南の国の太陽、空の色の獅子

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■人生の縮図

「自転車ロードレースは奥深い」としみじみ思った。

自分がこれまで見てきたスポーツのジャンルでは、どれも、「最も重要な試合では、最も実力のある選手(チーム)が勝つ」「最も重要な試合で勝つ選手(チーム)が、イコール、最も実力のある選手(チーム)」だった。
だから、結果の予想というものが可能で、「最後に勝つのはこっち」という信念も持てた。タイトルは実力で決まる、というテ-ゼが成立した。
テニスもF1もフィギュアスケートもそうだった。
だが、自転車ロードレースは違うのだ。

「実力があれば、最も重要なレースで勝てる」というテーゼはない。
そのときのレース展開のあやによって、結果はさまざまな方向へ転がっていく。
そして、それは、いわゆる「運」、と呼ぶものとは違うように、感じる。

「運が悪かったから、勝てなかった」のではない。
「運がよかったから、勝てた」のでもない。
「勝てなかったら、実力がない」とも言えない。

思い浮かんだのは、「人生とはそういうもの」。

ツール・ド・フランスは人生の縮図、という台詞を聞いたことがあるが、自分は、今年の世界選を見て、自転車ロードレースという競技は、今まで見てきたジャンルよりも、「人間の人生」を映したものだな、と思った。

■アンディ

シュレク兄弟の情報を集め始めたのは昨年からで、蓄積した情報が質量とも貧弱なため、パーソナリティーの理解がまだ怪しい(間違っている可能性が十分ある)のだが、「フランクがシーズン終了したら、アンディも足並み揃えるのでは。昨年と同じように」という予想は当たった。
今日付で、ジャパンカップ事務局からアンディの欠場が正式発表された。

やっぱり、フランクの今季終了を決めた時点で、「アンディも免除」をリースから取りつけたのでは。
世界選はリースの管轄外で、サボるのはマズいので(エースでありスターだから)、出場はした。でも、文字通り、顔をみせただけ。途中でやめ。・・わかりやすいなんてもんじゃない。

フランクの膝は、ブエルタ中に急に症状が悪くなったのだろうか。そうではなく、これまで騙し騙し過ごしてきて、ツールが終わって、我慢するモチベーションがなくなった、という可能性も考えられる。
兄弟2人とも、モチベーションが低下したのかもしれぬし、はたまた、片方はそうでもなかったが、片方から片方に伝染(感化)したのかも?

昨年のツール以前のことは知らぬが、ツール以降、2人の出場レースは、ほぼ一緒だ。
「2人セットで効果的に機能するので、基本的にバラさない」とリースが判断しているのか?とすら此方は思い始めていた。

今年のツール後のクラシカ・サン・セバスチャンは、アンディだけが出た。結果は、落車して、リタイア。
フランクが傍におらず、モチベーションが低下した状態のアンディを、下手にレースに出して、落車して怪我をされたら、たまったもんじゃないから、集中力切れたのならもう仕事しなくていい、休暇やるから充電してモチベーション回復して戻って来い!ということではないか・・というのはひとつの憶測。

それにしても、ジャパンカップの欠場理由が、「体調不良に伴うドクターストップ」というのは、なんとも、うそ臭い。大会は1ヵ月も先である(10/25)。今、体調不良でも、1ヵ月もあれば、治る可能性がありそうなものだ。
このさい、「シュレク兄弟は、『兄弟』で1人前です。フランクの出術によりキャンセルします」と公式に発表してもいいような気もするのだが。(一般世間には通用しないか?)

このあと、アンディは、ツール2010のプレゼンテーションに現れる、はずである(10/14)。今年は、フランクにも招待状が来て、2人で来るかな。

・追記

上をアップした後に、サクソバンク公式にアナウンスが掲載されていたことに気づく。
自分の憶測は大筋当たっていて、もっと「スマートな」文章で書かれていた。

"He has had a long season and we have to be realistic in the terms of not pushing him harder than his physical condition allows. I respect his decision and I think it will help to motivate him to do a great 2010 season・ said team owner Bjarne Riis.
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Category :  自転車
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明日のロードは、昨年に引き続きイタリア・スペイン対決とみられているが、カンチェがどこまでやるかが見物だ。
TTでの爆走は、彼のモチベーションとコンディションがピークにあることを示していた。そして、彼は、「本気で」、ロードのアルカンシェルも欲しいのだ。

アンディは、(流石にさぼらずに)姿を現したが、予想通り、参加しにきただけ、という感じ。
サクソバンクの公式サイトのプレビューを見ると、よくわかる。
通常、グランツールのプレビューを読むと、誰がエースで、誰に結果を期待するか、チームの目標が何か、が判る。世界選はチーム戦ではないが、チーム(リース)は、所属選手のコンディションとモチベーションを把握していて、それを元に、結果を期待できる選手の名を書いている、と思う。

今回、プレビューに記載されたのは、カンチェと、昨年3位のブレシェルの2人だけで、アンディの名はない。
リースは、ブエルタ後、カンチェ個人の練習のためにわざわざ来て、トレーニングをみたそうで、カンチェに集中して期待をかけていることが一目瞭然。
カンチェがやる気満々だから、シュレッキーズは休んでいいよ、とリースは思ったんじゃないの、という想像は当たっていたのではないかと・・

兄弟のファンクラブサイトには、世界選が終わればアンディのシーズンが終わる、という文言がある。
「世界選には出る、ロンバルディアはやめる」というスケジュールを公表していいことになったのだろうか。

ちなみに、仮に、フランクのリタイアがなく、世界選に兄弟で出場し、本人たちにやる気があったとしても、9人編成のイタリア・スペインを相手にして勝算があるとは思えなかった。
L-B-Lでの勝ち方をみれば判る。飛び出したあと、集団を抑えてくれるチームメートたちがいないと無理だ。
対してカンチェは、援護のチームメートがいなくても、ライバルたちについていければ、最後に独走力を爆発させてひきちぎる、という方法を持っているので、勝算がゼロではない。

明日の放送を楽しみに待とう。

・・今年も、昨年同様、F1シンガポールGP決勝より、こちらを優先する。
自分がちゃんと見なかったGPでフェルナンドが「奇跡的な優勝」をするなんて、自分も「外した」ものだな、と当時思ったが、1年経ったら、「実は外してはいなかった」じゃないか、となった。
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WMSC評議会の詳細資料が公開された。
まだ一部しか読んでいないし、今後、追加の情報・憶測・解釈が世に出てくるから、判断は後日になるが、現時点で、目をひく点がいくつかある。

匿名の証人(内通者)"whistle-blower"が誰であるかは、将来、誰かが(モズレー、フラビオ、可能性のある人物は複数いる)バラす可能性はあるが、バレても実害はない、とみなせなくもない。

いや、こういう思考もできる。
"whistle-blower"がFIAに対して証言したとされる内容は事実であったのか、FIAが、"whistle-blower"の証言を事実と信じたのか、はたまた、"whistle-blower"なるものは「今回の判決を導くための方便」に過ぎないのか。

どうであるにせよ、パットが責任を被り、ルノー(フランス)とアロンソを無関係とすることで、FIA、ルノー(フランス)、パットが合意して決着を図った、とみえることに変わりはない。
「守る対象は、伝統あるブランド・ルノーと、現役のベストドライバー・アロンソ」という結論に関係者が全員合意していれば、幕引きになるが、納得せずに蒸し返す誰かがいるか。
一番割を食ったようにみえるフラビオに関してが、まだ不明確なところ。

"whistle-blower"の正体は、メディアが全部同じことを書きそうな気がする。
本人も関係者も公式には認めないが、そう思っている人多数の「公然の秘密」の類になるのかも。

証拠書類

書類の最後のパットの手紙を読んだとき、切なくなった。
28年に渡って勤めたチームが、彼の誇りだった。そのチームをこんな形で去ることになるなんて、思いもしなかった。
私は、エンストーンのF1チームと、フランスの自動車メーカー、ルノーとを区別して認識してきた。
ルノーが去っても、フラビオが去っても、パットはエンストーンに残る、と思っていた。
後にルノーにも好意を持つようになったが、私の思い入れの対象、「すべての始まりの地」は、パットのいるエンストーンだった。

パットとフラビオの2人が去った日、私のエンストーンへの思いは、封印された。

「表向きは違うけど、25年間もチームを存続させることができたことは誇りに思っている。われわれのショーマンシップと手法はF1に多大な貢献を果たしてきたと自負しているよ。チームの継続力と繁栄は私の誇りだ」(2006年5月、パット・シモンズ)
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■水色、獅子

ルクセンブルクの国旗は、昨年フランク、今年アンディが着ているナショナルチャンピオンジャージの柄そのままで、「赤・白・水色の横三色旗」である。

でも、ルクセンブルクの人々は、兄弟を応援するとき、国旗ではなく、専ら、別のデザインの旗を用いる。
「水色と白の横縞の地に、冠をかぶった赤色のライオンが描かれたもの」。

(水色?ライオン?・・もうちょっとで、別の人を意味するブログのタイトルと一致するところだった。惜しかった)

こちらのデザインは、ルクセンブルク商船旗、と兄弟に関する記事で読んだが、少し調べてみると、もともとは、ルクセンブルク公家の紋章で、13世紀まで遡る。

この紋章がそのまま旗として使われていたが、18世紀後半、紋章の色を使って三色旗を作ることがヨーロッパの国々の間で流行し、その折に三色旗が登場した。
その後、変遷を経て、国旗として、現在の形に収まった、のだそうだ。

つまり、獅子の旗が原型なので、こちらを堂々と使うのかもしれない。
また、国旗のデザインが「オランダ国旗と非常に似ていて」、見間違えやすいことも、避ける理由としてあるらしい。

両者の間に歴史上の関係はなく、各々の王家(公家)の紋章に由来し、色彩の一致は偶然。
但しオランダ国旗の青が、青であるのに対し、ルクセンブルクは、水色、ライトブルーなので、色彩が鮮明であれば、区別はつく。

付加えれば、オランダはオランダで、歴史的に、オレンジ家の「オレンジ」のイメージが強く、今もそれを使う傾向が残り、両国とも正規の国旗に執着していないような感じがする。
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クラッシュゲートに関しては、事態の推移を見守り中。

現段階では、「だから何よ」で、騒ぐ話ではない。
問題は、これから起こる事態である。

ま、「なるようにしかならない」さ。

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ランス・アームストロング 」(マット・ラミィ)の記述からの話題を。

「いつか脅威になるかもしれない選手をチームに招いて配下とする」のがランスのやり方、という記述が、前書きの中にある。
「そうか。ジャーナリストたちの頭にある、この認識が、アンディを勧誘したという説がまことしやかに流れた元か」と思った。

このランスの手口を自分も知らなかったわけではない。アンディを自分のチームに招くことができたら、ランスにとって好都合で、ねがったりだ。
だが、今年のツールで、アンディはランスより上の総合2位だったわけで、その相手を、「自分のアシストになれ」と勧誘するようなあつかましいことはできないでしょ?と思った。

自分のように「ガセネタでしょ」と却下せず、まっとうに受け取った人が世の中に沢山いたのは、「今年ランスより上の戦績でも、まだ成長途上のヒヨコちゃんだから、あつかましくはない」、「あつかましい真似でもランスならやる」のどれだったのか。

この移籍ネタは、サクソバンクとシュレク兄弟のマネージャーが否定し、早々に消えたが、自分の思うところでは、アンディをサクソから引き抜きたいと本気で思うチームがあったら、アンディではなく、まずフランクに声をかけて、彼を口説き落とすのが、てっとりばやいやり方だ。

言うまでもなく、「2人セット」が大前提である。今回の噂話のような「アンディだけ希望」は、はなから通るわけがない。アンディの望みの第一は、「フランクと一緒のチームで走る」ことだ。
されば、フランクが、移籍を考えている、一緒に行こう、と言ったら、言うことを聞く。つまり、フランクを落すことができれば、自動的に、アンディが一緒に付いてくる。
「将を射んと欲すればまず馬を」である。

長年この兄弟を扱っているサクソバンク(リース)は、それをじゅうじゅう承知で、フランクが他チームに惑わされることのないよう、彼に配慮をしているだろうと思う。今回の膝の手術の予定前倒しも、そのひとつだったのではないか、という気もするのだ。



フランクが、自分が思ったより「チームの古株」であったことには、先日気づいた。
アルヴェセンのスカイへの移籍を知ったとき(発表より前)、これで、「OVERCOMING」に登場した04年ツールのメンバーのうち、来季チームに残るのはフォイクトとニキ・ソレンセンの2人か。アルヴェセンはいつからCSC(サクソバンク)にいたのかな?他は誰が古いのだろう?と思い、メンバー全員の在籍年を確認した。

今季09年契約の28人中、一番古いのは、01年からのニキ・ソレンセン。
次が、フランク。03年から。
04年からのフォイクトとアルヴェセンがその次。
05年からが、アンディ、ブレシェル、バク。

バクは来季コロンビアに移籍する。来季の契約が有るのは、残りの5人。
フランクは今や、チームで2番目の古株。
(昨年までは、サストレがいた。彼は、02年にCSCに加入した。だが、昨年末に去った)





ランスに対する関心が萎んだと書いたが、これを再読すれば、あっというまに崇拝者に戻るに違いない。
ジェンスも、これを読み、尊敬する人としてランスの名を挙げたのは、何年前のことだっけ?
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Jスポのツール放送内でクイズの景品のひとつとして紹介された本。
書店に並ぶのは8月といっていたので失念し、思い出して、図書館で調達した。

7連覇のレース内容の時系列の要点の描写と、09年ツール直前までの情報が書かれているので、ツール前の予習には最適だったのかもしれない。
自分は、自分の見ていない年や、見たけれど当時は注意を払わなかったり、忘れていた事柄に、「なに、××はこの年、このチームだったの!」「あ、なるほど、そうだったのね」「そうそう、こういうことがあったな」となり、思わずメモをとりながら読み進んだ。

だが、読み終わると、意外なことに、奇妙な「終了感」が襲ってきた。
「これで、ランスについてはおしまい」
彼に対する関心が急速に萎んでいったような感覚。

ツールが終わる前までは、復帰の理由や彼の本心は気になるテーマだったが、終わった今、関心はなくなった。
彼は、ツールに勝ちたかった。8枚目のマイヨ・ジョーヌを目指した。でも、彼より強い選手がいて、負けた。・・それだけのことだ。ツール後の本人のコメントのどこかにもあったと思う。

私は、今年のツールが始まるとき、コンタドールで決まりと思っていた。「実力が図抜けており、対抗馬が存在しない」と。だから、巻末の、ランスが勝つ可能性があると述べる、ランス側に立つ人々の言葉を、冷ややかな目で見る。
理解はできる。ランスが出るなら、勝算があるから出るのだ。彼は、そういう男だ。私もそう思う。
でも、コンタドールに勝てるという見通しは、コンタドールを侮っている。

今年示されたのは、コンタドールの強さだ。
来年、彼が、もう一度、ランスを叩き潰す光景を、楽しみに待とうじゃないか。

なんとも不敵なセリフが出てきたが、これは、06年に自分が抱いた、ミヒャエルはフェルナンドに負ける、そうなる、という感覚と同種のように思える。
偉大な選手であろうとも、否、偉大であるなら尚更に、彼を倒す次の世代が出てこなければならない。それができないなら、その競技(ジャンル)は終わりだ。

一時代を作ったスーパ-スターの復帰を、一般世間の大衆が歓迎するのは結構だが、その競技を見続けようという立場からすれば、それは「ちょっとしたデザート」でいいのであって、主役に返り咲く必要はない。
現役選手のレベルが、引退した選手に劣っては困る。

過去の英雄の幻影にすがる光景はどこか見苦しく興醒めする。「次の王よ、早く出て来い!」と思う。
幸い、自転車ロードレース界には現れてくれた。次は彼と競える相手がでてくること。このままぶっちぎられてもそれも困る。



目次に、「フランス報道界はなぜランスを叩いたのか」「ランスというブランド、ツールというブランド」など、非常に興味をそそられる章のタイトルが並んでおり、期待をしたのだが、読んでみると記述の中身は深くない。
ドーピング問題の扱いも、物足りない。「甘い」と感じる。
総括すると、「ランス派」の参考書のひとつ、であると思う。
Category :  自転車
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10日付CNに、ルクセンブルクが世界選の選手をアナウンスした記事が出た。
発表のスケジュールをフランク側が知っていて、間に合うように欠場を知らせたのか、順序が逆なのか、どちらなのか不明。

ルクセンブルクは枠を9人持っているが、派遣は4人のみ。
シュレク兄弟とキルシェンでポイントを荒稼ぎし、国別ランキングで上位にくるが、この3人の他はレベルがガクンと落ちるので、枠があっても使いきれない。(とにかく人口46万の小国)
6枠しかない伝統国フランス・オランダは、枠を回してもらえるならもらいたかったりして。(ちなみに人口はフランス6500万、オランダ1600万)

改めて考えてみると、アンディは、「立場上」キャンセルはできないかもしれない。
昨年は、兄弟の序列をいうと、兄が上だった。特にワンデーレースでは、はっきりとフランクがエースで、アンディはアシストという役割だったから、エースの兄が出なければアシストの弟もお役ご免でよかった。
だが、今年は、違う。ナショナルチャンピオンはアンディであり、彼がエースだ。序列が逆転している。

フランクは、欠場発表の前に当然弟に話をしていて、それが、「悪いけど、あとは任せる」だったのかもしれないのだ。「お前も休んでいいと話はつけておいた」ではなくて。
「ひとりで行って仕事してくれ、国やチームのエースとしての責任があるから」とフランクに言われたら、元気が出なくてもさぼるわけにいかなかろう。

でも、
I'm willing to race there but if it's not possible and I'm not 100 percent, then I won't travel.
の箇所に、う~ん。
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自転車のシーズンが終わる頃、フィギュアスケートのシーズンが始まる。(自転車とF1はバッティング)

「絶対王者のまま引退して、3年のブランクの後、復帰しようとしている」こちらのお方、ジェーニャが、点数の出る試合に(ついに)出た。
小さい大会らしいので点数は参考にしないが、SPで4+3を決め、FPでは4+3+3を跳びにいき、最後の3Rが回転不足で転倒、認定は4+3+2だそうだ。

正直、3年間、競技用の練習をせず、今年27才になる身で、4+3+3が戻るとは思わなかった。この人の天賦の才は別格だったか。
(此方は、この人が14才のときから、特別な才だとは思ったが、早熟の天才が10年後も天才とは限らぬから)

負傷が復帰の障害になるだろう、と予想していた。故障はずっと前から抱えていて、復帰の試みも、数回怪我で中断した。だから、来年の本番まで怪我なく、コンディションをピークにもっていかれるかどうかが一番のポイントだろう。
どういう結果になっても失うものはないし、此方も穏やかに見ていかれる。

これで、勝負がちょっと面白くなった。4回転を回避していた組も安全策を取り辛くなる。

ミヒャエルの復帰断念を聞いたとき、あれ、それじゃジェーニャも故障でダメになるかな、となったが、とりあえず試合に出て、ある程度のレベルまで戻したことは示した。
擬えるとしたら、ミヒャエルではなく、「勝者のまま引退して、自分の意志で復帰したいと思い、真剣に準備をした」ランスの方が適切なのだろう。
結末は、神のみぞ知る。



どうして自分がジェーニャとミヒャエルを連動させるかというと、2人の戦績がたまたま「同時期に」連動してきたため。
97年末から、2人は共に、毎年優勝候補の身で、毎年コケ続けた。
此方は、毎年、F1のシーズンの終る秋に、今年もミヒャエルがタイトルを取れなかったと落胆し、翌年春、ジェーニャが世界選手権でタイトルを取れずに落胆した。
半年ごとに落胆し、4度目に、ミヒャエルが念願をかなえ、半年後に、ジェーニャがかなえた。
01年の世界選手権前、私はおおまじめに、「ミヒャエルが取れたから、ジェーニャも取れる」と思い、その通りになった。

ジェーニャは、最も望んだ五輪の金メダルを、02年ソルトレイクで逃し、4年後、06年トリノで手に入れた。
金メダルを手にすれば、満願成就で引退する、ソルトレイクで負けたときから、そう私は思っていた。
そして、ミヒャエルも06年まで。私は、見続けた2人を、同じ年に失うことになるだろう。それは、05年から明確に抱いていた認識だった。

「4年待つ」ことを、私は、ジェーニャの前の贔屓のペトレンコのときも、した。
彼を好きになったのは88年カルガリー五輪で、彼は、優勝を争った2人のブライアンに次いで3位だった。その後の4年、彼は世界選手権のタイトルをカート・ブラウニングと争った。
毎年、カートに負け続けた彼は、92年アルベールビル五輪で、金メダルを取り、世界選も勝って、念願成就で引退した。

「4年待つ」のは私の常なのだ。
ちなみに、ペトレンコは、ジェーニャが最も尊敬するスケーターとして常に名を挙げ続けてきた選手で、私にとっても、永遠の男子シングルのNO.1である。
Category :  自転車
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弟を追って、フランクもおっつけ(ブエルタを)リタイアすることは予想していたが、シーズン終了とは思わなかったので、ちょっと吃驚。
膝の手術を、金曜日にやることにしたという。(サクソバンク公式サイト

左膝に故障を抱えていることは知っていた。でも、手術をすぐやらないとどうにもならない状態ではないので、シーズン終了後に予定していたと聞く。世界選とロンバルディアに出る予定で、その後のジャパンカップ(10/25)の出場がつい先日発表されたばかりだ。
それらをキャンセルしたということは、元々、彼とアンディは、世界選手権にさしたる執着がなかったのか。

今年の世界選のコースはクライマー向きなので、シュレク兄弟も狙える、といった話は、外部の人間の考えで、本人たちは、最も大事なのはツールで、それが満足できる結果で終わったので、今年は終わり、となったということか。

昨年、カンチェが、北京五輪後に燃え尽きて、世界選3連覇を捨てて欠場し、シーズン終了させた。
その彼は、今年はうってかわって、地元スイス開催にモチベーションが上がりまくりで、TTとロードの2冠を狙おうという勢いだとか。
サクソとしては、シュレク兄弟がやる気なくても、カンチェが取ってくれればいいので、本人の意志を尊重して、フランクの休暇入りを認めたのかも。
(期待をしていたルクセンブルクのナショナルチーム関係者は勘弁してほしいだろうが)

フランクも、チームの利益・都合を配慮するはずだ。フグルサングの山岳アシスト役の必要がなくなったことで、ここでやめても支障なくなったと判断したのではないか。

チーム公式サイトの記述は、外部に対して体裁を繕うので、文面を鵜呑みにはできない。スポンサーその他に対して、モチベーションが低下して、やる気ないので走りません、と言うわけにはいかない。

こうなると、アンディはどうするのだろう。
世界選もロンバルディアも(ジャパンカップも)すべて2人一緒に出る予定だったから、ひとり残されるアンディが出るのか?
昨年は、フランクに合わせて、アンディも全部、予定をキャンセルし、シーズン終了とあいなった。・・昨年の繰り返しということは・・

このタイミングで、今月のダイアリーが掲載された。
読むと、「こりゃ、兄さんと一緒に休み貰った方がいいんじゃないの」と思ってしまう内容が書かれている。

レース期間中に記事として掲載されるコメントは強気であっても、ダイアリーから伺える彼は、以前から、「ほややん」とした坊やで、目下、モチベーションが回復しているようにみえない。
前月のダイアリーにあったように、今年の6~7月は、彼にとって怒涛の日々で、燃え尽き状態に陥っていても不思議はない。

フランクの欠場は、アンディのモチベーションの低下に間違いなく拍車をかけると思う。
フランクは、アンディのモチベーションの源泉だ。そう見える。

高いモチベーションを1年間保つのが難しいことは、昨年のカンチェで認識した。
ひとつの高い目標があり、それに向って数ヵ月間に渡ってコンディションを調整し、本命レースを全精力を注ぎ込んで闘って、目標を達成すると、その後、エネルギーが残らず、空っぽになる。

コンタドールもランスも、ツールで事実上シーズン終了で、世界選には出ない。それからすれば、シュレク兄弟も終了でいいのでは、と思う。(夫々事情は違うとはいえ)


ダイアリーには、いくつかの興味深いことが書かれている。
そのひとつが、クローンの移籍を惜しむ文言。原因は「チームの予算」の問題にある旨を書いている。

第2スポンサーの破綻後、スポンサーの問題が解決できたのかは、ずっと気掛りだった。1年前の報道では、サクソバンクは埋め合わせするつもりはない、と伝わっていた。

来季シュレク兄弟の契約更新を控えているチームは、予算のやりくりに頭を痛めているだろう。2人のための金額を確保すると、他に回す余裕がない。他チームから釣り上げられたら、契約金額で太刀打ちできない。多分そういうことなのだろう。
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・胃腸の不調の正体
第9ステージでリタイアしたバレドの理由は胃腸の不調。前日第8ステージでは、胃腸の不調を訴える選手が複数いるという情報が流れていたらしい。してみると、アンディもその1人で、インフルエンザではなかったのでは。
・・いや、逆で、中にはインフルエンザの選手がいるかもしれぬが、言い触らすと面倒だから言わない、という解釈もある?

・フランク
第8ステージの結果を受け、チームは、フランクを、フグルサングのアシスト役から解除し、今日は普通に(実力相応の位置で)最後の山を登る、と踏んで、見た。

放送が始まってすぐ(残り48.7km)、フグルサングがボトル運びする映像。
予想通り、フランクは、最後の山を追走集団の中の前方で登っていく。
総合争い勢の後の位置につけている。が、残り4.3km、激坂区間の前、道端に止まったチームカーの隊列の横を通った直後にやめて、スッと下がる。やめる直前まで、6番目にいた。

このあと、総合勢のガチンコ勝負のグループに戻ることはなかった。
ゴールの映像がこなかったが、S.サンチェスと一緒に、1:29遅れの15位でゴールしていた。
頑張らないで、普通に走って、こんなもの、かと。頑張れば、もう少しいかれたのかもしれぬが、頑張るモチベーションがない、と推測。
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涼しくなったので、西側の納戸部屋の整理をしていたら、「一見すると、どの記事が目的で買ったのか判らない」雑誌が1冊。
表紙はロナウド。目次をざっと見て、判らない。
「特集 ツール・ド・フランス」とあり、ページをめくると、「’99 TOUR DE FRANCE  魅力、ルール、戦術のすべて  文:今中大介」。
おや、となって読んだが、これが目的で買ったのではない。
ページをどんどん繰って探した。

「皇帝のいない八月 ~シューマッハー長期欠場で突然の転機を迎えた’99シーズン」
川喜田研氏のF1のコラム。
思い出した。見開き2ページの記事ひとつのために、私はこの雑誌を買った。

この年、ミヒャエルは、3ヵ月後に、帰ってきた。
今、彼は去って、その後、彼の背負った「フェラーリを再建する物語」に代る物語を持つ者は、F1に存在しない。
主役が去った後、主役は不在のまま。

「私の王様」は、もういない。
復帰騒動は、その現実を、改めて私に知らしめるためのものだったのか?

・・自宅のエアコンを一度も使用しない、冷たい夏が終わった。
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・第4ステージ集団落車の影響は大事なかったようで、ブレシェルは第6ステージで動き、カンチェは第7ステージ個人TTで2勝目をあげ、マイヨ・オロを再奪取。
この日までは首尾よく運んだが、翌第8ステージで、サクソのブエルタは事実上終了した感じ。

・フグルサングは、第7ステージまでは、傷は段々よくなっている、と楽観的なことをTwitterに書いていたが、山岳ステージは甘くない。最初の山岳第8ステージで10分遅れ、総合を諦める。(チーム公式サイト)

・アンディが、第8ステージ半ばでリタイアする。
最初に出たCNの記事は、胃痙攣を起こし、昨夜から何も食べられない、という文面だったが、レース後のチーム公式レポートには、「昨晩からインフルエンザの兆候があった」。

ああそうだ、胃腸にくるんだよな、となる。世界選まで3週間ある。直前にかかるよりはましと思っておこう。
あとは、チームのメンバーに伝染して発症しないかが問題。特に同室のフランク。

第8ステージでフランクが、実力不相応に早くから遅れたのは、フグルサングのアシスト役として、彼を置いていかなかったためで、体調に問題はなかったと思われる。

以上、インフルエンザの場合の心配を書いたが、「インフルエンザです」という公式発表ではないので、本当にかかったのかどうかは判らないし、症状の程度も判らない。
彼は世界選優先で、問題がなくても、意図的に早々にリタイアする可能性があった。

といっても、世界選のために途中離脱する選手は沢山いるので、仮病使って体裁を取り繕う必要はないだろう、体調不良は本当、と受け取るのが合っていそう。



サクソは、チームにとってのアンディの価値を、フグルサングの口を借りて言わせている。
アンディは、単なるレースにおけるカード以上の、重要な存在なのだと。

”With Andy out of the race we have naturally lost an important card to play on the road
but we have also lost a rider who is extremely important for team when we are not on the road.
Andy means a lot for the team spirit”, said Jakob Fuglsang after the race.
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サクソバンクの観点から、第4ステージまでの振り返り

・第1ステージ・個人TT
カンチェがステージ優勝。上々のスタート。

・第2ステージ
ゴール前で予想外の集団分裂が発生し、第2グループに残された組が18秒失う。
マイヨオロを守りたいカンチェ、総合狙いのフグルサング、スプリンターのブレシェルは、きちんと先頭グループ。
まあまあ真面目にレースやってるフランクは、「タイムを失うつもりはなかったが、失った」第2グループ。
総合を完全に放り出しているアンディは、第2グループにもおらず、30秒遅れ。

・第3ステージ
総合で1分以上遅れたアンディが、ボトル運び。でも集団コントロールとフグルサング護衛のトレインはお役ご免で、後方で自由の身。
フランクは、前方でお仕事。
通常のスプリントで終了、総合移動なし。

・第4ステージ
サクソの基本計画が狂う。
チームは、タフな一日になることを十分予想し、カンチェのマイヨオロのキープは考えず、「フグルサングを守ること」にチームの力を集中する方針で、ステージに臨んだ。(第3ステージ終了後の公式サイトの文言)
そのために、9人全員を召集してトレインを形成し、フグルサングを守っていたつもりだったが、彼は、濡れた路面に滑って、道端のタンクローリーに衝突し、左足を負傷した。

脛に負った傷は、骨まで達しているという。
彼の総合狙いというチームの計画は、変更を余儀なくされる可能性が高そうだ。

また、ゴール前の大集団落車に巻きこまれたメンバーの蒙ったダメージの深さも、まだ判らない。当日無事でも、後日に影響が出る場合がある。世界選優先の組は、体調によっては、無理をせず早期離脱することも考えられるのでは。
フグルサングの総合狙いを諦めた場合、ステージ優勝狙いで、山岳では彼のアシストをする予定(のはず)だったアンディに取りにいかせるかもしれない。



・アクシデント

落車は日常茶飯だから、いちいちびびっていられないが、転倒の仕方次第では大事になる。
フグルサングの衝突は、けっこう深刻に見えたし、誰だか自信がなく、冷や汗をかいた。サクソトレインの最後尾。誰?
アンディではない。少し前、比較的前の方にいたし、最後尾に降りる理由はない、はず。誰だったのか、そして、その後の状況をはっきり認識できないままレースが進み(ウィンドブレーカーを着ているためゼッケンで選手の識別ができないことも災いした)、最後の大集団落車に呆然となる。

集団の前方で起こったので、「前方位置取り組」が巻きこまれた。
5人の集団で、ゆっくりゴールにやってきたサクソの先頭は、巻きこまれたカンチェと、無傷のアンディ。アンディは、後方待機を決めこんでいるから、巻きこまれたチームメートたちに付き合っただけと思われる。
フランクは、左膝にテーピングしていることから、巻き込まれたことが伺えるが、アンディが兄に気を遣わず、カンチェに並んで、先を走っていくので、多分、大事ない。左膝のテーピングは最初からなので、今回の事故とは無関係。
一番具合が悪そうだったのがブレシェルで、フランクが、背を押して手を貸している。
ブレシェルを気遣う余裕があるから、フランクも回避できたとみるのが合っていそう。

鎖骨骨折手術明けで、落車は絶対に避ける必要のあるアルヴェセンは、リザルトを確認すると、集団から離れていた。ほっとする。

・カリスマ

カンチェは、また、「積極的な意志がないのに」、リーダージャージを着る日が延びた。
「自分はジャージを守れてハッピーだが、チームにはアンラッキーが起こって、手放しで喜べない」のは、ツールの第3ステージと同じ図である。

彼のリーダージャージは常に、個人TTでの勝利という、チームメートの助けは一切借りず、彼ひとりの力によって、もぎとってくるものだ。
ジャージを守るためには、チームメートの助けをもらうが、時に、チームに関わりなく、自分の力で守る。
巡り合わせがそうなるように、運を自分に引き寄せる。

「0.22秒差」でランスにマイヨ・ジョーヌを渡さなかったツール第4ステージは、その白眉だ。
あのとき、相手がカンチェでなかったら、ランスは、マイヨ・ジョーヌを分捕っていたのではないか、と後に思った。ランスが今年マイヨ・ジョーヌに袖を通すことができなかったのは、彼の力が衰えただけではない。「強い運」を持つカンチェという存在が立ちはだかったのだ、という解釈が、頭に浮かんだ。
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ブエルタ第2ステージで、アンディはさっさと遅れ、「総合争いには参加しません」態度をはっきり表明。
どこかの山岳を、一度取りにくるかなあ。本旨は調整だが、やってみたら「結果的に」第1ステージを勝ったカンチェに倣って。
彼は、まだグラン・ツールでステージ優勝を1度も挙げていないので、ここで取りにいくというのはありかもしれない。

■TdF第16ステージの解釈

第16ステージは、一度ちぎれたランスが盛り返して、サクソバンクの攻撃を潰し、ランスは凄い、という感想を見る者に与えたが、録画を見直すと、リアルタイムとは少し異なる解釈が出てくる。

第16ステージが示したことは、
1. サクソバンクの山岳でのチームの戦力が、昨年より低下した
2. フランクの登坂力とランスの登坂力は、おおむね同程度

サクソバンクは、前日に続きこの日も「高速で引き続けて競争相手を疲弊させて振い落す」作戦を実行したが、ダブルソレンセンの引きでは、アスタナの3人を疲弊させるには足りなかった。
更に今年、エースのアンディは、振い落しのアタックを、早くから自分でしなければならなかった。昨年、サストレとフランクは、勝負の局面まで、山岳の長い距離を、アンディに引いて貰えた。だが今年、アンディは、昨年の彼自身ほどの力で彼を引いてくれるアシストを持っていなかった。

アンディは、プチ・サンベルナールの登りでアタックし、兄弟・コンタ・クレーデン・ウィギンス・ニバリの集団を作るが、フランクに引きを任せると、スピードが上がらない。
アンディは、昨年やったように、集団の後方まで下がって様子を見たりする。それができるのはフランクのペースが遅いからだ。

ランスが後方からアタックを開始した後、暫くすると、フォイクトが降りてきてアンディの集団に合流する。と、アンディが無線を使い、終わると、後にいたフランクが使う。次の瞬間、フランクが集団から離れる。
フランクは、無線の指示で、後方に降りて、ランスに付きにいったのだ。ランスが来ると、先に行かせ、後ろに付く。
アンディは、引くのをやめ、ウィギンスに引かせている。なので、スピードはあがらず、とばしてきたランスたちが簡単に追いつく。

Jスポ実況の面々は、フォイクトの引きでフランクがちぎれただの、ランスがフランクをパスしただの、追いついたランスが脅威的だのと言ったが、ヴァンデヴェルデとウランの2人が、ランスに反応して、ついてきたことからして、アンディの集団もランスの集団も、両方とも、スピードが上がりきっていなかった、とみてよかろう。

アンディは、6人集団を作った後に、一度ペースを上げるが、全員がついてきて、効を奏さなかった。そのため、これ以上は無駄、その後、ランスが追ってきても、彼ひとりを振りきるためにアタックする価値はない、と攻撃終了した。・・ように見える。
これは、「サクソの無線のタイミング」から導き出すサクソの動きの解釈だ。兄弟の無線を認識していないと、Jスポみたいな解釈になる。
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