南の国の太陽、空の色の獅子

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●ツアー・ダウン・アンダー

・RSNT

シーズン初戦は、堅実な結果、といったところか。
総合3位・6位、チーム総合1位、は110点くらい。でもステージ勝利は挙げられなかった分がマイナス。

辛辣な評価を言えば、「2位・3位を量産して、ポイントは稼ぐが、重要なレースで1勝も得られなかった昨年のLTの流れのまま」。
第4ステージのスプリントを僅差で負けたベンナーティに、「初勝利は遠くない」とブリュイネールが書いたが、昨年も、チームマネージメントは、同じ科白を1ヵ月以上言い続けた。
1勝目は、3月に入ってからである。そして、挙げたのは、多額のギャラを貰うエースたちではなく、アシストの1人であったクレンメだった。

昨年からこのチームを見てきた人間は、そのことを覚えている。
できれば今季は、同じことの繰り返しにならぬことを願っている。が、仮に繰り返しても、深刻に受け取ることはない。選手たちの利害が、必ずしもチームのそれと一致はしないことを、今の私は知っているので。

・チームの仕事ぶり
3位を獲ったマシャドが、チームのおかげと謝意を述べているが、ルールストンのブログを読むと状況が想像できる。
第5ステージ、チームの面々が牽きまくった強風の平坦区間では、マシャドはプロトンで前のポジションをキープできず下がってしまう。ルールストンはその都度迎えにいってエースを引き上げた、のだそうだ。

・バケランツ
バケランツは、ヘルマンスに代わって急遽参加したので、準備をしておらず、本人もチームもリザルトを期待していなかったと思う。チームプレビューでも総合を狙うコマとして挙げたのは、ゲルデマンとマシャドである。
だが第5ステージで総合7位に上がった彼は、翌日の最終ステージで、手にしたポジションを失うまいと一計を案じた。
ひとつ。レース前半逃げて、中間スプリントで秒数を稼ぐ。
もうひとつは、「TT用のホイール」をつけるという奇策。
結果に執着した工夫が効を奏し、首尾よくひとつ順位を上げて、6位で終了した。

こういうタイプの選手は、昨年のLTにはいなかった、と思う。
彼は、ブリュイネールが気に入って、契約をした相手だ。外から獲る枠が制限された中で、しがらみが何もなく純粋に自由に選んだ唯一人の選手、といってもいいのではないか。
なるほどね、である。今後に注意を払いたい。

・ビデオ
RTLが、各ステージ約26分のハイライトを掲載している。多分、J SPORTSが来月放映するバージョン。

●RTL:2011年総集編

Sportextra: Velosaison 2011
RTLは、毎年年初にルクセンブルクの自転車RRの特集番組を放映する。今年もそのつもりで待っていたら、年初に放映されたのはスポーツ全般の総集編で、自転車ではなかった。
制作しないはずがないのに、おかしいな?と思いつつ忘れていたが、上記のビデオアーカイブで、昨年12月17日に放映されたのを見落としていたことを発見した。

なぜそういう日程にしたかといったら、12月18日に«The Road Uphill»のプレミアがあったことと、今年の年初はチームプレゼンテーションを放映したこと、の2つの理由からでは、と推測。

兄弟がスタジオ出演して喋っているが、言葉は判らず、見る価値があるのはビデオ部分。
9:40~14:40、シーズンハイライト
17:28~21:38、合併の件
28:30~32:30、«The Road Uphill»メイキング
36;00~37:00、同上

ほんの少し紹介されている«The Road Uphill»の映像が興味をひく。これはやはり見たい。

●マヨルカにて

・写真(アンディ)
マヨルカキャンプの写真のセレクトの1枚目を見て、Tim de Waeleの本家サイトを見に行った。

・フランクのインタビュー
Frank Schleck : « On va y aller au combat ! » (Cyclism'Actu 1/16)
・今季のターゲットは、アムステル・ゴールド、ツール、世界選。この3つ。
・ツールのメンバーで決まっているのは、モンフォールとクレーデン。残りは後日。

このインタビューは、ブリュイネールと発言のすり合わせはせず、勝手に喋っているような感じがした。昨季の「チームリーダーの立場」をまだ持っているつもりというか。
しかし、TDUがチーム総合1位という喜ばしい結果で終了したのにツイッターで全く触れないことは、そのポジションを失ったと認識したことを意味する、と解釈。
(この解釈が合っているかどうかは、追々確認できるだろう)

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●シクロクロスの放送を見て

今冬、J SPORTSがシクロクロスの放送を始めた。
シクロクロスのレースを、「初めて」最初から最後まで見た自分の感想。
「F1みたい」

これまで、「障害物競走」というイメージを持っていた。自転車を担いで走る写真などのせいである。
が、TV放送から連想したのは、予想外に、「F1」。ちょっと愉快になるギャップ。

F1を連想させた点
・スタートが重要。前に出ないといけない。基本的にラインが1本で、一列になってしまうから。
・競技時間が1時間少しで、最初から最後まで全力疾走。
・「ピット」があり、パンクなどメカトラがあったら、ピットに入ってバイク交換する。
・結果は実力がそのまま出て、上位にくる顔ぶれが決まっている。

観戦側から見ると、「レース」としては、自転車RRより、F1に近い。
そう思ったのは、最初に見たのが、悪路があまりなく、パウエルスが力勝ちした第4戦イゴールであったせいもある。
第3戦を見たら、ゴール前スプリントで勝負が決まっていて、このシーンはRRと同じ。

とはいえ、障害物(F1でいったらコーナー)を設けたコースを周回し、毎周回を見ていると、障害物を越えるときのコース取りが各選手で違うとか、仕掛け所が判るのでそこを注目するとか、「見方」がF1に似ている、のである。RRではしない見方。

選手の顔立ちの話。
第4戦の表彰台を独占したベルギー人たちの顔を見て、ネイスは、ジルベールと同種の顔、アルベルトは、モンフォールと同種の顔、と思った。(実際に出身が同じ系統なのかどうかは知りません。そう見えただけ)

●ツアー・ダウン・アンダー

ルールストンのブログを読んでいる。
文章を書くのが好きな人、らしい。本当に毎日、レース後、書いている。それもけっこうな文章量。ツイッターの短文が苦手な私は大歓迎。

南半球人の彼は、昨年は、今の時期、コンディションがピークだった。だが今季、メインの目標は、3月半ばからパリ・ルーベまでのクラシックで、コンディションをそこに合わせるスケジュールにしているので、今けっこう辛いという。
(ブリュイネールは、彼をファビアンのアシスト要員として採っている)

チームメートに関しては、フォイクトが笑いネタを提供しているそうで、5日間で2回も登場させている。
仲良く過ごしている様子で結構。

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●2年目のチームは、どう変わったか

・レーススケジュール

公式サイトに掲載された年間のレーススケジュールを一瞥しての印象は、「ベースは昨年のレオパードで、スポンサーのためのアメリカでのレースを加えてある」。

昨年あって今季消えたレースのひとつは、「デンマーク一周」。
LEOPARD TREKは、マネージメント2人と選手4人がデンマーク人で、デンマーク色が濃かったが、今季、一気に薄れ、ほとんどなくなった。
フグルサングは、毎年この地元レースをターゲットにしていたが、今季は、総入れ替えして、デンマーク一周も卒業しましょう、と言われたのだろう。

気付いた点もうひとつは、レース数が少なめであること。
レディオシャックは、その傾向があったが、主力選手はよくても、それ以外にとっていいものやら?但し、この記載は暫定で、今後追加されるのかもしれないので、保留事項。

・選手構成

正直にいうと、ブリュイネールの選択の方針が、いまひとつ判らない。
「シュレク兄弟とファビアンのサポート組」は判る。それ以外の選び方の基準(指針)を、掴みかねる。方向性が判らないというか。
LEOPARD TREKが、ルクスと陸続きの国籍で占められていたのに対し、ニュージーランドが3人とかになると、「どういった理由で?」と聞きたくなってしまう。「有望と見込んだのを釣り上げたら、結果こうなりました。国籍はたまたまです」・・?

とはいえ、今季のロースターが「妥協の産物」であるには違いあるまい。
レオパードとレディオシャックから何人ずつ、と数値の合意をし、それに沿って協議をしていったら結果がこれ、ということかもしれない。
個別の選択は、基本的にブリュイネールの希望だと思うが、ディディエは、どうみても、(ルクセンブルク人を入れたいという)ベッカ側の要求だろう。

来季以降は、徐々に整理され、ブリュイネールと続けていく気のある人は残る、ない人は出ていく、という方向で落ち着いていくのだろう。スタッフについても同様。

●フグルサング

フグルサングは、ステージレーサーとして優れた才能を持つと評価されてきた選手である。マウンテンバイクで活躍していた彼と09年に契約したリースは、その年すぐ、ブエルタに出場させた。
しかも、彼の総合成績を、チーム目標の1番に設定した。シュレク兄弟・ファビアン・オグレディのツール組にブレシェルも加わる一線級のメンバーが、彼のアシスト役だった。
翌2010年、ツールに初出場。LEOPARD TREKに移籍した2011年、2回目のツールと、2回目のブエルタに出場した。

合計4回のグラン・ツールでどうだったか。
・09年ブエルタ
山岳が始まる前の第4ステージで、濡れた路面に滑って道端のタンクローリーに衝突し、足を負傷。これにより戦績を諦める。
2009/09/02 : ブエルタ第4ステージまで

・10年ツール
アンディの山岳アシスト役を期待されたが、山岳初日に遅れ、登坂力の弱さを示してしまう。
2010/07/11 : TdF stage 7 ~Team Saxo Bank~
最後のトゥールマレ突入時は発射台を務めたが、自分の見たところ、ツール全体を通して、山岳アシストとしての役は果たせなかった。
山岳で最も戦力になったアシストは、クリスアンケルだった。

・11年ツール
第2ステージTTTでは貢献したが、その後、体調を悪くした。最後まで引き摺り、本人・チーム共に、体調不良(hipが痛い、と言っていた。腰?)を、活躍できなかった原因と説明している。
2011/07/15 : 【TdF2011】stage12前後

・11年ブエルタ
2年前と同様、総合順位を狙うNO.1を任される。10位以内という目標に対し、結果は11位。
TTでタイムを稼ぎ、第10ステージITT終了時は2位だったが、その後の難関山岳で順位を下げた。
チームメートのモンフォールが、山岳で先行し、総合で彼を上回って6位。

チームマネージャーやディレクターたちと、素人観客の私とでは、みえている面が違う。彼に、グラン・ツールのキャプテンを任せようというからには、それだけの理由があるはずである。
しかし、過去3年間は、チームマネージャーが彼と同国(デンマーク)人だった影響が、なにがしかはあったように思う。期待値が高くなるという意味だ。

今季、ジロをキャプテンとして走るのであれば、それに相応しい力を明確に証明することが、彼にとって必要ではないだろうか。
彼が期待をされてきたのは、まだ若く、伸び代を見込めるからだと思う。この点が、彼とモンフォールとの違いだ。昨年ブエルタ時点でモンフォールの方が総合力が上であっても、モンフォールは頭打ち、とみられている。

しかし、生来の才能に恵まれた選手でも、努力して「伸ばす」ことをしなければ、才能は劣っても、粘り強く頑張り抜く選手に負けることを招く。そういう例をいくらも見てきた。
昨年ブエルタを指揮したデンマーク人ディレクターのミカエルセンが、フグルサングはメンタルに問題がある、うまくいっていないときに諦めるのが早い、と述べたという文言を、記事の中で読んだことがある。

率直にいって、彼は、今より登れるようにならないと、グラン・ツールでの戦績の向上は期待できない。
登坂力不足は、本人とチームも判っているし、今度のジロが自分のキャリアにとって重要であることも認識しているようである。
Fuglsang: This is the most important year of my career (cyclingnews 1/11)

シーズン前半のスケジュールは、シュレク兄弟に随行していた昨年とはガラッと変えた。アルデンヌクラシックにも出ない。
昨年まではチームが「シュレク兄弟のアシストとして必要」とみなしていたが、山岳アシスト要員が別にいる今季は、引き離して、別プログラムにして問題ない。(対してモンフォールには、アルデンヌからツールまで兄弟に付き従う、昨年と同じスケジュールを与えた)

ブエルタに続いて、今度も、ザウグとローレッガーが山岳でのヘルバー役を仰せつかっているようで、彼等の働きが無駄にならないためにも、いい結果を出せることを願っている。

但し、自分は、過去2回のジロ・デ・ロンバルディアを見て、「この人、もしかして、ワンデーレースに向いている、ということはないか?」とふと思ったことを付記しておきたい。(ここまで書いたことをいきなりひっくり返すが)

*もうひとつ
「シュレク兄弟のジロ出場の可能性」の話題をメディアが延々続けていて、最初はアンディ、最近はフランクの名が取り沙汰されている。
ブリュイネールが曖昧なコメントをしているせいだが、彼の本心・判断及び状況は、此方には掴めない。
時間が経てば、段々推測できるようになるだろうが、まだ無理で、想定の幅は広めにとっておく。

●facebook

http://www.facebook.com/TeamRadioShack のページが消えた。
正規のページのURLは、http://www.facebook.com/RadioShackNissanTrek
そりゃそうだ。妙だなあとは思ったのだった。
現在は、公式サイトからのリンクも正常。

●「フランクが大勢いる!」

この写真を見たときの私の最初の反応。
昨季のフランクのルクセンブルクチャンピオンジャージを着た集団に見えてしまった。正確には同じではないのだが。

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●モンフォール

Monfort : “Je veux faire encore mieux à la Vuelta”(DH.be 1/3)
紹介記事:Monfort hopes for 2012 Vuelta leadership(cyclingnews 1/3)
"Mêmes objectifs, ambitions en hausse" (RTBF 1/6)
Maxime Monfort: «Nous pouvons faire basculer les courses» (Cyclism'Actu 1/10)

複数のインタビューがネット上に出ている。これにブリュイネールのコメント、チーム発信の情報等を足しての今季の見通しを記す。

カルペでのミーティングで、ツールとブエルタ出場の内定を貰った、とみていい。チーム側は、正式な発表はしないが。
彼は、1年前のミーティングで、当時のマネージメントから、ツール出場を約束された。新体制でも認められた、ということである。
そして、ブエルタが、彼個人のターゲットになる。

ブエルタでは、グランツールで初めて、チーム内でのNO.1ステイタスを得ることになるだろう。
オリンピックをスキップするのは、ブエルタに備えるため。
世界選には出たい。TT代表に選ばれたいし、RRではジルベールを助けたい。
そうベルギーメディアに語った。

彼は昨年、ブエルタ終了後に、自分は今季、特定の目標を持っていなかった、と記した。これは、チームが彼に望み、与えた役割は、「シュレク兄弟の忠実なアシスト」で、彼個人の戦績を求めるレースはシーズン開始時には設定されなかったことを意味していたのだろう。
ブエルタの出場は、ツール終了前には決まっていなかった。そして、NO.1は、フグルサングだった。
チームが、シュレク兄弟に次ぐ総合エースとして期待をしているのは、サクソバンクでの仲間であるフグルサングで、モンフォールではなかった。
公式には、2人の総合成績を目標に挙げていたが、実際のサポート体制には差があった。

彼は、外様である自分のポジションに不服を言わず、各レースで与えられたアシストの役目をしっかり果たし、ブエルタでフグルサングを上回る戦績を挙げたことで、チーム内での地位を獲得した、と言っていいと思う。

7か月後のブエルタで実際にNO.1ステイタイスを得られるかは、状況に左右されるだろう。
彼のコンディションや、チーム全体の状況によっては、予定通りにいかないこともありえる。
彼自身も、それは認識していると思う。合併によって、「キャプテン」の数が増えた。ホーナーはアメリカでのレースに狙いを定めているので競合しないが、もうひとり、クレーデンという存在がある。

チーム・プレゼンテーションでの選手紹介で「キャプテン」の括りに入れられたのは、記者会見に出席した5人(シュレク兄弟、ファビアン、クレーデン、ホーナー)とフグルサングだった。
クレーデンの実力は、ジロとブエルタのキャプテンの指名を貰ったレオパードの2人に劣らない、いや、上と評価するものではないか。
ブリュイネールは、クレーデンの待遇をどうするつもりなのか。疑問が残るが、付き合いが長いので、正しい判断をするだろう、と信用することにする。

合併に関しての発言で、興味をひく箇所があった。
現在は問題は何もない、とチーム全体の公式発言をしつつ、前段に、我々は誰も合併を望んでいなかったが、選択の余地がなかった、と口から出している。
ブリュイネールについては、「メディアで見てきた限り、不安があった」。
同国人だが、どうやらこれまで接点がなく、メディアを通してしか知らなかったらしい。そして私と同様に、ネガティブな先入観があったわけである。

実際に接すると、問題なくうまくいっている。でも、まだ判断をする時期ではない。今後彼がチームをどうマネージメントしていくか、重要なレースでどのような采配を振るうのか見るのを楽しみにしている。という科白からは、彼とうまくやっていかれるかはまだ判らないこと、と言っている感じを受けた。
この自分の印象は的外れかもしれぬが、昨年1年見た限り、彼は、そういう慎重で冷静な思考をするパーソナリティだと思った。

●当方の第一の課題=選手の判別

今回のマヨルカキャンプでみながバイクに乗っている写真を見て、「・・これ誰?」
旧レオパード組は、ヘルメット+サングラス付きでもかなり大丈夫だが、レディオシャック組と新規加入組はお手上げである。頑張って、早めにどうにかしないといけない。

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1月6日、チーム・プレゼンテ-ションの開催と同時に公式サイトがリニューアルされ、ネット上に大量の情報が溢れ出た。

●2年目のシーズン

物事の捉え方は、複数存在する。
1年前にスタートしたLEOPARD TREKという名のチームが、2年目に姿を大きく変えたことは、「1年目がうまくいかなかった」 ことを意味している。
1年目は、成功ではなかった。その事実は、曲げようがない。

発表された2年目の体制を、私は、「肯定的に」受け入れている。
「失敗の対処方法として、悪くはない」
ある意味では、私は、いたって現実的だ。
悪い方を考えてもしょうがない、のである。

ジャージを見た最初の感想は、「RadioShackのロゴがこんなに小さくて、よく了承したな」
ベッカがどうしても折れずに、ねじ込んだのか?RadioShackは、こんなタフな相手と思わずに契約したとかいうことはあるまいな。(もしそうだと先行きが少々不安になる)

年末に私は、「自転車RRプロチームの慣例に従い、タイトルスポンサーのカラー(赤)がベースで、レオパードの水色もどこかに残す」という予想を記した。
そして、ルクスの国旗をイメージさせるデザイン、というアイデアも書いた。
が、まさか、「ベースは2011年度LEOPARD TREKそのまま」で、「ルクスの横三色旗そのもの」を加えるとは、「本気では」考えなかったので、口あんぐり、になった。

この「Leopard側が強く主張をしているデザイン」は、「ベッカが今季もチーム運営費の一部を担っている事実の反映」という解釈が成り立つ。
しかし、負担割合を反映していると解釈するには、材料が不足している。ベッカの交渉の仕方が判らぬでもない、からだ。

ベッカは、今回の話を受けるに際して、チーム名をRadioShack・Nissanにし、Leopardの名が消滅することを呑む代わりとして、自分のチームのアイデンティティ、「ルクセンブルクのチームである」ことの表示の維持を要求したのではないか。
人口50万の小さな国が、初めて自転車RRのプロチームを持つ。1年前のチーム発足時、ルクスのメディアたちが伝えていたルクス国内の浮き浮きした気分を、私は覚えている。同時に、この要素は、ルクス国外の人々には無縁で、存在を認識されなかったことも知っている。

チームプレゼンテーションに先立って行われた記者会見で、ブリュイネールが、最初に、このチームはルクセンブルクのチームである、と明確に述べた、と、ルクスのメディア複数が報じた。
他国メディアたちは無視したこの科白が、彼等にとっては、最も重要といってもいい点だった。

15.13: team manager Johan Bruyneel in the jacket enters the stage and directed the first words of the journalists. One of his first statements: "The team will remain a Luxembourg, is based in the Grand Duchy."

私は、ベッカは、「スポンサーをみつけることができずに、初志を変えた」のではなく、「もちかけられた今回の提案が、スポンサーと有能なチームマネージャーの両方を得られて、此方にデメリットはない、非常に魅力的な話だから乗った」という解釈をしていいと思っている。

●All for Andy

各人のコメントを総合して、導き出せる結論。

チームの最大のターゲットがツール総合優勝であることは、1年前と変わらない。
(目標が、ベッカとブリュイネールとは、共通していた。だから両者は手を結べた)
1年前と異なることが、一つある。
昨年、マイヨ・ジョーヌを獲らせる「対象」は、「シュレク兄弟のうちのひとり」だった。
チームの公式の記述も、兄弟自身も、ファビアンも、フォイクトも、オグレディも。(フグルサング1人だけが、「アンディを助けたい」と1人に特定した)

今年のチームの方針は、ホーナーが口から出した。
"We are here to help Andy to tour victory."

ブリュイネールと、彼が連れてきた選手たちは、私と同じ意見を持っている。
「ツール総合優勝の見込みがあるのはアンディだけ。フランクは、自分の戦績を諦めて、アンディをサポートしないといけない」

公式サイトのトップページは、アンディを中央に大きく置き、フランクを背後に小さく配した。
昨年のチームは、この構図は作らなかった。兄弟は、常に「並列」だった。
今年、チームは、「アンディがツールのエースであり、チームは彼を勝たせるために働く」ことを明確に打ち出していくことになるのだろう。

フランクが、「自分の考えを変えて」、チームの方針を受け入れている事実は、確認できない。1月6日、記者の質問への返答は「昨年のまま」で、チーム方針とは食い違う。これをどうにかできるかは、ブリュイネールの手腕にかかっている。(前に書いたように、私ならジョニーパパを説得しにいく)

・公式のfacebookが、写真を大量に掲載している。
このアカウントは、Team RadioShackを引き継いだもの。サイトは更新が止まったまま放置されていて、どうするのだろう?と興味を持っていたのだが、facebookを残す、という折衷案?

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●チーム・プレゼンテーション

チーム公式サイトでストリーミングを配信する。
19:45~(日本時間3:45)

15:00~記者会見。
wort.luが、テキストライブを配信中
記者会見のステージの背後のレオパードのアンダーライン付きOのロゴは、ルクスの国旗の赤白水色三色に塗り分けられている。

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●悪しき報道の例

昨年末、リースがアンディを批判する発言をしたという記事が、広く出回った。
元記事を確認すると、1年前に発言したこととほとんど同じである。「今更」で、どうということもない。
それなのに、各国メディアが、「煽り記事に改変して」、伝えた。前後の文脈を無視し、発言の一部だけを切り出すと、伝わるニュアンスが刺激的になる。

元記事は、Ekstra Bladet(デンマーク)。
そこら中が乗り、ルクスメディアたちまで乗ってしまった。これでは、1年前、デンマークメディアが張ったアンチシュレクキャンペーンと同じノリである。
RTLの記事には、いつにない大量のコメントがついた。生憎ルクセンブルク語は読解できないが、大方は、気分を害したアンディファンではないだろうか。

読者から「悪意」を引きだす報道は感心しない。ルクスメディアは、超然として、無視すればいいのに、と思ったが、仕方ないか。
昨年デンマークメディアからあれだけ敵意を向けられた側としては、仲良くする意欲がなくなる(売られた喧嘩は買ってやる)のは判る。鷹揚に対応するには、仏様の度量が要る。

オーストリアのメディアまで、ローレッガーに対するインタビューの中で、取り上げて質問した。
Man muss die Flashbacks verdraengen (derStandard.at 12/27)

リースの批判は正当か?という問いに対する彼の返事は、「判らないな。そういう話題をメディアは続けるけど、それって心理戦だよね。何ができて何ができないか、判ってるのは、アンディ本人だけでしょ。彼は素晴らしい選手だし、結果がそれを示していると思う。もっと重いメンタルの問題を抱えている選手は他にいるよ(笑)」
的確な返答だと思う。

Schleck needs to improve to beat Contador and win the Tour de France, Riis says (cyclingnews 12/27)
このcyclingnewsの引用記事で不審なのは、後半部分の元記事の在処を発見できないこと。
リースが、自チームのこれまでのキャプテンを、1にコンタドール、2にバッソ、4にハミルトン、と挙げたとあるが、「3は?」「現時点までにチームに『唯一のツール優勝をもたらした』サストレは?」と疑問なので、元記事を読みたいのだが。

もうひとつ、「挙げた3人、全員が全員、ドーピング問題を起している。つっこまれそう」と思ったら、Politiken.dk(デンマーク)が指摘していた。デンマークメディアは、ドーピングに甘くはない。

●シュレク兄弟シンドローム

同時期、「シュレク兄弟の特殊な関係」も、各国で「ネガティブな方向」で取り上げられた。
Cycle Sport 2月号(イギリス)に掲載された記事が、Webでの予告を読むと、その雰囲気がある。
「彼等には、溺愛するファンと、強烈な批判者とが、同じくらいいるらしい」
sporten.dkが、ごく一部を引用しているが、記事全体の趣旨は判らず。

Dans la tête des frères Schleck(velochrono.fr 1/3)
これはフランスの記事で、ルクスのLe Quotidienの記者Denis Bastienとスポーツ心理学者Jean-Cyrille Lecoq の見解を掲載している。

Denis Bastien
「彼等は囚人のようにもみえるが、彼等にとっては何等問題ではない」
自由を奪われているようにも見えるが、彼等は自分から望んで互いに繋がれている。
彼等を引き離すことはできない。引き離したら、彼等は壊れる。
私は最初、そのことに確信がなかったが、今は、そう認識している。

Lecoqは、彼等の間で「犠牲」は成立しない、と述べる。
犠牲がなされる場面はあるが、それは「アンディがフランクに対して」であることを、記者は指摘している。私は、この見方に賛成だ。
アンディは、フランクを踏み台にすることができないが、それは、彼が「弟だから」だと思う。彼は、どこまでいってもシュレク家の「末っ子」で、「父」と「兄」は、彼の上にある。ヒエラルヒーは、生涯変わらない。

父ジョニーは、2人の息子に、自転車レースにおいて「競うこと」を禁じた。自転車レース以外では何事も競争するが、ただひとつ自転車ではしない。父にそう約束させられて、守っている。以前、アンディは、そう言った。

2人は、勝つときも負けるときも一緒だ。だから、昨年のツールのリザルトは、彼等にとっては、「真実」、よかった。フランクが犠牲になってアンディが勝利を得るよりも、2人とも負けた方がいい。2人は、それを選択する。
そのことによってツールで勝つことなく終わっても、後悔は欠片もない。

昨年のシーズン開始前やツール直前にも、私は同じことを記した。彼等兄弟の特殊な関係性は、他人には理解し辛い。年月を重ねていくに従い、段々と判っていく。
オグレディやフォイクトは、知っていて、昨年、語った。2人の言葉は、他の誰の言葉より、理解の助けになった。

・この写真群は、感じがよい。
http://www.cyclesportmag.com/gallery/andy-and-frank-schleck-gallery-by-richard-baybutt

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何かあるたび助けにきてくださる方々、昨年コメントを寄せてくださいました方々、それから、拍手ボタンを押してくださる方々に、新年のご挨拶を申し上げます。

旧年中はどうも有難うございました。

昨年は、いい年とはいえませんでした。このブログが主に取り上げている対象についても、社会全体についても。
今年は、それらにとっても、また皆さま方にとっても、よい年になることを、願っております。