南の国の太陽、空の色の獅子

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●悪しき報道の例

昨年末、リースがアンディを批判する発言をしたという記事が、広く出回った。
元記事を確認すると、1年前に発言したこととほとんど同じである。「今更」で、どうということもない。
それなのに、各国メディアが、「煽り記事に改変して」、伝えた。前後の文脈を無視し、発言の一部だけを切り出すと、伝わるニュアンスが刺激的になる。

元記事は、Ekstra Bladet(デンマーク)。
そこら中が乗り、ルクスメディアたちまで乗ってしまった。これでは、1年前、デンマークメディアが張ったアンチシュレクキャンペーンと同じノリである。
RTLの記事には、いつにない大量のコメントがついた。生憎ルクセンブルク語は読解できないが、大方は、気分を害したアンディファンではないだろうか。

読者から「悪意」を引きだす報道は感心しない。ルクスメディアは、超然として、無視すればいいのに、と思ったが、仕方ないか。
昨年デンマークメディアからあれだけ敵意を向けられた側としては、仲良くする意欲がなくなる(売られた喧嘩は買ってやる)のは判る。鷹揚に対応するには、仏様の度量が要る。

オーストリアのメディアまで、ローレッガーに対するインタビューの中で、取り上げて質問した。
Man muss die Flashbacks verdraengen (derStandard.at 12/27)

リースの批判は正当か?という問いに対する彼の返事は、「判らないな。そういう話題をメディアは続けるけど、それって心理戦だよね。何ができて何ができないか、判ってるのは、アンディ本人だけでしょ。彼は素晴らしい選手だし、結果がそれを示していると思う。もっと重いメンタルの問題を抱えている選手は他にいるよ(笑)」
的確な返答だと思う。

Schleck needs to improve to beat Contador and win the Tour de France, Riis says (cyclingnews 12/27)
このcyclingnewsの引用記事で不審なのは、後半部分の元記事の在処を発見できないこと。
リースが、自チームのこれまでのキャプテンを、1にコンタドール、2にバッソ、4にハミルトン、と挙げたとあるが、「3は?」「現時点までにチームに『唯一のツール優勝をもたらした』サストレは?」と疑問なので、元記事を読みたいのだが。

もうひとつ、「挙げた3人、全員が全員、ドーピング問題を起している。つっこまれそう」と思ったら、Politiken.dk(デンマーク)が指摘していた。デンマークメディアは、ドーピングに甘くはない。

●シュレク兄弟シンドローム

同時期、「シュレク兄弟の特殊な関係」も、各国で「ネガティブな方向」で取り上げられた。
Cycle Sport 2月号(イギリス)に掲載された記事が、Webでの予告を読むと、その雰囲気がある。
「彼等には、溺愛するファンと、強烈な批判者とが、同じくらいいるらしい」
sporten.dkが、ごく一部を引用しているが、記事全体の趣旨は判らず。

Dans la tête des frères Schleck(velochrono.fr 1/3)
これはフランスの記事で、ルクスのLe Quotidienの記者Denis Bastienとスポーツ心理学者Jean-Cyrille Lecoq の見解を掲載している。

Denis Bastien
「彼等は囚人のようにもみえるが、彼等にとっては何等問題ではない」
自由を奪われているようにも見えるが、彼等は自分から望んで互いに繋がれている。
彼等を引き離すことはできない。引き離したら、彼等は壊れる。
私は最初、そのことに確信がなかったが、今は、そう認識している。

Lecoqは、彼等の間で「犠牲」は成立しない、と述べる。
犠牲がなされる場面はあるが、それは「アンディがフランクに対して」であることを、記者は指摘している。私は、この見方に賛成だ。
アンディは、フランクを踏み台にすることができないが、それは、彼が「弟だから」だと思う。彼は、どこまでいってもシュレク家の「末っ子」で、「父」と「兄」は、彼の上にある。ヒエラルヒーは、生涯変わらない。

父ジョニーは、2人の息子に、自転車レースにおいて「競うこと」を禁じた。自転車レース以外では何事も競争するが、ただひとつ自転車ではしない。父にそう約束させられて、守っている。以前、アンディは、そう言った。

2人は、勝つときも負けるときも一緒だ。だから、昨年のツールのリザルトは、彼等にとっては、「真実」、よかった。フランクが犠牲になってアンディが勝利を得るよりも、2人とも負けた方がいい。2人は、それを選択する。
そのことによってツールで勝つことなく終わっても、後悔は欠片もない。

昨年のシーズン開始前やツール直前にも、私は同じことを記した。彼等兄弟の特殊な関係性は、他人には理解し辛い。年月を重ねていくに従い、段々と判っていく。
オグレディやフォイクトは、知っていて、昨年、語った。2人の言葉は、他の誰の言葉より、理解の助けになった。

・この写真群は、感じがよい。
http://www.cyclesportmag.com/gallery/andy-and-frank-schleck-gallery-by-richard-baybutt
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