南の国の太陽、空の色の獅子

Category :  自転車
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●2年目のチームは、どう変わったか

・レーススケジュール

公式サイトに掲載された年間のレーススケジュールを一瞥しての印象は、「ベースは昨年のレオパードで、スポンサーのためのアメリカでのレースを加えてある」。

昨年あって今季消えたレースのひとつは、「デンマーク一周」。
LEOPARD TREKは、マネージメント2人と選手4人がデンマーク人で、デンマーク色が濃かったが、今季、一気に薄れ、ほとんどなくなった。
フグルサングは、毎年この地元レースをターゲットにしていたが、今季は、総入れ替えして、デンマーク一周も卒業しましょう、と言われたのだろう。

気付いた点もうひとつは、レース数が少なめであること。
レディオシャックは、その傾向があったが、主力選手はよくても、それ以外にとっていいものやら?但し、この記載は暫定で、今後追加されるのかもしれないので、保留事項。

・選手構成

正直にいうと、ブリュイネールの選択の方針が、いまひとつ判らない。
「シュレク兄弟とファビアンのサポート組」は判る。それ以外の選び方の基準(指針)を、掴みかねる。方向性が判らないというか。
LEOPARD TREKが、ルクスと陸続きの国籍で占められていたのに対し、ニュージーランドが3人とかになると、「どういった理由で?」と聞きたくなってしまう。「有望と見込んだのを釣り上げたら、結果こうなりました。国籍はたまたまです」・・?

とはいえ、今季のロースターが「妥協の産物」であるには違いあるまい。
レオパードとレディオシャックから何人ずつ、と数値の合意をし、それに沿って協議をしていったら結果がこれ、ということかもしれない。
個別の選択は、基本的にブリュイネールの希望だと思うが、ディディエは、どうみても、(ルクセンブルク人を入れたいという)ベッカ側の要求だろう。

来季以降は、徐々に整理され、ブリュイネールと続けていく気のある人は残る、ない人は出ていく、という方向で落ち着いていくのだろう。スタッフについても同様。

●フグルサング

フグルサングは、ステージレーサーとして優れた才能を持つと評価されてきた選手である。マウンテンバイクで活躍していた彼と09年に契約したリースは、その年すぐ、ブエルタに出場させた。
しかも、彼の総合成績を、チーム目標の1番に設定した。シュレク兄弟・ファビアン・オグレディのツール組にブレシェルも加わる一線級のメンバーが、彼のアシスト役だった。
翌2010年、ツールに初出場。LEOPARD TREKに移籍した2011年、2回目のツールと、2回目のブエルタに出場した。

合計4回のグラン・ツールでどうだったか。
・09年ブエルタ
山岳が始まる前の第4ステージで、濡れた路面に滑って道端のタンクローリーに衝突し、足を負傷。これにより戦績を諦める。
2009/09/02 : ブエルタ第4ステージまで

・10年ツール
アンディの山岳アシスト役を期待されたが、山岳初日に遅れ、登坂力の弱さを示してしまう。
2010/07/11 : TdF stage 7 ~Team Saxo Bank~
最後のトゥールマレ突入時は発射台を務めたが、自分の見たところ、ツール全体を通して、山岳アシストとしての役は果たせなかった。
山岳で最も戦力になったアシストは、クリスアンケルだった。

・11年ツール
第2ステージTTTでは貢献したが、その後、体調を悪くした。最後まで引き摺り、本人・チーム共に、体調不良(hipが痛い、と言っていた。腰?)を、活躍できなかった原因と説明している。
2011/07/15 : 【TdF2011】stage12前後

・11年ブエルタ
2年前と同様、総合順位を狙うNO.1を任される。10位以内という目標に対し、結果は11位。
TTでタイムを稼ぎ、第10ステージITT終了時は2位だったが、その後の難関山岳で順位を下げた。
チームメートのモンフォールが、山岳で先行し、総合で彼を上回って6位。

チームマネージャーやディレクターたちと、素人観客の私とでは、みえている面が違う。彼に、グラン・ツールのキャプテンを任せようというからには、それだけの理由があるはずである。
しかし、過去3年間は、チームマネージャーが彼と同国(デンマーク)人だった影響が、なにがしかはあったように思う。期待値が高くなるという意味だ。

今季、ジロをキャプテンとして走るのであれば、それに相応しい力を明確に証明することが、彼にとって必要ではないだろうか。
彼が期待をされてきたのは、まだ若く、伸び代を見込めるからだと思う。この点が、彼とモンフォールとの違いだ。昨年ブエルタ時点でモンフォールの方が総合力が上であっても、モンフォールは頭打ち、とみられている。

しかし、生来の才能に恵まれた選手でも、努力して「伸ばす」ことをしなければ、才能は劣っても、粘り強く頑張り抜く選手に負けることを招く。そういう例をいくらも見てきた。
昨年ブエルタを指揮したデンマーク人ディレクターのミカエルセンが、フグルサングはメンタルに問題がある、うまくいっていないときに諦めるのが早い、と述べたという文言を、記事の中で読んだことがある。

率直にいって、彼は、今より登れるようにならないと、グラン・ツールでの戦績の向上は期待できない。
登坂力不足は、本人とチームも判っているし、今度のジロが自分のキャリアにとって重要であることも認識しているようである。
Fuglsang: This is the most important year of my career (cyclingnews 1/11)

シーズン前半のスケジュールは、シュレク兄弟に随行していた昨年とはガラッと変えた。アルデンヌクラシックにも出ない。
昨年まではチームが「シュレク兄弟のアシストとして必要」とみなしていたが、山岳アシスト要員が別にいる今季は、引き離して、別プログラムにして問題ない。(対してモンフォールには、アルデンヌからツールまで兄弟に付き従う、昨年と同じスケジュールを与えた)

ブエルタに続いて、今度も、ザウグとローレッガーが山岳でのヘルバー役を仰せつかっているようで、彼等の働きが無駄にならないためにも、いい結果を出せることを願っている。

但し、自分は、過去2回のジロ・デ・ロンバルディアを見て、「この人、もしかして、ワンデーレースに向いている、ということはないか?」とふと思ったことを付記しておきたい。(ここまで書いたことをいきなりひっくり返すが)

*もうひとつ
「シュレク兄弟のジロ出場の可能性」の話題をメディアが延々続けていて、最初はアンディ、最近はフランクの名が取り沙汰されている。
ブリュイネールが曖昧なコメントをしているせいだが、彼の本心・判断及び状況は、此方には掴めない。
時間が経てば、段々推測できるようになるだろうが、まだ無理で、想定の幅は広めにとっておく。

●facebook

http://www.facebook.com/TeamRadioShack のページが消えた。
正規のページのURLは、http://www.facebook.com/RadioShackNissanTrek
そりゃそうだ。妙だなあとは思ったのだった。
現在は、公式サイトからのリンクも正常。

●「フランクが大勢いる!」

この写真を見たときの私の最初の反応。
昨季のフランクのルクセンブルクチャンピオンジャージを着た集団に見えてしまった。正確には同じではないのだが。
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