南の国の太陽、空の色の獅子

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日本会議をめぐる四つの対話日本会議をめぐる四つの対話
菅野 完 村上 正邦 魚住 昭 横山 孝平 白井 聡

ケイアンドケイプレス 2016-12-11
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日本会議の研究 (扶桑社新書)」の補遺として読んでおくといい本。
菅野氏と、白井聡、村上正邦、横山孝平、魚住昭との対談集。

前作は、「今まで誰も書かなかった」事実を暴いた野心的な著作で、ベストセラーになり、価値が高いことに疑いはない。
ただ、評価・解釈の面での記述は、些か「視野が狭い」印象を受けた。

その点を、本書において魚住昭が指摘している。

日本会議や谷口雅春さんにしても、そうした長い歴史の中に位置づけた上で、様々な角度から総合的な見方をした方がいいと思うんです。だから、僕は「日本会議の研究」はとてもいい本だと思うし、すごく評価しているんだけども、見方がちょっと一面的なところがあるな、と。そこがある種、あの本の欠点だなと。それは今後気をつけてほしいなと思ったんです。


4人は、それぞれ立ち位置も主義主張も異なる人物で、結果、幅広い話題・見解が一冊の本の中に収まることになった。
ちなみに私は、横山孝平なる人物は初耳だった。
なにせ民族派という単語の意味を理解していない。条件反射的に無視して近寄らない範疇。
章の最後に、楠公祭における「祈願詞」が掲載されているのだが、これと白井聡が同じ本の中に入っているのはキツネに化かされたようだった。

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昨年5月に放映されたNHKBS世界のドキュメンタリー「ヴィスコンティ VS フェリーニ」。
後日に存在を知り、先日の再放送を視聴した。
陶酔と快楽に満ちた過ぎ去りし美しい日々を思い出させた50分だった。

私は20代に、両者の作品のほとんどを映画舘で見た。
ヴィスコンティは既に亡くなっていたが、岩波ホールが次々に上映をしていた時期だった。

フェリーニとヴィスコンティの活動時期がほぼ同じであることは「知識としては」持っていた。
しかし製作・公開のリアルタイムには居合わせず、後の時代に後付で追っていたから、実感がなかった。

生前の2人がイタリア国内で激烈なライバル関係にあり、作品の公開の度に、人気・評価を競って火花を散らしていた、という描写は、今回の番組で初めて目にしたように思う。

1954年 「夏の嵐」 VS 「道」
1957年 「白夜」 VS 「カビリアの夜」
1960年 「若者のすべて」 VS 「甘い生活」
1963年 「山猫」 VS 「8 1/2」
1969年 「地獄に堕ちた勇者ども」 VS 「サテリコン」
1973年 「ルードウィヒ」 VS 「フェリーニのローマ」「フェリーニのアマルコルド」

この勝負のラインナップに、目が眩みそうになった。
これらの作品が、イタリア国内で同じシーズンに公開されて、世の注目と話題を集めていたとは。
想像すると、興奮で眠れなくなりそう。
なんという輝かしい時代があったのだろう。

  ◆

当時の私の趣味は、ヴィスコンティ>フェリーニだったが、フェリーニの新作も公開されれば必ず見に行っていた。

そのため、実物ご本人の姿を見る機会に恵まれた。
「ボイス・オブ・ムーン」の日本公開の際に、来日した。

今のようにネットで情報が駆け巡る時代ではないので、来日のことは知らずに日比谷のシャンテに見に出掛けたら、表に、本日の最終回の前に舞台挨拶がある、という告知が出ていた。
折角だから、と予定のスケジュールを変更し、他の映画を先に見ることにして、出直した。

話の内容は覚えていない。
記憶に残っているのは、夫人のジュリエッタ・マシーナが一緒で、2人に目を凝らしたこと、客席後方のみならず両側の壁際まで立ち見の観客でびっしりと埋めつくされていたこと。

フェリーニは、その3年後の1993年に亡くなった。

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