誰に任せるつもりなのだろう。

先日のリリースで、現在のRSLTの体制を維持する方向で、GMのグエルチレーナを残す、と記したので、多数の読み手が、彼がそのままGMと思っているふしがあるが、そうだろうか。

そもそもグエルチレーナは、昨秋ブリュイネールがいなくなった後、スポーティング・ディレクターから内部昇格して、いわばリリーフで、今季の実務を引き継いだだけの人物といっていい。
チーム運営をした経験もなければ、自分から望んで役に就いたわけでもない。

自分の思うところでは、チームの成功の成否は、マネージメントにかかっている。
そのことは、スカイとグリーンエッジを見ると、よくわかる。この両チームのマネージメントを担うのは、国の自転車連盟の責任者という実績、力量、人脈を持つ人物だ。

ガーミンを率いるジョナサン・ヴォーターズは、タイラー・ハミルトンにいわせると「天才級の頭脳の持ち主」だそうだ。
「ビル・ゲイツが自転車選手だったら、ジョナサンみたいになっていたはずだ」という喩えを読んだとき、私はしばし固まってしまった。(それともこれは皮肉?)

私がトレックの立場なら、新チームの運営は、チームを動かす経験を持ち、力量があると評価する人物に任せる。

レオパードが、ゴタゴタの末に3年で消滅することになった原因は複数挙げられるが、第一は、「チームマネージメントのできる人物を欠いて(頭脳なしで、手足だけで)発足した」ことだと思う。

最終的にGMに就いたニガードは、広報の経験しか持たない人物だった。
差し替えたブリュイネールは、GMをやるレベルはクリアしていたが、過去の行いのために自転車界にいられなくなった。

過去2年の失敗を見たなら、トレックは今度は、「チームの舵を取る人物を慎重に選択」するのではないだろうか?

グエルチレーナは、元々ファビアン担当ディレクターで、昨秋の昇格時に、今までと同じように現場で傍にいてほしいんだけど、というファビアンの発言が報じられた。
だから、ファビアンの要望で、チームに残るのではないか、というのが私の想像。

優れたチーム運営の実績があって、現在その役にない人物は、存在する。
昨年のUSADAの大攻勢以来、トレックには将来の戦略を思案・検討する時間がたっぷりあったので、しかるべき結論に達しているのではないだろうか。

この想像は間違っているかもしれぬが、もし、トレックがマネージネントを抜本的に新たに構築しないとしたなら、このチームの将来には引き続き不安を覚える。
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