南の国の太陽、空の色の獅子

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コンタドールvsWADA・UCIのCASの判決文(98ページ)を読み終わる。

非常に面白かった。
結論に至るまでの論理の「流れ」が、整然と順序立てて記されているので、分りやすい。
「ふむ、なるほど」と呑み込みながら進み、大詰めの残り10ページでひとつの文章に出会ったとき、思わず笑いだした。
「肉でも血液ドーピングでもなく、サプリメント?なんで、そんな『斜めった』結論になったの?」という疑問が、バシッと解けて、一気にすっきりしたので。

ポイントをいくつか。

「原因はサプリメントである」とCASが認定したのではない。
サプリメント説は、汚染肉説と血液ドーピング説より可能性が高い、とされた原因は、後者2説は、WADA・UCIとコンタドールの両陣営が、躍起になって証拠を集め、理論を構築し、可能性がほとんどない、と徹底的に反論したのに対し、サプリメント説は叩きまくられなかったこと、にある。

各説の検証に費やしたページ数が、汚染肉説13ページ、血液ドーピング説17ページに対して、サプリメント説は、僅か3ページしかない。

なぜそうなったのか。
WADA・UCIは、サプリメントの可能性を認めた。
彼等は、100%血液ドーピングだ、という主張はしなかった。
「サプリメントの汚染は、肉の汚染よりも可能性が高い」が彼等の見解。

コンタドールは、サプリメント説を否定したが、血液ドーピング説に対してしたほど徹底した反論は構築しなかった。
ドーピング検査の行われた7月20・21日にサプリメントは摂取していない、という、客観的な証明が不可能な証言をした。
アスタナチームの使用したサプリメントのリストを提出したが、それが汚染されていないという分析の提出はしなかった。

理由として推測できるのは、「サプリメントの分析・調査をして、万が一、汚染されていた可能性が高いという結論が出てきたら、まずい」
サプリメント汚染の場合、肉の汚染と異なり、100%、制裁から逃れられない。
できる限り反論しておきたいのはやまやまだが、追及すると、自分の首を絞めることになる可能性があるというジレンマがあった。

という理屈をすぐ理解するが、WADAが、同じ指摘をしていて、この箇所で「なんだ、そういうことか」となった。
WADAは、CASの結論が、血液ドーピングでなくサプリメント説でも構わなかった。汚染肉説を潰すことにさえ成功すれば、制裁措置を科すことができる。
WADAは、「汚染肉が原因である」という主張を認めることだけは断固拒否した。おそらくは、過去数多くの自転車選手たちがしてきた「作り話で制裁を逃れようとする」行為を許すことができなかった、のではないか。

では、真の原因は何だったのか?
「真実は分らない」ことは起こりうる。
「分らない」という現実を、そのまま受け入れる。
・・これをできるようになるのは、一種の「悟りの境地」が必要だろうと思う。

私は、判決文の各説の検証の章を読みながら、「汚染肉の可能性はありそう」「血液ドーピング説は無理がありそう」と思った。
CASの判事の判断は、「2つの説は、同じ程度に可能性が低い」。
この判断の論拠として記載された理屈には、一定の妥当性があり、それとして納得できる。ものごとの解釈は複数あり、ひとつとは決まらないのだ。
(一旦ここまで)
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