南の国の太陽、空の色の獅子

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●レーススケジュール

チーム公式サイトがシーズン終わりまでのスケジュールを掲載。
ファビアンが、彼のサイトに記載した予定通り、イタリアでのレースに出場する。
今季の戦績に満足できず、コンディションもOKと踏んだか。休みたいなら休んでいい(自分で選べる)立場の選手だから、本人に意欲がある、ということ。
フランクは、世界選での負傷を理由にシーズン終了。
Fränk Schleck calls an end to 2011 season (cyclingnews 9/27)
Frank Schleck: «Je suis content car je n'ai rien de cassé» (Le Quotidien 9/28)
いうまでもなくアンディも終了。以上、エース3人とも見込み通り。
イタリアでのレースには、ファビアンの他、昨年同様フグルサング、そしてモンフォール、ウェーグマン。兄弟が出なくても戦力はある。

●モンフォール

チーム公式に先立ち自分のHP(9/24付)で、シーズン残りの予定を告知している。
シーズン中、出場レースが決まる毎に、きっちり報告をしてきた。こういう律儀なことをしている人は、チーム内で他にいない。
合併に関しても、動じる発言をせずここまで過ぎている。

●フグルサング

対して、こちらはお騒がせの主。
他チームとも話をする、と喋り、マネージャーがリースと話をしたりして、デンマークメディアを刺激した。彼等は、自国人の彼がサクソバンクに戻ってくるのが望ましいからとびつく。

Fuglsang ofrer touren for giroen (DR Sporten 9/26)
Fuglsang bliver hos fusionshold (DR Sporten 9/24)
マネージャーが、残留する旨を発言し、次いで本人もこれを追認して、終了。
DR Sportenは、フォイクトの件以来眉つばだが、今回は本人からコメントを取れたようで、他のデンマークメディアはここを引用して広めた。

ジロのリーダー、という話は、まだ未定とみるべきだと思う。ブリュイネールと会ってスケジュールを決めるのはこれからだから。
来季はシュレク兄弟とスケジュールを分けることを考えていた、と発言したのは、アンデルセンである。この発言をしたとき、アンデルセンは、自分が決定権を失うことを分かっていて、彼個人の考えとして話をした、と思われる。
合併はフグルサングにとって利益にはならない、彼のために自分はこうしたかった、という意味合いに読めたが、これを伝えたのは、毎度のBT。それを含んで読む必要がある。
ちょうど1年前に、ディレクターのグエルチレーナが、彼がジロのリーダー、と喋り、記事が出回ったのと似ている。今回は、ブリュイネールがどういう考えを持っているかの情報が此方に全くないので、予測はなし。

●ブライコヴィッチ

まとまっていないのはレオパード側と思ったら、さにあらず。ブリュイネール、何やってんだ、となる話。
ブライコヴィッチが離脱を検討。ツールのリーダーになりたいから、というのが理由。
Brajkovic considering three offers for 2012 (cyclingnews 9/26)

ブライコヴィッチのツイート(9/23)
To clarify: JB never tried to sell me elsewhere, he'd never do that. He is a great and honest man who always tried to help.

明確に新チームへの移籍を認める発言をしているのはクレーデンとスベルディアくらい。他はちゃんと話が片付いているのか疑いたくなってしまう。

●ルンド

「月曜日(9/19)に、チームから、来季の契約について他チームと話をする権利を与える手紙を受け取った」
Leopard-Trek fritstiller Lund og Mortensen (DR Sporten 9/23)
今頃?となった記事。

●ニガード

噂通りグリーンエッジへ。
Brian Nygaard confirmed as communications director for GreenEdge team (velonation 9/27)
Green Edge Cycling公式サイト
Nygaard appointed GreenEDGE Communications Director (9/27)

●ベッカの家宅捜索の件

Perquisitions chez Flavio Becca (Le Quotidien 9/23)
Der Vorwurf lautet auf Unterschlagung (Tageblatt 9/22)

【コンタドール事件】
●クレンブテロール閾値は導入されず


WADAがクレンブテロールに閾値を設けることを検討している、という報道は以前から流れていた。
今週末のWADAの会議で検討され、可能性がありそうな話をイギリスの専門家がBBCにしたことが報じられたので、結果に注目していた。
もし閾値が導入されれば、コンタドールに有利に働くことが予想できた。
Ban on clenbuterol doping drug may be relaxed (BBC 9/17)
Contador case: WADA to consider dropping ‘no tolerance’ rule for Clenbuterol (velonation 9/17)

結果は、変更なし。
Contador defence receives setback as WADA confirms Clenbuterol will remain banned (velonation 9/27)
No changes for clenbuterol in 2012 WADA prohibited list (cyclingnews 9/27)
Clenbuterol still banned at any level, says WADA (cyclingweekly 9/28)

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●世界選手権エリート男子ITT

時は流れ、同じ場所に留まるものはない。
(あれこれは後日)

●フランク

Frank Schleck : «La jambe est très bonne» (Le Quotidien 9/22)
GP d'Isberquesについて、「スチュアート(オグレディ)とファビアン(ウェーグマン)のために仕事をしたかった。今シーズン、僕のために働いてくれたから、返したかった」
合併報道後、フランクは、離脱組で構成されたフランスでのレースに参加した。(Tour of Britainが残留組)
スケジュールを見たとき、「チームのキャプテンとして」チームメートたちに挨拶をしにいきたいと考えたのだろう、と思った。
昨年、彼等にオファーをしたのは、キムないしニガードで、おそらくフランクではないし、彼等がチームを追われることになったこともフランクの責任ではないが、彼が「この新チームのキャプテン」であったことには間違いない。

世界選手権も、国を代表して出る責任の自覚を、メディアに対して公言している。
出たくないから辞退します、というのはスペインやイタリアの大国の選手のやれることで、1人のスターでもっている国は違う。
ファビアンも、当初TTだけのつもりでいたのを、RRにも出ると変更した。発言のニュアンスが、パスしたいからします、というわけにいかなかったような感じがした。(事実は定かではないが)

世界選後のスケジュールを明言しなかったが、「とてもとても疲れた」という科白から、シーズンを終ることを記者は推測している。

●ゲルデマン

Gerdemann: „Man plant mit mir“ (Luxemburger Wort 9/21)
残留するとコメントしたことを伝えている。
ルクス国内では残留組とみなされていたが、国外ではカチューシャへ移籍という噂が流れ、確認しにいった記者がいて、返答を貰えたようである。(引用元はドイツメディア)

●ファビアン

TT前に行われた記者会見では、合併の件及び将来への言及を避けたが、スイスのメディア(Neue Zürcher Zeitung)が20日、否定的な論調の長い記事を書き、ルクス・デンマークメディアがこれを引用した。
Will Cancellara wechseln? (Tageblatt 9/21)

TT終了後の記者会見で、再度この話題が出、
Cancellara dismissed the notion that the confusion had impacted on his Worlds preparation, and he confirmed that he expects to ride for the new team next year. "I have a contract and I am with Leopard and Leopard is continuing," he said.
Video: Cancellara gracious in time trial Worlds defeat (cyclingnews 9/21)

●フグルサング

サクソバンクに戻る可能性がある、とDR Sportenが書き、デンマークメディアが一斉に引用して盛り上がったが、リースが否定する発言をして鎮まる。(DR Sportenは、レオパードがフォイクトを切ったと誤報を出したメディア)
世界選最中のコペンハーゲンには関係者が集合しているし、記者は連日記事をどさどさ上げ、いつにもまして進展が早い。

デンマークで出た記事をcyclingnewsがまとめて紹介している。これで済む。
Riis willing to talk again to Cancellara(cyclingnews 9/22)
「レオパードとの契約があるから」除外。

フグルサングの発言は、レオパードの選手・スタッフたちが共通して抱いている怒りや不満・不安を、正直に口から出したもので、本気で出ていきたい、という意思表示ではない、という解釈が妥当だろう。
そもそも、彼がレオパードに移籍した一番の理由は、「アンディと一緒にいたい」こと。アンディにせがまれて、引っ越してきて、一つ屋根の下で暮らしている。
チームからはジロのエースを打診されたのに、ツールでアンディを助けることが一番重要だからという理由で断った、という主。
もし、本気で移籍したい、と言ったら、「アンディと何かあったの?」
彼との仲が破綻したのでなければ、起こりそうにないから。

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●状況の推測

15日に詳細(一部報道ではフルラインナップ)を発表する、と告知したのはブリュイネール側だけで、レオパード側は何も言っていない。
状況を想像してみる。

事情を考えると、レディオシャック側は、話が片付くのが比較的簡単だ。
CS&Eはライセンスを放棄するので、選手・スタッフがCS&Eと交わした来季分の契約は無効になる。ブリュイネールは、連れて行きたいメンバーを選び、こうなると事情を説明し、了解したメンバーが、Leopard S.A.との契約書にサインをした。そう考えることができる。
選抜から漏れたメンバーと、Leopard S.A.と契約する意欲のないメンバーは、さっさと就職活動を始めた。

対して、昨年Leopard S.A.と契約をしたレオパードのメンバーは、組織大変革があっても、契約そのものは有効である。
それで、チームは、残したいメンバーには「残るのが契約上の義務」、要らないメンバーには「来季分のサラリーは保証する。でも仕事はないから、他チームで仕事を探してくれ」と、自分の都合よく進めようとした。
だが、すっきりまとまらないケースも発生していることは、想像できる。

切られるメンバーは、愚痴っても言うだけ無駄だから、就職活動に走る。
面倒なのは、「切られない」メンバー。
チームが残したいと思うのは、「他チームからも引き合いのある」レベルの面々だ。
中には、今回の大変革を「はい分かりました」とすんなりは終わらない人もいる。

フグルサングは、不満があるから、他チームとも話をする、とズケズケメディアに喋った。
彼は、5日のレオパードのリストになく、ブリュイネールのリストにはあった。
自分が「選抜メンバー」であることを知っている彼は、遠慮なく、率直に喋る。(従来そういう気質)

原則的には、契約上、チーム側に解放する気がなければ、違約金を払わないと移籍はできない。しかし、今回のような特殊な事態が起こったケースでは、もしかしたらどうにかなるかもしれない。
チーム側は、異議のある選手とは、話合いをして、「まとめる」必要があるのではないか。

この調整作業が完了していないので、まだ詳細発表ができないのではないだろうか。
しかし、選抜メンバーの多くは、現在、世界選手権を控えたところ。レースに真剣に取り組まないといけないときに、まったくもう。

・・延々書いたが、他に、「両チームの間でまとまらない案件がある」「まとまったが、レオパード側が発表の日時を先延ばししてくれと言った」等、いくらでも理由はあった・・

●マネージングの立場に立つなら

昨日書いた話をもう少し詳しく。
仮に、自分が、アンディの所属するチームのGMで、「彼をツールで勝たせる」という目標を達成しようと思ったら、どういう方針を立てるか。

1.アンディを絶対的エースにする。今年のレオパードのような「リーダーはフランクと2人」にはしない。
フランクには、自分の総合成績を諦めさせ、アンディのアシストに徹底させる。

2.アンディのTT力を向上させる。

目新しくもなんともない。既に多くの人が考えていること。
一番の問題は、「本人たちが」この方針を採用したがらないことにある。

シュレク父とフランクに会って話す必要がある、というのは、この方針を受け入れさせるため。
私は今まで、「本人たちがそうしようと思わないんだからしょうがない」と書いてきた。だが、「今まではそうだったが、そろそろ変わってもいいのでは」もしくは「変わる可能性があるのでは」。

今年、フランクは、アンディと一緒に表彰台に上がるという望みを叶えた。その代わり、アンディは、またも2位だった。
だから、「この次は」、アンディにマイヨ・ジョーヌを取らせるという目標に集中する気にならない?考え直してみない?

ダブルエース体制でマイヨ・ジョーヌを取れるのは、ライバルが不在か、たまたま運に恵まれた、例外的なときだけだ。
今年のツールの第12ステージで、フランクがアンディに先着して20秒稼いだ。あの作戦は、私からいわせれば「馬鹿」である。(私はあの時点で、今年も勝てない、と悟った)

フランク自身が、自分の戦績を望む限り、父と弟は、望みを捨てよ、弟の犠牲になれ、と要求することはない。家族のひとりを犠牲にして、栄光を欲しいとは思わないから。
フランクに対して、「よく考えてみて。アンディの未来は、君が左右するんだよ」と忠告できるのは、深い愛情関係のない第三者だけだろう。
家族のような付き合いをしているアンデルセンには、できない。

二点目。
過去のツールを徹底的に解析して、「これこれこうだから、TTを××秒縮めることが必要。××秒なら、やればできるし、勝つためには絶対に必要」と、ありとあらゆるテクニックを総動員して、アンディを説得する。
「やる気のない」本人を、いかにして納得させて、取り組ませるか。これが最重要ポイントで、これに尽きる。

ひたすら「本人のやる気の問題」である。
この課題も、アンデルセンにはできまい。

現在のチーム体制が続くなら、この方針の採用は見込めない。本人たちがそれを選択するのだから、結果負け続けても構わなかろう。
でも、今回こういうことになったので、「第三者なら、こうするよね」という話を書いてみた。

アンディが「リースの言うことを聞かなかった」ことを知っているので、ブリュイネールの言うことを聞くことを想像するのは、非常に難しい。
ブリュイネールにとって「超のつく難題」だと思う。でも、チャレンジしてみれば?チャレンジし甲斐はある。
(此方は、どう転んでも、ただ見ているしかない観客)

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●ブリュイネールのインタビュー

元記事:Bruyneel: 'Deze nieuwe ploeg geeft me een geweldige kick' (Het Nieuwsblad 9/17)
紹介記事:
Bruyneel says Contador is not unbeatable and the new team excites him (velonation 9/17)
Bruyneel looks to win the Tour de France with Andy Schleck (cyclingnews 9/17)

ベッカの言葉通り、ブリュイネールはずっと「アンディを欲しかった」のだった。
昨年、サクソバンクとの契約の終わるアンディに声を掛けた。オファーが山のように来たことは、アンデルセンが先日ちらりと言った。そのうちのひとつだ。
09年に流れたレディオシャック移籍説は、妙にしつこくて、気になっていた。だから今回すぐに思い出した。あれは本当だったのだな。

ブリュイネールの言うには、最初の会合はツールの終わった翌日の月曜日。ESPNの記事では、週末とあったが、考えてみると日曜日は夫々用事があって時間を取るのは無理がある。月曜日というのが自然。
会合のセッティングをしたのは、トレックのJohn Burke 。

"The Monday after the Tour was a first meeting in Paris. The cross came from the big boss of bicycle manufacturer Trek, the American John Burke.
He brought RadioShack and Nissan Leopard-together. Leopard had a team, but no sponsor.
We had no team to win the Tour, but we offered in the form of RadioShack and Nissan by two passionate cycling sponsors.
There is some quality on my old team, in the form of riders, staff and management. We now not only a candidate Tour winner, Fabian Cancellara but with the best classic rider Philippe Gilbert of the world. Everyone is happy. "
(オランダ語→英語機械翻訳なので一部妙だが大体分かるかと)

Het Nieuwsbladの記者は「一石二鳥ですね」。
ブリュイネール自身はチームオーナーではないから、身分は変わらない。熱望したアンディ込みの強力なチームが、労せず一式すっぽり手に入るのだから、ハッピーに決まっている。

ベッカの立場で考えれば、チームの運営は今までもデンマーク人に任せていた。それをベルギー人に入れ替えるだけだから、違いはない。
スポンサーと、有能な(ツール9勝の腕のある)ディレクターが手に入るのだから、こちらも一石二鳥。

以上、「会合に出席した人間たちが全員ハッピーになるアイデア」であったことは納得したが、彼等が「考慮をしなかった」大きな点は、「アンディ・シュレクとそのチームメート」を望んだのはブリュイネール側だけで、アンディたちは、ブリュイネールを選んではいないこと。
この点を「甘く」みて、選手をコマ扱いして、結果がどうなるかしらんよ、私は。
(という観点を、ぐだぐだ書いて、昨日一度アップしたが、その後アンディのインタビューをみつけ、景気悪いことばかり書くのはやめておこう、とひっこめた)

●フランクのブラコン

アンディのインタビューの中の、フランクと一緒に走らない(cyclingnewsは、フランクがチームを去る、と翻訳)という噂があるが、という質問箇所には、自分も「へ?そんな噂があるのか?」となった。でもアンディが笑って否定したし、ネタにもならないとスルーした。
が。直後にフランクがこんなツイートを。

I don t know where the rumors came from.@andy_schleck n myself are always gonna stick stay together,it never ever crossed our mind to split
Never ever basta.we need eachother n it doesnt matter for us who s going to get the flowers.this is unique.it s being a family
We are proud of it,2brothers on podium in Paris and nobody ever gonna take that away from the Schleckbrothers.

受け取り方は読む人によって違うだろうが、自分は、過剰反応では、と思った。
アンディが否定しているのだし、むきになって主張しなくても。

これを読むと、自分のような第三者の頭には、以前からの懸案がむくむくと湧き出す。
「やはり、フランクは、アンディの『弱点』か」

これは、同じ場所を延々ぐるぐる回り続けている永遠の課題、といっていい。
私の仮の結論は、「彼等は『離れられない』ものとして扱う」
離れた方がアンディのため、と思ったときもある。でも引き離すのは無理らしい。どう見てもアブノーマルだと思うが、しょうがない。

でも、「親離れ」と同じく、「兄離れ」をした方がいいのでは。
そして、今回のケースでは、責任は、より兄の側にある、ようにみえる。
弟が離れたがらなくても、自立を促すのが、兄の務めではないか。自分が手放したくない、と弟離れできないなどもってのほか。子離れできない母親と同様に、たちが悪い。
という見方が成立するのだが、他人の家庭の事情は、外野には分からないからなあ。

私がブリュイネールだったら、まず、シュレク父に会って、「おたくの一家は、『アンディを勝たせよう』という気があるのか?第三者の目には、そう見えない。そろそろ、二兎追うものは一兎も得ずを悟って、腹を括る覚悟できない?どういう考えでいるのか、ちゃんと話そうじゃないの」というところからスタートするなあ。
ジョニーの次にフランク。アンディと話すのは最後。上から順にクリアしないと、根本的なところが変わらない。
ブリュイネールが、このアブノーマルな一家を相手にどうするのか、お手並み拝見、である。
(・・こういう観点で事態を乗り切ろうかという試み)

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●アンディのインタビュー

Ich erfinde keine Geschichten (Tageblatt 9/17)

合併報道以来、初めてのインタビュー記事が出た。
何を喋るか、少なからず緊張して読み始めたのに、肝心なことへの言及が少なく、ほとんど収穫なしで、拍子抜け。
合併に関してはあまり喋らない、という申し合わせをしたのか、記者のポイントが此方とはずれていたのか、そうでなく、気遣いをしてこうなったのか、事実は不明。

ルクス国内の空気は、此方と温度差があるのかもしれない。世界選をパスした話題から始めている。この件に批判があるようだ。
私は、「どうせ勝機がゼロなんだから、出なくたっていいでしょ。代表枠は、誰かが取ってきてくれたものではなく、自分で取ってきているんだし」なのだが。

とりあえず、元気でいる確認はできたということで。(それだけだが、何もないよりよかった)

紹介記事:Andy Schleck talks about his tooth problems (cyclingnews 9/17)

●ラインナップ

ブリュイネールが、15日に詳細を発表すると予告したが、まだまとまらない件があって、遅れている。
レオパード側は、合意済みの選手を発表している。

Laurent Didier joins us from 2012 (LEOPARD TREK公式サイト 9/16)
フォイクトの時と同様に、ルクスのメディア複数がチーム公式サイト掲載前に確定情報として報じていて、どうやら意図的なリークのようである。
Laurent Didier faehrt mit den Schlecks (Tageblatt 9/15)
Didier signe chez RadioShack Nissan Trek (L' Essentiel 9/15)
Laurent Didier zu RadioShack- Nissan-Trek (Luxemburger Wort 9/16)

Wortの作ったリスト
THE NEW TEAM RADIOSHACK-NISSAN-TREK

From Team Leopard Trek
Andy Schleck, Fränk Schleck, Fabian Cancellara, Robert Wagner, Daniele Bennati, Jakob Fuglsang, Maxime Monfort, Jens Voigt, Giacomo Nizzolo

From RadioShack team:
Andreas Klöden, Chris Horner, Janez Brajkovic, Matthew Busche, Nelson Oliveira, Jesse Sergent, Ben King, Markel Irizar, Haimar Zubeldia, Ben Hermans, Gregory Rast, Tony Gallopin

Newcomer:
Laurent Didier (Saxo Bank SunGard)

●関連記事

喋る人々。
Bruyneel says Contador is not unbeatable and the new team excites him (velonation 9/17)
Laurent Didier: «Je quitte une très bonne équipe pour en rejoindre une autre» (Le Quotidien 9/17)
Horner waiting on confirmation over his RadioShack-Nissan-Trek future (cyclingnews 9/16)
Skuffet Fuglsang overvejer nyt hold (Ekstra Bladet 9/15)
紹介記事:Fuglsang uncertain about his future after team merger (cyclingnews 9/15)
Haimar Zubeldia: ‘Andy Schleck will benefit by racing with Bruyneel’ (velonews 9/14)

Hardly Serious with Jens Voigt (9/16)
フォイクトが、ブログを久々(1ヵ月ぶり)に更新したが、チームのこととは全く関係ない話題。
Frank and Andy Schleck という固有名詞は織り込んでいても、現状には一切触れず。これぞ「大人」の対応。

・基本情報
レディオシャックの本拠地オースティンと日本の時差・・15時間、サマータイム14時間
サマータイムは3月13日~11月6日
オースティン9月15日午後7時→日本16日午前9時

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●アンディ

今日のGP Wallonieに、当初予定のアンディは出場しない。フランク1人が出る。
前夜まで、チーム公式サイトの予定表に名があったが、消えた。
Zwei weitere Rennen ohne A.Schleck (Tageblatt 9/14)
Cyclisme: Frank Schleck retrouve Gilbert (Le Quotidien 9/14)
チームの公式発表のキャンセル理由は、引き続き、「親知らず」。

シーズン終盤に問題が発生し、予定をドタキャンしまくって姿を消すのは「恒例」なので、此方は慣れた。
2011/08/29 : アンディのシーズン残り

世界選手権の予定も不明である。
ルクスの自転車連盟は、セレクションをまだ発表していない。
兄弟は、今年ここまで、世界選に一切言及をしていない。これは異例。

アンディは裏に隠れ、フランクが表に出て対応する、というのが当面の方針では。(身体が2つあるのはこういうときに役に立つ)
来月の2012年ツールのコース・プレゼンまでにはまだ時間がある。

昨日のフランクのツイート
2morrow GP Wallonie,well always prepare for worst case and hope for best case.looking forward



アンディの内面については、こちらの頭の中に、様々な推測・想像がある。
想像に過ぎないから、今まで、ずらずら綴ることはしないできた。

けれども、情報が集まり、事実の把握ができるようになってきて、「この想像は、的外れではなくて、ある程度は当たっている」という感が段々強くなってきたので、少し書く。

・・なんてこった。
今年のツールで優勝できなかったことが、こんな事態を引き起こすなんて、考えもしなかった。
優勝していたら、起こらなかった。・・なんてこった。

ベッカが、スポンサーを欲しかったとしても、ツールで優勝していれば、その功績のあるニガードとアンデルセンを更迭するわけにはいかなかったのではないだろうか。
ブリュイネール(とランス)側は、ライセンスを放棄し(自分のチームは消滅する)、スポンサーをベッカに引き渡す代わりに、ベッカのチームの指揮権(運営の実権)を求めた。それが彼等の目論みだった、という解釈ができると思う。
しかし、レオパードが現在の運営体制でツール優勝を果たしていたら、ベッカは、マネージメントの首をすげかえることにメリットを見出せなかったのではないか。

「ツール最終週の週末」つまり勝敗の決着のついた日に行われた会合で、ブリュイネール側は、ツールの結果を最大限に利用して、攻勢に出たような気がする。

残念でしたね。私の意見では、アンディは、今年勝てたはずです。こういっては失礼だが、貴方のチームは、マネージメントに問題があったと思います。あの戦略では、勝てるレースを落とします。私だったら、これこれこうしましたね。
私はこれまでランスやコンタドールと一緒にやってきました。アンディが、ツールに勝つ才を持っていることに間違いはありません。この先も最大の敵になるコンタドールを、私はよく知っています。私に任せてくれれば、アンディを勝たせますよ。
・・というアピールをしたら、敗北直後のベッカには効果てきめんだったのでは。

「プロ野球では、成績が悪いと、監督が責任を問われて、すぐ首を切られる。決めるのは、球団フロント。サッカーは、詳しく知らないけど、似たような感じじゃなかったっけ?監督はコロコロ代わる。内部でしょっちゅうドタバタしている。F1チームもそう。現場のトップやチーフエンジニアは、戦績によって更迭されるのが普通だ。
ベッカは、サッカーチームのオーナーだ。自転車RRには、長年関わってきたわけじゃない。もしかして、今度のことも、『サッカーチームの運営と同じ感覚』でやったこと、と違うか・・?」



アンディは、ツールの週末にビジネスマンたちが集合して決めたことを、一方的に押しつけられた。
「自分が一切関知していないところ」で、大勢の人間たちが、「アンディをツールで勝たせる」という名目の元で、浮かれ騒いでいる。
なんだこれは?オレは聞いてないぞ!・・になるよなあ。

私が把握した限り、彼の望みは、「信頼する仲間たちと共にレースをすること」で、今季のチームでは、それが叶っていた。
彼が「こうしたい」と思うことは、通った。アンデルセンは彼の意見をきき、一方的な命令をすることはしなかった、のではないか。
リースは、「命令をする」ボスで、彼の下についた選手たちは、異議があるときも従っていたが、不満も感じた。
そのことを分かっているアンデルセンは、リースと同じようには振舞わない。
というのが自分の想像だ。

アンディにとって、今年のチームは非常に居心地がいい。常に仲の良い友人たちに囲まれ、「うるさいことを言うボス」もいなくなった。
その「この上なく居心地のいい環境」を、取り上げられることになった。ぎゃああ、である。

一歩離れて、頭を冷やして、意見を言えば、「自分たちのやりたいようにやって、結果が伴えば、それでよかったんだけど、伴わなかったからなあ。アマチュアなら何しようが自由だけれど、ギャラを貰ってるプロだから。
ベッカは、何億も払ってる。何億ものギャラを貰っている以上、それに見合う戦績を出さなければいけない、ということさな」

昨年まで、彼は、「ツールで勝たなければいけない」という責任を、背負っていなかった。
周辺は彼にプレッシャーをかけなかった。彼は、そういう環境を享受して過ごしてきた。
今年、それが変わった。本人も、意識が変わったようにみえたときもあるが、ツール前後の言動を見る限りでは、「なんとしても今年自分が勝つ」という意識は相変わらずなかったように受け取れる。
「今年ダメでもいいさ、来年もさ来年もある。フランクが勝てるならその方がいい、先の長さが違うからね」が本心だったようにみえてしまう。(実際の所は判らぬけれど)

今回の事態に、彼がどう対応するのか、これからどうする・どうなるのか。
心配な気分になるのは確かだが、彼は、1人で悶々としているのではなくて、フランク、父ジョニー、多分長兄スティーヴも加わって、一家4人で頭突き合わせて、話をしている、と考えるのが妥当だ。
一家で結束して事態に対応するだろうから、此方が大層な心配をすることはあるまい。

本人が、今、幸せでないことは十分認識できるので、感情移入をすると、気分が沈む。
しかし、自分の内には、「今のぬるま湯の環境では、この先も勝つ見込みがない。選手として成長しないのではないか」という見方も同時にあって、それが今回の件を100%否定はしない理由になっている。

本人が「勝てないなら勝てないでいい」なら、ああそうですか、で、勝って欲しいと要求や期待はしない。基本はそうなのだが、心の隅には「勝つのを見られたら嬉しい」という気持ちはあるし、「成長するのを見たい」と思う。観客として自然な気持ちだ。

今回の件が、「凶」と出ることは、十分想定している。
そうなったらなったとき、である。

それにしても、今回の動きには、一種の「滑稽さ」を感じる。
ベッカは、アンディは「自分のもの」で、ブリュイネールを迎え入れても、自分のチームに変わりなく、アンディが勝てば「自分の勝ち」だと思っている。アンディは、ブリュイネールに「預ける」だけ。
ブリュイネールは、運営の実権を手に入れれば、「実質的に」チームを支配できる、いわば「乗っ取った」みたいなもので、「アンディを手に入れた」と思っている。

両方ともが、「アンディは自分のもの」と思っているような。
妙な図式が出現したものだ。こんな話、他にあるかいな。
更に、アンディはというと、大人しくおっさんたちのコマになる「従順なお姫様」ではない、むしろ「じゃじゃ馬」だと思うのだが、判ってるのかね、おっさんたちは。

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興味深い記事が出た。
Cycling deal off to intriguing start (ESPN 9/12)

アメリカ側からの視点で、RadioShack's chief marketing officer, Lee Applbaum、ランスのエージェント兼 CS&E founder and partner Bill Stapleton、Trek's director of global marketing, Dean Goreといった、アメリカ側の当事者たちからのコメントを得て構成した記事。(ヨーロッパ側はなし)
私の関心点を射たものなので、助かる。

レディオシャックがなぜ、ルクセンブルク人がオーナーのチームをスポンサードするのか?という疑問を持ったのは私だけではなく、アメリカ人も同じだった。
更に、捜査対象になっているランスとブリュイネールとの関係継続はリスクではないか?という点も指摘している。
確定的な回答は得ていないが、レディオシャックのスタンスは、なんとなく伝わってくる。

ステイプルトンによれば、2つの組織の最初の会合が行われたのは、ツールの最終週の週末のパリで、ランスも出席していた。彼はこの提唱者だった。
話をもちかけたのがCS&Eであったことを、2つのスポンサー、Applbaum(レディオシャック)とGore(トレック)は認めている。

記事の書き手の理解は、「勝者になりたい者同士が集まって、こうすれば勝者になれるぞ、関係者全員にとっていい」という結論になって合意した、というもの。
彼等は、この合併に、互いに自分のメリットを見出して、満足した。

ひとつの記事を鵜呑みにはしないので保留はつけるが、ほぼ筋道が立っていて、納得のできる話が、浮かび上がってきた。
今回の件は、「合併」と呼ぶのが適切だ。
片方が消える「吸収」ではない。実質的に保持する部分と失う部分とが、両方にある。両者はそれを納得して、合意した。

・・ここまでで、「個人の意見として」ぐちゃぐちゃ(どころかぎゃあぎゃあ)言いたくなることがあるが、事実の把握をもう少し進めるまで我慢する。

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●3つめのグラン・ツール

3つのグラン・ツールのうち、一番うまくいった、といっていいと思う。
1つめのジロは、第4ステージで去った。
ツールは、総合優勝という目標を達成できなかった。(このツールの戦績が、チームに雇われた人々に、リストラという大きな不幸をもたらした。・・まだ確定的な結論にはしないが、この解釈の蓋然性は高いと思っている)

2つのグラン・ツールは、チームに雇われた人々にとって「破滅的な失敗」であった、という見方が成り立つ。
その見方からすれば、3つ目のブエルタは、僅かな救いだった。リストラ実施が確定した後で、チームメンバーの処遇を変える役には立たなかったから。

スタート時に設定した複数の目標は、100%達成はならなかったが、総括すれば、満足してよい結果だった。
とりわけ、第1ステージ・チームTTの勝利は価値があった。
総合10位以内を目指していたフグルサングとモンフォールは、最終的に11位と6位。2人とも10位以内なら万々歳だったから惜しかったが、OKだろう。
何回も機会を逃したベンナーティは、最終週になんとか1勝を挙げ、チームメートたちの働きが無駄に終わらずに済んだ。

●モンフォール

モンフォールがフグルサングより上の順位を取ることは、私が密かに抱いていた予想だった。

フグルサングは、過去2年半見てきた。モンフォールの力の確認をしたのは、移籍してきた今季以降だが、2人を比べると、「モンフォールの方が上」が、自分の見立てだった。

私は、フグルサングが、グランツールの長く厳しい登りをしっかりしたペースでこなすのを、今まで一度も見たことがない。
短い登りや易しい登りはこなす。だが、長いものは、できない。
ツールでは、昨年も今年も、与えられた山岳アシストの役割を果たすことができなかった。

TTは、強い。そして難関・超難関でない山岳はこなせるので、中規模のステージレースには向く。
しかし、難関・超難関山岳が連なるグランツールでは、「上クラス」のクライマーたちについていかれない。

対してモンフォールは、難関山岳を、そこそこのペースで登る能力を持っている。但し俗にいう「自分のテンポで登る」タイプなので、緩急の激しいアタックに対応するのは得意でない。

以上が私のブエルタ前までの認識だった。
さほど厳しくない山岳とITTを終った時点では、フグルサングがモンフォールより上にいた。
ITTでは29秒上回り、短い登りではフグルサングの方がアタックに対応ができ、対モンフォールで少しずつタイムを稼いだ。
しかし、本格山岳連戦が始まると、立場は逆転する。クイーンステージの第15ステージ・アングリルで、1分8秒の差をつけて先着した時点で、モンフォールが総合順位で上に立つ。

チームはスタート時から、フグルサングにアシストをつけて、守らせていた。
彼の方が総合順位が上である期間そうするのは当然だが、難関山岳に入って彼が遅れ始めると、付き添っているザウグが、彼を引きあげる姿が時々見られた。
「フリー」だったモンフォールは、「自分の力で」フグルサングより前の位置にいて、前でゴールし続けた。

2人の最終のタイム差は、1分45秒。
アングリルの1分8秒と、第17ステージの1分13秒。総合優勝争いの決戦の場にもなった2つの頂上ゴールステージでの差が、決め手になった。

モンフォールは、さほどの野心をもってブエルタに臨んではいなかったようだった。
ツールの消耗からどのくらい回復しているか分からないし、15位以内くらいを目安にしていた。
チームTTを先頭でゴールしてマイヨ・ロホを着、ITT後には2位につけたフグルサングの舞いあがった発言とは対照的に、大きなことは全く言わない。

彼は、自分には、トップレベルのクライマーたちと競える登坂力がないことを知っている。総合5位に上がった後、順位を維持できる「甘い」見通しは持たなかった。
順位は、他の選手との相対的なものだ。自分より登れる人が多かったら仕方ない。「これ以上は自分にはできない」所までやったら、その結果を受け入れる。

今回、彼は、「やれる限りのことをして」、その結果が総合6位だった。昨年フランクが5位だったことを思い出せば、上々の上々である。
第3ステージの日に届いた、世界選手権のTT代表に選ばれなかった知らせに失望を隠さなかったが、ブエルタの戦績は、多少の埋め合わせになったのではないか。

関連
2011/06/20 : Tour de Suisse終了

モンフォールの坊やはとても可愛い。と思う。(ファビアンがエプロン姿で料理して給仕した日、モンフォールが家族を伴ってテーブルに着いていた)

Category :  自転車
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今回の件の事実は、いまだに腑に落ちない。
ベッカとブリュネールは、お互いに、「自分の面子を保てる」「自分の負け(失敗)にはみえない」ような言い方をしている。
そのため、「本質的なこと」を把握していない外野の人々は、それぞれ自分に都合のいい、もしくは、深く考えず、こうと決めつけて、一面的な受け取り方(解釈)をしている。
中には、仕事を失う選手・スタッフの身になったり、シュレク兄弟のチームの崩壊(夢の終焉)に失望し、暗い気分になっている人々もいるが、割合が高いようにはみえない。

予定通り15日に発表があるなら、その時点である程度の事実は判るだろう。
それでも、おそらく不審点は残る。
昨年、自分は、「ルクスチームの本質は何か」を、延々課題にしていた。
今年の発足時に一旦完了したが、9か月経ったら、また繰り返す。そういう巡り合わせ、と思うことにする。

現時点で気づいたことをいくつか書く。

・選手
今週のレースの布陣は、残留組と放出組とにグループ分けされている?
<Tour of Britain>
クレンメ、ニッツォーロ、フォイクト、ポストゥーマ、ゲルデマン、クラーク
<カナダのレース~GP d'Isberques>
ルンド、フェイユ、ピレス、ウェーグマン、デニフル、モーテンセン、スタムスナイデル+シュレク兄弟

レキップが報じた放出リストに、ほぼ一致しているのである。
例外はデニフル1人。彼は放出リストになかった。

事実かどうかは、ラインナップ発表時に判る。
当たっていた場合、「放出リストがなぜレキップの手に渡ったのか」
「リークしたのは誰だ?」という話になる。

ブリュイネールの側に、リークのメリットはみつからない。彼等は、まだ完了しない作業があり、発表する時期ではなかった、と思われるから。
ではニガードか?

今回の話がベッカとブリュイネールの間でいつ決まったのか。ニガードがいつ知らされたのか。
この点は、まだ不明だが、ブリュイネールは、かなり早くから動いていたのではないか。
これは、今回の件の本質の理解に関係してくることだ。

・レディオシャック
Chief Marketing Officer, RadioShack Corporation
という人物Lee Applbaumのtwitterをみつける。
9/5の両チームの発表後の記載。

@RadioShack is completely committed to leverage our new team in support of @LIVESTRONG and the global fight against cancer. #28million
9月6日

Great news! Looking forward to working with @thejensie next year. Tremendous ambassador for the @RadioShack brand.
9月9日

フォイクトがアメリカで人気があることは知っているが、彼1人に言及するというのは、これいかに。

このtwitterを知ったのは、クレーデンのTwitterだった。
彼は、ブリュイネールと同じ能天気なノリである。

why are so many people are shocked about the merger from RS & Leopard ??? Each team will be reinforced with good riders. Wach BMC ...??

スベルディアは、離れていく多数のチームメートやスタッフに対する気配りをしているのに、おやおやという気もするが、こういうノリだから、ブリュイネールの下にいて、アシスト稼業が務まるのだろうか。
彼は、ブリュイネールから、こうなると知らされた上で、契約更新したと思われる。とすると、その時期は、合併話が決まった時期の推定の材料にならないか?というのが自分の思いつき。

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チーム(ベッカとブリュイネール)は、まだ発表するつもりがなかったが、メディアにすっぱぬかれ、そのままほっておけないので、仕方なく公式発表する、というパターンが続いているようである。

9/8にDR Sportenが、レオパードはフォイクトの契約を更新しない、という記事を載せた。
Leopard Trek dropper Voigt (08. sep. 2011 17.29)

私は、彼の残留を露ほども疑っていなかったが、正式発表はまだなかったから、言い切られて、動揺した。
読み返して、
・情報元の記載がない。
・彼の地元のドイツか、チームの地元のルクスのメディアなら、独自情報を得た可能性があるが、デンマークは可能性が低い。
・先日のベッカの発言の中の、「今季25人中、1年契約がフォイクトなど5人いて、枠は30人だから、10人とることができる」という箇所は、「1年契約の選手は放出する」=「フォイクトも放出する」と解釈することが可能。他の情報を集めていれば、ベッカが2年契約の選手も切ったことが判るが、深く考察をしないメディアが、こういう記事を書くことはありうる。
・事の本質に戻れば、フォイクトの放出をシュレク兄弟が受け入れることは、考えられない。ブリュイネールは外したかったとしても、シュレク兄弟が呑まない。
結論=信憑性は低い。他のメディアを待とう。

翌朝(2011-09-09 09:02:00)、ルクスのLe Quotidienが反応した。
「契約を更新した」と断定。
Cyclisme: Voigt repart pour un an!
事実だけを伝える短い記事でなく、「嬉々とした」長い記事を書いた。
彼は人気のある選手であり、ここまで書いて、もし間違いだったら、顰蹙どころでないので、確実な情報を入手してのこと、と判断していい。

同日夕刻(9 September, 2011 - 16:21)、チームが公式サイトで発表した。
Jens Voigt Renews Contract

ここまでで判ること
「依然として、ルクスチームに関しては、ルクセンブルクのメディアの信憑性が高い」
100%ではないが、重要な点に関して、事実を大きく外していることを書くことは多くない。
煽り度が低く、かつ応援する(支持する)スタンスなので、情報のスピーディーさには欠けるが、誤った情報を伝えることが少ない。

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●ニガード

長く黙っていたニガードが、少し喋った。
メディアが盛んに広めた2つの件を、否定している。

解雇の理由は「スポンサーをみつけることができなかったこと」という説は、当たっていない。
「スポンサー探しは、私の仕事ではなかった。私の仕事は、チームを構築し、チームのアイデンティティを作成し、すべての要素を取得することだった。
私がプロジェクトに参加したとき、ベッカの側から、プロジェクトのための保証があった。スポンサーやスポンサーを得るビジネス面は、常にベッカ側だった」

落ち着いて考えると、この発言の信憑性は高い。私は昨年、このチームの話が出たときから、情報を必死で追っていた。
ニガードが任された仕事は、チームをゼロから構築することで、スポンサーに関することは含まれない、ベッカが資金の保証をした、というのは、腑に落ちる。

Nygaard: Jeg føler mig ikke ramt (Ekstra Bladet 9/8)
紹介記事:Nygaard says sponsor search was not his responsibility (cyclingnews 9/8)

「グリーンエッジへ行く」という説も否定している。
彼は今、合併によって仕事を失った選手たちの契約の確保に取り組んでいる。

「私は、彼らに対して道徳的義務を負っていると思う。契約をしたのは私だ。だから、今私はそれに集中している。この仕事が終わるまで、私も他の仕事のことは考えない」

Fyret Leopard-direktør afviser job-rygte (Ekstra Bladet 9/8)

●アンデルセン

残留を明言。
ブリュイネールが来ることで、スポーティングディレクターのトップから降格されるが、受け入れる。
"I will be on the team. That's for sure. Frank and Andy asked me to stay, "he says.

Fusion ingen mirakelkur for Schleck-brødre (spn.dk 9/9)

・関連記事
Bruyneel and Becca speak out on new team (cyclingnews 9/8)
Q & A: GreenEdge financier Gerry Ryan (cyclingnews 9/8)

Enttaeuschung bei den Fans (Tageblatt 9/8)
ルクセンブルク世論の多数は、合併に失望。



連日、色々なこと(推測、解釈、評価)を次から次に思いつくが、材料がまだ少ない。

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●ブリュイネール

ブリュイネールが自身のブログに記述した。(本日付)
An Exciting New Development
アンディをツールで勝たせる目標に向かってモチベーションバリバリ。
とっても楽しそう。

ツイッターから辿ってブログを読んでから、サイトのトップページを見た。
口あんぐり。
アンディの顔写真がデン。
あの~、今日時点ではまだ他チームの選手では・・

これだけでは終わらない。
背景画面には、マイヨ・ジョーヌを着たランスとのツーショットが浮かび上がる。
・・なんだこりゃあ。
暫くすると、今度はコンタドールとのツーショットが出現。
・・これからこの人と付き合うのか・・

●アンデルセン

Kim A. fortsætter i Leopard Trek (Ekstra Bladet 9/8)
ベッカは、アンデルセンの残留がすっきりまとまったかのように喋ったが、そんなことはないことを、アンデルセンがEkstra Bladetに喋った。(各々の地元メディアに喋る)

彼は、噂が出てから今まで、とぼけていたのではなく、まだ、今回の件を完全に了解して落ち着いてはいなかった、のだった。
彼が残るのは(まだ詳細について合意しておらず、迷っているとも発言しているが)、シュレク兄弟から、残ってくれと懇願されているからだろう。

この記事は、少々不安を呼び起こす。リースとの間で起きたことと同様のことがまた起こった可能性がなくもないか、と。
でも「デンマーク人の作った記事だから、割り引く」ことにしよう。

Ekstra Bladetには、ニガードの発言も載った。
デンマーク語の和訳を作っていたら、cyclingnewsに英訳が載った。
時間を追うごとに記事が次々出てくるので、一旦切り上げる。



・追記

ベッカの言葉には、事実と「嘘」とが混ざっている。
注意して判断しないといけない。

メディアの書く「こうと断定した」記事も、事実と嘘とが混ざる。
先ほどみつけた一つの記事に動揺しているが、騒ぐのは裏をとってからにする。

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フラビオ・ベッカが、ルクセンブルクで複数のインタビューに応じ、語っている。

Flavio Becca : «Je m'investis à fond!»(Le Quotidien 9/7)
フランス語の文章で、おおよその理解が可能。

RTLのビデオインタビューは、cyclingnewsが紹介した一部分が理解できる。上記の内容と同じではないが骨子は共通していて、矛盾することは言っていないようである。
Becca confirms Nygaard's departure from Leopard Trek (cyclingnews 9/7)

今回の件の事情はそういうことか、そして、彼が何を考えているのか、初めて、知った。
これまで、ベッカの言葉は、此方にほとんど伝わってこなかった。チームがスタートしたとき、オーナーとして何かコメントするかと思ったのに、何も言わなかった。
外向きに喋らないから、真意は伝わらない。メディア、特に外国のメディアの中には、これまで随分妄想逞しく書いていた所もあった。

・合併ではない。レディオシャックが消滅し、レオパードを強化する策

まず最初に、今回の件について自分が9/5に書いた理解「誤り」だったことを記しておきたい。
9/5のレキップの記事の辻褄が合うので、事実と思ったのだが、事実は、9/3の自分の理解(腑に落ちない点があるが、こうなのか?と書いたもの)に近かった。
レキップとガゼッタが最初に報じた内容が事実に近く、レオパードが終了するというレキップの記事は、こう書けば反応する、と炙り出そうという囮り記事だったのでは?と今になると思う。

彼の発言から、訂正を兼ねてまとめると、
レオパード・トレックは、チームとして継続する。
ライセンスを保有するのは、これまでと変わらず、ベッカの保有するLeopard S.A.。
チーム名はスポンサー名に変えるが、運営会社としてのレオパードの名は存在し続ける。

チーム・レディオシャックは、今季で終了する予定だった。ライセンスを保有するCSE Pro Cycling LLCは、来季ライセンスを継続する意志を持っていなかった。
レディオシャックとニッサンは自転車RR界にコミットし続ける意志があったので、レオパードが、スポンサーとして迎え入れた。

ブリュイネールは、競争力のあるチームとシュレク兄弟を率いることにずっと興味を持っていた。そのことを隠さなかった。

キム・アンデルセンは、2012年のチームに歓迎する。彼はブリュイネールと共に働くことを喜んでいる。

選手に関しては、少し口を濁している。
別の複数の情報を合わせて推測すると、
両チームが契約済の選手から30人をセレクトし、セレクトした選手には通達済みだが、公表時期を指示するまで、緘口令を敷いてある。
放出する選手に対しての通達は、9/5時点では済んでいなかった。
この作業をする前にリークされ、噂が広がったので、9/5に一部を発表した。

30人枠外になった2年契約した選手には、来年分のサラリーは保証される。だがレースはできない。弾かれる選手たちは、そういう理解をして、来季走るチームを探している。
・・以上、私の推測。

・自転車は長期のプロジェクト

Le Quotidienのインタビューの冒頭で、今回の変更の理由は、今季のチームの弱点は指導者を欠いていたこと、と判断した、と述べている。
ガゼッタが書いた通りで、彼は、今季、ツールも春のクラシックも勝てなかった結果を見て、改善策の手を打った。

意見は色々あるだろうし、彼の決定が効を奏するか、それとも逆か、結果が出るのは先だが、今年のチームは、適切な指導者を欠いていた、という見方には、私も同意する。
アンデルセンは、元々、チームを率いる意欲を持たず、ディレクターの役割でいい、と発言していた。だから、ブリュイネールの下につくディレクターでいい、と受け入れたのだろうと思う。
「大きな責任を背負うのが好きでない」タイプなのではないだろうか。アンディやフグルサングと同じで。

2012年の夢は?という問いに、「パリ~ルーベの勝利」と返答している。
ファビアンにプレッシャーがかかるが、同時に、それが可能な体制を作ることがブリュイネールに求められるだろう。

自転車RRは、長期のプロジェクトになると思っている、そして、いつかフランクが、チームで重要な役割を担うことを考えている、と先のことに言及している。
それは、私が思い描いたこと。このチームは「そういうチーム」だろう、と。

・関連記事
Lequatre on the hunt for new team after Radioshack/Leopard Trek merger news (velonation 9/7)
Dutch pair uncertain of future after announcement of Leopard Trek-RadioShack merger (velonation 9/6)
Cancellara quits the Vuelta to prepare for the world championships(cyclingnews 9/6)
Feillu in the dark over Leopard Trek-RadioShack merger (cyclingnews 9/6)
Mortensen dybt forbløffet (ekstrabladet.dk 9/6)

Zubeldia gives cautious welcome to RadioShack-Leopard fusion (cyclingweekly 9/6)

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レディオシャックのリリース
レオパード・トレックのリリース

・2012・2013年、レディオシャックとニッサンが、レオパード・トレックに、スポンサーとして加わる。
・チーム名は、RadioShack-Nissan-Trek Professional Cycling Team。
・プロチームライセンスは、レオパードが保持し、本拠はルクセンブルク。
・運営を担うのは、マーケティングを(レディオシャックの)CSE Pro Cycling LLC、レースをJohan Bruyneel Sports Management。
・チームは、LIVESTRONG活動を継続する。
・選手は、カンチェラーラ、シュレク兄弟、フグルサング、ベンナーティ、ワグナー
ホーナー、クレーデン、ブライコヴィッチ、ブシェ、オリヴェイラ、スベルディア、キング、サージェント(ネオプロ)
・詳細は9月15日に発表する。

・千差万別
人々の受け取り方が、面白いくらい千差万別。

ルクセンブルクメディアは、レオパードのリリースの文面を受けて、「ルクスのチームは、レキップの書いたように消滅はせず、存続する」とする記事を書いた。
言われてみれば、彼等にとっては、現場の指揮官が「デンマーク人」から「ベルギー人」にチェンジすることは、決定的な違いではないのである。
ベッカはオーナーのままで、国籍はルクセンブルクのままであれば、今までと変わらない。
はあ、なるほどね、となる。
もっといえば、「エースがシュレク兄弟でさえあれば」、サクソバンクでもレオパードでもレディオシャックでも、どこでも、「うちのチーム」なので、どうなっても、ぐちぐち言うことはないのかもしれない。・・前向き思考でいいのでは。

能天気でいられないのは、切り捨てられる側である。
ルクス以外の他国メディアは、未発表の、所属する自国人選手の来季はどうなるのか、という観点をこぞって取り上げた。

レディオシャックのリリースを読むと、来季以降、このチームの「方向性」をどうするのか、やはり疑問を抱く。
とりあえず15日を待とう。おいおいブリュイネールが色々喋るだろう。

・モンフォール
休養日に、モンフォールが彼の地元メディアのインタビューに応じた。
Mon avenir n'est pas en danger (RTBF 9/5)
(My future is not in danger)
当たり前だが、チームの雰囲気は重苦しく、休養日が台無しになったという。
彼個人は、残留組であることを示唆している。
「多分、数日後には(合併に関する)情報が出ると思う」と言った日の深夜、レオパードがリリースを出した。

この人は、「自分の限界を知っていて」、限界を超えないようコントロールする冷静さと粘り強さを持っていると思う。
どうぞあと6日間、アクシデントなく、うまくいきますように。

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人は皆「自分だけは死なない」と思っている -防災オンチの日本人-
人は皆「自分だけは死なない」と思っている -防災オンチの日本人-山村 武彦

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「こんな人に読んでほしい一冊です
・自分だけは大丈夫だと思っている人
・自然災害の前では何をしても無駄とあきらめている人
・備えようと思いつつ何もしていない人
諦めと根拠のない楽観を捨てれば災害を減らす方法はある」

はい。私もこれです。
というわけで読んだ。

一度読んで、「図星だ。肝に銘じよう」と思う。
しかし、暫く経つと、忘れて、元に戻る。
数か月おきに読んで、注意を喚起するしかないのかもしれない。

本書は、阪神大震災から10年経ち、災害の記憶が風化して、防災意識が低下していた時期に、警鐘として書かれた。
災害に面したとき人が陥る心理状態を指摘している。



「知っておくべき人間の本能」

・人は都合の悪い情報をカットしてしまう

禁煙できない喫煙者が肺がんになる可能性を無視して「喫煙者でも長生きする人はいる」と思い込むように、人はやらなくてはならないのにできないとき、自分を正当化する事実を作り上げ、危険信号を無視する。
防災についても同じだ。危険が感じられないとしたら、それは自らがシャットアウトしているに過ぎない。日本は災害列島であるということは紛れもない事実なのだから。

・人は「自分だけは死なない」と思う
自分だけは地震や災害があっても冷静に対応できると思っている人がいる。しかしその確信の多くは楽観的な願望に基づいた根拠のないもので、実際に災害に会ったとき人は動揺し、普段では考えられないような行動をとってしまう。
自分だけは大丈夫だと思わずに、謙虚に対応する姿勢が大事なのである。

・実は人は逃げない
人が逃げるには、「危険だ」と認識する必要がある。しかし、現代人は、認識をオンにする心の非常スイッチが入りにくい。
テレビやインターネットなどで災害時の様子を見聞きしていた人はあたかもそのことについて知っているつもりになってしまい、災害時でも現場の状況より先入観を優先してしまうことになる。

・パニックは簡単には起こらない
一般的に災害が発生すると人間はパニックに陥ると信じられているが、それは間違いである。
今は昔と違って情報過多の時代なので、ひとつの誤報やデマでその場の全員がパニックに陥るケースは少ない。
最も危険なのはパニック神話を恐れるあまり、持っている危機情報を公開しないことである。
正しい情報が入ってこないと分かったときに、本当のパニックは起こる、

・都市生活は危機本能を低下させる
便利な都市機能の中で、努力せずとも食料や衣料品が簡単に手に入る生活に慣れてしまうと、人間に生まれつき備わっていたはずの危機本能がいつのまにか退化してしまう。
また人工的な環境の都市生活を続けていると、自然の恐ろしさ・破壊力に対する想像力が働かなくなり防災意識が低下する。

・日本人は自分を守る意識が低い
たとえばスイスやアメリカでは万一に備え冷蔵庫に大量の食糧を備蓄する意識が市民に定着している。
しかし、コンビニを冷蔵庫代わりに使う現代の日本人は、自宅には何の備えもないことが多い。
日本の危機は災害列島であることよりも、その危険な状態を無視し危機管理の本能をいつまでも持たない日本人の心にある。


同種の注意喚起本、もう一冊。

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More rumours around Leopard Trek-RadioShack merger (cyclingnews)

レキップが、本日付けで新たな記事を掲載した。
他にも情報が出回っていて、要旨は、「レオパード・トレックは終了する」、すなわち来季継続するチームの運営母体はレディオシャックで、ルクスのチームは、解散(消滅)する。
シュレク兄弟他の主力選手複数がレディオシャックへ移籍し、ベッカは、レディオシャックに資金をある程度出す。

最初、合併という言葉が出回ったが、そうではない。昨年、サーヴェロが終了して、主力がガーミンに移動したのと似た感じではないか。
噂話の、自分が釈然としなかった部分は、これで辻褄が合って、解決した。

ルクスチームが1年で崩壊するというのは、私があらかじめ予想(覚悟)していた事態ではない。だが、過去に集積した情報からすると十分起こり得る事態と納得するし、驚くことでもないので、立ち直りも早い。
ちょうど1年前も、延々ぐちゃぐちゃして過ごしたので、免疫がついているのだろう。

当事者たちは大変だと思う。・・でも、しょうがないよなあ。
一番どっぷり暗くなっていそうなのは、立場と性格上、フランクではないかと思うが、このプロジェクトに乗ったのは本人の選択だから、結末の責任も本人が負うもの。子供じゃないんだから。(最近使う決まり文句)

物事は、常に自分に都合のいいように進むものではないのである。
1年で潰えたけれど、夢をみられてよかったんじゃないのかなあ。・・そんなことないか。たった1年じゃ。
私は、楽しい1年を過ごせたからいいのだけれどね。

・・フランクは、ツールの表彰台にアンディと一緒に上がれて満足だったんじゃないのかな。
自分には、今年のLEOPARD TREKのツールは、フランクのためのツールだったように見えるので・・

アンディは、くよくよ考えてもしょうがない、とケロリとなれるたちの人だから、心配無用。
ブリュイネールの所に行くことになったのも巡り合わせで、一度やってみていいんじゃないだろうか。
どーーしてもアカン、となったら、そのとき考えればいい。

但し、兄弟はいいとしても、彼等を信じてチームに参加して、巻き添えになった選手たちが気にかかる。
今になると、オグレディは、よかった。グリーンエッジ発足のタイミングがちょうど合って、よかった。

ファビアンには、フランクが、ごめんと頭さげてそうな気がする。
皆夫々、自分で、一番いい(来季の選択肢は狭まっているから「まし」という程度だが)と思う道を選んでもらうしかない。
誰が一緒に行くか正確なことが判るのは、もう少し経ってからだろう。

昨年、ミルラム、サーヴェロが消滅して、やむをえず行き先を探し、1年後、またチームが消えるという目に合った選手・スタッフが複数いる。
スター選手はどうにでもなるが、それは一部で、毎年職探しを強いられる立場はたまらんと思う。



別の観点。
ブリュイネールは、どういう気分なのだろう。
アンディでツールを勝てる、と思っているのだろうか。
この点に、かなり興味がある。

私は、ランスとコンタドールを知っている彼から見たら、アンディは「勝てる器でない」と評価しても不思議ない、と思っていた。
勝利に対する執念がない甘ちゃんで、そのくせ、「こうしろ」と言っても、言うことをきかない。リースもそれに手を焼いた。

それとも、おもしろい、この未熟者を、自分の腕で勝たせてみせようじゃないか、とモチベーションが湧くとか、そういうのもありかなあ?
ランスを再び失った今、他にコマを持っていないわけだし。
今回の話をベッカからもちかけられて、勝算があるとのり気で受けたのか、それとも成り行き任せのダメ元なのか。さて。

もうひとつ。
レディオシャックに在籍する選手たちにとっても、今回の件は大激震ではないだろうか。
「シュレク兄弟がアシストを引き連れて」やってきたら、環境が全く変わる。
脱出したくなる人がいても不思議ない。

クレーデンとホーナーが契約を更新した、という記事を読んだ記憶があったが、確認すると、「ブリュイネールがそう言った」という記述だけなので、事実かどうか定かでない。
Brajkovic, Klöden and Horner renew with Team RadioShack(velonation 8/1)
ブライコビッチも挙げられているが、彼は残るのが本人にとっていいかというと・・



昨晩のアングリルに大歓びして、ブエルタの話題を書こうと思ったのに、こちらの話題が進展してしまい、棚上げ。

この件がブエルタにいるチームに及ぼす影響が心配になっている。
折角ここまでうまく進んできたのに。

第2・第3バイクカメラが転倒して後続の様子が判らず、ゴールを睨みつけ、ウィギンスグループの次にモンフォールがやってきたのを認めた瞬間、心の中でガッツポーズした私。



・追記

上記記載の解釈は「誤り」であったことを後日に認識し、訂正。

2011/09/06 : 両チームから正式発表
2011/09/07 : ベッカが語る

その後も、逐次追加・訂正中。

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Kim A. om Leopard Trek: Det går godt (sporten.dk 9/2)
「ブライアン・ニガードは、複数のメディアからの接触の試みにも関わらず、沈黙を続けている。アンデルセンは彼を助けることができない。
『ブライアンの状況についてはコメントできない。彼はオフィスにいるから、電話して話せるかもしれないよ』とキムは言う」

Riders worried about possible ‘Leopard-Shack’ fusion (velonews 9/2)
記者は、両チームの関係者複数にアプローチし、ノーコメント・知らない・判らないという反応がほとんどの中で、ぺらぺら喋ったのがヤコブ、と推測できる。
ここから判ることは、「彼は安泰」。



報道と現状からして、合併話は事実だと思う。
ただ、まだ自分が了解できていない点がいくつかある。

合併という言葉が流布しているが、実質的には、どちらかがメインの吸収になる、と考えるものではないか。
運営母体はどちらなのか?
国籍登録は?
ルクセンブルクのTageblattは、レオパード側(Leopard S.A.)とする記事を載せた。これは、「我国のチームが消えてほしくない」という彼等の願望である可能性があり、真に受けられない。

レキップとガゼッタの記事の原文を読めず、引用しか判らないのが痛い。
引用記事では、マネージメントをブリュイネールと彼の率いるスタッフが担当する、と伝わっている。
レオパードの現在のマネージメントスタッフは排除される。が、運営会社は、ベッカが保有するLeopard S.A.で、チームのオーナーはベッカだと?

それとも、レディオシャックのオーナーも出資をして、共同で持つのか?
レディオシャックのオーナーは誰だ?

レディオシャックはそもそも、ランス・アームストロングが、自分がツールで勝つために立ち上げたチームだ。
だから、彼が昨年を最後のツールと決めたことで存在意味がなくなり、消滅するという見込みもあった。
その通りに、このチームは終了して、ブリュイネールは、監督としての手腕を買われて、新たなチームに行く、という、彼が過去やったことと同じことを繰り返す、ということか?

この理解はスムーズだが、ひっかかるのは、スポンサーの件だ。
ガゼッタは、レディオシャックがスポンサーを継続し、チーム名はRadioShack-Trekと書いたという。
レキップとガゼッタは、今回の合併の理由のひとつは、レオパードの「経済的問題=スポンサー問題」だと主張している。
ベッカは、運営費をずっと負担し続けるつもりはなく、スポンサーを欲しい。だが、1年目のマネージメントスタッフ=ニガードは、スポンサー獲得のミッションに失敗した。
欲しかったのは、ブリュイネールというツール9勝の監督だけでなく、レディオシャックというスポンサー。

これで話の辻褄があうということらしいが、アメリカの家電量販店のレディオシャックに、オーナーとエースがルクセンブルク人のチームをスポンサードする意味があるのか。これが腑に落ちない。
彼等が金を出したのは、「アメリカン・ヒーロー、ランスのチーム」だったのではないか。
ブリュイネールがトレックの力も借りて、丸めこんで、金を引き出すことに成功した、ということなのか。

また、レディオシャックの下部組織のトレック・リブストロング・U23はどうなるのか。
チーム・レディオシャックの公式サイト
Trek-LIVESTRONG U23のオーナーはランスで、今回の合併の利害関係者に含まれている。彼は、「現在、事実を知っている人間の1人」とみていいと思う。

回答が明らかになるのは、暫く先か。


個人的には、この話は事実でない方が有り難かった。
推測では、選手のコアはレオパード側で、「レースの見た目」には、大きな変化はないだろう。

だが、チームは、選手だけで成り立っているのではない。スタッフを合わせて、チームだ。
スタッフがブリュイネールグループに入れ換わるということは、「今年作ったチームが、たった1年で瓦解する」ことを指す。
チームに所属する選手・スタッフの誰もが望んだことではないと思う。私もだ。

尚、選手数について、レオパードが27人、レディオシャックが13人、合計40人で、1チームのマックスは30人だから10人オーバーという記述が流れているが、このカウントには疑問がある。
レオパードは、今季25人中、ウェイラントとオグレディのマイナス2が確定。契約年数を、すべて把握はしていないが、全員が複数年ではなく、1年契約の選手もいたと記憶している。とすれば、来季契約分は、レディオシャックからの移籍2人を足しても25人を超えない。27人ということはない。

このチームの1年目が、「戦績上うまくいかなかった」ことは、事実だ。
春のクラシックもツールも、ひとつも勝てなかった。
私個人は、「新規に立ち上げたチームは、1年目からうまくはいかないもの」と最初から思っていたから、「我慢する範囲内」という意見だ。
だが、チームオーナーのベッカが同じようには思わないことに異は唱えない。

それは、「立場が違う」ということだけでなく、私自身も、ニガードとアンデルセンのマネージングに少々の疑問を抱いていることを否めないからだ。
春のクラシック及びツールに勝てなかったことの主な責任が彼等にあるとは思わない。特にシュレク兄弟に関しては、専ら兄弟自身の責任だと思っている。

言うとすれば、シュレク兄弟の自由(勝手)にさせていることが問題で、彼等を上手くコントロールできる人間がいたらもしかしたら違うのではないか。
今のままニガードとアンデルセンに任せていたら、多分アンディは来年もツールには勝てない。
私は、「多面的に」考えることをするので、こういう意見も、思い浮かぶ。
(「いいさ、勝てなくたって。本人のやりたいようにすれば」と現実ありのままを受け入れるのが基本のスタンスであるには違いないが)

だから、今回の話を頭から否定はしないが、歓迎もしないのは、「アンディとブリュイネールがうまくやれるか」という疑問が巨大であるため。
私は一応ランスに惹かれていたから、ブリュイネールについては、本も読んで(「ツール・ド・フランス 勝利の礎」)、多少の知識はあるつもりでいる。
「あの~~、貴方、ヨハンのことをちゃんと知ってて、その上での判断ですか・・?」とベッカに聞いてみたくなる。
・・大喧嘩が起こっても、不思議ないと私は思ってますが。

レオパードの選手たちは、ブリュイネールをボスに持つということを了解して昨年契約にサインはしていない。
たった1年でマネージング体制が変わることを肯定的に受け取る人はいないだろう。

といっても、悪いことを考えても仕方ない。
やってみなければ判らない。そう思うことにする。

最終的には、現実ありのままを受け入れましょう、というところに落ち着く。でも、何も考えないわけではない。
チームが消滅するという望ましくない事態は、HTCひとつで終わってほしかった。
報道されているように、今回の件の大きな要因がレオパードのスポンサー問題であったのであれば、「強いチームでもスポンサーを得られない」現状があまりに露骨だ。
UCIポイントランキングで、現在、レオパードは1位、HTC4位。レディオシャックは8位である。

レオパードがスポンサー問題を抱えているという点は、チーム側はずっと否定しているが、昨秋、アンディが、「うちのチームは、ハイロード(HTC)やスリップストリーム(ガーミン)と同じ手法」と喋った。
スポンサーなしでオーナーがずっと資金を注ぎ込むパターンではない、ということを窺わせないか。

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Trek afviser ikke gigantisk cykelfusion(sporten.dk 9/1)
(Trek does not reject giant bike fusion)

sporten.dkが、トレックのCEOにコメントを求め、返答を得た。
「現時点では、合併の可能性の噂にはコメントしたくない」
この返答は、イエスを意味する、と解釈するのが妥当であろう。

sporten.dkによると、TrekのCEOのJohn Burkeは、今年のツールの第20ステージITTの会場のグルノーブルに来て、ベッカと一緒に居た、のだそうだ。
そして、アメリカ資本の進出によって、現在レオパードに在籍するデンマーク人のディレクター2人、選手4人の来季の保証はないとの見方を記している。

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デンマークメディアがLEOPARD TREKに関する話題に熱心なのは、マネージングを担当する2人がデンマーク人であるため。
2人への接触を試みていたEkstrabladet.dkは、 キムからコメントを得ることに成功した。
Kim A. forbløffet over fusionsrygte(8/30)

キムはシュレク兄弟たちと共に数週間アメリカに滞在していて、30日にヨーロッパに戻ったところを捕まった。
勿論、「知らぬ存ぜぬ」だが、ガゼッタの流した話では、彼はチームに残るとされている。事実なら、落ち着いて対応することが可能だ。
チームを去ると書かれたニガードが雲隠れしていることが、目下、噂の信憑性を高めている一番の点。

とはいえ、落ち着いて考えると、この話には、いくつかの疑問点がある。
私の読むことのできた報道は、専ら、レオパード側の事情を記している。私も、レオパードのことは、ある程度把握している。
しかし、レディオシャック側の事情には疎い。そして、報道も、シャック側の事情を検討したものをまだみていない。

成立しそうな要素を探せば、いくつもみつけられる。だが否定しようと思ったら、そちらの要素もある。
話合いはあった、だが最終合意に至ったのかどうか。・・そういう可能性もあるかもしれない。

肯定する要素の一つ。
移籍市場でのレディオシャックの状況は、「このままで来季闘えるか?」という疑問を生むに十分。
クレーデンとホーナーは契約更新が発表されたが、ライプハイマーはクイックステップへ移籍する。(ホルムが喋った
そして、クレーデンは、シュレク兄弟とは「友達」、というのが私の認識。