南の国の太陽、空の色の獅子

Category :  フィギュアスケート
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2013-2014シーズンが終わった。
自分は、世界選手権の現地観戦も叶い、満ち足りた気分で終了することができた。
来季以降も楽しみだ。

男子シングルFSの会場での感想のひとつを記す。
「未来のチャンピオンを見た」
ナム・ニューエン君(15歳)。



さて、五輪の行われた今シーズン、自分が非常に印象深く感じた点がある。
それは、
メンタルのコントロールの成否が、如何に勝敗を左右するか」。

メンタルの重要性は今更言うまでもないことだが、今季、いつにもまして目立った。
多分、インタビューなど情報量の豊富な日本人選手たちの間での差異が極端に大きかったことが原因だろう。
「なるほどねえ」と改めて感じ入った。

自分の思うところでは、「結果を出すためには、己のメンタルのコントロールが鍵になる」と明確に自覚し、コントロールに真剣に取り組んだのが、羽生君と町田君。

2人とも、「最初から」、コントロールできていたわけではない。
羽生君は、生来強いメンタル(自己肯定感が強く、本番で勝負強い)の持ち主のようにみえるが、年若いうちは強すぎる闘争心を制御できず、暴走気味になることもままあった。
今シーズンも、序盤はまだ不十分で、シーズン中一戦ごとに向上していった、とみるものだろう。

町田君は、羽生君とは正反対に、メンタルが弱く、本番で失敗をしてきた選手だった。
そこから一念発起、今年、「弱い自分を克服」し、飛躍のシーズンを実現した。
(「今季を振り返って取り上げるべき選手の名を一人挙げよ」といわれたら、私は、町田君と返答する)

2人の発言を聞いたり読んだりすると、彼等は、「自分を客観視する」ことができているようにみえる。
自分自身を、観察し、客観的に分析し、把握する。
そのことによって、自分をコントロールすることが可能になる。


このメンタル・コントロールの手法は、理論として存在している。
仏教の瞑想や、心理学・哲学といった方面だ。

2人が、自ずから始めたのか、方法論を外部から学び実践したのかは知らぬが、いずれにせよ、メンタル・コントロールを重要な課題と認識して、真摯に取り組んだことには違いないと思う。

この2人の対極にいたのが、浅田さんと高橋君。

私は、この2人の記事をあまり読んでこず、パーソナリティを把握していない。
そのため、浅田さんがソチ五輪のSPでなぜ壊滅的な失敗をしたのか、当初皆目見当がつかなかった。
私の記憶する限りでは、「前回五輪の銀メダリストで、今回もメダル候補に挙げられている、長いキャリアを持つトップレベル(スター級)の選手」がやることではない。

後日、佐藤信夫コーチがインタビューで、原因は「メンタル」だと述べ、彼女のパーソナリティに関する(コーチの)いくつかの描写を読んで、納得に至った。

高橋君のパーソナリティにも疎く、全日本選手権での言動に不審を抱いた。
その後、五輪終了までの発言と態度を見て、「メンタルに問題を抱えた選手」という解釈で解決すると思った。

この2人は、メンタル・コントロールを重要な課題とみなしていたようにはみえない。
自分自身をみつめ、自分と向き合うことを習慣づけていたならば、失敗をした演技後に「自分でも終わってみてまだ何も分からない」というコメントは発しないだろう。

もう一人、小塚君。
最近掲載されたインタビューの中に、こういう一節があった。

――今シーズンを経験して、一番学んだことは何でしょうか?

 自分の気持ちをどういうふうにコントロールするかということですね。


慢性的な故障を抱えた自分の身体をきちんと知り、理解し、ケアに気をつけて練習する、ということを始めたのも、最近だという。



日本人以外に目を向けても、団体戦で注目を集めすぎたリプニツカヤが個人戦では潰れ、団体戦に選ばれず発奮したソトニコワが金メダルを取った女子シングル、GPFでの羽生君に対する敗北でチャンが強烈なダメージを受け、五輪の結果に繋がった男子シングル、と「今回の五輪は、メンタルが鍵になった」という印象を受ける。

メンタルの点で、特筆すべき一人の選手を挙げておきたい。

キム・ヨナは、バンクーバー五輪、ソチ五輪、2回の五輪で、一度もミスをしなかった。

バンクーバーでは、金メダル獲得はまず間違いなかった(ワンミスでも浅田さんに勝てるくらいの評価の差があった)が、金確実といわれる選手にかかるプレッシャーは凄まじいものになる。
彼女は、五輪初出場で、国の期待を一身に背負っていた。
あの境遇でパーフェクト演技をするとは、そのメンタルの強さたるやとてつもない、と当時も舌を巻いたものである。

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Category :  散歩
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北の丸公園、田安門前
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"牛ヶ淵"
田安門から東、清水門までの濠が牛ヶ淵。
向かいに九段会館。

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清水門から望む日本武道館と牛ヶ淵。

最後に真打、千鳥ヶ淵
私は東京区部の桜の名所をくまなく訪問してはいない。未見の場所は多い。
だが、この景観に勝る所があるとは思えない。
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北の丸公園の土手の斜面一面を染井吉野が覆う光景は、
外周の遊歩道(千鳥ヶ淵緑道)からの眺めがベストだが、
北の丸公園の土手上にも、遊歩道と展望スポットがある。
「桜の山の内側から外を見る」というちょっと面白い状態。

東御苑を挙げなかったが、理由は「桜の時期に関しては」優先順位が上でないため。
開花時期の異なる複数種類の桜は夫々に趣があり、幅広い時期に楽しむことができるが、「景観としての素晴らしさ」は、他のスポットに比べて劣る、と思う。


蛇足。
「写真を撮るなら、こういう感じのを撮りたいもの。・・写真はこの先もやらないけど」
という数年前の名残がフォルダにあった。
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Category :  散歩
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首都東京の中心に存する「皇居=旧江戸城」の敷地のうち、本丸のあった東側エリアは、東御苑として整備され、一般人が通年自由に散策できるが、天皇が居住する西側エリアは、原則的に一般人が自由に歩き回ることはできない。
(入場できるのは、予約制の参観と、新年等の一般参賀のみ)

東御苑の出入り口のひとつ北詰橋の上からは、西側エリアの北側の一部をほんの少し眺めることができる。
ここから望める乾壕と石垣と並木道(乾通り)の風景は、私の気に入りのひとつだ。
壕の水面がきらきら光るのを見ていると飽きない。
いつ見ても穏やかで美しいが、桜の時期が最も絵になる。

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2008/3/31

並木道の突き当たりにある乾門は、重厚で美しい門である。
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皇宮警察の護衛官が立つ門の間から、我々が足を踏み入れることのできないエリアの光景が垣間見える。

あの門の先の道を歩ける機会があるとなれば行かねばなるまい。



天皇陛下の傘寿(80歳)記念で特別に行われた乾通り一般公開に参加しての自分の感想を言えば、
「景観そのものは、とりたてて素晴らしいものではない」

桜は、本数も多くなく、さしたる名樹もない。
ハイライトとなる景観もない。

皇居の周辺エリアは、桜の時期、あちこちに、素晴らしい景観が出現する。
山を背景に持たないコンクリートジャングルの大都会・東京は、四季の自然の景観の美しさの点では悲劇的に貧相だが、唯一、皇居周辺だけは救われている、と思っている。

つまり、今回公開された皇居内エリアよりも、周辺の既知のエリアの方が、美しさのレベルが高い。
というのが自分の率直な感想である。

今回の公開の価値は、「今まで入ることができなかった場所に入れた」という点。

一枚目の写真の対岸からの写真。
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先へ進んだ位置からの方が北詰橋がよく見えるが、絵にならないので、写真は載せない。
北詰橋側からの景観の方が美しいのである。
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今回撮ったもの。拡大すると、通りを埋め尽くす参観者の行列が見える。



<美しい皇居周辺・これまで撮った写真から>

乾門の向かいの北の丸公園内にある東京国立近代美術館工芸館。
旧近衛師団司令部庁舎(明治43)を改修・保存した赤煉瓦建築。
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これを右手に見て、半蔵門へ向かって西へ進む道が代官町通
この桜並木を私が気に入っている理由は、山桜が数多くあること。
山桜の他にも大島桜など複数種類が混在する。
現在の私は、染井吉野よりもこれらの種類の桜をより好む。
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"半蔵濠"
濠沿いに半蔵門まで続く千鳥が淵公園は、染井吉野と枝垂桜で埋めつくされる。
通り(内堀通)の向かいには英国大使館がある。
大使館敷地前の歩道も、桜のトンネル(染井吉野)が続く。
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半蔵門の先、"桜田濠"。
この箇所は石垣がなく、緑地が広がり、瑞々しい。
遠景には高層ビルが存在するが、水と緑のスペースが十分に広いお蔭で、
醜さは生んでいない。

通りの向かいには国立劇場
ここの前庭には、珍しい種類の桜が植えられており、見所のひとつになっている。
更にその先には、国会前庭庭園という、観光客が押し寄せない良好なスポットがある。
<続く>