南の国の太陽、空の色の獅子

Category :  自転車
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●Tour de Suisse

リザルトは、総合でフランクが2位、ステージは2位3回(ファビアン2回、フランク1回)。
一時は掴めそうにみえた勝利をすべて逃し、またも一つも勝てず。

「1位以外は価値がない」という考え方にたてば、評価は「失敗」である。
他方、「シーズンの目標はこのレースとは別にあり、それに向けての途上」という考え方にたてば、必ずしも失敗とはいえない。

ファビアンは、鎖骨骨折から回復の途中である。彼のすべきことは、五輪のTTの日に最高のコンディションになっていること。

メンバーは、8人中5人が昨年のLTのツールメンバーで、コンビネーションはよかった。
最終日第9ステージで、フランクを発射するまでチームプレーはうまく機能した。

逆転を狙ったが及ばなかったことについては、超級山岳グラウベンベルクでアタックしたとき、誰もついてこず、一人きりになったことが見込み違いだった、とレース後にフランクは語った。
ゴールまで長いので、2・3人で行きたかった、思惑通りにいかなかった、と説明している。

●ツールメンバー

TdSが終了した翌日6/18夜、RSNTはツールメンバーを発表した。

Fabian Cancellara, Tony Gallopin, Chris Horner, Andreas Klöden, Maxime Monfort, Yaroslav Popovych, Fränk Schleck, Jens Voigt and Haimar Zubeldia

Directors: Alain Gallopin and Dirk Demol

ホーナーのインは、驚くことではない。
velonewsが、この件を逐次取材・報道しており、既に察せられた。
RadioShack mum on Bruyneel status; Horner might be back in Tour
Horner speaks: Olympic selection, a Tour spot and RadioShack’s woes

フォイクトは、先日のコラムで、まるで既に発表済かの如く、堂々とツール行きを書いていて、ちょっと笑えた。
彼は、TdSにもドーフィネにも出場しないことが決まった時点で、でもTdFのメンバーだ、と通知を受けていたのだろう。

唯一の予想外は、フグルサングのアウトである。
確かにシーズン当初の予定には入っていなかった。が、最近の状況からは、入ると予想していた。
ブリュイネールが外した理由は、ぱぱぱと複数思いつく。どれなのかはまだ分からない。

この1週間で、RSNTは大激震に襲われ、ツールの体制と戦略を根本から再考することを強いられた。
まず、絶対エースであったアンディの欠場。
次に、ブリュイネールのドーピング事件。

後者については、正規の決定がまだ何もされていないので、RSNTのツール参加そのものに影響はないと思われるが、選手たちへの影響が想定できる。

現在、来季の契約話が進行している時期だ。
旧レオパードの選手のうち、2013年の契約があることが判っているのは、シュレク兄弟(~2014)、ファビアン、ベンナーティ、ローレッガー(~2013)の5人。
フグルサング、モンフォール、フォイクト、ワーグナー、ゲルデマン、ポストゥーマ、はない。
ニッツォーロ、ザウグは不確か。

残留は、ブリュイネール側と選手側、両方が合意した場合のみだ。
彼等はRSNTの将来をどう踏んでいるか。

ドーピング事件の影響で考えられることのひとつは、ブリュイネールが、「彼を裏切らない選手」を留めておく努力をすること。
ツール参加を望むホーナーの発言は、「僕は裏切らないよ。味方だよ。信用していいからね」というブリュイネールへのアピールに溢れていて、これにも笑えた。(40過ぎた海千山千の方々は食えない)

USADAの指摘通り2009・2010年にもドーピングをしていたとすれば、スベルディアも抱え込まないといけない。
ディスカバリー時代からのポポヴィッチは、言うに及ばず。(ドーピング怪しさ10点満点の人)
合併時に、彼を連れてきたのは、一種の口封じでは、とは、昨年チラッと思ったこと。ランスの捜査が進行中だったので。

プレセレクションで外したホーナーをチョイスして、代わりに一人落とすとき、「事実を知る」選手たちは、保身のために外せなかったのかも。
といっても、実は、フグルサングは、一貫して、入れるつもりがなかった、ということも、ありえなくはない。

翻って、シュレクグループ(旧レオパード、具体的には、シュレク兄弟、ファビアン、フォイクト、フグルサング、アンデルセン)の腹は、まったく不明である。

ブリュイネールの件は、正式決定がまだ何もないから、表では動じずしゃらりとした顔で受け流すのが当然。
TdFを2週間後に控えて、波風は立てない。多分、TdF期間は、何もないかのように過ごす。

何等かの動きが出るとしたら、TdF終了後。
五輪も終えて、「1年前と同じように」8月末くらいになる可能性も。

2年前、サクソバンクを離脱するとき、彼等の腹は年の初めには決まっていたが、正式発表まで延々隠し続けた。
表では口が固いというかウソが上手いというか。ファビアンがリースに契約解除を伝えたのがツールマレ決戦前日の休養日だったとは、私は想像しなかった。

現在、彼等の間では、色々なことが、ものすごい勢いで検討され、交渉しているのではないか、と思う。
ブリュイネールとの不和は急に起こったものではなく、ドーピング問題の存在も分かっていたから、「突然振って湧いた事態」ではなく、検討はある程度まで進んでいたとみるものではないか。

ちなみに、シュレク兄弟は、ブリュイネールに対して不満・批判を明確には述べないが(ブリュイネールから責められたので少し反応しただけ)、彼等はこれまでもいつもそうである。
サクソバンク在籍時、リースに対する不満を口に出さなかった。表向きは、ボスに服する姿勢を保つ。
長兄スティーヴは、先日ルクスメディアのインタビューの中で、弟たちがブリュイネールとの関係で問題を持っているのは事実だ、でもブリュイネールが現在のボスだ、と、此方に解釈の幅を持たせる発言をしている。

ひとつ指摘しておくと、RSNTは、来季のプロチームライセンスを持っていない。
昨年、合併して、前年4年のライセンスを付与されたLEOPARD S.A.が継続申請をしたら、何の理由か分からぬが、交付が遅れた上に、今年1年に縮められた。

複数年を持っていても、毎年審査され、問題ありとみなされれば取り上げられるので、年数自体にさほど意味はない。
だが、「GMのブリュイネールのドーピング疑惑は、チームライセンス取得に問題ないか」という疑問が思い浮かぶ。

USADAが今回告発したのは、「ブリュイネール以下、チームぐるみのドーピング」で、レターの6人のリストの筆頭に記されているのは、ブリュイネールの名なのである。
報道がでかでか書くランスの名は、末尾、一番最後、である。

最終的には無事で済むかもしれないが、現在はどうなるか定かではない。この状況は、選手からみてリスクではないだろうか?
ポイントが足りないと書き立てられているサクソバンクとどちらが危険?

ブリュイネールは、UCIと決していい関係を保ってきてはいない。UCIルールに不満を唱え、独立リーグに参加した1チームとも言われている。
UCIは、共謀隠蔽の件だけは認められないが、それを除けばブリュイネールを庇う理由はなく、これを期にお引取りねがうのも悪くないということは?
対外的に、ドーピングまみれという自転車RR界のイメージは除きたいので、厄介者は追い払いたいとか。
それとも、共謀隠蔽の件が人質になるか?

ツールでキャプテン役はやりたくない、というフランクの発言が広まったが、真意は不明である。
ソースはTdS終了直後のインタビューで、裏にあるものを読み取ることも、一時的なもので、あまり気にしなくていいとも、解釈は定まらない。
裏の解釈は3通りほどある。(毎度、よくそんなに思いつくと自分で思うが、出てくるものは仕方ない)

インタビューの元記事
Frank Schleck: «Je pense que j'étais le plus fort»
同調するアンデルセンの発言の元記事
Dansk boss melder Fränk Schleck ud af ræset om Tour-sejr
引用記事:Schleck doesn't want captain's role at Tour de France

TdFスタート前日、6/29に、スパのHôtel de la Source(ベッカがオーナーの、チーム御用達のホテル)で記者会見を行う予定、とルクスメディアが伝えている。
ということは、昨年やったルクスでのプレゼンテーションはやらないのか?
アンディが出ないのでは優勝は狙えず景気よくないので、やらないのは納得するが、最初からその予定だったのか、留意しておく事柄のように思う。

●去就情報

Personal ambition means Posthuma wants to leave Radioshack Nissan team
ポストゥーマが、地元メディアに対して離脱の意思を口に出したと報じられた。
ドーフィネ出場予定が直前ドタキャンになった時点で察せられたこと。
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