南の国の太陽、空の色の獅子

Category :  自転車
tag : 
昨年、「2位・3位の山で、1つも勝てなかった」と書いたが、今年は「2位1つだけ」。
「昨年の方がまし」の「大失敗の春」に終わった。

「想定していなかった事態」ではない。
昨秋抱いた、合併がよい結果をもたらすかの疑念は、消えたわけではなかった。決まってしまったことに外野がいつまでもネガティブな科白を並べても始まらないから、「敢えて」前向きの態度でいただけである。
こうなったらなったで、「想定内だわね」と、元に戻って、平然。

アンディは、コンディション調整がアルデンヌ・クラシックに間に合わず、フランクのアシストとして走ることを、事前に明らかにしていた。
「1人エース」の役を負ったフランクは、コンディションはいいと主張し続けていたが、例年のレベルより下だったのだと思う。

L-B-Lで、アンディが中継画面に映った回数は多くなかった。映った範囲では、アシストの仕事に徹していて、自分の足をみせることはなかったから、現在のレベルがどの程度なのかは明らかでない。

勝手なことを言うなら、この兄弟は「セット」なので、「片方が悪いと、もう片方も悪い」んじゃないの、と言いたくなるし、はたまた、L-B-L直前にメディアが報じたブリュイネールとの不和による「メンタルの問題」もあるのかも。
というのは憶測にすぎぬが、フランクの期待外れの不調の原因は、兄弟の大の苦手の「寒さと雨」という天候だけではないのでは?という気がしてしまうのである。

L-B-Lは、兄弟にとって大事なレースだ。1番がツール、2番がこれ。
そのL-B-Lで、キャリアで一番悪い戦績になったのでは、と過去のリザルトを確認すると、やはりそうだった。
このページから前年を辿っていくと各年トップ10が分る。
2006年以降、昨年まで毎年トップ10に入っていた。6年連続トップ10入りということをしていたのは兄弟くらいで、他にはいない。しかも1勝している。
兄弟を1人としてカウントするという普通でない真似をするが、兄弟が揃って参戦して後、2人は「互いが分身であるかの如くに」L-B-Lを闘ってきた、と思う。

あれまあ、最悪の年になったね。・・となるが、このセリフを結論として書くのは、ツールが終わってからにしよう。
多分ツールの戦績も過去最低で、今から書いても間違いにはならないと思うが。

ネガティブな見通しを遠慮なしに書くが、この先、悪い戦績にいちいちグダグダ言わんでよろしい、という話である。

数日前、HDDの整理中に、たまたま昨年のツールの表彰台のシーンをみかけ、改めて思ったことがある。
昨年、彼等は、本当に満足だったのだ。兄弟一緒にツールの表彰台に上がることが、フランクの望みだった。そして、フランクの望みを叶えることが、アンディの望みだった。だから彼等は幸せだったと思う。

こういうことだ。フランクは、昨年、「望んだもの」をなにもかも手に入れた。「自分のチーム」も。
さすれば、今年の彼が腑抜けであっても、それもありだろう。

「フランクがいなければ、今、自分はここにいない」
2009年のモン・ヴァントゥーで、ステージ勝利を目指さず、フランクを表彰台に引き上げるためのレースをしたことを非難されたときのアンディの返答を、私は忘れない。

もうひとつある。2010年、アンディは、パリへマイヨ・ジョーヌを着て行かずによかった、のだ。
フランクなしに勝って、自分一人が栄誉を得ることを、本心から幸せと感じることはなかっただろうから。
マイヨ・ジョーヌを着てパリへ行く日には、傍らには必ずフランクがいて、2人の成功として味わいたいであろうから。

勝つときは一緒に勝ち、負けるときは一緒に負ける。
幸せになるときも不幸せになるときも一緒。
それが彼等だという認識に立ち戻れば、「片方がダメならもう片方もダメ」と納得をする。

もう少し分り易く書いておくと、今季の兄弟は、「モチベーション」の問題があって、その影響は多大かもしれない、という解釈である。

もちろん、他人の内面は窺い知れず、これは此方の勝手な想像の話だ。
ただ、彼等の戦績や言動にいちいち感情移入して、ネガティブになることもあるまい。彼等は、この先、大きな成功をしなくても、すでに十分なものを手に入れた。そして彼等は「達成欲」が低いパーソナリティの持ち主だ。
・・かつての私なら、「やる気ないざまみせるな!」と悪態をついたものだが、今は、「文句いったって変わるもんじゃなし、本人たちがそれでいいならいいでしょ」

・この後のRSNTのスケジュール
ジロ班が最後の準備でTour de Romandie(4/24-29)、Tour of California班(5/13-20)、ツール班は準備。
フォイクトはカリフォルニアに行くが、ツール出場をブリュイネールが明言している。
スポンサーサイト

コメント


この記事に対するコメントの投稿
















この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
http://leonazul.blog87.fc2.com/tb.php/1186-83d27211
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)