南の国の太陽、空の色の獅子

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【フランク・シュレク事件】日程

8/29、ALAD(Luxembourg Anti-Doping Agency)の懲戒委員会(CDD)のヒアリングが行われ、フランクは弁護士と一緒に出頭した。
これは本件についての1回目のミーティングで、今後の手順が決められた。
次回のミーティングは、10/8に行われる。

以上を伝えるリリースを、ALADが翌8/30に出している。

●ブリュイネールの過信

私が「ブリュイネールを信用しておらず、縁が切れる日を待っている」理由は、彼を「気にくわない」というのではないし、ドーピングの件ゆえでもない。

「彼にはアンディをマネージングする手腕がない、と見切りをつけた」からだ。

ベッカからTdF優勝という仕事を請け負った彼は、「アンディを唯一のリーダーにし、彼を勝たせる」ことを目標にする旨を明言した。
目標を達成するために、これまで常に一緒に過ごし、TdFではダブルエースの地位にあった兄フランクを、リーダーから降ろし、「兄弟を引き離す」という方針を採った。

これは、「2人で一緒にツールを目指す」という兄弟自身の望みに、完全に対立する。「真正面からの激突」といってよい。
ブリュイネールが自分の方針を通したいのなら、兄弟を説得して納得させ、同意をとりつけることが必要だ。
本人たちが納得していないのに、強引に引き離して、「こうしろ」と命令するだけで、相手が動くわけがない。

私は、「兄弟ダブルエース体制では勝てない。勝ちたいなら、フランクがアンディのアシストとして働くことが必要」という判断には、賛同をしている。
だから、ブリュイネールが手練手管の限りを尽くして兄弟をまるめこめるなら、それはそれでよい、と思った。

彼等自身の好きなようにさせたら、永遠に勝てない。本人たちのやりたいようにやるのが一番で、勝てずに終わっても仕方ない、と言いつつ、心の隅には、アンディがパリの表彰台の一番上に立つ光景を一度でいいから見てみたい、という欲(未練)があった。

ブリュイネールの指揮下に入るのは兄弟自身が望んでいなかったことで、本人たちは幸せでないと思うが、一種の「荒療治」で、アンディが成長する機会になるかもしれない。
1年前、そういう「希望的観測」をすることによって、「不本意な合併という現実」を、私は受け入れた。

昨年12月のチームキャンプの記事を読んだ後には、「彼(ブリュイネール)は、シュレク兄弟をうまく操縦することができるかもしれない」という文章を書いている。

しかし、8ヵ月後の今、彼は、兄弟を「うまく操縦する」ことはできなかったことが明確になった。
アンディは、TdFに出場することすら、しなかった。

ブリュイネールが、今季を振り返って、「失敗の原因」が何であったのか、何を自分が誤ったのか、「失敗の本質」を理解しているなら、私は見限ることはせず、希望を残すだろう。

しかし、最近報道されたインタビューを読んだ限り、彼は、理解をしていない。

彼が「自分の考え・やり方が誤っていた」と認めないことは、容易に想像ができる。
過去の成功体験によって、「自分が正しい」という絶対的な自信を持っているからだ。

そして、自分が過去の成功体験にとらわれて失敗をしたことに気づかない。
そのことが判るゆえに、彼に対する希望を残す余地が、ほとんどないのである。

●アンディ

レースの暫定スタートリストにアンディの名を載せては消すことを、RSNTは繰り返している。
USA Pro Cycling Challenge、カナダの2レース。
今は、カナダの代わりに9月のヨーロッパのレースに名を出している。

シーズンが終わるまで続けるつもりか。

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One More Round, With RadioShack
August 29th, 2012
By Jens Voigt

Here I am, back home in Berlin. It’s 3:09 a.m. My eyes are wide open. I’m totally jet-lagged after my return from the USA Pro Challenge in Colorado. So what better than to come downstairs and write a few words to catch up with everyone at Bicycling.

Now some of you may be wondering why I signed on for another year of racing. After all, I’ll be 41 in just a matter of days. And as many of you know I started this season saying that this might well be my last season. And actually for much of spring, I was pretty much thinking that it would be just that.

OK, I started out well enough, and even got second place in a stage of Paris-Nice, but I really struggled in the spring Classics.

But when I got selected for the Tour de France team I really put pressure on myself to show that I still deserved to be in the Tour. And I got my chance to do just that when my teammate Fabian Cancellara won the prologue and took the yellow jersey.

From that point on, and for days to come, my teammate Yaroslav Popovych and I spent most of the time on the front of the pack to keep things under control and keep Fabian in yellow.

Then, later in the Tour, I got my own chance to show myself for a day or two. But it was really in Paris, when I broke away on the Champs-Élysées, that I realized again how much I love and enjoy this sport, and that I just wasn’t ready to hang the bike up forever just yet.

I made up my mind and decided to stay another year in cycling. But that brought on another question—that of what team I would ride for because I had three good offers (one from Saxo Bank-Tinkoff Bank, one from Sky, and one from my current team, RadioShack).

So, what made me stay with my team RadioShack-Nissan? Well, first of all, I never was a head person, never a calculating and analyzing guy. You know me: I go more on my belly’s feelings and emotions, and that brought me to my decision to stay right here.

I really see the beauty in our team. I see the potential that we have. I do see that we are working really great together when we are on the road all over the world. I do see the melting of all these different nationalities and characters into one team. I do see how we became a cool squad and getting some wins we deserve. Basically, I see the dawning of a really great team here.

But I’m not blind. I’m not going to ignore some obvious facts. I see the team’s infighting carried out in the press. We need to improve our communication. I do see that we are far from our full potential, and personally I should have had a better spring campaign this year. I see room for improvement.

But that is the beauty of the challenge! I can see the process starting to turn around and I want to be part of it. I want to be part making of a great cycling team, and then maybe I can finally retire next year knowing that I was there when this cool team started all over again and that I lent a helping.

Plus, there is my friend Andy Schleck who’s still trying to come back from his crash in June. And we are still waiting for the outcome in the case with Franky, too. And then there is Fabian Cancellara, who broke his collarbone in the Tour of Flanders and then worked so hard to come back for the team in the Tour de France and saved our asses.

I mean, come on, folks—did anybody seriously think I could just run away from these guys that have been my friends for six, seven, or eight years now? How could I leave them after a complicated or difficult year? How could I leave them behind?

僕が言いたいのはーー6年、7年いや8年来の友人の彼等を、僕が置き去りにできた、と誰が真面目に考えたんだ?
どうやったら、このぐちゃぐちゃのシーズンの後に、彼等を残して去ることができたというんだい?
どうやったら、彼等を後に残していけたと?

I want to see Andy get back to his normal classy self and I want him to enjoy riding his bike again. And I want Franky to know that I am here for him whatever the future brings. And I want Fabian to be Spartacus again, intimidating the competition by simply being himself. I want to be there when he is killing everybody on the cobbles and in the time trials again.

僕は、アンディが、いつもの彼のクラスを取り戻すのを見たい。彼に、もう一度、バイクに乗るのを楽しんでほしい。
それから、フランキーに、この先何が起ころうとも、僕は彼のためにここにいることを、知っていてほしい。
そして、僕は、ファビアンが、もう一度、ただ彼自身であるだけで闘いを威圧するスパルタクスに戻るのを見たい。彼が石畳で、タイムトライアルで、すべてを制圧するとき、僕はそこにいたい。

So there is a lot of unfinished business for me—or better to say, unfinished business in supporting my friends. Then I will try to look for results for myself.

だから、僕にはまだ終わっていない仕事が沢山ある。いや、こう言った方がいい、僕の友人たちをサポートする仕事が終わってない。そのあと、僕は僕自身のためのリザルトを考えよう。

But hey, have I ever taken the easy option? I never went for the simple way in cycling, or in life. I never changed teams for an extra 25 bucks. I feel my future is here, my loyalty is here, and my great friends are here. So I didn’t want to run away. I wanted to face the challenge and I am ready to take some responsibility and pressure and even some of the leadership, trying not only to help my friends but also some of our young kids like Ben King, George Bennett, Nelson Oliveira, or our new super kid, Giacomo Nizzolo.

And I simply couldn’t walk out and leave my friend Chris Horner to be the oldest guy on the team!

So, here I am, ready to race for you and RadioShack for another year.

http://bicycling.com/blogs/hardlyserious/2012/08/29/one-more-round-with-radioshack/



フォイクトは、困難な状況にあるアンディとフランクとファビアンを残していかれないから、RSNTに残る。
3人はみな問題を抱えてシーズンを過ごし、今も元に戻ってはいない。長年の友人である彼等を残して去ることはできない。彼等をサポートするために残る。

・・

アンディ。戻っておいで。
フランク。貴方を信じたフォイクトを裏切ることはしないで。
貴方たちを愛し、信じ、助けたいと願う友人がいることを忘れないでいて。

・・

*下手糞(不正確)な訳文すみません。
どなたか、もっと気の利いた訳文を作って広めて下さったら嬉しく思います。
"his normal classy self"は、どう言うのがいいのか、判りません。

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●契約更新

8/27、RSNTは、ニッツォーロとポポヴィッチの契約更新を発表。
ニッツォーロ2年、ポポヴィッチ1年。
Nizzolo and Popovych re-sign with the team(8/27)

共に、ブリュイネールが更新をオファーする理由十分。
ニッツォーロは、今年、期待した成長と結果を見せている。
彼のギャラは、ベンナーティの何分の一かであろう。
(「ベンナーティは要らない」のでオファーを出さなかった・・かどうかはまだ不明)

ポポヴィッチは、チームに「100%忠実」だ。自分個人の戦績を一切求めず、チームの戦績のための仕事に徹する。

選手側の思惑の推測。
ニッツォーロは、チームの悪い噂を聞いているが、自分はちゃんと給料も受け取っているし、現在の環境になんら不満がないのだろうと思う。
おそらくチームの人々とも話をして、来季の環境がどうなりそうか、「誰が残り、誰がいなくなるのか」の情報もある程度は聞いて、決めたのではないだろうか。
仮にRSNTが破綻するときがあっても、次のチームは見つけられる、と若い彼が楽観していることに疑問はない。

現在のRSNT内で、「耐えられないレベル」の不満を抱いていて、出て行きたいと思っているのは、(多分)シュレク兄弟だけで、問題を抱えていない選手も多い。そのうちの一人。・・という理解をしている。

同様の理解で、モンフォールも契約更新を決めたという推測ができる。
彼は、旧レオパード組の中で、ブリュイネールから「良い待遇」を与えられている選手の一人だ。
彼もまた、「誰が残留するか」を確認し、留まることにした、のでは。

RSNTは、スター選手以外の選手にも、他チームに比べて高いギャラを払っている。そう推測できる。
バケランツは昨年、ロットに不満はないが、ブリュイネールの提示した金額がよかった、と言い、キセロフスキーも、ギャラがいいと言った。
ブリュイネールが先日のインタビュー内で、予算を聞かれて、「2500万ユーロ」と返答したが、こういう使い方をするせいだろう。

・何かビデオがないかしらと探しに行ってみつけたもの。こういうのを作ったのにねえ・・


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Lance Armstong's Statement of August 23, 2012

ランスは、公聴会回避を決めた。
このことは、「USADAの持っている証拠は、ランスにとって、世間に公表されるのはものすごくまずいもの。公表を阻止することが、有罪宣告を受けるよりも自分の利益、と判断している」ことを示している。

やましいことがないなら、公聴会に出て、「証人も証拠もどんどん並べて下さい。証人の証言はウソです。そちらが証拠と主張するものは、証拠にはなりません」と堂々と反論すればいい。
論争をしに公の場に出て行くことをしない(逃げる)のは、元チームメートたちの証言がウソだと主張できないことを意味する。

現に、ランス側がここまでUSADAに対してしてきた抗弁は、「告発の内容」に関してではなく、「処分する権限がUSADAにはない」という、「ドーピングの罪そのものとは別の論点」だった。

ドーピングの罪での直接対決では勝ち目がない、という判断ゆえに、USADAの呼び出しに応じず、異議申し立てもしないという、「告発内容に関する直接の論争を徹底して避ける論点外し戦法」を貫いているのである。
・・以上、私の解釈。

戦争の次の段階は、ブリュイネールたちの公聴会。



今回の件は、さまざまな面白い観点を提示してくれる。
いくつか挙げる。

・ランスの罪を暴いたのが、長きに渡り彼と闘い続けたフランス人たちではなく、ランスの母国アメリカ人たちであったこと

7連覇時代、フランス人たちは、ランスのドーピングを執拗に追及し続けたが、ついに最後まで逃げ切られた。
ほじくり出したのは、「アメリカ人のチームメート」であり、応えたのは、アメリカの国内機関FBIとUSADAだった。

フランス人たちが、精力傾けての闘い空しく敗北した後に、「身内」が、彼を告発した。

このことが意味すること、は、考えてみる価値がありそう。

・今、ランスやブリュイネールの本を読み返すと、「以前とは異なる解釈」が生じる

一例

USポスタルチームは、ランスをツールで勝たせることを第一の目標にしている。
「ヨハン(ブリューネル、チーム監督)と僕がそれまでの5年間、いっしょに仕事をしたいと思える仲間を、慎重に見極め、引き抜き、契約してきた」
ツールに出場するメンバーの選考で最も重要なのは、「自己犠牲の精神をどれくらい持ち合わせているかということだった。チームのことを考えない選手に用はなかった」
「こういう倫理感を共有せず、ルールを破り、軌道を踏み外した者は、チームにはいられない。ツールに参加する誰もが、己れの利益をはかってはならないことを知っていた。あるのはチームだけ」


引用は、「毎秒が生きるチャンス!」(ランス・アームストロング)である。この文章を書いたときの私(2004年11月)は、ランスがドーピングしていることをまだ認めておらず、ドーピングとの関連付けを思いつきもしなかった。

ランディスとヴォーターズの言葉を読んだ後に、この箇所を読むと、ランスとブリュイネールが、USPSのツールメンバーに要求した「自己犠牲」の「具体的な内容」のひとつは、「自分の良心を裏切り、家族や友人やファンにウソをついて、ドーピングをする」ことだった、という解釈ができる。

USPSの選手たちは、ドーピングすることを拒否すれば、ツールメンバーに選ばれなかった。
ヴォーターズは、幼い頃からの夢・ツールに出る夢を諦めることと、良心のどちらを取るかの選択に面して、夢を捨てられず、良心を犠牲にした。それを自分は悔いている。先日、彼はそう記した。

私は、ヴォーターズのこれまでの言動をきちんと把握していないので、自信を持っての意見は書けない。
その保留をつけるが、彼がニューヨークタイムズに寄稿した文章(8/12)は、「チームの固有名詞こそ記さずとも」、USPSでの経験を述べている、と「解釈」するのが妥当だと思う。
彼の経歴を参照すれば、それ以外にはない、からだ。

「コーチや、メンターや、ボス」たちから、ドーピングを推奨された。そう彼は書いた。
これはすなわち、USADAが告発した、元USPSの人間たちを指す。ボスとは、ブリュイネールであり、ランスだ。

ヴォーターズの記述は、「ブリュイネールとランス自身の言葉」に、「完全に」符合する。

ドーピングを選手たちに要求したことについて、ブリュイネールとランスには罪悪感は欠片もなかった。そのことに疑いはない。
2人にとって、「ツールに勝つこと」が、すべてに優先した。目標のためにあらゆる手を尽くすことが、彼等にとっての正義であり、正しい倫理観だったのだ。

私は、かつてランスそしてミヒャエル・シューマッハーを肯定し賞賛したファンだ。
ミヒャエルは、「タイトルを獲るために、ライバルに体当たりする」ことに、何の罪悪感も持っていなかった。

ミヒャエルやランスのような種類の人間にとっては、勝つために犠牲を払うことは当たり前であり、他人を傷つけ、踏みつけにすることにも躊躇なかった。
ミヒャエルは、「自分の周りに巡らした壁の内側に入れた人間」に対しては、真実誠実で、繊細で、情深いが、「壁の外側に置いた人間」に対しては、冷徹非情な振る舞いをする、と私はかつて記述した。
「悪魔に魂を売ってでも勝ちたい」種族の彼等は、自分の進む道の上に障害になるものがあれば、虫ケラのように踏み潰す。

彼等を肯定し賞賛した時期の私は、「自分自身が、『他人を踏みつけにしても勝ちたい』という欲を持った人間であった」ことを示す。
歳月が経ったのちに、私は、「スポーツマンシップ(=勝敗よりも公平さやフェアプレイを優先する)に欠けていた」とセナを批判した中村良夫氏の価値観の境地に至ることができた。

「全身全霊かけて勝利を追い求める」強烈なエゴの持ち主を無条件に肯定・賞賛することがなくなった今、弾劾を受けるランスを、一切の擁護をすることなく、静かな目で眺めている。

・2009年に復帰をしなかったら、逃げ切れたということは?

USADAの主張の中に、2009年復帰したTdFでランスがドーピングをした科学的データがある、というくだりがある。

現在までに明らかになっている、本件に関する「物的証拠」は、これだけだ。これ以外の物的証拠の内容はまだ不明である。

2005年以前については、強力な証人の存在が伝えられている。ランディスとハミルトンの「ドーピング有罪判決確定者」だけでなく、「現在までシロ」の選手たち複数が証言した。

私は、既に伝わっているチームメートたちの言葉を読んで、「彼等はウソはついていない」と判断するのが合理的だと思うが、世の中には、同じようには考えない人が多数いる。

「検査で陽性を出していない」という一点に拘泥する人が、実に多い。
一般大衆は、「単純」な思考を好み、「判りやすい」ストーリーを歓迎する傾向がある。複数の材料を集め、複眼で見て、考え、総合的に判断する、ということをしない。

今回、「科学的証拠」がなければ有罪判定はおかしい、という意見が世間にあるのを見て、ふと思った。

もし、2009年のデータが存在しなかったら、USADAがここまで優勢ではなかった可能性があるのでは?

2005年以前についても、保存してあった検体を分析して、性能の向上した最新の機器・手法によって禁止薬物を検出できたとか、メモ・電話・その他、何等かの物的証拠はあるのかもしれない。
しかし、近い時期の2009年度のデータは、証拠として強いであろうと思う。

そして、こうも思いつく。
もしもランスが、一旦退いたTdFに再び戻ってきて、スポットライトを浴びることがなかったなら、彼の告発はなされただろうか?と。

この「たられば」の正解は不明だ。

しかし、復帰時の彼の様々な言動を思い出すと、色々と出てくる。

彼は、前年2008年のTdFをTV観戦していて、レベルがあまりに低くて、これなら自分がまた出て勝てると思った、それが復帰した動機だ、と傲慢極まる発言をした。
この2008年勝者サストレに対する侮辱は、後に謝罪した、と報じられたが、「ドーピングしていたテメーがぬかすな!」の罵声を浴びせるに相応だ。
罵声を撤回するのは、「サストレ、エヴァンスがドーピングしていたと判断できる」日である。

7連覇で満足して引っ込んで、そのまま大人しくしていればよかったものを、「欲を出して」、またのこのこ出てきたことが、身の破滅を招いたかもね。・・という「評価」になるかどうか、判るのは、まだ先である。


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読み返したら、「あー、なるほど、これはこういう意味か」と「新たな解釈」がボロボロ出てきて、面白そう。
読む本が他に山積みなので、なかなか着手できそうにはないが。

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●ファビアン

元記事:Cancellara verzichtet auf die WM (Berner Zeitung)
引用記事:Cancellara puts an end to 2012 season (cyclingnews)
Demoralised Cancellara set to miss world championships (velonation)

シーズン終了して、世界選には出ない、という旨と、去就に関して。
Berner Zeitungは、総合的な判断として、RSNT残留を推測している。本人の発言は、一切ない。材料は、「マネージャーの発言」と「状況」。

●デヴォルデル

ヴァカンソレイユのデヴォルデルがRSNTと契約することが濃厚。
結果を出すことができず放出されるが、かつての雇い主であるブリュイネールは歓迎するらしい。
Devolder in talks with RadioShack-Nissan(cyclingnews 8/21)

●ブリュイネールの発言

地元ベルギーメディア複数にも喋ったことが伝えられているが、ネット上に詳細は掲載されていない。
"RadioShack heeft er in 2012 niks van gebakken" (sporza 8/21)

●彼等の望んだ風景

L' Essentielの載せた兄弟写真集の中の50枚目。

●ブエルタの休息日

過去2年連続で、ブエルタの休息日にメガトン級の事件が起こっているので、今年も来るかも、と心して待機する。

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・フォイクト

USA Pro Challengeスタート直前、RSNTはフォイクトの契約更新を発表した。
Jens Voigt renews with RADIOSHACK NISSAN TREK(8/20)

彼の残留確定は、シュレク兄弟の残留確定を意味する、と解釈できる。
兄弟には他の選択肢がもはやない状況であることは既に明らかだったが、残留が確実であることを示した事象は、これが初めて。
フォイクトは、兄弟当人に意向を確認した上で契約書にサインした、とみるのが妥当だと思う。

ブリュイネールは、彼を欲して、高いギャラを提示したと思われる。別のチームへ移籍する理由は、彼にはない。オファーを出したスカイもサクソバンクも、おそらく、RSNTが来季消滅するケースを想定してのことだろう。スカイは、さしずめジューリックかアルヴェセンを使って接触したのでは。

・ベンナーティ

サクソバンク・ティンコフへ行く、という記事をbiciciclismoが書き、本人が、来季の契約はまだどこともしていない、とツイッターに記述。
Saxo Bank-Tinkoff ficha a Bennati(8/21)

I have not signed any contract for next season, I'm considering some proposals, now my goal and focus on the Vuelta


彼は、ルクスチームと契約時に、3年契約と報じられた。それは誤りだったのか。

リースはこの噂に沈黙しているが、彼は目下、契約済みの数人の名を明かさない方針だ。
フグルサングが、ブリュイネールと公然とやりあって、ポイントを取れるレースに出してもらえない措置を取られたことに懲りたと見受けられる。

ティンコフが、8/1の解禁日前に、クロイツィゲルと契約した、と表で堂々と書いたのを読んだときは、「8/1はルールとして決まってるんだから、まずいでしょ。・・この人、大丈夫なの?」と不審を感じた。
その後、申し合わせをしたのか、慎んでいるが、口を滑らせたときのコラムでは、今はコンタドールの周りにチームを作っているけれど、自分はカンチェラーラやカヴェンディッシュが好き、彼等は他チームと来季の契約があるが、チームが崩壊するとか契約を買い取れることもあるからね、とえらい威勢がよかった。

カンチェラーラ契約済説はこのせいだろうと思うが、目下報じられているカヴェンディッシュ争奪戦参加チームの中には、ここの名は入っていない。
*解釈1:カンチェラーラを取れたからいい。両方取りにいくのは金がかかりすぎ
*解釈2:リースはカヴェンディッシュを欲しくない(コンタドール中心のチーム構想からすれば当然)

・キセロフスキ

現アスタナのキセロフスキが、RSNTへの移籍(2年契約)を、地元クロアチアのメディアに喋った。
Robert Kišerlovski iduće dvije sezone vozit će za momčad Radio Shacka! (SportCom.hr.8/21)

追って、RSNT公式がアナウンス。
Robert Kiserlovski to join team(8/21)

ジロで勝つことが、彼の夢だという。
つまり、結果としてRSNTとアスタナの間で、フグルサングとキセロフスキを交換したという話になりそう。

ブリュイネールは、いい買い物をしたのでは。
同時に、「う~~む。RSNTの内部崩壊がこれだけ伝えられていても、大丈夫と思って、契約する選手もいるのか」と、少々戸惑う。

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ブリュイネールがブエルタに現れ、メディアに喋っている。
He’s back: Johan Bruyneel returns to racing as RadioShack-Nissan tackles the Vuelta(velonews)
Bruyneel: "Mi próximo reto es ganar el Tour con Andy Schleck"(marca)
"Mi relación con Lance está por encima de todo"(deia)

チームの将来について
・ライセンスはもう2年、スポンサーのうちトレックはもう2年、レディオシャックとニッサンはもう1年契約がある。
・給料未払い問題は解決済み。
・来季の選手は、今季の30人から25人くらいに減る。更新をしない選手の分。
・契約のある、もしくは更新する選手として名を挙げたのは、"Andy, Cancellara, Kloden, Horner, Monfort, Haimar, Irizar, Machado...."
・最初の4ステージまでいて、最後に戻ってきて、数人の選手・スタッフと契約の更新をする。

まずライセンスの件。私は、昨年の審査時に2012年しか認められていない、と書いてきたが、ブリュイネールが、もう2年ある、と断言するので、改めて確認をした。
UCIのプレスリリースを読むと、成る程、2014年までの期限が変更されたという「解釈」は誤りだったらしい。

以前、年数を変更されたケースがあったような記憶があり、それと思い込んだが、ライセンスに関するルールは毎年変わっていて、援用はできない。
承認まで長く待たされたが、結論の文面は「2012年度の登録を承認する」だけだから、Leopard S.A.が得た4年のライセンス自体はそのまま、と解釈するのが正解。
但し、昨年同様、今年も足止めされて、簡単に承認されないのではないか、それだけの理由はある、というのが、先日来自分の抱いている疑念である。

選手の契約。
推測するに、1年前の合併時に、旧レディオシャックはチームとして終了したので、レディオシャックから移った選手と新たに外から来た選手は、複数年契約をして、来季まで契約が残っている(契約に縛られていて、離脱したくてもできない)選手が多いのかもしれない。
ブリュイネールの見込んだバークランツもギャロパンも複数年契約だろう。

レオパード側は、2年前に複数年契約をした選手たちが今季残った。そのうちの2年契約の選手が、今季で契約が終了し、離脱できる。それで離脱するメンツが約5名ということか。

しかし、契約更新する選手がいる、のか?
モンフォールは、残るとブリュイネールに言ったのか・・?
ブエルタ終了後サインする予定メンバーの一人なのであろうが、発表を待つことにする。(「実は」の可能性を想定)

今日時点で離脱確定は、フグルサング1人だけである。アスタナがチーム側から発表済み。
噂レベルで、ポストゥーマ、ゲルデマン。

●アンディ

8/17付でUSA Pro Challengeの欠場を発表。

ブリュイネールは、シーズン終了を否定している。
実は彼も、腹の中ではダメだなと思っているが、スポンサー等外向きに、引き伸ばし続けているのか、本当に望みを持っているのか、どちらかは不明。

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●選手個人

スベルディア


総合成績で、チーム内最上位の6位を取る。

シーズン前半ずっとレースに出ていなかった。何かの病気もしくは負傷が長引いているとしか考えられないが、情報が全くあがってこず、気になっていた。
彼は、昨年の合併騒動時に、気配りのある冷静なコメントをし、「酸いも甘いも」の選手に思えたし、ツールメンバーの有力候補だった。
ツール直前のドーフィネにようやく出てきて、力を見せ、メンバー入りした。が、休んでいた事情は不明のままだった。

TdF終了後、心臓の疾患、心房細動であったことを明らかにした。
自分は彼の地元のスペインメディアをフォローしていないので、詳細は定かでないが、ブリュイネールとのコミュニケーションは良好で、疾患の問題は解決したとみなされ、ツールに出場できた、と推測される。

一時は総合5位まで上がるが、ピレネーでコンディションが下がり、ついていかれなくなった。彼の成績よりチーム総合1位獲得を優先するチーム方針によって、サポートをつけてもらえず、おいていかれる苦しい状況を凌いで、6位に踏みとどまった。

ポポヴィッチ

フォイクトと2人で、プロトンを牽き、コントロールをしない日には逃げに乗る、という仕事を、3週間続けた。
フォイクトの活躍があまりに目立ち、その陰になったが、「連日、働きに働いた」点は、評価に値すると思う。

ギャロパン

チーム最年少の24才で、TdF出走2度目のギャロパンは、始まってから9日間は、順調だった。
stage 8では逃げに乗り、ゴール前では彼のスプリントのためにチームメートたちが働いた。
しかし、1回目の休息日の晩から胃腸をやられ、その後回復できず、stage 12でリタイアした。

クマのヌイグルミに埋もれたフランクの写真を掲載したのは彼。
このクマはチーム総合の表彰式で全員に渡されるもの。

モンフォール

フランクとクレーデン2人ともが序盤にタイムを失ったため、自分の戦績を目指すチャンスが巡ってきたが、生かすことができなかった。
stage 10終了時、総合7位につけていたが、難関山岳stage 11で大きく遅れ、最終の総合順位は16位。

といっても、総合6位をとった昨年ブエルタとTdFとでは、参加選手の力量が違う。冷静に「実力」を考えれば、総合順位でスベルディア、クレーデン、ホーナーが彼の上に来るのは当然のことである。

また、フランクと同室で、彼の一件からダメージを受けた。旧レディオシャック組4人と、旧レオパード組2人とでは、受けたダメージが違ったと想像する。
そのように、後半は、メンタル面でも厳しい状況にあったが、チーム総合1位というチームの目標達成にきちんと貢献する仕事をして、パリに辿り着いた。

終了後、ブリュイネールは早々に、ブエルタのメンバーとして決定済みのアナウンスをしている。(もうひとり挙げた名はマシャド)

(その3へ続く)

●USA Pro Challenge

本日時点のスタートリスト(公式サイト

Andreas Kloden (GER)
Andy Schleck (LUX)
Benjamin King (USA)
Christopher Horner (USA)
Jakob Fuglsang (DEN)
Jens Voigt (GER)
Oliver Zaugg (SUI)
Thomas Rohregger (AUT)

●USポスタルドーピング事件

ここ暫くの間、展開されているネタは、「マッケイドUCI会長とUSADA(・WADA)の間の管轄権を巡る争い」。

そして先日出てきたのが、「ヴォータース(元USポスタル選手、現ガーミンGM)のドーピングの告白」。

ヴォータースのドーピングの告白は、初めてではなく、以前にされていたが、言い方が曖昧だった。明確に記述したのは今回が初めて、と報道されている。
彼は、USADAに証言したメンバーの一人とすっぱぬかれている。ドーピングの時効は8年なので、8年前より以前の出来事であれば、告白しても処罰はされない。

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東京国立近代美術館のイベント「Concerto Museo / 絵と音の対話」に出掛けてきた。
http://www.momat.go.jp/Honkan/concerto_museo/index.html

所蔵作品の展示の前で演奏会が行われる、という企画に興味を引かれ、初日に楽しめたので、3回全部に行った。

8/10 「絵と音ー対話的手法」
松平敬(バリトン)
グレゴリオ聖歌、ジョン・ケージ、早坂文雄、クルト・シュヴィッタース他
8/11 「アルマ・マーラーの傍らで」
金持亜実(ソプラノ)、岩田友里(メゾソプラノ)、斉藤雅昭(ピアノ)
シューマン、シェーンベルク、アルマ・マーラー
8/12 「抽象芸術の相即」
渡邉辰紀(チェロ)
J.S.バッハ、スティーヴ・ライヒ、黛敏郎、カール・ヴァイン

それぞれ持ち味が大きく違い、観客層も違っていたのが面白かった。
ざっくりいうと、アプローチが「美術」側の人と、「音楽」側の人、2種類いて、これに「なんでも可」が加わった感じ。

私自身は、どちらかというなら美術側。
近美の所蔵品展には2年ほど通って主なものは見たから、今回の展示のほとんどは馴染みである。
クラシックの演奏会には以前行っていたが、近年はご無沙汰で、かつ行ったのは専らオーケストラで、声楽も器楽も室内楽も聞いたことがなかった。
この春、初めて声楽を聞き、今後、ぽつぽつ行きたいな、と思っていた。

絵画と音楽のコラボレーションという観点では、1日目が、最も成功した構成だったように思う。
セレクトした絵画と演奏曲の関連付けをしっかりやり、演奏者のMCも巧みだった。
現代音楽は、クラシックのように気持ちよく聞けるものではなく、自分のような素人には「なんですか、それ」となるものが多い。
それらを興味深く聴くことができるような演奏会で、予定時間をオーバーして、全く飽きさせなかった。

2日目は、タイトルそのまま、ココシュカの「アルマ・マーラーの肖像」の傍らで、アルマ・マーラーの作曲した歌曲を歌う。
他の選曲もアルマからの関連。やろうと思ったら、アルマの絵1点で、2時間くらいの演奏会を作れてしまう。アルマ・マーラーとはそういう存在だ。

そのため、展示した他の作品の意味が無くなってしまった。
藤田嗣治は嗣治だけで、別に演奏会を構成できる。エコール・ド・パリ関連でもよし、他の観点を取り上げるもよし。
なので、今回は、思い切って、「アルマ・マーラーの肖像」1点で勝負してもよかったのではないか。
大胆な案ではあるが、この絵は、それをやってもいいくらいの価値を持っていると思う。(近美のコレクションの中にこれがあることを知ったとき、吃驚したのなんの)

この日のメインの岩田友里さんは、アルマ・マーラーの研究家だという。アルマを語らせたら止まらない、と自称したが、それに相応しい、目を引く美貌の持ち主だった。
堂々とした美貌のみならず、長身で、存在感がある。

演奏前のトークに登場したときは黒のシンプルなワンピースで、演奏時には裾を僅かに引き摺るロングドレスに着替えた。
ドレスの色は、青がメインで、アルマの肖像画の色に合わせた?と思った。
肖像画のアルマの服は紫系統だが、背景はココシュカの「青」である。

人の肉声には、マイク等の機械を通すと消えうせる、圧倒的な魅力がある。
それは、受け手の肉体に直接作用する、官能的なものだ。同性のものであっても、そう感じる。

そして、「この音は、自分の目の前に存在する者が発していることを、視覚で確認する」ことによって、陶酔感は一段と高まる。
私はずっと、「クラシックを聞くのに、視覚はどうでもいいんじゃないの。家ではCDで音だけを聞いて満足しているんだし」と思っていたが、それは「演奏者が多数で、遠方で豆粒の、大ホールでのオーケストラしか聞いたことがなかったから」であったことを、先日知った。
演奏者が一人の場合、視覚は、非常に重要なのである。演奏者の姿が見えるか見えないかによって、充足感がまったく違う。これには、吃驚した。

2日目も堪能したが、今回、私を最も魅了した音は、3日目のJ.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲第6番ニ長調」のチェロのそれだった。

私は、オーケストラの中で、チェロの音色が最も好きだ。
この日は、抽象芸術の共通性というテーマで、演奏前のトークでは、構成を担当した浅岡洋平氏が上手い話を色々したのだが、演奏が始まったら、私の頭から「左脳で聞いた話」はすべてふっとび、ただひたすら、チェロの音に酔っていた。

表現するなら、「天国にのぼっていきそう」。
チェロを聴きながら死んでいけたらいい。



3日目、たまたま席を隣り合わせた方とお喋りをした。
休みを使って大阪から来て、都内を色々回り、ここには通りすがりで入ったという。
こういう催し物が沢山あって、東京は凄いですね、大阪はこうはいきません、と言われて、相槌を打ちながら、ふと、連想したことがあった。

ロンドン五輪が盛りあがり、今、東京招致について世論調査をしたら、過去にない賛成票を得られるのではないだろうか?下手をしたら、冗談ぬきで、実現しかねない。

私が東京招致に反対する理由は複数あるが、今一つ、気づいた。
現在の日本の持つ根源的な問題のひとつは、「東京への一極集中」だ。東京には、何もかもが集中している。経済も政治も文化もすべて。
東京での五輪開催は、それをますます助長するだけではないか?

五輪開催によって利益を得るのは在京の人間や会社で、「現在すでに豊かな者・恵まれた者を、更に豊かにする」だけではないか?
現在、持たざる者、東京の犠牲になっている地方の者は恩恵にあずかれず、格差拡大を助けるだけでは?

将来維持費の負担がのしかかる、競技施設複数を新設するなんて、長野五輪どころか、原発立地県がやったことと同じじゃないか。過去から何も学ばないのか、この国の人間は、と文句を言っていたが、もっと広い見地に立てば、この点は、それほど重要ではないのかもしれない。

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【フランク・シュレク事件】手続き

8/7付で、ルクスのアンチドーピング機関(ALAD)が、懲戒手続きを開始した旨のリリースを出す。
これは、定められた期限に従ったもの。それ以上の内容の報道はなし。

【TdF2012】 RSNTの総括

「基準時」を、「シーズン当初」におくと、評価は、10点満点採点で、1点。
このチームの目標は、「パリでのマイヨ・ジョーヌ」である。絶対的エースとして立てたアンディがTdF直前の負傷で欠場し、代わりのエースの準備をしていなかったがゆえ、始まる前に「失敗」していた。

「基準時」を、「TdF開始日」におくと、2.5点。
プロローグでファビアンが勝ち、マイヨ・ジョーヌを7日間守った。
その後、フランクとクレーデンを総合リーダーにして戦う予定でいたが、stage 6・7で2人とも遅れ、stage 8以降は、個人総合成績を諦め、チーム総合1位を目標に据えた。

stage 10でファビアン(五輪の準備)、stage 12でギャロパン(体調不良)、stage 15でフランク(ドーピング陽性)が、夫々リタイア。
stage 16以降、残った6人が、チーム総合1位を守り、パリの表彰台に上がることに成功した。

ステージ1勝も挙げられなかったチームと比較すればよいかもしれぬが、「3年連続総合2位のアンディ・シュレクとツール9勝監督のブリュイネールが組んでツ-ル総合優勝を狙った」鳴り物入りのチームとしては、完全な失敗である。
アンディが欠場しただけでなく、ブリュイネールも、ツール連覇時代の組織的ドーピングの罪をアメリカのアンチドーピング機関から告発され、ツール不参加を余儀なくされた。
「エースとボスが、本番に、参加すらできなかった」という、これ以上ない失態だ。

ドーピング事件以前から、シーズン前半の成績不振、シュレク兄弟とブリュイネールとの深刻な対立、給料不払い事件といった複数の問題によって、チームは屋台骨からぐらついていた。
レオパード・トレックとレディオシャックの合併が「完全な失敗」であったことを象徴した、RSNTの2012年TdFであった。

選手個人

ファビアン

プロローグを勝ち、山岳に入るまで総合1位を守り、総合優勝なしの選手としてマイヨ・ジョーヌ着用日数記録1位になった。
「彼個人の戦績」という観点からみれば、マイヨ・ジョーヌを1日も着られず、1勝もできなかった昨年よりもよかった、といえる。

計画通り、五輪の準備のため、本格山岳に入る前にリタイアした。「総合優勝を目指すエース=彼のサポートを必要とする相手」がいないという、チームにとって悪い状況が、彼にとっては、都合がよかった。

(しかし、「厄」が見逃してくれず、五輪会場までおっかけてきた、という解釈なきしにもあらず。あるいは、「TdFを完走しなかったことが正しい選択だったか」という疑義の余地はあるかもしれない)

フォイクト

チームがマイヨ・ジョーヌを持っていた序盤では、プロトンのコントロールをポポヴィッチと2人で担い、中盤では、ほぼ毎回逃げを試み、終盤では、チーム総合のためゴールまで踏み倒し、結果、全期間に渡って奮闘し、チームに多大なる貢献をした。

「現役最年長の40歳」であるが、誰がみても「まだやれるよね」で、ご本人も現役続行を決める。

ホーナー

「チームの高齢化」を揶揄される40歳コンビの今回の働きは、「総合優勝を狙うエースを持たないチームには持ち腐れ」と言いたくなるほど、チームにとって価値があったと思う。

ホーナーは、自分はエースではない、フランクとクレーデンがエースで、彼等を助ける、という発言を忠実に守り、チーム総合狙いに方針が変わってからは、その達成に存分に貢献した。
TdF終了後にブリュイネールが、最初のセレクションで彼を外した自分が誤った、と賞賛するのも道理である。

最初の山岳stage 7でクレーデンを牽いて登ったのに始まり(フランクに、ここは自分が引き受ける、君は先に行け、と指示するという配慮付き)、最終山岳stage 17の山頂ゴールは、チーム内最上位でフィニッシュするという力を示した。
登坂力では、フランクに次ぐ力を3週間通して持っていた、と評価できると思う。

但し、TTは劣る。そのため、最終ITT、stage 19は、フォイクトに頼んだ。
この件のフォイクトの記述が面白い。

最初に、クリス・ホーナーが言った。「知っての通り、50キロのTTは、僕は全然ダメなんだよ」
そうすると、クレーデンとモンフォールとスベルディアしか残らない。でも、3人のうちひとりが調子悪くなるかもしれないし、何が起こるか判らない。昨日のジルベールみたいに犬にぶつかったら?
そんなわけで、クレーディが言った。「だから、君に、もう一回、全力出して、と頼むしかないんだ」
7/21 Hardly Serious with Jens Voigt


この話には、更におまけがある。
stage 18のゴール地点から翌日のスタート地点まで400km離れていたため、運営側は、総合20位までの選手をヘリコプターで運ぶ手配をした。
RSNTは、4人が上位20人に入っていた。4人がヘリに乗り、バスでの長距離移動を強いられたのがフォイクトとポポヴィッチの2人だけという、他チームにはない珍妙な事態になった。

ホーナーは、ITTを頑張る仕事を負ったフォイクトを、(手を抜く)自分の代わりにヘリに乗せたいと思ったが、叶わなかった、のだそうだ。
(・・続く)

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Bサンプル陽性から2週間経過して、これといった進展なし。

ロンドン五輪開催中で、ネガティブな話題は歓迎されないから、敢えてつっこむ人もいない。
といっても、五輪は、最高レベルのドーピングが効果を発揮する最大のお披露目会場である。国家が「国家の威信」をかけてメダル欲しさになりふりかまわない五輪に比べれば、自転車RRすら他愛無い子供騙しにみえてくる。(と言ったら嫌味がきついが)

WADAにとっても、五輪は「主戦場」であるが、負け戦であることを彼等は知っている。
「選手のうち10%くらいがドーピングしていて、捕まるのは1人か2人」「事前に準備して使っている選手は、ここで捕まらない」というディック・パウンド前WADA委員長の身も蓋もない発言が報じられている。
Pound: 'Only 10% of Olympics drugs cheats caught'(CNN)日本語訳

●RSNTの行く末

RSNTが来季存続するのか否か、判断がつかない。
無理だろうと思っていたが、判らなくなってきた。

破綻するとしても、確定する時期が、11月とか先になりそう。当事者たちがぎりぎりまで粘るのは当然にしても、周りの人々はどうするのか。

スベルディアは、ツールの最終日にニーバリから声をかけられたが、RSNTと契約があると誘いを断ったという。
Zubeldia turns down Nibali/Astana approach to stay with RadioShack Nissan(velonation 7/26)

ホーナーは、昨年2年契約をしたことが知られていて、常にチームへの忠誠と信頼を公言し続けてきた。フランクの事件後、「自分のキャリアの終わりまでチームメートでいたい」、つまり「来年もRSNTで一緒に」という意味と解釈できる発言をしている。
Chris Horner: ‘Every time you take a drug test you worry’(velonews 7/20)

潰れるとまだ決まっていないので、来季の契約のある人は、「公式には」動けない、ということだと思う。
過去の潰れたチームの事例からすると、「チームの実態」を、選手やスタッフ個々人は、知らないケースが多い。把握している人はごく一部で、その他はある日突然知らされてびっくりし、慌てて転職先を探す羽目になる。

今回のケースが面倒なのは、ベッカ(旧レオパード)とブリュイネール(旧レディオシャック)の「両方」ともが問題を抱えていて、多分、「互いの内実を、互いに知らない」であろうこと。
選手・スタッフも、自分の側の問題の見通しはついたとしても、相手のことは判らない、という悲惨な状況の可能性がありそう。

私は、Leopard S.A.の財政の点と、ブリュイネールのドーピング(倫理の点)のダブルパンチがあれば、UCIは、RSNTに2013年度のプロチームライセンスを交付しなくて(更新を認めなくて)当然と思っていた。
下手をすると、ポイントランキングも余裕はない。荒稼ぎしてきた兄弟のうちのフランクの分はゼロになり、アンディは今季1ポイントも取っておらず、昨年1年分しか持たない。
ファビアンが、契約を買い取って離脱した日には、昨年のような余裕綽綽ではあるまい。

そもそも、来季の契約が残っていて、縛られている人はともかく、こんな危ないチームに新たに来る選手がいるのだろうか?ボスが誰になるのか判らない(ブリュイネールが来季指揮をとれるのかどうか現時点で不確定の)ようなチームに?

しかし、ブリュイネール(USポスタル事件)に関しては、UCIは、USADAと対立姿勢でいくようである。USADAの告発の中には2001年TdSでのUCIのドーピング隠蔽の件があるから、そうなるのは判る。
この点を踏まえて、旧レディオシャック組は、ブリュイネールは多分大丈夫と踏んでいるのか?

来季の契約のない組の動き。
フォイクトは、スカイ、サクソバンク、レディオシャックの3チームからオファーがあり、結論未決、と発言したと報じられた。
Voigt: Angebote von Radio-Shack, Saxo Bank und Sky(radsport-news 7/26)

フグルサングは、現時点の情報では、オメガファーマクイックステップかアスタナで、未決。
サクソバンクが有力という報道が流れた時期もあるが、自分が以前から指摘してきたように、彼に関しては、サクソバンクに戻ってきてほしいデンマークメディアが、希望的観測をベースにした記事を作る。
その背景を他国メディアが理解せず、解釈を間違えて引用記事を作り、「勘違い」を引き起こすことがある。

BTは、状況を把握している。「リースよりブライアン・ホルム」(サクソバンクよりオメガファーマ)とBTが書いた当日、他国で、多分サクソバンクと記した記事が出ていたりする。
元記事を読むと、ご本人の発言は、ふらついてはいない。未決だと返答し続けていることが判る。

●フランク

来たるべき次のポイントは当人の弁明(原因は何と主張するか)で、出ていない現状では、判断がつかない。
が、予想をするなら、2年の出場停止を課される可能性が高い、と思う。

禁止薬物が体内に入ったルートの証明は、極めて困難だ。
このことは、コンタドールの事例で、はっきりしている。

最も運がよくて、コンタドールと同じように、「国内機関の配慮により無罪になって、レースに出場し続け、WADAが不服を申し立て、CASの有罪を受けて実質的な出場停止期間が2年よりも短くなる」
検出されたのが、マスキング剤とみなされているゆえに禁止されている利尿剤で、EPO等は出ていないので、緩和の余地がある。

しかし、ルクスの機関が、無罪を出すかどうかは判らない。
ルクスの自転車界は、真実シュレク兄弟でもっていて、彼等を潰したら何も残らない。スペインにとってのコンタドールどころではない。
だから、ルールを曲げても、自国のスターを守ることは考えられるが、彼等は、4年前に一度、お目こぼしをした。
当時は、オペラシオン・プエルトで名が出た選手は大量にいて、証拠の度合いが弱い相当数が見逃されたから、彼一人が優遇されたわけではない。
しかし、「2度目」となると、筋を曲げる無理がきかない可能性もあるのではないか。

自転車界とファンは、彼の4年前の事件を知っている。フランクは、シロの選手ではなく、完全に「グレー」なのだ。
(今回の事件の日本語記事に、クリーンなイメージがある、という、明らかな「事実誤認」の文言が目立つのは、栗村氏のせいか、その他のせいかは知らぬ)

「検査で陽性を出さない限りにおいて」容認されてきた、とみなすものではないか。
陽性を出してしまったら、アウトだ。どうにもならない。

「ひとつの考え方」を書く。

コンタドールが、「サプリメントの汚染の可能性が最も高い」という結論によって制裁を課されたことを鑑みれば、フランクも、仮に今回は無実であったとしても、バランス上、罰を受け入れるしかあるまい。

私は、コンタドール事件のCASの仲裁判断を読んで、「他の選手やチームが、これに異議を唱えて大騒ぎをせず、はいと済ませるのって、ヘンだよ。明日は我が身で、自分が、汚染物を摂取して、同じ目にあう可能性を考えないのかね。
サプリメントの汚染というけれど、どの製品なのかの特定をしていない。ということは、今もそこらに流通していて、自分が取るかもしれない、とは考えないのかね?」

長い裁判闘争の果てに、結局、原因は、「特定されなかった」。
「何なのか特定できなかった」が結論なのだ。
となると、この先、同じことが起こる可能性がある。誰がいつなんどき当たるか判らない。
そうは考えないの?この人たちは?と思った。

サプリメントに運悪く当たったら2年出場停止なんて冗談じゃない!と騒がない選手たちは、「コンタドールは、本当は何かやっていたんだろう。今回違ったとしても、過去にはやっている。だから罰はしかたない」と思っているか、もしくは、「無実なのだろうと思うが、運が悪かった。しかたない」、そして「自分は大丈夫」と「根拠なき楽観」で、「他人ごととして」流したか。

フランクは、コンタドール事件に関して、何も発言をしなかった。
コンタドールの失格により繰り上がりで2010年TdFのマイヨジョーヌを授与された弟の隣で、笑顔を見せた。
さすれば、今回、彼がコンタドールと同じ目にあったとしても、文句はいえぬだろう。

・・以上は、「ひとつの考え方」である。
「コンタドールと同じように、真実は不明」で終わる可能性があることを踏まえた上で。

●アンディ

08年以降のアンディの行動を見てきた自分には、「フランクがドーピング陽性を出すという最大級の危機的状況」で、彼がレースをする(できる)とは、到底思えない。
普通の選手は、する。でも、彼は、普通ではない。

USA Pro Cycling Challenge(8/20-26)で復帰する、というスケジュールをブリュイネールがブログで発表した目的は、「ブエルタ出場を否定するため」だと思う。

ブエルタに出るという話はかなり出回り、コンタドールとの対決といった話題になっていたから、そろそろ打ち消す必要があった。
私なぞは、はなから「出ない。賭けてもいい。君の行動パターンには慣れました」
でも、彼の「平然とつく嘘」と「ドタキャン癖」を知らない世間一般は、発言を真に受ける。

彼は、5才年上の兄フランクが引退するとき、自分も一緒に引退する、としゃあしゃあと喋ったことがある。
フランクが出場停止処分になったとき、アンディがレースをするか。
この疑問を持たない人が世間の大多数なのであろうが、くり返すが、彼等は、「幸せになるときも不幸せになるときも一緒」の「2人で1人」の存在なのである。

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みどりいろ

バーン=ジョーンズの個展は、多数の小ぶりの展示室で構成された、赤煉瓦の三菱一号館美術館に似合う。
無味無臭の巨大なハコの展示室の新美あたりに展示したのとでは、印象が大分異なるだろう。

眠り姫

四半世紀ぶりに再会した「眠り姫」は、小さな部屋に一点だけ置かれていた。
正面から眺めるためには上野動物園のパンダよろしく行列に並ばねばならないマウリッツハイスの少女と異なり、こちらのお姫様は、いくらでも堪能できる。それも、ひとりじめで。

バーン=ジョーンズの作品は、色合いが強くない。
「眠り姫」や「聖杯堂の前で見る騎士ランスロットの夢」の「みどり」が、私の感覚にしっくりくるが、「ペルセウス」の連作の「青味がかった灰色」も魅力的だ。

7枚の連作全作を紹介したパネルを、張り付いて見た。実物を見る機会があったら見たい。

一号館広場

一号館広場の庭園の緑を見下ろせる廊下に休憩スペース(イス)があるが、今の季節は、夏の暑い日差しが差し込む。
美術館を出て、広場の中の日陰のベンチの方が、居心地がよい。

ここに来る機会は多くはない。前回来たのは、5月のクラシック音楽祭ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのイベントの一つの無料コンサート。

噴水の縁に腰掛けて、弦楽四重奏を聴いた。
風の強い日で、楽譜が飛ばされそうで、演奏者は苦労していた。ふと目を上げて周りを見渡すと、頭上の樹々が風に揺れ、揺れる枝には、薄紅色の大きな花が咲いていた。

マロニエだ。
音響は、専門のホールの方が当然いい。が、満開のマロニエの花が風に揺れる下で弦楽四重奏を聞いて過ごした5月の夕刻は、えもいえぬ幸福な時間だった。

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