南の国の太陽、空の色の獅子

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国会の主戦場のひとつ、予算委員会の開かれる衆議院第一委員室。
TV中継で馴染みだが、TVで映るアングルはいつも決まっていて、バリエーションがない。

で、TV放送では映らないアングルの写真を撮ってみた。
天井が高く長細い部屋の片端に柱を立て、階段状の2階が作られていて、報道席と傍聴席として使用されている。

NHKのカメラは、2階の右寄りに設置される。
「衆議院のカメラ」は、部屋の四隅の棚上に設置されている。

2階の後ろの部分が傍聴席に割り当てられている。
この2階席をカメラが映すことは通常なく見慣れないが、今回(5月8日)、籠池氏が傍聴席に入ったことにより、TVに抜かれた。

傍聴席の下の1階スペースは記者席で、長机と椅子が並べてある。
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審議中、発言者が、ちらちらと斜め上方へ視線を向けることがあるが、あの視線の先には、時計がある。
バルコニーの中央に大きな丸い掛け時計があり、あれで時間を確認しているのではないだろうか。と、現地を見て思った。

自分が内見してきたのは、5月3・4日に行われた特別参観。
通常の参観コースでは通らない場所数箇所に入れるとのことで行ってきた。

特別公開の一つがこの第一委員室である。
部屋内では、衆議院の職員の方が待機し、参観者の整理・案内をしたり、質問に応えたり。

「思ったより、(質問席と答弁席の間隔が)近いね」
「ほんと、この距離で面と向かうのは、けっこう凄い」
と参観者たちが気侭に口から出す感想や、
「籠池さんが座っていたのはあそこ?」
等の質問に、親切丁寧に答え、色々教えてくれる。

今日の場内には、日常の参観の案内を務めている衛視さんだけでなく、別の業務を行っているとみうけられる職員の方多数が動員されて、臨時に、大量の参観者の応対をしているという体であった。
連休中の休日出勤で、いい役回りとは思えないが、どの方も、気さくで、親切で丁寧だった。

「連休明けの8日からここで集中審議があってTV中継されますから、ご覧下さい」
という案内に、参観者も和やかに盛り上がっていた。

●「第一委員室」

ん?「第一委員室」では?と思ったが、「会」抜きで正解。

参議院は「第一委員会室」。
衆議院は「第一委員室」。
両院で呼称が違う。

.●権力の舘

久しぶりに国会内に入って、思った。
『権力の舘』を絵に描いたような空間だな。
国会議員になって、ここに出入りできるようになると、自分が『権力を持った』という勘違いの全能感を持ったとしても不思議なさそう。
これを作った時代は、こういう威圧感のあるものにしたのは判るが、今作るなら、こんなもの作ったらいかんわ」

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Category :  フィギュアスケート
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久方ぶりのスケート観戦に行ってきた。
最近TV放送を見てもあまり楽しめなくなってきて、長年見てきたこのジャンルからもそろそろ撤収か、少し寂しいなと思っていた。
が、生観戦したらあっさり復活した。今後も楽しむことができそうで有り難い。

●チケット

この大会のチケットは、毎回、完売はしなかった。出場選手は豪華だが、真剣勝負の競技会が優先のファンにとっては価値が低いからだ。
プレイガイドの先行販売で入手容易だが、こちらで売る席は(同じ席種内での)条件が悪い。当日券の方が良い場所を出すことに気づいて以降、当日買う方針にして首尾よくいっていた。

ところが今回は、例年当日出していた分を、大会2日前にネットで販売する、という方法をキョードー東京が採った。
接続は可能だったが、1人あたり1日分のみと規制され、4日の公演中の1日しか取ることができなかったのは計算外だった。

チケット取り作業を久々にやって吃驚したのは、大賑わいのチケット転売サイトがあって、正規ルート完売直後に大量の転売が出ていたこと。
これだと、男子Sのある日は、代々木の1万席のうち転売分が1割を超えるのではないか。

チケット転売は、音楽のジャンルで問題になっていることをニュースで読んでいる。
私は、営利目的の転売が行われていなかった時代にチケットを取っていた年寄りだから、転売屋が興隆してきた頃に強い不快感を抱いたものだ。
今は、社会の情報化の進行に加えて、「個人の欲望の充足の追求」を全面肯定したことの当然の帰結なのだろう、と思っている。

人気の興行は昔もあった。今と違ったのは、チケットを入手できなかった人のほとんどが、仕方ないと「諦めた」ことではないか。
どうしても観たかったら、現金を持って当日現地へ行けば、ダフ屋がいて、入手できるケースは多かった(席数の多い公演であれば)。
しかし、そこまでする人は僅かで、多くの人は正規にチケットを買えなければその時点で諦めていたのだ。

転売屋から買うことは正しいことではなく、「すべきでない」という倫理観があって、やる場合は隠れてこっそりやるものだった。
今は、ネット上に転売が堂々と掲載されるようになったため、買うことに抵抗もなければ、定価を大幅に超える金額を転売者に払うことを辞さない人の数が増えた。

買い手がいるのだから売り手がいる、市場原理で、否定できないという見方は成立する。

興行側が、電子チケットや本人確認をする等の対策はとり始めている。
それでも、「自分の欲望を満たすためには、いくらでも金や手間をかける」という人間が多数存在する以上、つつましかった20年前に戻ることは不可能なのだろう。

●連想

羽生君の立ち振る舞いが、私にジェーニャを連想させた。

オレが王者。会場の観客の一番の注目は自分。
それを充分に自覚して、振舞う。

ジェーニャのような図太さ、図々しさはなく、横柄さは感じさせない。
基本はいつも礼儀正しく周りに気を遣う。
が、「オレが主役。オレを見ろ!」と観客にアピールし、場を支配しようとする「気」が、彼が幼い頃から崇拝してきた対象と通じる。
こういう選手を日本人で観た記憶がない。

金曜日の競技終了後、キスクラに散乱した小道具の片付を、村元さんと一緒に延々と続けた。
客席には大量の観客が居残り、一斉に注目している。

2F南の私の席の隣はTV朝日の特設スタジオで、荒川さん、織田君、修造君が来て収録を始めた。
アリーナから出て1F通路を通る観客たちが興味深けに頭上を振り仰いでいたが、2Fの私の周りは全員、スタジオに背を向け、双眼鏡を反対の方向に向けていた。


Category :  散歩
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新宿御苑、花の絨毯

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目黒川、花筏

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ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
ダニエル・カーネマン 村井章子

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放送大学の「認知心理学」「錯覚の科学」の講義を視聴後、参考文献にとりかかった。

面白いのなんの。
絵に描いたような「一次文献に当たるのは必須です」。

何らかの情報に接したとき、ぱっと頭に浮かんだ感情や考え(=直感)の中に「間違い」は多く、時間をかけて材料を集めて検討すると、最初の判断を翻すことは普通にある。
改めて指摘されなくても経験則で知っている。

だから、例えば私はインターネットで情報・発言を読んだとき、即座に反応を書き込むことはしない。

とりわけ「感情的な反応」はNGで、「一晩おいて頭を冷やす」のが鉄則。
これは、自分がパソコン通信からインターネットへ移行した頃(1996~7年頃)、「インターネットのルールやマナーのひとつ」として流布していて、納得して採用してきた。

と、多少判っていたつもりでいたが、本書を読み、「直感」のエラーっぷりの凄まじさ、それに気づかぬ自信過剰の凄まじさ、自分もこれから逃れてはいないという現実を悟って茫然自失、頭を抱える。

そうなのだ。じっくり考えるのは疲れる。
できれば考えずに済ませたい。楽な方に逃げる。

人間はそういうものなんだから、別にいいじゃん、と開き直ってすませる手もある。
しかし、本書を読んだ以上、読む前には戻れない。

考えるのは疲れるし、自分の愚かさや傲慢さや下劣さを認めるのもしんどいが、できる範囲の努力をしてみよう。

*読んだのはまだ上巻のみ、下巻はこれから。
上巻の内容 : 思考の二つのシステム、ヒューリスティクスとバイアス、自信過剰
下巻の内容 : プロスペクト理論、フレーミング効果 等

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日本会議をめぐる四つの対話日本会議をめぐる四つの対話
菅野 完 村上 正邦 魚住 昭 横山 孝平 白井 聡

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日本会議の研究 (扶桑社新書)」の補遺として読んでおくといい本。
菅野氏と、白井聡、村上正邦、横山孝平、魚住昭との対談集。

前作は、「今まで誰も書かなかった」事実を暴いた野心的な著作で、ベストセラーになり、価値が高いことに疑いはない。
ただ、評価・解釈の面での記述は、些か「視野が狭い」印象を受けた。

その点を、本書において魚住昭が指摘している。

日本会議や谷口雅春さんにしても、そうした長い歴史の中に位置づけた上で、様々な角度から総合的な見方をした方がいいと思うんです。だから、僕は「日本会議の研究」はとてもいい本だと思うし、すごく評価しているんだけども、見方がちょっと一面的なところがあるな、と。そこがある種、あの本の欠点だなと。それは今後気をつけてほしいなと思ったんです。


4人は、それぞれ立ち位置も主義主張も異なる人物で、結果、幅広い話題・見解が一冊の本の中に収まることになった。
ちなみに私は、横山孝平なる人物は初耳だった。
なにせ民族派という単語の意味を理解していない。条件反射的に無視して近寄らない範疇。
章の最後に、楠公祭における「祈願詞」が掲載されているのだが、これと白井聡が同じ本の中に入っているのはキツネに化かされたようだった。