南の国の太陽、空の色の獅子

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新版  原子力の社会史 その日本的展開 (朝日選書)新版 原子力の社会史 その日本的展開 (朝日選書)
吉岡 斉

朝日新聞出版 2011-10-07
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存在は早くに知っていたが、ばらっと見たところ、無味乾燥っぽく、早く読みたいという意欲をかきたてられなかったので、後回しにしていた。
しかし、「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのかの参考文献に挙げられていて、福島原発事故後に加筆した改定新版が発行されたので、読まなきゃいかん、と手をつけた。

ら、必読書だった。
これを読まずに語るなかれ、のレベル。

下の本を先に読んだが、順序が逆だった。失敗した。
私たちはこうして「原発大国」を選んだ - 増補版「核」論 (中公新書ラクレ)私たちはこうして「原発大国」を選んだ - 増補版「核」論 (中公新書ラクレ)
武田 徹

中央公論新社 2011-05-10
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他者(個人・組織)のある言動に対して、「怒り」の類の感情を抱いたとき、一部のケースでは、「その理由・事情を知れば」収めることができる。
うんと卑近な例を言うと、このブログに寄せられた一つのコメントを読んで、私がムカッときたとする。
そのとき、書き手が、中学生か高校生であったと判明すれば、「それならコミュニケーションが成立しなくてもしょうがない」と納得をして、怒りを収めることが可能だ。

現在の社会に存在するものはすべて、今のありように至る経緯を持つ。
今は不合理にみえるものであっても、かつては理のあったものもある。

「私個人は甚だ気に入らないが、存在を否定しても無駄」なものもある。
自分の属する社会の過去(歴史)を学ぶ意義の一つは、「怒っても無駄なものと、そうでないものを見分ける」能力を身につけること、にある。

私は長い間、「戦争は悪である」という価値観に、何の疑いも持たずに過ごしてきた。
しかし、今は分る。
私がその価値観を身に付けた第一の理由は、「学校の教師が反戦平和を教える時代に生まれ育ったから」である。

人間は、生来、戦争をしたがる=他人を攻撃したがる生き物だ。それを変えることはできない。
「欲望」を、「自分が生きていくに必要なサイズ」に止めておくことができず、限りなく肥大させる。そして、自己保全の名の下に、他者を攻撃し、支配し、虐げたがる。
いつの世も、常に、そうだ。人間の歴史は、その繰り返しである。

「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのかの参考文献、もう1冊。
 
ポストコロニアリズム (岩波新書)ポストコロニアリズム (岩波新書)
本橋 哲也

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3月10日
1945年3月10日の東京大空襲の話を、私は母から聞かされた。
B29が振り撒く焼夷弾で一面焼け野原になった城東エリアに、私は、いま、住んでいる。
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