南の国の太陽、空の色の獅子

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9/23、フェルナンドとエウスカルテルの交渉が決裂した旨が公式発表された。

予断を許さない状況であることには、割と早くに気づいた。
cyclingnewsが、アロンソ側のGM(予定)兼スポークスマン役をしていたKiko Garcíaからの情報を伝え続けていたので。
Kiko García confirms in negotiations to head Alonso team (9/5)

交渉決裂の経緯は秘密にするとのことで、当事者は公式には認めないが、外野の憶測は外れていないと思う。

自分の意見を言えば、「そもそも、無理のある話だった」。
理由は、1に、アロンソの真の望みは、「自分のチームを持つこと」で、「バスクのチームの救済」ではなかったこと。
2に、時間が少なすぎたこと。

最初の発表後に記した通り、自分は、レオパード・トレックの設立から、レディオシャックとの合併、トレックへの移行、という「ひとつのチームを作ってから消えるまで」に、どうなっているんだ?ああでもないこうでもない、ぐちゃぐちゃ悶々しながら付き合った。
その経験をもってGarcíaの発言を読んで、
「えっ、話のスタートが、ほんとに8月なの?突発的な話なわけ?水面下で、もっと前から企てていたんじゃなくて?
そんな短期で、新チームを始められるのかなあ。
レオパードの話を読んだ限りでは、けっこう無理がありそうな感じがする。時間があまりに少なくて。
エウスカルテルの組織の骨子はそのまま残して、人員の一部、オーナー、スポンサーだけチェンジなら可能だと思うけど、そういうのでほんとにいいのかね、あの人?なんか違うような・・釈然としないな」

エウスカルテル側は、選手14人だけでなく、スタッフ及びウェアやバイクの供給元等の契約も引き継ぐことを望み、アロンソ側は、それを受け入れなかった。そういう話を書いたのはAS。

何が一番両者の合意の障害となったのかは不明だが、本質的な点をいえば、アストゥリアス生まれのアロンソは、エウスカルテルからみれば、ロシア人のティンコフと同じく他国人であり、欲したのは自分のチームで、バスクのチームを存続させる意思を持つ人物ではなかった。
これに尽きるような気がする。

最初の発表後に、フェルナンドの境遇に変化があったが、この件は多分、今回の決定には無関係だと思う。

フェラーリが、来季のチームメートにライコネンを選び、絶対的No.1のポジションをフェルナンドから剥奪した。
このことは、フェルナンドとフェラーリとの蜜月時代が終わったことを意味し、2007年に、自分にNo.1の地位を与えないマクラーレンにブチ切れて飛び出したのと同じように、フェラーリから出て行くことを想定する必要が生じた。
彼を10年見てきた身はそう考える。

しかし、フェラーリとの不和は、自転車チームの運営には関係しない、と踏む。
このプロジェクトは「彼個人のもの」で、所属チームとは関係せずに進めると思う。

自転車側のメディアの中には、フィアットとかフェラーリ関連の会社名をスポンサーとして挙げた者がいたが、そういう憶測を書くのは「F1を知らない」人間、というのが私の解釈。
敢えて挙げるとしたら、サンタンデール。スペイン最大の銀行サンタンデール銀行は、彼にくっついて、マクラーレンからフェラーリに移動してきた、「実質的に」彼のスポンサーである。
彼が説得すれば、自転車チームのスポンサーも引き受けることはありえるかも?と憶測するのは理がある。

・余波

迷惑を蒙ったのは、新チームに行かれるつもりで一旦中断した来季の仕事場探しを再開せねばならなくなった人々だ。
今時分に来季の仕事場が決まっていないことはこの世界では珍しくはないが、時期が遅れるだけ条件が悪くなる。

うちの人が、引っかき回しておいて結局手をひくというへんな真似をして、申し訳ない。(アロンソファンの身として頭を下げる)

はあ?となったのが、アロンソチームと合意していて、契約目前でパアになったことを公に明かしたバケランツ。

彼は、TdFでの活躍によって、複数のオファーを貰える立場になった選手の一人だ。値が上がり、トレックはオファーを出したが、予算の都合で金額で負けて、キープできず、結果移籍するのだろう、と予想していた。

行き先は早々に決まると思っていたが、話がなかなか出てこず、そろそろ不審に思い始めたところ、最近、情報が続けて出た。
GP Wallonie優勝後のインタビューで、まだ決定していない旨を喋り、トレックはギャラが不満、とズケズケ。

他方、デヘント(ヴァカンソレイユ)が、クイックステップに行きたいが、彼等はバケランツを選ぶような感じがしてる、自分は、ランプレとチーム・アロンソからバイオロジカルパスポートを見せてほしいといわれた、と発言。
ベルギーメディアが、ルフェーブルに聞きにいくと、デヘントかバケランツのどちらか、という返答。
・・ベルギー人たちがペラベラ喋ってるなあ。
ロットではなくクイックステップ?本命はどこなんだろう。世界選の前までに決めたい?あ、そう。

この経緯があったので、「おやおや。チーム・アロンソに決めていたとは。
君、ギャラの高いところを選んで、失敗したんでしょ。トレックを、安くてイヤといって蹴ったんだもんね。
金額で選んで失敗した典型例だわねえ。もっと早い時期に、既存チームのどこかで決めて、さっさとサインした方がよかったのよ、なるべく高いギャラをと欲かいたから、こうなったんじゃないの~」

彼は、2年前に、ロットからRSNTに移籍してきたとき、「ロットに不満はなかったし、ロットでもよかったんだけど、ブリュイネールが提示した金額がよかったから」というコメントを吐いた。

当時、ブリュイネールは、ベッカから多額の予算を与えられて、大盤振る舞いで、欲しい選手にアプローチした。「札束で、選手を他チームから分捕る」態度を愉快に感じなかった自分は、バケランツの軽口も、いい感じを受けなかった。
そのことを覚えているため、今回の事態に、上記のような薄情な反応をする次第。

メディアが再度ルフェーブルに聞くと、返答は前回と同じ。ということは、QSTに行かれるかも。
でも、買い叩かれそう。これを薬にして、次回の契約の際は、あまり欲をかかないことをお勧めしたい。

さて、チーム・アロンソと合意しておじゃんにされ、今、青くなっている選手は、他にもいるのではないか。
リクルートしたのがバケランツ一人、と考えるのは無理がある。
ホーナー、という憶測は、まんざら外れていなかったのかもしれない。



*おまけ
alo_2003.jpg
10年前のフェルナンド君。
「空の色の獅子」とは、この「マイルドセブン・ブルー」の装いの彼のこと。

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●ツールの歴史を書き換えた男

昨年10月に、私は書いた。

「ランディス」という一人の男が、ランス・アームストロングのツール7連覇を無効にした、すなわちツールの歴史を書き換えたことになるかも、と。

「シークレット・レース」を読んで、このセリフはOK、と思った。

始まりは、間違いなく、フロイド・ランディス。
彼が、アメリカ・ドーピング狩りの達人、ノヴィツキー捜査官を動かし、USADAのタイガートを動かした。
もしもランディスという男がいなかったら、今でも、ランスはツール7連覇のチャンピオンのままだったろう。

自分とランスの行ってきたドーピングの詳細を洗いざらいぶちまけて、ランスを引き摺り下ろそうとした選手は、ランディス以外には、誰もいなかった。

私は、USADA報告書を読んだとき、「これまで検査で一度も陽性を出したことのない」選手たちが、なぜ自分のドーピングを認める証言をしたのか腑に落ちなかった。

この世界では、「検査で陽性を出す」ことがアウトで、陽性を出すことさえしなければ、大手を振って競技を続けられる。
どれほど疑惑をかけられようが、陽性を出していなければ公式にはシロだ。
いままで、ほぼ全員が、そうだった。
バイオロジカルパスポートでクロ認定をされ、制裁を課されたのは、ほんの数人の「例外」である。

血液バック等の「確定的物証」がなく、「証言」のみでは、有罪認定はされない。
そうやって、数多くの選手が制裁を逃れてきた。

検査をすべてクリアしてきた選手たちは、自白する必要はないはずだ。
今回の件では、フェスティナ事件やオペラシオン・プエルトのように、捜索で注射針や薬や血液バックを押収できたわけでもなく、明確な物証は存在しない。
それなのに、なぜ彼等は自白した?
この世界の常識で考えれば、どう考えてもおかしい。

この疑問は、本書によって解決した。

彼等は、大陪審への召喚という国家権力による強制力によって、意に反して、白状せざるをえなかった、のだった。

大陪審というものがどういうものか、私はこれまで正確な知識を持っていなかった。
アメリカの社会に興味があり、映画やドラマ、小説等に親しんでいる人は知っているだろうが、生憎、自分は欠落していた。

この機会に、少し調べてみて判った。
「大陪審に召喚されたら」、観念するしかない。
そのくらいの威力がある。
嘘を言っても構わないが、嘘とバレたら、偽証罪で刑務所に入れられる。
マリオン・ジョーンズがそうなった。
嘘を貫くなら、刑務所入りするリスクを負う覚悟がいる。

召喚された元チームメートたちが嘘をつくことを諦めたのは、ランディスが、あまりにも「知りすぎた男」であり、チームメートたちがそのことを十分に判っていたからだと思う。

ノヴィツキーに垂れ込んだのがランディスでなかったら、司直の追及はどこかで食い止められたかもしれない。でも、ランディスではダメだ。

ヒンカピーは、ランスに対する友情と尊敬を、最後の最後まで失わなかった。
けれども、彼自身がこの先の人生をアメリカ人としてアメリカ国内で暮らしていく以上は、大陪審で嘘をつく選択はできなかった。

彼は、ツール期間中に、ランスに、自分にも捜査の手が伸びていることを話した。
今や人非人呼ばわりをされるランスだが、ヒンカピーに向かって、証言するなと要求はしなかった。
彼がヒンカピーに頼んだのは、可能な限りアメリカに帰るのを遅らせて、証言する時期を先へ延ばすことだけだった。(ヒンカピーの供述書によれば)

USADA報告書に登場した、証言したランスの元チームメートたちの国籍が「アメリカ」ばかりで、他国人がいなかったことも、これで説明がつく。
「非アメリカ人は、身の危険がなかったから」である。

アメリカ国内に住んでいない非アメリカ人たちは、アメリカの司法の支配の及ぶ範囲の外にある。
日本に住んでいる日本人が、アメリカの刑務所に入れられる恐れがないことを思い出せばいい。

リーヴァイ・ライプハイマーは、ツールから帰国した直後、空港の税関で召喚令状を受取ったらしい。
アームストロングのチームメート、ヤロスラフ・ポポヴィッチの場合も劇的だった。
秋にアームストロングの癌撲滅の認識向上イベントのためにオースティンを訪問したとき、黒のシボレー・サバーバンのなかで待ち伏せしていたエージェンドに召喚令状を渡されたのだ。
(P440~441)


国外に居住する非アメリカ人に対しては、アメリカに入国したときキャッチするという方法がとられた。
そのため、ブリュイネールは、アメリカ国内に足を踏み入れることをしなかった。この話は当時出回っていたが、当時の私は、その意味を正確に理解していなかった。今になってようやく理解した。

ポポヴィッチが、大陪審で証言したのか、認めたのか、ははっきりしない。
捜査が打ち切られたために、資料は闇に埋もれた。
USADAは、改めて、証人たちにアプローチして、協力を依頼し、応じた人々の名だけがUSADA報告書に登場した。

USADAは、検察のような強制力のある捜査の権限を持たない。
USADAが依拠する法典はアンチドーピング規定であり、アンチ・ドーピング規定では、今回の事案において選手たち個人に制裁を課する権限は、夫々の所属国にある。

USADAは、アメリカでライセンス登録をした選手以外の選手たちを罰する権限を持たない。
ゆえに、アメリカ人以外の選手たちからの協力を得ることはできなかった。と、私は解釈している。

エキモフ(現カチューシャGM)、アゼベド(現RSLT・DS)、ノバル、ルビエラ、ベルトラン、エラス、バルドノス・・

ノヴィツキーは、関係者たちに対して、まず、捜査への自発的な協力を要請した。
ランディスは公に告発をしたから、関係者たちは、自分の身に危険が迫っていることを、誰もが知っていた。

この時点で、自発的な協力を申し出たのは、過去に告発をして、ランスに潰され、不遇をかこっていた人々が主だが、おそらく、ジョナサン・ヴォーターズが含まれる。

ヴォーターズは、大陪審からの召喚という脅しを受ける前に、自分からすすんで、ノヴィツキーに協力した、と私は想像している。
自分のチームに所属しているヴァンデヴェルデ、ザブリスキー、ダニエルソンを説得し、いわば彼等を引き連れて証言しに行った。という旨の報道を読んではいないが、そうだったのだろうと思う。

「検査で陽性を出したことのない」3人にとって、自分から敢えてドーピングを告白することは、尋常でない決心が必要な行動だった、とみるべきだと思う。
自分は何年も前にドーピングを止め、まっとうな道を歩んでいる。それを今になって?

怯む彼らを、ヴォーターズは、今後のチームのサポートを確約し、勇気づけたのだろう。
そういう経緯は、USADA報告書には記述されていないが、多分そうなのだろう、と私は想像している。

ランスがもっとも怒りを露にするのは、ドーピングについての文句を言うことだった。
その典型例が、ジョナサン・ヴォーターズだ。

ヴォーターズは探究心が強く、チームから指示されたドーピングを額面通りに受け入れなかった。
ランスとヨハンの指示にも、黙って従ったりはしなかった。
ヴォーターズは誰も口にしない質問をした。
なぜこれが必要なのか?UCIはなぜ規則を適用しないのか?
ヴォーターズはドーピングについての不安を隠さなかった。常に警察や検察官の影に怯えていた。
罪の意識があるとさえ言った。それは僕たちがはるか昔に捨て去った感覚だった。
(P208~209)


ハミルトンは、ノヴィツキーから捜査への自発的な協力の要請を受けたとき、拒否した。
このときの彼には、証言する気はなかった。本人がはっきり言っている。

検査で2回陽性を出し、競技を引退した彼でも、証言したくなかった。

僕ははっきりとノーと答えた。
当然だった。
これまでずっと証言を拒否してきたのに、なぜ今さら協力しなければならないのか。
わずかに残る名声をあえて台無しにしなければならない理由はない。
僕はそれまでとは違う世界で、新しい人生に踏み出そうとしている。後ろを振り返る暇などないーー。
(P441)


そういう彼の元にも召喚令状が届き、逡巡の末に、告白する意を決した。
彼はその後、TV番組(60ミニッツ)に出演して、TVカメラの前で告白することまでした。(更に、本書を出版するという派手な立ち回りをする)

ハミルトンの告白は、私のような無知の観客に対して、強烈なインパクトがあった。
ランディス一人だけの時点では、まだ、僅かながらも保留を残したが、ハミルトンが続いたことによって、疑念は完全に消えた。「彼等の言うことは事実」という結論が決定的になったのである。

しかしながら、ハミルトンは、ノヴィツキーの捜査が始まらなかったなら、黙ったままでいた多くの人々の一人だった、とみなすことができる。

つまり結論としてーーー「山を動かした」のは、「フロイド・ランディス」だった。



●2010年7月21日という日付

数日後、ノヴィツキーから召喚令状が届いた。
僕は2010年7月21日、午前9時、ロサンゼルスの法廷に出廷しなければならない。


この箇所を読んで、「事実は小説よりも奇なり」と思った。
ハミルトンが大陪審に出廷して、ドーピングを告白した2010年の「7月21日」は、TdFにおいて「特別な日」だ。

天王山トゥールマレを翌日に控えた2回目の休息日。
この日、マイヨジョーヌを争うコンタドールを擁するアスタナと、アンディを擁するサクソバンクの人々の間で何が起こったか。

両チームは、同じホテルに宿泊していた。
コンタドールが来季サクソバンクへ移籍する交渉がまとまり、コンタドールは、リースに、同一年にグラン・ツール3つ勝てると本気で考えてる、と浮き浮きしたメールを送った。

喜んでいたリースに、カンチェラーラのマネージャーから、契約解除の意向が伝えられ、リースは落胆した。
夕食後、コンタドールはドーピング検査を受けた。

この検体からは禁止薬物が検出された。
陽性結果をUCIは隠匿したが、2ヶ月後メディアが嗅ぎ付けて暴露した。

おおよその目算では、ハミルトンが大陪審で告白している時分に、コンタドールは(本人の主張によればクレンブテロール入りの)夕食を食べていた。

関連:2010/11/22 : 7月21日~25日


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・ホーナー
Trekは、ホーナーの返答を、今週中に受け取る見込み。
velonewsが、TrekのMichael Mayer(the road brand manager)の発言として、伝えた。
Trek: Horner decision expected this week (9/16)

・ブッシュ
同じ記事内で、Matthew BuscheがTrekと契約済であることを記している。

ホーナーの去就に関する記事を改めて読んでみると、モンフォールと同じ雰囲気を感じる。
Trekは、形の上ではオファーを出したが、実際にはTrekのチーム構想外なので、条件が悪い。本人の希望にはマッチしない条件を提示して、「いやなら他チームへ行って結構です」。
モンフォールは、ロットからオファーがあったのでそちらで決めたが、さてホーナーは。

●チーム・アロンソ

順調に進んでいないような話が出ている。
Alonso squad “waiting for Euskaltel” to clinch deal (cyclingnews.com 9/17)

それよりも、フェルナンドは、本業の方が、とんでもないことになった。
自分は、来季、2007年の再来、いやそれ以上の恐ろしい事態が起こる可能性を覚悟している。
・・御方、趣味(自転車)で遊んでいる余裕なぞあるのかいね。

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●アンディ

来年3月、パパになるという。
Vaterfreuden für Andy Schleck (wort.lu 9/10)

彼はずっと前から言っていた。人生で一番大切なのは、自転車RRの選手としての成功を得ることではなく、愛する妻と子供を得、素晴らしい家族を持つことだと。

そういう「人生観」を持つ彼は、プロスポーツの選手としては、ベストの部類の成功はしない。
でも、ひととしては、満ち足りた人生を得ることのできる部類の人間だと思う。

パートナーのJil Delvauxさんは、幼馴染。付き合っていることを彼が表に書いたのは、2010年2月のcyclingnewsのダイアリー。
といっても、そのときは、ちょっと誤魔化したので、あ、そうか、あのとき書いたのは彼女のことだったのか、と私が気づいたのは後日のこと。
レースに連れてきて、メディアにGFとして写真が載るようになったのは翌年で、一緒に暮らしていることを明かしたのは今春。

●移籍情報

・ユンゲルス
9/12、Trekから発表。2年。
契約期間を見直した。なるほどね。

Cyclisme: «Trek, c'était le bon choix» (Le Quotidien 9/13)
本人のインタビュー。
契約はいたってスムーズに決まった。
来季のレースプログラムの希望として、パリ~ニースのようなステージレース、LBL、アムステルゴールドを挙げている。

・ベン・キング
9/12、ガーミン・シャープから発表

・ホーナー
交渉中で未決。
ブエルタ総合優勝を決めた後の発言からは、Trekのオファーは1年で、2年を希望する彼と折り合っていないことが窺える。

皮肉なことだが、総合優勝という成功は、Trekとの契約を困難にしたようにみうけられる。
グラン・ツールに優勝すれば、通常は選手の価値は上がる。しかし、Trekの予算は、前年までのレオパードほど大きくなく、彼に対して「そんなに多くは出せない」のだろう。

といっても、他のチームも、高齢の彼との2年の契約は二の足を踏むし、かつ予算の多くをすでに使っていて、枠が残っていない事情は似たり寄ったりだろう。

彼としては、一番の希望は契約期間で、それを受け入れてくれるチームがあれば、金額は妥協してそこに決めるのかもしれない。

チーム・アロンソがホーナーを取る、という憶測をスペイン紙が書いたが、これは保留扱いにするのが正解。
スペインメディアの「わが国のヒーロー」に関する報道は、玉石混合なので。

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●モンフォール

本日、ロット・ベリソルから発表。
2年契約。

3年前、レオパードと契約してまもなくの頃、彼のHPで、「いつかベルギーのチームに帰ってきてくれる?」というファンの声をみかけた。
彼にとってよかったのではないか、と思う。

多分、彼は、TdFの期間中に、アンディに伝えていたのだろう。これが最後になると。
だから、アンディは、第20ステージ・セムノスを、彼を牽いて登ったのだろう。今までずっと自分たち兄弟に尽くしてくれた彼に、最後に返礼をしたかったのだろう。

●Team Trek

9/4、Trekが、Fabio SilvestreとEugenio Alafaciを発表。
LEOPARD TREK continental teamからの昇格組。

LEOPARD TREK continental teamは、来季消滅する。消滅の発表はされていないが、継続の見通しはない。
指揮をとってきたAdriano Baffiは、自分はDSにすぎず、チーム運営はやらない、チーム存続のための活動はしていないし、どこからも何も話はない、という。

このチームはそもそも、ユンゲルスのために作られたチーム、とみなしていいと思う。
ルクセンブルクの金の卵の彼を囲い込んで、本家のプロツアーチームに引き上げるまでの1年間走らせることが目的で、その目的は達した。
1年目の昨季は、ボロボロ状態の本家を横目に、さっさと勝利を挙げ、ユンゲルスを失った今季もそれなりの戦績を挙げてきたから、潰れるのを見るのは気持ちよくはない。
グエルチレーナが2人をTrekに昇格させたのは、掛け値なしの評価か、それとも情が多少入ったのか。

●アンディ

ルクセンブルクが世界選手権代表を発表。
ルクスは、毎年枠を余らせていたが、今年は1枠しか持たない。
既報の通り、TT・RRともユンゲルス。
ロードのリザーブはガスタウアー。
Andy Schleck n'ira pas aux Mondiaux(9/4)

アンディが、TdF後のスケジュールとして世界選を口から出したこともあったが、彼はもうモチベーションが切れて、シーズン終了だろうと思う。
ロンバルディアに出たいとも言ったが、あてにならない。

例年、TdFで実質的に終了していた、というだけでなく、今季は、かつてなく、シーズン開始が早かった。
完走しないレースが多かったにしろ、ステージレースは最終日近くまで走っているから、負担が少なかったわけではない。
彼のキャパからいったら、すでにオーバーだろうと思う。

フランクが復帰してブエルタに出場していたら、モチベーションが噴出して、ブエルタで頑張っていたことが想像できるが、その予定はぶち壊されてしまった。

2010年に彼は、フランクのアシストをしたいがためにブエルタに出場していたが(フランクはTdFを第3ステージでリタイアし、ブエルタでの雪辱を期した)、途中でリースに家に追い返された。
その後、予定通りロンバルディアまで出たが、ふてくされて、まともに走らなかった。

ベッカが、TdF中にフランクを追い出し、ブエルタに出場させなかったのは、アンディが怒ることまでよんで、シュレク兄弟に「嫌がらせをしたかった」というより、「なるべく金を使いたくない」のが一番の理由だとは思う。
先日、RSLTはシーズン残りはワールドツアーレースしか出場しない(レース数を減らす)、というニュースが流れ、RSLTのプレスオフィサーのVanderjeugdが「金のため」と喋った。
グエルチレーナとTrekにとって有難い話ではないが、ベッカは、Trekとの交渉がまとまった後は、構うことない、となったのであろう。



●東京五輪招致について

黙っているつもりだったが、もはや「怒るべき」時期だろう。
日本国民、なかんずく東京都民であるなら。

五輪招致に支障があるから、福島原発の汚染水問題に政府が真剣に取り組むとか、東京は安全だとアピールするとかいった話を聞いて、「はいそうですか」とスルーする日本人はおかしい。

福島原発から放射能がダダ漏れし続け、根本的な技術的解決方法が見出されていない状態でも、東京が安全なら、それでいいのか。
海外から厳しく指摘されなかったら、対処をずるずる先送りし続けていた、ということか。

つまるところ、日本人の大多数にとって、原発事故は「終わった」もので、「自分には関係がない」。
フクイチから放射能がダダ漏れし続けても、自分の生活には影響がない。だからダダ漏れでもいい。
電気料金が上がる方がいやだから、原発を動かしていい。

福島と同じような原発事故がまた起こったとしても自分の家の近くに原発はない。
だから、相変わらず隠蔽をし、嘘をつき、「安全より収益が大事」な電力会社に原発の運用を任せ続けていても問題だとは思わない。
自分には関係がないから。

事故から2年半たっても避難生活の続く15万の福島県人がいることも、自分には関係ないし、放射能汚染が影響を及ぼす「遠い将来」のことも自分に関係ない。その頃には自分は生きていないから。

「一般庶民」がそう考えるのは、多分、仕方ないのだ。
過去60年くらい、日本人は、そういう「教育」をし、そういう人間を作ってきた、のだと思う。

先祖から受け継ぎ子孫に引き継いでいく土地を持たず、子すらも持たない人間は、「自分の今の生活」しか考えない。
「放射能汚染によって土地に人が住めなくなる」ことの意味が判らない。
「国土が失われる」ことの意味を。
私自身が、福島の事故を見るまで、そういう人間のひとりだった。

つきつめれば、自分の生活が一番なのは当たり前で、非難されることではない。
自分が毎日暮らしていくのに、辛くて、苦しくて、将来に希望を持てず、他人のことに気を回す余裕がない境遇にあるのなら、仕方ない。
でも、自分が絶望の淵にいるのでないなら、他の人のことも、考えてみよう。
自分が死んだ後も世界が続くことを、考えてみよう。ときどきでいいから。

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フェルナンド(・アロンソ)がエウスカルテル・エウスカディを買収する、というニュースが流れてから一日経過。

「数日中に重要なニュースがある」というツイッターの予告に、「イタリアGP前だけどフェラーリのことじゃないし、パパになりますとか、そういう類?パーソナルな面に興味ないのでどうでもいいですが」とのほほんとしていたので、蓋を開けて、けっこう吃驚した。

確かに、コンタドールをエースにした自転車RRのチームを作る話は4年前にあった。が、コンタドールはリースの下に落ち着き、その後、具体的な話は見かけなかった。
チーム・アロンソの話:2009/08/03 : TdF2009補遺(2)

自転車好きが続いているのは知っていたが、今、こういう話になるとは思っていなかった。
さて、その感想。

フェルナンド応援の立場からは、「ああ、いいんじゃない」。
2009年当時は、歓迎しないと書いたが、今はそうは言わない。本業以外で人生を楽しむものを持てるのはよいこと、と思う。

翻って、自転車RR観戦客の立場からは 別の台詞。

第一声は、「長くやってね。簡単に気を変えないでね!」

これは、Leopard Trekの顛末に懲りた身ゆえの発言である。
Leopard Trekの顛末についてはいずれ総括したいと思っていて、その一部を先に書くが、このプロジェクトが3年で潰れた原因のひとつは「オーナーが、自転車RRに疎く、この業界のことを知らなすぎたこと」だと思う。
彼は、サッカーなど他競技のオーナーをやってきたので、自転車RRでも同じようにやれるという自信があった。やってみたら、「こんなはずじゃなかった」。

フェルナンドは、自転車の愛好家で、プロチームの選手たち複数を親しい友人に持つが、本質的には「部外者」であることには違いがない。
故郷アストゥリアスをベースにし、同じくアストゥリアス出身のサミュエル・サンチェスを中心にしたチームになる、とした記事には、(スペインメディアのいい加減さを考慮し、真には受けず保留を付けるが)、「ルクセンブルクの実業家が、ルクセンブルクをベースに、ルクセンブルク出身のシュレク兄弟を中心にしたチームを作って」、失敗した事例を連想してしまう。

オーナーが正体不明だったルクスの事例とは違い、今回のオーナーは10年以上前から知っているとはいえ、じゃあ安心できるかといったら、そうとはいえない。

彼もまた、「勝利に対してとてつもなく執念深い」種類の人間なのである。
ランス・アームストロングやミヒャエル・シューマッハーと同類。
「負けるのが許せない」気性。チームメートとテニスをやって、負けるとラケットを叩き壊して悔しがり、特訓して上手くなった、という若い頃の話は忘れない。

彼は、現役のベストドライバーという評価を得ていて、本人も「今も自分が一番」という自信を持っている。
でも、過去6年チャンピオンの座からは遠ざかっていて、どうやら今年もダメそう。

そういう彼が、自分で自転車RRのチームを持ったら、「勝てなくても、それはそれでいいです」と勝負に鷹揚なオーナー様になるか。

私としては、戦績を性急に求めず、長期的視野を持って運営することを、切にお願いしたい。

たとえコンタドールを迎えたとしても、これでTdFで勝てるとは思い込まないで下さい。
それだとベッカやティンコフと変わりません。
貴方とコンタドールとの関係は「友人」で、彼等みたいにはならない、とは思ってますけど。

スペインは悪い経済状況が続いている。自転車RR界も、新しいスター選手が生まれず、チームが消えていっている。
そういう環境の中でチームを立ち上げる以上、簡単に止めないで頂きたい。

以上が、フェルナンド殿への希望。

別の観点。

記事を読んだところでは、今回の買収は、RSLT→Trekと同じパターンにみえる。

現在のチームオーナーはすっぱり去り、新しいオーナーに変わる。
だから、チームとしては、「完全に別物」になる。
でも、現場の主なスタッフと選手は、ほぼそのまま残す。
新オーナーは、現チームの契約を尊重し、契約が残っている選手は、契約をそのまま履行。
いずれ新オーナーの意向に沿った人事をするが、移行は漸次。

「バスクをアイデンティティとする」19年間続いたチームが消滅してしまうことに変わりはない。
アロンソが金を出すのは、チームを存続させるためではなく、自分のチームのベースにするため。

これより前、ティンコフがエウスカルテルに持っていった話は、プロチームライセンスだけを買取り、現場の選手・スタッフは総入れ替え、だったという。
それに対し、アロンソは、選手・スタッフの来年の仕事場を保証した。違いは、移行の「猶予」の有無。

さて、これを認識して、Trekに頭をとばし、思いついた。
そうか。Trekも、アロンソと同じで、原則「現在の契約を尊重。『契約期間』の見直しはせず、既存のまま」という方針だったのか?

但し、『年俸』は見直すケース有り。
契約期間の残っていた選手たちに対して、切ることはせず、全員に、オファーは出した。
でも、中には、給料を下げたケースもある。
給料だけでなく、新チーム内でのポジションや、レース・スケジュール等の条件もある。
それで、他チームからオファーをもらえる人は、比べて思案。・・ということだったのかも。

契約期間が残っていることがはっきりしているのは、シュレク兄弟、キセロフスキー、ニッツォーロ、ユンゲルス。
昨年、USPS事件の影響で新たに契約をした選手はほんの数人で、そのため今季で契約が終わる選手が多い。
この仮説が正しいかどうかは、キセロフスキーたちの契約発表のとき判る。



●小ネタ

「ホーナー」で思い浮かべるのが
RSLTのクリス・ホーナー:自転車RRファン
レッドブルのクリスチャン・ホーナー:F1ファン

「ハミルトン」で思い浮かべるのが
タイラー・ハミルトン:自転車RRファン
ルイス・ハミルトン:F1ファン
スコット・ハミルトン:フィギュアスケートファン

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