南の国の太陽、空の色の獅子

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●スタンス

私のスタンスを記しておく。
現時点では、フランクがシロかクロか(彼の主張が真実なのか嘘なのか)の判断はできない。
結論保留のまま情報収集を続ける。

コンタドール事件のときと同じである。彼のときも、私は、事実認定に迷う状態を延々続けた。
あの経験は無駄ではなく、今回役に立つ。
通じる点が多数ある。同時に異なる点もある。比較検討は理解の助けになる。

私は、驚きはしなかった。この世界では普通に起こることで、想定をしていない方がおかしい。
そもそも、フランクは、前科(オペラシオン・プエルト)のある選手である。
(今になると、「ここまで無事で、私は運がよかった」と言うべきかも、とすら思う)

「残念」とか「悲しい」といった短絡的・感情的な反応もしない。
彼が嘘をついているのであれば、「潔く罰を受け入れなさい」であり、嘘をついていないのであれば、本人たちに寄り添って、憤ったり嘆いたりする。
怒るか嘆くか諦めるかはそのときにならないと判らない。

いずれにせよ、する反応は、事実がどちらであるかによって、まったく違う。
シロクロの事実認定ができない現在は、どちらもせず、保留にするほかはない。それが理だ。

●メモ

思いついたいくつかを記す。
コンタドール事件との比較からの観点。

・100ピコグラム/mL

今回、検出されたキシパミドは、100ピコグラム/mL。
コンタドールのクレンブテロールは、「50ピコグラム/mL」で、当初から「超微量」と解説された。
今回はその2倍。

超微量のクレンブテロールにはパフォーマンス向上の効果がない、という意見が堂々と流布したが(スピード違反0.1kmオーバーで免停2年みたいなもの、という、WADAの血液ドーピング説を無視した大外しの批判まであった)、今回は、量に関係なく、物質そのものにパフォーマンス向上の効果はない。

コンタドールのときは、世間のかなりの割合が、「原因は肉」という主張を、「最初から」受け入れた。
彼は、UCIから、「超微量だから」、原因が何かを探す時間をたっぷり与えられ、主張を特定した後も長い間、陽性結果の公表をしない、という待遇を受けた。

フランクは、その時間は与えられなかった。原因をこれから探す、とBサンプル陽性発表のリリースに記している。

・チームとの関係

コンタドールがCASで無罪を勝ち取れなかった原因の一つとして、「事件を起こしたときの所属チームの協力を得られなかったこと」があるのではないか、とは、CASの判断が出た後、あれこれ考えた中で思い浮かんだことのひとつである。

他の競技で、クレンブテロール検出の原因が食物汚染であるとアンチ・ドーピング機関・連盟に認められた事例は、ことごとく、所属するチーム・団体が、汚染であることの証明に全面的な協力をした。組織として動いたことによって認められた、とみなしてよいと思う。

対して、コンタドールは、在籍するチームの協力を「全く」得られなかった。
彼は、アスタナの契約更新のオファーを断り、移籍を決めていた。アスタナは、出て行く選手の無実を証明することに益がなかった。有罪になって一向に構わない。
チームメートやスタッフが個人として協力したが、チームは動かなかった。

もし、在籍するチームが彼の無実を信じ、無実の証明に協力を惜しまなかったとしたら、違った何かかあったのではないか?

翻って、フランクは、「コンタドール以上に」、不利な境遇にある。
不利さの程度をいえば、「コンタドールの50倍」ではないか。

なぜなら、「チーム・オーナー、ベッカと、GMブリュイネールは、フランクがドーピング有罪になると都合がよい」。

財政難でシュレク兄弟への給料を払っていないベッカは、フランクが有罪になり、これを理由に解雇できれば、堂々と給料を払わずにすむ。
彼は、チームをもう2年続けると公式表明しているが、これまでに報じられた実態からすれば、可能にはみえない。チームの主要メンバーたちが、チームに打撃を与え、チームを畳む理由を提供してくれるなら都合がよかろう。

自らのドーピングで永久追放処分に面しているブリュイネールは、敵対してきたフランクを道連れにするのは悪くなかろう。死ねばもろとも、地獄へ道連れ。
フランクへの支持を表明したブリュイネールの文章を読んで、「あなた、高笑いしてるでしょ。機嫌のよさが文章に溢れているわよ」。

RSNT内の人間関係のドロドロメチャメチャさの実態が明るみに出るのは暫く先であろうが、「ここまできたら、嘆くとか悲しむとか通りすぎて、映画か何かを見る気分で流すしかないわよ。まさに、『これも人生』」。

●移籍先の噂

ヴィノクロフが、「アンディだけなら欲しい。フランクはいらない」という旨を彼等のエージェントに回答して、アスタナとの話は終わった、という記事をレキップが書いたそうだ。他メディアが引用している。

交渉が行われたのがいつか不明だが、フランクが陽性を出す以前だろうと思う。陽性を出した今は「言わなくても当たり前」のことだから。

ドイツ新チーム説は、仮に話が進んでいたとしても、フランクのドーピングでご破算になったと推測するものではないか。
ドイツはドーピングに厳しく、それがゆえにプロチームを失った国だ。もし、Alpecinと話が進んでいたら、関係各方面に多大な迷惑をかけることになったのでは。話がなかったことを願いたい。


でも、フォイクトの発言がひっかかっている。もしかしたら、本当のことだったか?と。
今、私の心が痛むのは、兄弟当人より、巻き添えを食った、彼等に近い人たちのことだ。

フォイクトは、何度も言った。シュレク兄弟のどちらかにマイヨ・ジョーヌを着せて、引退したいと。
私がフランクの無実を願うとしたら、フォイクトはじめ彼を信じた人々のため、かもしれない。
彼等が寄せた信頼と友情をフランクが裏切ったという現実を受け入れるのは厳しい。

ただ、私は、フランクは「弱い人間」だと認識をしてきた。周りの人々は、そのことをもっとよく判っている、と思う。
アンディは強い心を持つが、フランクの心は弱い。とても弱い。

彼の「弱さ」を受け入れていた人は、彼が何をしたとしても、彼を受け入れ、赦すことができるかもしれない。


7/20、フランクが各メディアに送ったリリース

Press Release

The search to find out how the substance entered my body continues


Mondorf-les-Bains, 20th of July 2012 – Today I witnessed the analysis of the B-sample in the afld-lab in Châtenay-Malabry (France). The result of the counter test was positive but for me nothing changes: I just know that I did nothing wrong! I will therefore continue my search to find out how the substance could have entered my body.

At the moment we are analyzing minute by minute what exactly I have been doing, eating, drinking on the days before the control and on the 14th of July itself, whom I met, what materials I came in contact with, what nutritional supplements I took...

The medical world states that this product, when performing in extreme conditions such as in a cycling tour, is very dangerous; it can even cause death. Therefore I really need to find the cause that clarifies how this product ended up in my system: since I didn’t take anything, I assume it must have been given to me by someone, or it could have happened through an accidental contamination, or it could be caused by something that is not yet known to me since we are still undertaking a number of analyses.

Since these extra analyses will take a few days, I will communicate again from the moment I have received the results of the extra tests.

Fränk Schleck
Email: mschmid@pt.lu

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コメント


RIHOさん
こんにちは。お久しぶりです。

今年もツールが終わりました。ロンドンオリンピックのRR&TTが終わった頃から、例年どうり移籍話が多々でてくるのでしょうね。注意深く・興味深く見守っていきたと思います。

RIHOさんの「心が痛むのは兄弟より、巻き添えを喰った彼らと近い人たちのこと(中略)彼らが寄せた信頼と友情・・・」の記述に、同じ思いを強く感じながら読んでいました。

だから、昨日のチーム総合で表彰台に上ったフォイクトとモンフォールの晴れやかで嬉しそうな表情を見た時、救われるような気がしました。

今までチーム総合を注目して見た事がありませんでしたが、メンバー全員の労が報われるという意味で良いものですね。
2012/07/23 16:36URL  KUMI #-[ 編集]


KUMIさん
こんばんは。お変わりありませんか。

RSNTは、後半戦を完全にチーム総合1位キープを目標にして闘ったので、よかったです。
6人しかいなくて、3人が上位に残らないといけないのは、相当大変です。
3人目の選手は、「自分が遅れる分だけスカイに追いつかれる~」と必死でしたよねえ。

でも、若者(ギャロパン)は先に帰って、残ったのは、酸いも甘いも噛み分けた年配者ばかりで、なんとかやってられたんじゃないでしょうか。

http://pressphoto.rtl.lu/browse/search?q=22.07.2012&t=&&p=1
みな和やかです。
スベルディアの子供たち、可愛いです。
2012/07/23 21:54URL  RIHO #-[ 編集]


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