南の国の太陽、空の色の獅子

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●疑念と覚悟

「もっと早くにアタックすべきだった」等の「闘い方に対する文句(批判)」を、第三者は、勝手に言える。
けれども、早くにアタックしていたら、その後ペースを維持できず、捕まってカウンターをくらったかもしれない。成功したのかもしれないが、どうなったかは、やってみなかったから、誰にも判らない。
自分個人はそういうふうに思うことにしている。・・批判が出るのはしごく当然だが。

シュレク兄弟の闘い方に対する「疑問」は、毎回のことで、もはや「恒例行事」だ。
2008年、「CSCは何を考えてるんだ?」と理解ができず、延々と悶々・もやもやしていたことを思い出す。
あの年のCSCのチーム力は圧倒的で、レースを完全に支配していた。しかしエースにTT力がないから、このままだと、どうみても、最後にエヴァンスに持って行かれる。
TTで逆転されないよう山岳でタイム差をつけないといけないのに、しっかり稼ぎにいかない・・ように見える。強力なアシスト陣が牽きまくるが、効果的なアタックがなく、エヴァンスを含む総合上位勢を引き連れたまま今日も終わった。

一体どうするんだ?チームがこれだけ強いのに、ロクなアシストのいないエヴァンスに、TTで逆転されてもっていかれたら、立つ瀬がないぞ。そりゃ、孤立無援で頑張るエヴァンスが勝つという話もいいけれど(CSCとのあまりの違いに同情を禁じえない)、それだとCSCのアシストの猛烈な働きが水泡に帰する。

あとがない最終山岳のラルプ・デュエズで、サストレのアタックが決まり、アシスト陣の仕事が無駄にならずに済んだが、決着がつくまで、「TTの前にタイム差稼ぎにいかないと負けるでしょ?なんで今日も攻撃しないの?当人たちはどういうつもりなんだ?何考えてるんだ???」
報道されるコメントは本心なのかブラフなのかさっぱり判らないし、此方の頭はぐちゃぐちゃであった。

あとから言えば、08年はマイヨ・ジョーヌを獲ったから、終わりよければ、で済んだが、落としていたら、激しい批判に晒されていたことは間違いないと思う。

翌2009年。
アンディは、最終決戦場のモンヴァントゥーでコンタドールと勝負をせず、牽制合戦を続けて、フランクを待ったことを、延々批判された。

2010年。
第8ステージ、もっと早くにアタックしていれば、コンディションの悪かったコンタドールはついてこられず、もっとタイム差をつけられた、そのチャンスを逃した、と批判された。
(リースは序盤にアタックを指示をしたが、アンディが従わなかった)

自分の思うに、アンディの「まずくみえる闘い方」には、原因が2種類ある。

「もっと前からアタックすべき」「アタックが短い。止めずに踏み続けろ」
これは、「それだけの足がない」から、もしくは、「足がないと本人が思っている」から、のどちらかではないか。

「足がない」の根拠は、2010年トゥールマレ。
あのステージでは、(待つ相手の)フランクはいないし、あとがなく、ここでタイム差をつけないと敗北が決まるので、やれる限りのことはした、とみるものだと思う。
やれる限りのことはしたが、コンタドールについてこられ、引き離すことができなかった。

彼は、傾斜の度合いに拘わらず、パンチ力を持っていない。リカバリー力が高いので、ツールの最終山岳ステージでは、疲弊したライバルたちが脱落する間に長い登りでペースを維持できるが、逆にいえばそれだけだ。

第8ステージで、早くからアタックするともたない(あとで垂れる)という彼の「自分の力の診断」は、合っていたのかもしれない。
その診断は間違っていて、「やればやれた」のだったとしても、本人が「できない」と思ってやらないのなら、それが、「彼の力の限界」なのだと思う。
選手の力というのは、身体能力だけでなく判断力も含めたものを言う。

「まずくみえる闘い方」の原因の2番目は、「フランクを助けたい」こと。

このことは、09年のツールではっきり気づいた。

アンディは、マイヨ・ジョーヌとフランクのどっちか選べ、と言われたら、フランクを取る。
・・無理ですね、ツール制覇は。

http://leonazul.blog87.fc2.com/blog-entry-453.html

昨日の第14ステージの真相は、原因1の「ライバルたちの様子と展開をみて、ここではタイムを稼げないと諦めた」と、原因2の「自分の調子はよく、行けば行かれたかもしれぬが、フランクの調子がいまいちで、彼にタイムを失わせないための動きをした」、両方の可能性があると思う。

もし2であったなら、彼は、兄のために自分のタイムを犠牲にした。
ありうることだ。フランクは、今、彼より上の順位にいる。彼は、「フランクは強い」と思い込んでいるふしがある。外野が何を言おうと。
今日少し調子が悪くても、お兄ちゃんは強い。だからタイムを失わせるわけにはいかない。自分が助ける。

「それをやったら、君がタイムを得られないでしょ。2人で庇いあう結果として、マイヨ・ジョーヌを失うことになるわよ。
エヴァンスとコンタドールは、貴方とフランクよりTTが強いことを忘れたわけじゃないでしょ。
貴方、今エヴァンスに負けているのよ。TTで失う分数を何分と計算してるの。アルプスでそれだけ引き離せる自信があるわけ。エヴァンスも見損なわれたものね。
そうでなく、とにかく今日フランクのタイムを失わせない、それが第一、あとはあと、アルプスで頑張ればいい、なんとかなる、と目先だけしか考えなかったの?」

こう言いたくはなるが、彼は、「何の躊躇もなく」、フランクと引き換えならマイヨ・ジョーヌを差し出す。それが、彼が選んだ道であり、彼という人間であることを、私はとうに知っている。

LEOPARD TREKの発足時、「ツールで兄弟2人が表彰台に上がるのが夢」というニガードの科白があった。
そのとき、ピンときた。今年もアンディがマイヨ・ジョーヌを取れなくても、兄弟2人が2・3位なら、彼等は、ハッピーと言うだろう。

アンディは、「自分が1位、フランク4位」と「自分が2位、フランク3位」のどちらかを選べと言われたら、後者を選ぶ。
そのことに、私は2009年の時点で確信があった。

それを納得できない、受け入れられないなら、彼等の応援はしない方がいい。

オグレディが言った。「彼等兄弟は、どちらかがアンハッピーなら、片方もアンハッピー」だと。
片方だけ幸福になることはできない。片方を犠牲にして得る勝利なら要らない。
オグレディもフォイクトもファビアンもそのことを知っている。だから、もしもそれがゆえに今年もマイヨ・ジョーヌを失って、彼等の働きが無駄に終わったとしても、許してくれるだろう。

第14ステージの闘い方と今後については、ステージ後、アンデルセンが兄弟ときちんと話し合う(合った)だろうと思う。
何を捨て、何を選ぶか、当人たちが納得して選択する道なら、外野の此方が口を挟む気はない。
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