南の国の太陽、空の色の獅子

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●LEOPARD TREK team presentation

RTL / 写真
Luxemburger Wort / 写真
Tageblatt

写真から発見する点が色々。
「おや」(アンディのGF)とか「ギャッ」(ヤコブの髪)とか「ん~」(ヤコブの肩の筋肉の付き具合)とか。

・メンバーの構成
<国籍>
ルクセンブルク2、ドイツ2、ベルギー、オランダ、スイス、デンマーク、オーストラリア各1。
ヨーロッパの地図を頭に浮かべて、ぬりえ宜しく潰してみると、ルクセンブルクを中心に見事に地続きで繋がったエリアで、離れた所はひとつもない。(除くオーストラリア)
http://www.cyclingnews.com/tour-de-france/start-list

<年齢>
26、26、28、28、30、30、31、37、39
前年のサクソバンクは、25の経験の少ない若い世代と、30過ぎの世代の2つに分かれ、選手としてピークの20代後半の年代層がいなかった。それに比べるとバランスがとれている。
そして、3年連続でエースは最年少。(お兄様方、今年も宜しく。面倒みてやって下さい)



・兄弟一緒のインタビュー
"C'est bien qu'Alberto soit là"(eurosport.fr 6/28)

・モンフォール
HPに、ファンからの質問に対する回答を載せていた(6/27付)。その中からの話題。
・これまでのレースでのルームメートは、ヤコブ。
・チームの中で話すことが多いのは、フランク。
・以前にも読んだことがあるが、この人は、自分をアシスト向きと思っているらしい。多分、ガツガツしたところがない。そういう気だてを、シュレク兄弟は買ったのだろう。

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Stuart O'Grady : «J'ai tout vu, j'ai tout connu»(Le Quotidien 6/28)
素晴らしいインタビュー。あとでもう一度読み直して噛みしめたい。

Ensemble on peut faire de belles choses. Si Fabian va là, si Jens Voigt va là, si les frères Schleck vont là, c'est fini…
機械で英訳
→Together we can make beautiful things. If Fabian is there, if there is Jens Voigt, the Schleck brothers so go there, it's over ...

Brian Nygaard on Tour de France: ‘It’s not just Andy versus Alberto’(velonews 6/27)
これは流し読み。



【コンタドール事件】迷い

「原因は肉なのか」の事実認識は、いまだに迷う。あるときには片方に傾き、そうかと思うと、翌日、反対側に傾く。どちらかに定まらず、揺れ動いている。

クロに傾かせる要因のひとつは、「状況説明の不自然さ」である。

報道によって此方に伝えられた、コンタドールの状況説明は、こうだった。
2度目の休養日、ブエルタのオーガナイザーからの差し入れの肉を、チームのシェフが調理し、チームの選手たちが食べた。
一緒に食べた選手たちのうち、食事後にドーピング検査を受けたのは、コンタドールだけだった。
チームの中で検査を受けたもう1人のヴィノクロフは、この日、一緒に食事をせず、その肉を食べなかった。

オーガナイザーの持ってきた肉はバスク産で、バスク産の肉は、クレンブテロールで汚染されていた可能性が十分ある。クレンブテロールが検出される原因は他に覚えがない。辻褄が合うから、肉が原因に間違いない。

このストーリーをすんなり受け入れた人もいるが、私は、ひっかかった。
何にひっかかったのか。

「チームの出した食事が原因で、彼1人だけが陽性を出した」ことには、「不自然さ」を感じる。

チームの複数人数から検出されていたなら、食物汚染という主張は受け入れられやすかった、と思う。
クレンブテロールというのは、元々は喘息や気管支炎の治療に使う薬で、スポーツ選手の間では、減量して筋肉を増強するために使用されているものだという。
そういう効用の薬物であるなら、「ツール期間中に、チームぐるみで故意に摂取する」ことに意味がないので、考えにくい。

血液ドーピングはどうか。
ツール開始前に、クレンブテロールを摂取し、血中にまだ残っていたときに(うっかりして)採血してしまい、その保存血液をツール期間中に身体に戻す。これをチームぐるみでやって、複数人数から同日にクレンブテロールが検出されるには、同じ時期にクレンブテロールを摂取し、同じ時期に採血をし、同じ時期に戻す、ということをしないといけない。
可能性としては起こり得るが、現実には少し無理がある感じがする。
さすれば、複数人数からクレンブテロールがでたなら、食物汚染の蓋然性が高い、となるのではないか。そういう理屈だ。

現実には、コンタドール1人からしか検出されなかった。提出したストーリーは、「なぜそうなったかという辻褄」は合っている。
しかし、チームの出した食事が汚染されていたなら、チームの選手複数から検出されるのが「自然」ではないだろうか。

他のチーム競技では、そういう事例が出ている。先日、サッカーのメキシコ代表の選手の複数からクレンブテロールが検出され、当事者は食物汚染と主張している、という報道があった。
メキシコは、中国と並び、クレンブテロール検出は食物汚染によるとWADAが認める事例が複数発生している国である。

もう一点。
このストーリーに登場する人物は、「全員、コンタドールの利害関係者」で、第三者は1人も含まれない

全員が、彼が有罪になるのは「都合がよくはない」という立場にいる人間、言い方を代えれば、「身内」である。
全く利害関係がない、とみなせる人物が、1人も関与していない。

このことは、「証言の信憑性」を低下させる。
のちに、スペイン国内の政治家たちが無罪を要求して介入したことが、これに更に拍車をかけることになった。



上記の件は、事件発覚の初期に気づき、いまでも消えずに残っている。
しかし、ひっかかりを感じるのは事実にせよ、では、彼が血液ドーピングをしたという「具体的なシーン」を想像しようとすると、また、首を捻ってしまう。こちらの説にも、ひっかかるものがあるのだ。

「クレンブテロールをツール前の時期に摂取し、採取した血液に残留していた」という仮説だが、ドーピング検査は、レース中だけでなく、365日抜き打ちで行われる。
いつであろうと、禁止薬物であるクレンブテロールを摂取するのは、危険ではないか。故意に摂取をすることがありうるだろうか?

思いつく答。確実性が非常に高いマスキング剤があるなら、できる。痕跡を消せることが判っているなら、使用は可能だ。
今回、検出されたクレンブテロールは、最新鋭の高性能の分析機器を備えたケルンのラボでしか検出されないほどの超微量だった。
検体を送られたのが他のラボであれば、検出されなかった、と伝わっている。

「薬物使用の隠し方」についての深い知識・情報は、我々一般大衆が簡単に入手できるところに公開されてはいない。
自転車RR界の「建前」では、禁止薬物は検査で発見できることになっていて、深い知識を持たない観客は、その「建前」を信じている。

しかし、過去の話を、少し探してみれば、いつの時代も、常に、「発見できないケース」が存在したことは、疑いようのない歴史的事実だ。
EPOは、長い間、検出する方法がなかった。血液ドーピングも、実施の物的証拠は取れない。捜査という方法でしか見つけることができなかった。そのため、開発されたのが、バイオロジカルパスポートという手法だ。

「検出の性能の低さ」という厳然たる事実が存在するゆえに、コンタドールの件の推測は、非常に難しい。

「検査性能の低さ」は、同じ肉を食べ、同じようにドーピング検査を受けても、検出される人と検出されない人がいる、ということもありうる、という想定も生む。
仮に、同じ肉を食べたチームメートも検査を受け、検出されなくても、食物汚染であった可能性を完全に否定はできない、という意味である。

コンタドールの主張には、不自然さはある。だが、事実でないと結論づけることもできない。



但し、事実であったなら、この人は「物凄く運の悪い」人であった、ということになると思う。

順に挙げよう。

・バスク産の肉は、クレンブテロールで汚染されていた可能性が十分ある、とコンタドールの弁護団は主張する。
しかし、中国やメキシコと異なり、バスク、広げてスペインで、ドーピング検査でクレンブテロール陽性反応を出した事例は、彼の他には知られていない。

私は、他の競技を広くフォローしてはいないが、事例が出ていれば自転車界にも伝わってきていたであろうから、ないのだと思う。
つまり、「スペイン産の肉を食べて、検査で検出される」のは「非常に稀」である。

このことは、「汚染肉が存在したとしても、その率は、中国やメキシコほど高くはない」ことを意味している。
ブエルタのオーガナイザーは、その率が高くはない汚染肉を「たまたま」買って、「よりによって」自国の英雄に持って行って、食べさせてしまったことになる。

・ツール中、選手たちは、毎晩、肉をせっせと食べるのだろうか。
これは、チームによって異なると思う。
09年ツールのサクソバンクでは、肉を満足に食べさせてもらえず、出される肉はチキンで、これについて特にファビアンがブーブー不満を言っていた、という話を読んだ。(食事に文句の多いのは、ファビアンとアンディ。・・クリスの話)

2010年のアスタナのメニューは知らないが、牛・豚肉を毎日せっせと食べていたのではないのではないだろうか。
ブエルタのオーガナイザーが休養日に差し入れたのは、いつもとは違う食材だった。
いつもは食べていない食材に、よりによって、禁止薬物が入っていた。

・同じ肉を食べたチームメートは検査がなく、「よりによって」食べなかったヴィノクロフだけが、検査を受け、おかげで、コンタドール1人からしか検出されなかった。
上に記したように、チームメートたちからも出ていた方が、食物汚染という主張は信用された、と思う。
しかし、「たまたま」そうならなかった。

・検出されたクレンブテロールは超微量で、ケルンのラボでなければ、発見できなかった。
検体が他のラボに送られていたら、検出されずにすんだ。しかし、ケルンに送られ、検出されてしまった。

上の事柄のうち、どこかが外れていれば、今の事態にはなっていなかった、と思う。「たまたま」の事柄が積み重なり、物事がことごとく、彼に都合の悪い方に転んだ。そういう話になる。

可能性としては、ありうる。
しかし、こういう文章は浮かぶ。
「グランツールの勝ち星を積み重ね続けている、最強の王者といわれるこの選手は、それほどまで『運の悪い人間』なのか?」

(続く)

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各国国内選手権が終了。
LEOPARD TREK からは、フランク(ルクス)、ファビアン(スイス)、ロベルト・ワーグナー(ドイツ)がナショナルチャンピオンに。

ワーグナーの勝利が一番の成功、サプライズといえると思う。
このチームは、国籍別で、ドイツ人が一番多い。5人のうちゲルデマンを除く4人(ウェーグマン、フォイクト、クレンメ、ワーグナー)が出場した。
スプリントでチオレックとデーゲンコルプを制しての勝利は上々。(グライペルは4位)

ファビアンは、束になってかかってくるBMC(6人)を相手に回して、冷静にレースを運んだ模様。
Cancellara sichert sich Gold im Spurt(6/26)

ドイツ同様4人が出場したデンマークでは、モーテンセンが最上位で2位。
ここはサクソバンクの牙城で、8人出場した。国内の記事の事前の見込みでは、ブレシェル、ニキ、バクといった名が挙げられていたが、結果は、ニキが2年連続4度目のチャンピオンに。
レース終盤の6人の先頭集団にはニキとクリスの2人が残り、コントロールした。LEOPARDで残ったのはモーテンセン1人だけで、その時点で決まり。

ルクスは、やる前から決まっている。
2008年から1年交代にしていたので、今年はアンディ、という予想もあったらしいが、自分は、フランクと思っていた。
アンディは、TdFでは自分がエースで頂点を目指す、すなわち兄は自分のために働いてくれるから、TdF以外では、兄のために働き、兄を勝たせたいと思っている。それがアンディ・シュレクという人間。

De Fränk Schleck gëtt Champion bei der Elite(ビデオ)
http://pressphoto.rtl.lu/browse/search?q=Cyclisme%2CChampionnats+nationaux&t=e(写真)
Fränk Schleck ist Meister(Luxemburger Wort)
Andy laesst Bruder Frank den Vortritt(Tageblatt)

レース後のアンディのインタビュー
Andy Schleck : «Contador est battable» (Le Quotidien 6/27)
一部分を紹介した記事:Andy Schleck: the Tour starts at Luz Ardiden (cyclingnews 6/27)

・LEOPARD TREKのツールメンバーの発表
6月28日(火)18:00、ルクセンブルクのPlace Guillaumeでプレゼンテーションを行う。

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●LEOPARD TREK のツールメンバー

Cyclisme: Posthuma, le neuvième homme? (Le Quotidien 6/24)
正式発表前に、世間に知られているという、「そういや、このチームは、昨年、同じようなことをやってたな」状態。
シュレク兄弟のプレスオフィサーが、「発表は火曜日」と述べた、とある。

*追記・・チームのプレスオフィサー、Tim Vanderjeugdが、「火曜に発表」と23日付Twitterに記している。

Brice Feillu: “I expected to miss the Tour but no regrets over leaving Vacansoleil” (velonation 6/23)
フェイユが、メンバー入りできなかったことについてレキップに喋っている。

●TdFのガイド本

各国でTdFのガイド本が発売されている。
Procycling Magazineの写真はこれ
他方、コンタドールは出場しない見込みで制作を進め、最低限の直ししかできなかったケースも多い。
こんな表紙を作ったところ(Ekstra Bladet)もあった。「デンマークで、これ作ったの?・・ルクスでも、これはありえんぞ」と意外な感を持った。

●スポンサー問題

昨年の今の時期、来季のメインスポンサーが未定という問題を抱えていたトップチームは、リース(サクソバンク)、それからケースデパーニュだった。
サクソバンクの契約は1年延長だったので、今年切れる。リースは、今年もまた、来季のスポンサーを探さねばならなかった。少し前まで情報が出ず、気になっていたが、つい先日、サクソバンクが再度延長する、と発表した。

コンタドールの問題は大丈夫、という「自分と同じ」よみをしたな、加えて、(幸いなことに)サクソバンク社内の事情も、自転車RRへのスポンサードを続けることを許したのだろう、と推測している。

リースが解決したので、今年はトップチームで危ない所はないかと思いきや、HTC、という記事が出てきた。
HTC-Highroad searching for a sponsor (cyclingnews 6/24)

HTCが今年までで、代わりのタイトルスポンサーが決まっていないという。
ぎりぎりの土壇場で決まるケースを昨年複数みたので、まだ判らないと思うが、選手の契約話は、水面下でどんどん進んでいる時期だ。

レオパードも、少し動いていると思う。複数年契約の選手が多いが、今チームは24人だから、最低1人は新たに獲る。
昨年のリクルート活動のとき、移籍に合意したが、契約が現チームと残っているので、全うして、2012年から、と約束した選手がいるかどうかは不明。

絶えず繰り返されるドーピング事件がスポンサー探しに悪影響を及ぼす話をステイプルトンもしていて、昨秋、コンタドールの件が響いた、と複数の人間が発言したことを思い出した。
してみると、やっぱりドーピングは商業上害になることには違いない。でも、ASOがコンタドールを拒否できなかったことが示すように、彼がツールに出場するのは全然構わない、見たい、という人間もいる。真っ二つということか。割合はどうなのだろう?

・・商業上のことを考えると、コンタドールが有罪であるのは都合が悪く、「事実が何かという点は横において、無罪であってくれ。無罪であってほしい」となっている人間が多数いる、と想像しているが、これって、「放射能汚染レベルがどの程度なのか判らないが、高い数値が検出されると、多方面に経済的な打撃を与えて都合が悪いから、『きちんと詳細な測定をして、事実を明らかにする』ことを敢えて避け、気にせずに(ないことにして)、毎日を暮らしましょう。そうした方が世間の安定と平和が保たれますから!」というのと似ているんじゃないだろうか。

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繰り返し書いているが、私は、何につけても、「甘い見通し」を持たず、「悪い方を想定しておく」性癖の人間である。
物事が「自分の都合のいいように」転ぶわけがない、現実はそんなに甘くない、と辛辣なことを堂々と言う。

応援する選手に関しても、「願望」と「予想」を、明確に区別する。
よって、今年も、アンディが勝てるという見込みは持っていない。
コンタドールとの実力差は明らかだ。コンタドールが昨年以上の超絶不調に陥るとか、アクシデントで大幅にタイムを失うとかいった「イレギュラー」が起こったときに限り、可能性がある。

・・判り切っているので、わざわざ書かなくてもいいような前置きに続いて、本題を。



いいのさ、勝てなくたって。

そんなことは、「最初から」、判っていたから。

伊達に、過去、各ジャンルで青田買いに励み、「この子は」と「ピ」ときて、当ててきたわけじゃない。
2005年に、セバスチャン・ヴェッテル君(2010年F1ワールドチャンピオン)が目的で、ユーロF3開幕戦のカクカクのストリーミングを視聴していた観客は、日本にそう大勢はおるまい。

アンディは、「違うよな~、私が選ぶタイプじゃない。どうみても違う。なんでこの子なんだろう?おかしい・・」と延々。

答は、「私自身の価値観が変化したから」。



大きな夢を叶えることが、人生の一番の幸せとは限らない。
幸福は、日々の暮らしの中にある。
私は、年をとって、ようやくそのことに気づいた。

アンディは、自転車選手としての恵まれた才能を持って生まれたが、彼の持つ一番の才能は別にある、と思う。
「幸せな人生を送る能力」だ。

「マイヨ・ジョーヌを着てシャンゼリゼに行くこと」は、確かに、彼の夢だ。
けれども、その夢が叶わずとも、彼の人生は失敗ではない。

彼は、深く愛し、信頼し、尊敬する家族と友人たちを持ち、彼等から愛され、信頼され、尊敬されている。
家族や友人たちと強い絆で結ばれて暮らしていることに、彼の一番の幸福がある。

望んだものを手に入れることができなくても、物事が思い通りにならなくても、それがために彼が不幸になることはない。
落胆や失望や怒りの感情は、一時のものだ。



人は、「自分とは異なる価値観」を持つ他人の考えや行動を理解することが難しい。
私はかつて、「目標とは、達成しなければならないもの」であり、「達成できなければ失敗でしかない」という考え方をする人間だった。
目標の達成に絶対的な価値を置いていた、あの頃の自分であれば、アンディのような選手は、理解することも、肯定することもできなかっただろう。

競争においては、勝者は1人しかいない。大多数は敗者になる。敗者の人生が失敗でしかないなら、競争に参加した人間の大多数は不幸になってしまう。
そんな本質的なことを、昔は理解できなかった。

人間にとって大切なことは、掲げた目標がどれだけ大きいかではないし、それを達成できるかどうかでもない。

「自分の夢」を抱き、それに向かって、一日一日を充足して生きていくこと、だ。



望めるのであれば、いつか、パリの表彰台でマイヨ・ジョーヌを着る彼の姿を見たいと思う。
その光景は、きっと、夢のように美しいだろう。

けれども、それが叶わずとも、深く落胆はしない。
勝とうが負けようが、そんなことはどうでもいい、のだ。

毎年、7月のTdFに向かって、シャカシャカとペダルを漕ぐ彼の姿があれば、それでいい。

もしも、神様が、願いをひとつ叶えてくれるとしたならば、こう言おう。
「どうか、彼がひどい怪我をすることなく、五体満足で選手生活を終わることができるようにして下さい」

彼が、生きて、元気で、走っていれば、それでいい。
それ以上の喜びは、おまけで付いてくるもの。

・・こういうふうに考えることができるようになったから、私は、彼を選んだのだった。



http://www.dr.dk/Sporten/Dokumentar/AndySchleck/
の中に、アンディの子供の頃の写真(6枚)がある。

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Die Tour de France kann kommen(Luxemburger Wort 6/21)

地元紙が、レオパードに関する話題いくつか。
・TdSのフランクのTTの不出来に、どこかが言及しないかと探しているが、ここもスルーした。当事者(フランクとチーム)は、表向き「気にしない」態度だが、自分は不審。
というのは、前日stage8のレース終盤、フランクとフグルサングの総合順位を上げるために、フォイクトとモンフォールとゲルデマンとアンディが、それこそ形相を変えて、集団を全力で牽きまくるという仕事をした。

このレオパードのチームプレイは、「こちら(総合2位だったモレマ)のパンクに乗じるとは卑怯だ、TdFで仕返してやるから、覚悟しろ!」とラボバンクから公然たる恨みを買うという、有難くないことを招いてしまったのに、3位をフイにしては、何にもならない。無駄骨どころか恨まれ損もいいところだ。

チームメートたちが力を使って取った3位を、簡単に捨てることは納得しづらい。総合順位がどうでもいいアンディはともかく、フランクが手を抜くことは考えにくい。頑張ったけれどあの結果、という解釈の方が自然で、「なんであんなに遅かったんですか?」となるのである。

・今週、国内選手権が行われるが、兄弟は、TT(木曜日)には出場しない。日曜日のロードだけに出る。
・ツールのメンバーの残りの1人はポストゥーマ、と書いている。wortが書くなら、まず正解。
各チームが続々ツールメンバーを発表しており、レオパードの発表も間もなくだろう。

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●Tour de Suisse

LEOPARD TREKのメンバーはそのままツール組なので、優先項目の一番は、「負傷者が発生しないこと」、と思っていた。無事に終わって何よりだ。
第6ステージでモビスターのソレルが落車し、頭蓋骨骨折という重傷を負った。クラッシュしたとき、彼は自分の車輪の後ろにいて、自分は咄嗟の操作で落車を免れた、というファビアンのレース後の記述に、一瞬ゾッとなった。
重傷と無傷は紙一重。選手たちは常にリスクを背負っている。そのことは、肝に銘じておかねばならない。

リザルトは、自分の感覚では75点。
ステージ2勝、山岳賞、チーム総合1位。
個人総合で表彰台を逃したのが痛い。3位は現実性のある目標だった。

・アンディ

本番前までのでっこみひっこみは例年のことだが、今年はいつもより目立ったらしい。期間中からメディアたちがトゲトゲ言っていたが(それでLe Quotidienがすごい勢いで庇ったり)、此方が気にすることは何もない。
不調の日があろうが三味線だろうがどちらであろうと大差はないし、スルーしてよい。どちらと思うかと聞かれたら、三味線ひく能はない、と返事する。
TTの遅さも、想定内である。「このレベルだと、対コンタドールで3分~3分半失う」とカウントしておく。(今回は32km、本番は41km)

・ツールを見据えたとき、いい材料
「モンフォールが、山岳ステージで信頼できる力を示してくれたこと」


「フグルサングより彼の方が強いのでは。トレインの順番どうするだろう」と思った。
昨年、山岳でのチーム力が弱かった、という印象を強く持った。ケチになりそうで、あまり書かなかったが、事前の予想とは逆に、コンタドールのアシストの方が、勝負の局面まで落ちることなく、しっかりエースを守って仕事した、と思う。
イエロージャージを着たアンディが自らチームカーにボトルを取りにいくシーンが中継画面に複数回映り、この振る舞いに対して、多方面から批判が浴びせられた。
当時の自分は、アシストが同じ集団にいても、きつそうで、比較して自分は力に余裕があるので、動いていたのだろう、フランクがいないし、望ましくはないがしょうがない、と諦観の域だった。

昨年、山岳で最も戦力になったのはクリス・アンケルだった。今年、彼はいないが、モンフォールが代わりを務めることができそうだ。だが、望めるなら、近いレベルをもう一枚欲しい、そうでないとまた昨年と同じようにならないとは限らない、と思っている。
今季ここまでのフグルサングを見ると、昨年以上のレベルを期待するのは疑問符がつく。
但し、これは、彼の能力に対する不満というより、彼は本質的に総合系の選手であり、ツールで総合優勝を狙うエースの山岳アシストに求められる適性とは違うのでは?という意味だ。
TTが強く、グランツールより下のステージレースでエースをやれば勝てる力を持っているのだから。

・・ところがご本人は、ツールでアンディを助けるために100%のコンディションにしたいから、ジロのエースの座はいらない、と欲のないことを言う。今季でロード4年目で、もうヒヨコちゃんではないので(アンディと同い年で、厳密にいうと3か月お兄ちゃんである)、それでいいのか、ちょっと考えてしまうが、「本人が望むこと」を叶えるのが一番いいには違いない・・

「フグルサング、モンフォール、ゲルデマンのTTがよかったこと」

今年はチームTTがある。
09年、39kmのTTTでアスタナに対し40秒失ったことは記憶に新しい。ファビアンがいかに強くても、彼1人では無理なのである。新規加入の3人のレベルは心強い。
モンフォールは、登れるだけでなくTTもいける。チームが最初からツールのメンバーとしてオファーしたことに納得する。

悪い材料
「シュレク兄弟のTTの出来の悪さ」


アシスト陣のTT能力を悦んだ舌の根も乾かぬうちに、一気に落っことすが、肝心のエースたちの出来がひどかった。
今回のレベルをそのままもっていったら、チームメートたちがいくら頑張っても、どうにもならない。2人を置いていくわけにいかず、連れていかねばならないので、けっこう悲惨な話だ。

フランクは、「08~09年」こういう感じだったよね、というレベルで、昨年向上がみられたのに、元に戻ってしまったのか。
昨年は、ジューリックにコーチしてもらい、成果があった。今年、ちゃんとした指導を受けて力を入れての練習をせず、ダメになったのだろうか。(ジューリックはスカイへ行って、コーチングしている)
それとも他の理由か、はたまた主にコンディションの問題で、本番はどうにかなるのか、さてはて。

フランクの極端な上がり下がりに比べれば、アンディは昨年フランクほど進歩しなかった分(ジューリックが、堂々とそう喋った)、下がり方が「まし」で、想定内とスルーするが、この後、ツールのオッズの賭け率が変わるのでは?と思ってしまった。

レースは、最終日、4位のライプハイマーが逆転して総合優勝した。昨年、やはり1日残して4位にいたフランクが、TTで逆転総合優勝したので、今年もそうなるんじゃないか、と見ていたら、当たった。
・・返す返す、昨年フランクのTTは速かった。今年も、三味線を弾いていたはずはないのだが、なんだったんだろう。う~~

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●RTLのビデオアーカイブから

Andy goes West(6/13)
ToCでのアンディのドキュメンタリー(25:28)

Dream Team
Leopard Trek の選手25人を紹介するシリーズ。20人まで進んだ。
自宅や、家族(パパやママ、パートナー)が登場する。



【コンタドール事件】

・経過


Les Français opposés à Contador(L'Equipe 6/10)
フランスのラジオ局がコンタドールの出場についてアンケートを取った。レキップ(フランス)は、反対63%、反対しない12%、と紹介。
BT(デンマーク)の紹介記事は、反対63%、意見なし18%、OK19%、とOKの数字が少し多い。(すぐバレるのに)

勿論コンタドールはフランス人がどう思おうが関知しない。出場する、と翌日アナウンス。
Contador y sera (L'Equipe 6/11)
Contador confirms he will ride the Tour de France (cyclingnews 6/11)
Contador confirms for Tour de France but says he will take it ‘day by day’ in bid to win (velonation 6/11)

他者の反応
Schleck ready to challenge Contador at the Tour de France (cyclingnews 6/12)
Wiggins and others worried about Contador’s participation in Tour (velonation 6/13)

Olympic chief Jacques Rogge believes Contador is entitled to compete in Tour de France (velonation 6/14)
WADA says no plan to introduce clenbuterol threshold (cyclingnews 6/15)
WADA denies any plan exists to introduce allowable threshold for Clenbuterol (velonation 6/15)

UCI calls for respect in Contador case ahead of Tour de France (cyclingnews 6/16)

UCIは、CASに不服申し立てをしているにも関わらず、「UCIとして、公式に」彼が出場する権利を認め、かつ、CASの判決を尊重する、すなわち、「結論をCASに投げて、自分は責任を負わない」と「逃げる」ことを明らかにする。
WADAのコメントは、UCIとスタンスが違う。
「超微量のクレンブテロール検出の原因の可能性は複数ある。食物汚染、サプリメント、血液ドーピング。その中で、食物汚染であると認定できる決め手はない」という見方が引き続き継続している、と思われる。



・見通し

総合的に考えて、「確率が高そうと思える」予想。
「コンタドールは、ツールで勝ち、CASで無罪になる」

理由は、「UCIがそれを望み、他にも望んでいる人が多い」から。
CASの判決は、事実によっては決まらない。情勢で決まる。
間違いなく当代最強の選手からツール2連覇を剥奪することは、自転車界にもツールにも誰の得にもならない。ツール前に結論を出さなかったのは、これが目的。コンタドール側とUCIの利害が一致した。
・・以上。

別の側面の話。
彼の主張が事実である証拠がない、と考えている人間たちは、無罪判決の後も、疑いを持ち続けるだろう。
事実であれば、コンタドールには誠に気の毒なことだが、ツール前に判決が出ないよう、審理を引きのばすという、「どうぞ疑って下さい」と自分から宣言する裁判戦法をとったので、致し方ない。
シロであるならば、引き延ばしてはいけなかった。

しつこく繰り返すが、ランスは、現役中、一度も検査で陽性を出さなかった。「検査で一度も陽性を出さなくても、シロではない」、これ以上ない見本になっている。
ランスのクロが明るみに出る事態が進行中の現在、現役のツール王者がこういうことになっているのだから、もはや、「ツールの王者は、どうやっても逃れられない」、そういうことに決まっている、と受け取るのが正しい。
ツールの王者に「シロ」を期待することが、本質的に間違い、なのである。

現状を受け入れ、コンタドールを賞賛する人々は、ランスがドーピングしているとは認めず、彼を賞賛していた「かつての私」そのままなので、今、私が愚痴る筋合いは欠片もない。
(「いやなら見るのを止めるべし」・・定番の台詞)



・なぜ、コンタドールの主張を信じないか

デンマークのメディアは、昨年、事件が明るみに出たとき、すぐに、血液ドーピングの可能性を指摘する専門家のコメントを掲載したくらいで(各国サイトの記事を読み歩いたら、デンマークが一番早かった)、客観的で冷静な記事を発見できることがある。
Alberto Contadors sag er enestående (spn.dk 6/17)
この記事の指摘は、ちょっと興味深い。

昨年から今年にかけて、3人の自転車選手が、超微量のクレンブテロール陽性を出す問題を抱えた。コンタドールと、Philip Nielsen(デンマーク)と Rudi van Houten(オランダ、マウンテンバイク)。
3人とも、各国の自転車連盟やアンチドーピング機構が、食物汚染とみなし、処分なしとした。

後者2人に対しては、UCIとWADAは、CASへ不服申し立てをしなかった。
コンタドールにだけ、不服申し立てをした。

2人とコンタドールとで、何が違っていたか。
2人は、「メキシコへ行っていた」。

「もし、コンタドールがメキシコから帰ってきていたのであったら、おそらく、不服申し立てはなされなかっただろう」とは、デンマークのアンチ・ドーピング機構のチェアマンのコメント。

審理延期に際してのWADAのコメントの中には、「データがまだ十分でない」という台詞があった。
自分の思うところでは、「ヨーロッパ内で、同様の超微量クレンブテロール検出の事例が、他に出るか出ないか」が鍵になるのではないだろうか?

もし、事例が出れば、「コンタドールもそうであった可能性がある」という心証を与える。
逆に、スペインはおろかヨーロッパ全域で、昨年から1年を超える期間で、他には1件も出ないのであれば、「言い逃れでは」という側に傾くのではないだろうか?
この観点を考えると、WADAにとっても、時間の猶予があるのは、事実を突き止めるために益になる、という見方は成立しそうだ。

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今日は、アンディの26回目の誕生日。
明日からTour de Suisseが始まるので、チームと一緒で、今晩はお祝いして貰うだろう。

TdFのマイヨ・ジョーヌを目指す2度目の夏が来る。

目指すものは、コンタドールが「いようがいまいが」変わらない。
コンタドールがいなければ、客観的にみてダントツの優勝候補だが、そうなったらそれなりのプレッシャーがかかり、容易に手に入ると余裕でやれるわけではない。コンタドールがいれば、そのポジションは今年も彼のものだが、ジロでの消耗から十分に回復しきれていなければ、昨年のように「コンディションがよくない」可能性がある。ジロでの絶好調ぶりを見て恐れることはない。TdFの観点では、寧ろ好材料。・・がチームの皆様方の思考だろうと思っている。

TdFのオッズ各社一覧
without Contador のオッズも併記。

Tour de Suisseは、自分から見ると、TdFとセットだ。TdSを見るとき、TdFを意識する。
1年前を思い出す。リースは、TdSで、選手たちにアンデルセンの解雇を伝えた。このときのリースが、ここにいる選手たちのうちの誰がアンデルセンと行動を共にすることを決めていたか、どこまで知っていたのかは、今も謎のまま。

リースのチームの先行きに関する多くの件が闇に隠されていた1年前の夏は、随分ストレスがあった。だが実際のところは、当事者たちは、「自分がどうするか」についてそれほど悩んだケースはなかったのではないか。
公表をしないので、「事実が判らない」我々外野が苛々させられた。それだけのことだった。

実は、コンタドールがツールでドーピング陽性を出すことさえしなかったら、リースも成功で、ルクス組も幸せで、みんな幸せになれて、問題は何もなかった。そう言えたのではなかったか。
この後、コンタドールがCASで無罪になれば、全部収まって、サクソバンク分裂騒動を巡って「外野にいた人間たちの負ったストレス」や、まして「飛び交った悪意」は、何の意味もなかったじゃないか、となる。
(有罪だと、リースのチームがダメージを受け、そうはいかない。どちらに転ぶかは、結果が出るまで判らない)

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TdLの間、TTの練習をするアンディ(pressphoto.rtl.lu)

TdLを現地観戦する皆様は、レースのプロトンがやってくる前に、バイクにひかれたアンディがやってくるのを見る。
今季ここまでのTTのタイムをみていると、いい方向を見込む要素がみつからないが、今年のツールのTTは終盤1本だけなので、例年のように序盤の1本目でガバッとタイムを失うことは避けられる。
一本勝負を、その時点で持っているポジションを死守するという根性でやりぬいていただくということで。
(本日のCritérium du Dauphiné stage 3・ITTは、ツールと全く同じコース。ふむ、と確認中)

ちなみに、昨年、彼の2本目のTTを褒める人がけっこういたが、1本目で失ったタイムがでかすぎるし、2本目も、前年度に比べて進歩したかというと疑問だ。
09年に書いたTTの検証を昨年は記述しなかったが、昨年の出来がよくみえたのは、「比較対象のコンタドールが悪かった」ため、というのが私の見方。
あの日のコンタドールは、ヘロヘロボロボロだった。理解不能のレベル。この見方は、今年のジロを見た後なら、賛同を得られるのではないかと思う。

【コンタドール事件】WADAのハウマン

WADA chief advises Contador to skip the Tour de France(cyclingnews 6/6)

スペイン紙のASに対してハウマンが喋ったとのこと。英・独・仏・デンマークのサイトに引用記事があるが、肝心のASのサイトに行っても原文を発見できず。他のスペインメディアサイトにも見当たらない。・・・あはははは。
といっても、記事を読んだ最初の反応は、「ぬわにい。そんなこと言うくらいなら、延期要請を飲むな!」と罵詈雑言叫ぶ寸前だった。(・・いや、そこまでいきません、カチンときただけ)

引用したメディアによって解釈に差があり、この発言の本旨は掴めない。
ただ、ASに、というのは、「スペイン人たちに聞かせる」意図は窺える。

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●Tour de Luxembourg~本番はこれからだ

prologueをファビアンが勝ち、第2ステージを勝ったリーナス・ゲルデマンがイエロージャージを引き継ぎ、最後まで守った。
「ルクセンブルクに初めて誕生したプロチーム」として初参戦の地元レースで、レオパードは当然に主役であり、強い競争相手はいないので、勝利はいわば「絶対命令」だったと思う。
といってもレースでは何があるか判らない。チームは連日プロトンの前に陣取ってコントロールに励み、首尾よく終了して、ほっとしただろう。

ゲルデマンは、TOCで不調で、当初TdL出場を予定しておらず、アルプスキャンプの最終日にキムに言われたという。
Schlaflos ohne seine Leoparden(Tageblatt.lu)

メンバーは、この後、Tour de Suisse(6/11~19)へ向かう。
チーム公式サイトのゲルデマンのコメントの最後の台詞の通り、「このチームの最も重要な季節」がスタートした。

●キャメルバック事件

LEOがステージレースで総合優勝したのは、3月のCriterium International以来、という文章を読んで、「そういえば」と思い出した件。
あのレースで優勝したフランクがTTで使用したキャメルバックがルール違反ではないか、とガゼッタが書き、UCIの調査が入るという報道があったが、その後の情報を読んだ記憶がない。
Fränk Schleck facing UCI investigation after Criterium International TT(4/3)
Schleck has "nothing to hide" over Camelbak use(4/6)

報道がないというのは、お咎めなしで終わったと思っていいのか。そうではなく、時間がかかっていて、忘れた頃に蒸し返されるということは・・(ドーピング事件が、平気で1年以上ひっぱられることを考えると、ありえなくないような)



○「最後はお金でしょ?」と発言する人物

この編集ビデオを知ったのは今日なのだが、偶然にも、昨日の後半書いた話に通じていた。
人は、何を拠り所に生きるか。
3分弱ですみます。
http://www.youtube.com/watch?v=AksrgkxQ7pA&feature=player_embedded

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http://www.saxobanktakingthelead.com/
http://www.youtube.com/teamsaxobank
Saxo Bank Sungardの公式サイトは、昨年以前の画像を一掃したが、こちらのサイトは、映像を全部残していて、かつ今年度作ったのは1本のみで、事実上、昨年までのアーカイブサイトになっている。
昨年のツール第19ステージ、ファビアンがアンディのTTを見ている姿を見て、思い巡らしたこと。


10か月前、アンディに向ける彼の眼差しを見た私は思った。
「1年後、彼は、アンディの代わりにコンタドールを守るのか。そんなことが、現実として起こりうるのか」

起こりうるとは思えなかった。

けれども、その時の私は、彼が自分のキャリアをどう決めたのか、推測するに十分な材料を持っていなかった。
彼は、自分の去就について口をつぐんでいた。契約解除をリースに通告したのが、トゥールマレ決戦前日であったことを、リースの自伝の記述によって私が知ったのは、11月だった。

今になると、なぜ、彼が敵に回るという未来を一瞬でも想定したのか、不思議にすらなる。
第19ステージの日の、この顔を見ていたのに。
この眼差しと表情が示している感情を、信じなかったとは。

(「感覚」では、信じた。けれども、「合理的な理由がない」と、「理性」(理屈)で、打ち消した)

来年のツールでは、コンタドールを助ける、すなわち「敵になる」つもりでいたのであれば、こんな目でアンディを見ることはない。
敗北が確定して落胆しているアンディに、満面の笑みを浮かべて、正面からまっすぐにみつめて話し掛け、両手でアンディの肩それから頬を抱いて称えるという振る舞いをするはずがない。
来年も仲間だ、来年またコンタドールに挑もう、その意思が通じあっているから、できる振る舞いだ。

言葉は、偽りであることがある。だが、眼差しは、嘘をつけない。
目を見れば、真の心は判る。多くの場合そうだ。(例外はある。詐欺師と、生まれついての嘘つき)

言葉と態度とで、意味することが異なるとき、本心は、態度が示す方だ。
彼がルクスへの移籍を正式に発表したのは11月末だった。けれども、彼の態度は、7月から、いつも、そのことを示していた。違っていたのは「言葉」だけだった。今になれば、そう思う。



この人のパーソナリティを、自分はまだ、掴めていない。
目にする記述は、「一面」しか取り上げておらず、それ自体は事実にしても、納得のいく「全体像の描写」に、まだ出会っていない。

「エキセントリック」な部分のある人みたいだな、と思ったのは、08年北京五輪後、燃え尽き症候群に陥ったことを知ったときだ。
自分の理解では、柔軟な思考のできるタイプは、燃え尽き症候群にはならない。成熟した精神を備えた人も、ならない。精神のバランスを取ることが巧みではない人間がかかる症状だ。

クリス・アンケル・ソレンセンの09年ツール日記の中での彼の描写にも、注意を惹かれた。
クリスは、サクソバンクに残留したことが示すように、シュレクグループの一員でなく、彼等を「外から」観察していた。その目から見たとき、ファビアンは、「特筆する」面があった。
書いたクリス自身には自覚はないのかもしれぬが、「チームメートたちへの言及」の観点に注意し、「クリスの感じていたこと」に思いを巡らすと、解釈が奔放に浮かんでくる。

契約解除までして彼が移籍したことを、現時点では、ひとつの解釈によって納得している。(暫定の解釈)
彼は、周りにいる人々から離れて、別の環境へ移りたくはなかった、のだ。今の人間関係を失いたくなかった。
それは、アンディがチームを選ぶときの優先順位第1位が「フランクと一緒」であることと本質的に同じで、「人間関係が一番大事」だったのだと思う。

世の中には、「金」だという人々がいるが、私は、こう指摘したい。その解釈を口から出す人は、「自分は金で決める」と、「自分自身の価値観を表明しているだけ」だよ、と。

自分なら契約金額で選ぶし、「他人も自分と同じ」だと思いこんでいる、そういう人々は、金よりも優先したいもの(今回のシュレクグループの場合は「緊密に結びついた人間関係」)を持っている他人がいることを想像できない。
自分と異なる価値観を持つ人がいることを考えつかない。「想像力が欠如している」というのが、自分の意見だ。

「金で決めた」「金に目が眩んだ」という蔑視は、96年にミヒャエルがフェラーリに移籍したとき、さんざん言われたので、自分は慣れている。
今回のケースで、ひとつ付け加えておきたいことは、もし彼が「金で決めた」のであれば、レオパードでなくBMCを選んでいたのではないか、という点だ。
レオパードのオファーがそれなりの額であったことは想像できるが、BMCのオーナー、アンディ・リースは、彼を獲得するためなら、金に糸目をつけないようなノリがあったと思う。
もし、彼の側が、ルクスはこれだけ出すと言ってる、と賃金交渉をしたなら、上積みしただろう。そのことを彼は知っていたが、BMCと交渉はしなかった。移籍交渉の真実は闇の中だが、そう推測していいのではないかと思っている。

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小出氏の新刊の「原発のウソ (扶桑社新書)」が、amazonのベストセラー、本日付なんと2位。
1位「ニッポンの嵐」、3位「樫木式カーヴィーダンスで即やせる!―踊るほどにくびれができる!」の間に挟まっているというのはなかなか凄い光景だ。

ネットの世界では既に超有名になった小出氏だが、フツーの世界では、まだそうはいかないので、「ベストセラーで評判だから、読んでみたら?」と周辺に貸し出す機会を窺って、携帯しようと思う。

先週の土曜は、昼間、電話で会話していた友人に、「このあと3時から、教育TVで、いいドキュメンタリーの再放送があるのよ、反響がすごく大きくて、再々放送されてるから、見て」とETV特集をアピールした。

「他人を動かす」ことは難しい。「不快になるものを見たくない・考えたくない」という種類の人には、話をしてもまず報われない。
でも、自分のできることをしようと思う。

*ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図 ~福島原発事故から2か月~」の続編が、明後日、放映される。
続報 放射能汚染地図(6月5日夜10時)
原発敷地外の土壌からプルトニウムは検出されたのか、結果を知りたいという問い合わせが殺到した、とある。

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●Tour de Luxembourg
ルクセンブルクメディアの報道は例年にもまして力が入っている。今年は「我が国のチーム」がいるのだ。

wortのページ
http://www.wort.lu/wort/web/sport/tdl2011/
RTLのページ
http://sport.rtl.lu/tdl/home/

prologueのビデオ・写真
http://sport.rtl.lu/tdl/home/show/?v=42291
http://www.youtube.com/watch?v=rNGNaOyD6mk
http://www.wort.lu/wort/web/fotogalerien/151987/index.php

●Andy
Andy Schleck: I will be in top condition at the Tour de France (cyclingnews 6/1)
ウェイラントのこと、ツールのこと。



●勝利のためでなく

アンディが「勝利に対する執念が薄いタイプ」であることは、とうに認識しているが、実際に、彼は「レースであまり勝っていない」
ファンは「言われなくても知ってます」であろうが、一般世間はというと・・なにしろ彼はいまや名実共に「自転車RR界でトップクラスの選手」である。
でありながら、「そんなに勝ってないのよね」と言ったら、「?」と反応されるのでは。

2008年まではアシストをやっていたとしても、翌年からはエースになったのに、ツールを目標にして、他のレースを勝ちにいかない。
バイオグラフィーで確認できるが、1stは、実質的に敵のいない国内選手権と、グラン・ツールの新人賞がほとんど。グラン・ツールでは、07年ジロ以降、参加した4回すべて新人賞、総合2位3回だが、ステージ優勝をしたのは、昨年が初めてである。

改めて、「ほんとに、この子って、勝ちたい!勝ってやる!という意欲が、プロ選手としては、かなり低いんと違うか?・・口では、勝ちたい、と言うけどさ」

彼は、フランクと離れない、同じチームにいる、と言い続け、実際に、そうした。自転車選手一家に生まれ育ち、才能があるから、仕事にしているけれど、「レースで勝つこと」は、彼の人生の中で優先順位が一番ではないのだ。
信頼する家族(兄)や友人たちと一緒のチームでレースをやり、レースをしていないときは、家の近くの池で釣りをしたり森で狩りをすることを愛し、そうやって暮らしていれば満足。いずれ結婚して、子供を持って、家族と共に暮らしたい。それが、彼にとっての幸せな人生。

このこと自体は、かなり前に読んだが、「彼は、そういう『人生の価値観』を持っている人なんだ」と、今初めて、「ストンと」納得した。
周りは、彼に、更なる成功や栄光を期待する。才能に恵まれて生まれたし、今や国のヒーローだから。でも、当の本人にとっては、そういうものが一番価値があるわけではない。

以前、フェルナンド(アロンソ)を選んだ頃は、「苦労しないとロクな人間にならないから、苦労しなさい」と書いたものだ。ミヒャエルも、苦しみ抜いた果てに大きな成功と幸福を手に入れた人だった。
「いつも大きな夢を抱いて、いつも望むものを手に入れてきた。そのために必要なことはなんでもやってきた」
そういう人生を、私は、肯定・賞賛していた。当時と同じ「人生の価値観」を、今も持っていたら、もしかしたら、コンタドールに肩入れしたかもしれない。

ファンになる相手は、自分自身の投影で、自分の理想を表している。この台詞は、3ヶ月前に書いたが、今ひとたび繰り返そう。


【コンタドール事件】

CASのヒアリングの日程が8月になり、ASOはコンタドールを拒否せず、兄フランが彼はツールに出ると発言した。

Contador’s brother says he’s likely to go to Tour de France(velonation 6/1)
ASO can not stop Contador racing Tour de France(cyclingnews 5/31)
Contador CAS hearing set for August(cyclingnews 5/31)
WADA director Howman respects Contador hearing delay(cyclingnews 5/30)

「1年前の優勝者が、天王山ステージ前日のドーピング検査で陽性反応を出し、その処分が未決で、今後、優勝剥奪・出場停止の可能性を残している状態で、今年のツールに出て、再度優勝を狙う」というシチュエーションになったわけである。

この事態を、「オカシい」とは思わず、ツールを楽しく見られる人が世の中の多数を占めるのなら、勝手にすれば。
私しゃ、知らん。

Jスポのジロの実況の中で、誰かが(誰かは忘れた)、「コンタドールをツールで見たいですね」と発言するのが聞こえた。「価値観が違う」ということだと思う。
(もっとも、今でも、日本に原発は要る・維持するべきと思っている人と比べたら、どうということもない差異か。・・我ながら、なんだそりゃとなる比較)

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●Tour de Luxembourg(6/1~5)
公式サイト
LEOPARD TREKは、ツールメンバーからアンディを除いた、ほぼベストのメンバーでホームレースに臨む。
アンディは、ツールのためのコンディション調整優先で、こういう仕事の分担ができるのが「2人で一対」の強味。
昨年も不参加で、フランクのTTを、チームカーに乗ってついていったアンディは、「クラッシュしないか心配だった」・・TdLでは無事だったが、TdFでやらかしたな・・

http://www.tageblatt.lu/sport/story/Frank--Canci--und-Co--entschaedigen-fuer-Andy-Out-12567817
ルクセンブルクでは、"Canci"という呼び方をされる。
実は自分は、「カンチェ」を変えるつもりでいる。「なんとな~く」気に入らなくなったので。
http://shop.day.dk/team_leopard_trek/mens/team_leopard_looks/
う~ん。どーなんでしょ。コレ?

●キルシェン
Tour de Luxembourg前に、キルシェンのインタビューが載った。
Cyclisme/Kirchen: «Ça me change les idées»(5/28)

インタビュアーが、LEOPARD TREKの話題を振り、春のクラシックで1勝も挙げられなかったことについての意見を求めると、グランツールとクラシックの両方を目指すのは難しい、問題は、トップレベルのスプリンターがいないこと、と、私とまったく同じ見解を述べていた。
レオパード寄りの立ち位置から見解を言うとこうなる、ということかと。

●Bayern Rundfahrt(バイエルン1周)5/25~29
このステージレースも運に見放されていたLEOPARD TREKだったが、最終日に、ジャコモ・ニッツォーロがスプリントを制し、プロ初勝利を挙げた。
なんとしても達成したくて、皆が頑張っていたので、よかったよかった。
「2人のファビアン」が彼のために仕事したとのこと、やるっきゃないでしょう。

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