南の国の太陽、空の色の獅子

Category :  自転車
tag : 
アンディは、Tirreno-Adriaticoをstage 6の途中でリタイアした。

ここまで楽観的な見通し(希望的観測)を述べ続けてきたチームもついに、「厳しい現実」を「公に」認めた。
認めざるをえなくなった、といえばいいか。

RSLT公式サイトのstage 6のレポート

◆時系列で言うと、昨年のドーフィネでの落車後、北京の前頃までは、「身体面」のダメージが長引いている、としていた。
北京の後、シーズンオフは、身体は治っている、「心理的(精神的)なもの」と認めた。

今季、TDUに出場するも、プロトンについていかれず、最終日、メカニカルトラブルを理由にリタイア。
次のTour Méditerranéenは、初日にリタイア。GP Camaioreを完走するが、Strade Biancheはまたリタイア。
チームは、その都度、病気だの時差だのあれこれ理由をつけ、徐々に向上している、と説明してきた。

Tirreno-Adriaticoのstage 1のTTTで、チームは彼をローテーションに入れずゴールまで連れて行くことを計画した。しかし、彼は、残り数キロで千切れてしまった。
これには、遅れたのは下りのハイスピード区間だった、ドーフィネでの落車の影響で、下りに対する恐怖心があるせい、という解釈をDSのデモルが述べ、グエルチレーナも同じ解釈を喋った。

しかし、stage 6、アンディは「上り」で遅れた。下りではなく。
もはや理由づけも限界、とチームのスポークスマンが窮した、ような。

‘Andy Schleck moet schrik overwinnen' (Het Nieuwsblad 3/9)
Demol: Fear is a big problem for Andy Schleck(velonation 3/9)
Andy Schleck may not be a contender, but team says he’s on the comeback trail(velonews 3/10)
RadioShack Leopard to focus on ‘psychological recovery’ for Andy Schleck after Tirreno withdrawal(velonation 3/11)

◆アンディの内面の本当のところは、私かて判らない。判らないに決まっている。
ただ、本人及び周辺の人々の過去の言動から、「現状を、納得することはできる」。

何度も書いてきたように、彼は、「ツールで勝つことが人生で一番大事ではない」と4年前に、はっきり記した。
そして、「レースをする限りフランクと同じチームで走る」、「フランクが引退するとき、自分も引退する」と言った。

そういう彼であれば、フランクがドーピング有罪となって出場停止を課せられ、復帰は早くて今年の8月、遅ければ2年後、最終結果の確定がいつになるか未定、という現在、モチベーションが上がらないのは当たり前といえる。
今、シュレク家は、UCIに、控訴するしないの決定を引き延ばされ、待たされている。フランクの胃に(ストレスで)穴が開いてないかと本気で思う。

◆最近、それとは別に、ひとつの見方を思いついた。
「アンディの自転車RRに対するモチベーションは、2010年TdFをピークにして、それ以後、下降していったのではないか」という解釈。

あの年、彼は優勝こそできなかったが、自分のなしたことには満足をしたと思う。
翌年、移籍した新チームでは、前年から跳ね上がった額の年俸を手にした。薄給といわれていたサクソバンクから一転して、トップクラスの高給取りになった。
これが、モチベーションにつながったかといったら、疑問だ。
大金を手に入れたことは、逆の効果をもたらすことが起こりうる。

私はこれまで、彼のモチベーション低下の起点を、ブリュイネールの到着(レディオシャックとの合併)と記してきたが、そうではない可能性もあるのではないか?

2011年にすでに下降線だったという説の材料としてもうひとつ挙げたいのは、5月のジロでのウェイラントの事故死だ。
あの事故の後、アンディは、下りを速く走れなくなり、ゲルデマンに先導してもらっていた、と父ジョニーがTdFで喋った。

ジョニーの発言の受け取り方は注意が必要なので、この件も保留をつけていたが、「2011年のアンディの戦闘力は、2010年のそれを下回った」という事実には留意すべきでは。

◆以上のように、私は、フランクの件が「アンディが回復しない唯一の原因」と主張はしないが、「大きく影響する」ことを否定するのは無理がある、と思う。

RSLTが、それを認めないのは、私の目には奇妙だ。
解釈その1
「RSLTの中のシュレク家に近くない人たち」が、認識を欠いている。

3年前のチーム発足時は、シュレク家に近い人が多数を占めたが、今は、少数しか残っていない。
「その事実も、アンディの現状を招いた原因のひとつ」といえるのでは、と思うが、その話は別に書く。

解釈その2
「フランクが原因だったら、手の施しようがない(解決不可能)」という理由で、認めたくない。

解釈その3
昨年、兄弟を引き離したブリュイネールの方針に反対せず、手を貸した。とどのつまりがこうなった(アンディをぶっ壊した)とは認めたくない。
すなわち、自分の過去の判断と行為を否定したくない。



実のところ、私は現在、UCIの引き延ばしに、神経をやられそうだ。レースどころでない。
・・というのは嘘で、そこまでアンディに入れ込んでいないが、本人たち(シュレク家)が強烈なストレス下にある想像はできる。

私がストレス下にないのは、「2年出場停止になるのが筋だから、そうなればよい。そしたら、キャリアを諦めて、引退しなさい。アンディが一緒に引退したいなら、そうすればよい。ドーパーのくせに、とねちねち言われながら続けるより、バサッと消えてくれた方がすっきりする。こっちは、4年楽しかったわ、で済ます」と覚悟を決めているから。
当人たちは、そうはいかない。
スポンサーサイト

コメント


この記事に対するコメントの投稿
















この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
http://leonazul.blog87.fc2.com/tb.php/1343-623683c4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)